GM
2ラウンド目の行動順ダイスのみ振りましょう!1d100をどうぞ!
ゆきな
1d100
DiceBot :
(1D100) > 10
リリアン
1d100
DiceBot :
(1D100) > 29
ノエル
1d100
DiceBot :
(1D100) > 26
GM
リリアン>ノエル>ゆきな の順。完全に溶けてる。
GM
それで……ですね~
ここから2ラウンドに入るのですが……
GM
その前に、このタイミングで亡者が割って入って疵をつつきに行きたいな……と思いました。
GM
厳密に言えば、1ラウンド目のリリアンちゃんの手番の終わりに割り込んでの行動ですね。
GM
決めていた2ラウンド目順番はそのままおいておきまして、いきましょう。
行動 ラビングラビット1
GM
ついさっき、ゆきなちゃんは外に出ましたよね。
てんやわんやしておりましたが、ノエルくんも見張りでしたから、そこにいらっしゃるはず。
GM
ハプニングというのは、どうしてこのように重なるものなのか。
GM
村の入り口から声がすると同時に、桃色の薄靄が漂い始めます。
ラビングラビット
その正体はもちろん、ラビングラビット!
けばけばしくて可愛いあんよが、音を立てながらこちらへ近づいてきます。
リリアン
その騒々しい足音に、リリアンも空き家から出てくる。
ラビングラビット
!
どうやら皆さんをみとめたようです。
毒を振りまき、村人を冒しながら空き家のほうへ駆けてくる。
ゆきな
「えええ!ひど………こっちきた~~!!!!」
ラビングラビット
亡者の目がぎょろり、ぎょろりとあたりを見回し……
ラビングラビット
矢は届く。
しかし、目ではなく持ち上げた心の臓に。
ラビングラビット
「―――!」
その瞬間、声にならない咆哮と共に、心臓から桃色の毒が溢れ出す。
GM
空き家の周囲が桃色の毒に包まれ、そして、そして……
GM
ここで宣言しますね。
行動は疵を抉る。対象はゆきなちゃんで、雪女。
GM
各々、その毒を吸うまいと息を止めたり、距離をとったりしているはず……なのですが
GM
ゆきなちゃんだけは、直接吸ってしまったようで。
GM
桃色の霧の中で、ぼうっと浮かび上がる何かに惹かれてしまいます。
GM
胸の高鳴りが抑えられない中、故郷の幻を見ます。
GM
男性は、身体の半分が溶け切った雪女を抱き、嘆き悲しんでいます。
GM
雪女の身体と涙が溶けてまじわる。
それでも奇跡が起きることもなく……。
GM
おそらく、その男性が愛していたであろう雪女は、徐々に身体を失っていく。
GM
手を伸ばすと……幻がそれにこたえるかのように、姿をかえる。
GM
身体を抱き、嘆き悲しむ男性は、少女の姿に。
溶けてその命を失いゆく女は、あなた自身に。
ゆきな
『雪女は、人を愛してはいけない。そんな伝説。』
ラビングラビット
判定をしますが……横槍はありますか?
ラビングラビット
この判定に成功すると、リリアンちゃんへの恋心はそのままに、しかし恋することそのものには後ろ向きになっちゃいます。たぶん。
ゆきな
choice[ノエル,リリアン] (choice[ノエル,リリアン])
> リリアン
GM
はい、ではまずランダムな能力値をだしてくださいな!
リリアン
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛])
> 愛
リリアン
2d6+2>=7 (2D6+2>=7) >
7[3,4]+2 > 9 > 成功
GM
これにより、ラビングラビットの判定にはマイナス4の修正がつきます。
ラビングラビット
2d+3-4>=7 (2D6+3-4>=7)
>
7[4,3]+3-4 > 6 > 失敗
GM
横槍が効いていますね。
では判定には失敗し……そうですね、リリアンちゃんはこの靄の中駆けつけて構いません。
GM
ゆきなちゃんが見えている幻は、男と雪女の幻に戻ります。
リリアン
リリアンの手が、あなたの肩を掴んで揺らす。
ゆきな
「ゆきなは……ゆきなはやっぱり、恋をしちゃだめで」
ゆきな
「……溶けて……消えて……」 さきほどまでの幻。その光景。
ゆきな
「好きな人と……いっしょになんて……いられない……っ」
ゆきな
「やだよぉ……リリっちといっしょにいれないのも……とけちゃうのも」
リリアン
「私も……あなたがいなくなってしまったらきっと悲しい」
ゆきな
「………わ、わかんない。 さいごまで、とけたこと、ないしぃ」
リリアン
「……私には、雪女のことは分かりません」
リリアン
「あなたが見た幻が、本当に起こることなのか」
リリアン
「命に関わることであるなら……先程は軽率なことを言ってしまいましたね」
ゆきな
「ゆきな………………うれしかった、から………………」
ゆきな
「リリっち……いっこ、おねがいしていい?」
ゆきな
「たぶん………だいじょうぶかなって、あんしん、できそ」
ゆきな
「…………。」言っててはずかしくなってきた。
リリアン
壊れ物に触るようにやわらかく、ゆきなを抱きしめる。
ゆきな
「………なんか………胸のなかは、あつい、けど」
ゆきな
「でも……これいじょうとけちゃうとか……」
GM
抱きしめて、無事を確かめる二人。
そこに、ふと視線が。
ゆきな
「ええ~~~!?もう!? って、みられてるー!?」
リリアン
「そうですよ、これ以上はおしゃべりしていられませんからね」
GM
靄の中から現れたラビングラビット。
しかし、亡者は何をするでもなく……
GM
亡者は本能に従い、破壊の限りを尽くすはずですが……
GM
ともあれ、亡者が立ち去ったことにより、桃色の靄がだんだんと晴れていきます。
ゆきな
「ま、いっかぁ! あ!ノエノエ!だいじょうぶ~!?」
リリアン
「あれが何をしたいのかさっぱり分かりません」
ゆきな
「なんか見せられてたの、ゆきなたちだけ……?」
ゆきな
「ノエノエ~!しんぱいしてくれたの~!?」
GM
抵抗できていてもいいし、うっかり愛する人の幻が見えちゃったでも構いません。疵は抉れない程度のね。
ノエル
「そ、それは…まぁ。誰だって心配くらい…するだろ」
ゆきな
「へへへ~っ」雪女はうれしげにくるくると宙を舞った。
[ リリアン ] HP : 18 → 17
[ リリアン ] ティーセット : 1 → 0
お茶会 ラウンド2
行動 リリアン
GM
続いての行動ですが……ラビングラビットの疵を抉るそうで
GM
ではですね、追いかけるよりも先に、判定を行っていただこうかと……!
ラビングラビット
そしてラビラビはそこに横槍を入れます!
リリアン
では 猟奇でラビングラビットの心の疵を抉ります
ラビングラビット
choice[猟奇,才覚,愛] 絶対させない! (choice[猟奇,才覚,愛])
> 才覚
ラビングラビット
2d>=7 (2D6>=7) >
8[2,6]
> 8 > 成功
リリアン
2d6+3-4>=7 猟奇 (2D6+3-4>=7)
>
10[6,4]+3-4 > 9 > 成功
GM
その衣裳や荷物を見たところ、行商をしている村人のようです。
GM
まともに喋っているところから、まだ恋の毒にはおかされていない様子。
リリアン
「私達は亡者を退治しに行くので、物売りでしたらまた後ほど……」
村人
「はあ、はあ……大丈夫だったか。いや、物を売ろうというんじゃない」
村人
「あの子は絶対に、あんたたちのところへ向かうに違いないと思って……」
村人
「ああ……」
三人の救世主を見遣ります。
そして、少し訊きづらそうに逡巡してから……
村人
「あんたたちは……『リサ』という娘を知ってるかい」
村人
「そうか……そうだよな」
少し寂しそうにそう答え、話を続けます。
村人
「リサは白兎の末裔でね。この間、うちの馬車に乗って村を出たんだが……運悪く、亡者に襲われてしまって」
村人
「……亡者に殺されたものの行き着く果ては、知っているかい」
村人
頷きます。
それからまた、言いづらそうに。
視線の先は……リリアンに。
村人
「あんたら以外、なにも見えちゃいないみたいだった。何度も危ないって言って止めたんだが……」
GM
想いを伝えたい。
抱き合いたい。
身分の差はあれど、それでも、それでも……。
GM
ラビングラビットの異能を見れば、推測できるものもいるでしょう。
GM
危険を冒して手を伸ばしても届かなかったもの。
GM
その想いが今、彼女を亡者として動かしている。
GM
まだ彼女は、遠くまで逃げ切っていません。
追いかけることもできるでしょう。
リリアン
「……私達は、彼女の名前も知らなかったのに」
リリアン
自分たちの中の誰を思っていたのかは分からないが、
リリアン
そんな相手を追いかけて、命を落としてしまったのか。
ゆきな
「……………」 聞いてるだけで、胸が痛い。
GM
きみたちのうちの誰を想っていたのか。
それは、これから先、よく観察すれば分かるはず。
リリアン
「彼女を、このままにはしておけない……」
ラビングラビット
――!!!
ラビングラビットが姿を現します。
ゆきな
「おーいおーい!」姿を見つけて、手を振ってる
ラビングラビット
きみたち三人を認めれば……発達した脚が足場の岩を踏み砕きながら、すさまじい勢いで距離を詰める。
ラビングラビット
先ほど、ゆきなが幻に包まれたときも、そう。
ラビングラビット
兎はじっと、駆けつけたきみを見ていた。
ラビングラビット
きみを見て、しかし何もできなかった。
荒野へ駆け出して、地団駄を踏むばかり。
リリアン
村にいた彼女を、リリアンは気に留めなかった。
ラビングラビット
それでも今も亡者は、リリアンに強い恋心を、そして殺意を向けている。
リリアン
先程の話の後でも、生前の彼女の姿も思い出せない。
ラビングラビット
亡者の本能は、人を殺せと囁いている。
恋心は、彼女の名を呼べと訴えている。
ラビングラビット
口を開こうとするも、代わりに吐き出されるのは恋の毒。
リリアン
彼女が伝えたかった思いを、リリアンが聞くことはない。
ラビングラビット
ラビングラビットには分からない。
GM
そのまま、吐き出される毒の吐息がリリアンを包み込みます。
GM
そうして……リリアンの想いの向かう先を、見せる。
[ ラビングラビット ] 淡い恋の端っこ : 0 → -1
GM
ラビングラビットは、「リリアンへの恋心」を抱きます。
というか、抱いていることが判明しました。
行動 ラビングラビット2
リリアン
堕落の国には、たまたま堕ちてしまっただけ。
GM
何度も夢見たであろう愛した人が、そこにいます。
いや……まだ夢を見ているだけなのでしょう。
リリアン
だけど、そう冷静に考える自分はどこか遠く。
GM
豪奢な一室。テーブルを挟んで手前側に、ニールの父親と、ニールが。
GM
そして、向こう側には。
きみの知らぬ女性と、壮年の男性が。
ニール
「分かっています。……分かって、いるのです」
ニール
「彼女が……リリアンが、生きているはずなど、ない」
GM
その声は、彼には届かない。
彼は顔を覆い、思い悩んだまま。
ニールの父
「ニール。……お前には、前に進んでほしい」
ニールの父
「喪われたものを振り返り続けては……お前の心が持たないよ」
リリアン
身分ある男で、妻を持たない男などいない。
GM
この一途な人は、愛を貫きたかったことでしょう。
リリアン
いつだってリリアンに優しい言葉をかけてくれた。
GM
けれど、今のまま、喪ったままではいられない。
リリアン
いつ帰れるのか、本当に帰れるのか定かではない。
リリアン
だったら、せめてあの人が自分以外と幸せに生きることを願うのが、
リリアン
待っていてほしいなんて、そんな傲慢なことを思ってはいけないのではないか。
GM
喪ったことを嘆くほどには弱く、しかし、そのまま生涯を終えるほど弱くはない。
GM
横槍を入れる場合は、まず
choice[猟奇,才覚,愛]
で能力値を決めましょう。
ノエル
choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛])
> 猟奇
GM
反発するココフォリア 7以上になりますがどうしましょう
ノエル
2d+2>=7 (2D6+2>=7)
>
4[3,1]+2 > 6 > 失敗
[ ノエル ] HP : 21 → 20
ラビングラビット
2d+3>=7 (2D6+3>=7) >
10[5,5]+3 > 13 > 成功
GM
いつかは決断を下すときがきてしまう。
いや、もうきてしまっているのかもしれない。
リリアン
リリアン以外の誰かで心の疵を埋めて、寄り添って、
リリアン
あの優しい人がいつまでも嘆き悲しんで暮らしているなんて、
リリアン
待っていてくれるなんて、そんな都合のいいこと。
GM
けれど、彼が離れてしまえば。
きみに寄り添う人はもういない。
ラビングラビット
亡者の攻撃は、寸でのところで静止している。
リリアン
涙に滲んだ視界が、先程のものではないことにようやく気がつく。
リリアン
いつの間にか霧は晴れ、愛する人の姿はなく。
ノエル
逃げなきゃ。 あなたの手を引いてその場から離れようとする。
ラビングラビット
亡者はもう一度、リリアン目掛けてかけようとして。
しかし、立ち止まる。
リリアン
走る最中に一瞬だけ、ラビングラビットの方へと振り返る。
ラビングラビット
追いかけない。
追いかけられない。
置いてけぼり。
ラビングラビット
ただ、その視線はじっと、リリアンのほうにだけ向かっているようだった。
GM
きみの恋心もまた、断たれたまま終わるかもしれない。
GM
堕ちた世界に横たわる恋心は、
これから先、どこにも辿り着くことはない。
[ リリアン ] 愛する人 : 1 → 0
行動 ノエル
GM
なにをしましょうか。先ほどの出来事を踏まえて一旦会話……などでもいいし、先に宣言して振っちゃってもいいです。
ノエル
村に戻ってきたところで…空き家がいいかな。とりあえず落ち着ける場所でリリアンちゃんとお話したいです。
GM
了解です。では、場所を空き家に移しまして……
GM
ゆきなちゃんに見張っていていただくといいですね。
リリアン
走って上がった息もそうしている内に落ち着いていき。
リリアン
涙を浮かべてはいないが、ぼんやりと顔を伏せている。
リリアン
「……この程度のことは、救世主として活動する以上はよくあることで……」
リリアン
「だから、裁判の前に相手の心に触れて、傷つける」
リリアン
とはいえ、心にここまで深く刃を刺しこまれたのは初めてのこと。
ノエル
「でも、あの霧は……きみをこれまで以上に深く、傷つけたように見える」
ノエル
「きみが何を見たのかを、聞きはしないよ。でも…何を見たとしても」
リリアン
気丈に振る舞わねばと思えど、実際にそのようにできているとは到底言えない。
ノエル
「今は。今は…とにかく、戦って、生きて……帰らなきゃ」
リリアン
「生き残って、ノエルさんを帰してあげないと……」
リリアン
ノエルは、ノエルを待っている人のところに帰さなければ。
ノエル
「……きみも、帰るんだろ…?…帰らなきゃ」
リリアン
帰った時に、自分の居場所がどこかに残っているのか。
リリアン
もうそんな隙間はわずかも残されていないのではないか。
リリアン
「あの人からすれば、生きているのかも分からなくて」
ノエル
「怖いかもしれないし、待ってもらえないかもしれないって不安は…これからも消えないかもしれないけど」
ノエル
「帰れないうちは…帰った後の心配をしても、しょうがないだろ…」
リリアン
「それを目の当たりにすることが、私は恐ろしい」
リリアン
「身分のある男性がいつまでも独り身でいることなんてありえなくて……」
リリアン
「待ってくれていることを望むのは、不幸を望むのにも等しくて」
リリアン
「私を、救世主として望んでくれる人達がいる」
ノエル
「……もし、きみの帰りをいつまでも待っていてくれたら?」
ノエル
「自然に考えれば、そうかもしれない。けど…現実は、わからないよ」
ノエル
「不安に押しつぶされて、悪い方に考えるのは簡単だけど。…信じて、帰ろうよ」
リリアン
それこそが、本当に彼を不幸にする行いではないか。
ノエル
「うん。…それにリリアンが、こうやって信じられなくなったり、怖くなったりして迷いそうだったら……また僕が、元の道に戻すよ」
ノエル
「リリアンのこと…すごく、かっこよくて素敵だって思ってるからさ。…ちゃんと、帰ってほしいんだ」
リリアン
「……ノ、エルさんには励まされてばかり、ですね」
リリアン
「いけませんね、私がしっかりしなければならないのに……」
ノエル
「リリアンひとりで頑張らなくても、僕も、ゆきなもいるよ。だから…大丈夫。一緒に…がんばろ」
ラビングラビット
choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛])
> 才覚
ラビングラビット
2d>=7 (2D6>=7) >
8[4,4]
> 8 > 成功
GM
このままだと、2d+3-4>=7。つまり8以上。
GM
受け渡しはできるんですが、ゆきなちゃんも自身の判定に成功したいので難しいところだね
ゆきな
あ!ここでなめてほしいので、受け渡せます!
GM
では、ゆきなちゃんのティーセットをつかって判定していいですよ!
GM
これで2d+3+2-4>=7
前から順に愛・ティーセット・横槍マイナス分 となります。
[ ゆきな ] ティーセット : 1 → 0
ノエル
2d+3+2-4>=7 (2D6+3+2-4>=7)
>
7[1,6]+3+2-4 > 8 > 成功
リリアン
あの人も、卑屈になるリリアンに優しい言葉をかけてくれた。
リリアン
そんなことをしてくれるのは、あの人だけ。
リリアン
ノエルの優しさが、リリアンの心に触れる。
GM
普段ならば、想いは固く、真っ直ぐにあの人に向かっているはず。
GM
それでも揺れるのは、恋の毒のせいか。それともあの幻のせいか。
リリアン
あの人以外に心が揺れることなんて、あってはならない。
リリアン
勘違いだと、気のせいだとごまかすにはあまりにその感情は大きく。
ノエル
「そ、そう…?まあ、少しでも元気になってくれたなら、いいんだけど…」
リリアン
実のところ全く大丈夫ではないのだが……。
リリアン
あってはならない、犯してはならない裏切りなのに。
リリアン
そうやって俯瞰する自分を、未知の感情が塗りつぶしていく。
リリアン
恐ろしいと思う自分すらこのままでは消えてしまいそうで。
[ リリアン ] 挫折 : 0 → 1
[ ラビングラビット ] HP : 63 → 62
GM
リリアンちゃんは「ノエルへの恋心」を獲得しました。
マスターシーン
GM
きみたちはこの村に立ち寄り、一宿のついでに、村の周囲に居ついた取るに足らない亡者を軽くあしらい、村を発った。
**
胸がどきどきどきどきしていて、おさえていないと口から心臓がでちゃいそう。
**
時計街の白兎が言ってた。
白兎は、まるで一目惚れのように、運命の救世主に気づくこともあるんだよって。
**
ぴんときて、わかっちゃったの。
あたしにほほえんでくれるのは、あたしの名前を呼んでくれるのは、あの人に違いないんだわ。
**
このまま何もしなければ、運命の救世主は過ぎ去っていく。
もう出会うこともないかもしれない。
**
(馬車を途中で降りて、迷子のフリをしよう。きっと村まで連れて行ってくださるはず)
**
(そうしたら、お礼をするために家へ招待するの。あの方の心を掴む、とっておきの自己紹介を考えなきゃ――)
**
白兎がアリスを追いかけるなんておかしいと思う?
**
あたしはあたしの手で、この運命を切り開くと決めたんだから。
行動 ラビングラビット3
GM
今回は、ゆきなちゃんの行動の前に……ラビングラビットが割り込んで行動します。
GM
狙う対象は……これまで順番に、一人ずつ狙っておりましたので、お分かりかと思いますが。
GM
ノエルくんですね。
先ほどの襲撃の夜ということにしましょう。
GM
今はもう、リリアンちゃんも落ち着いたのでしょう。時間を決めて、一人ずつ見張り番をしながら夜を過ごします。
GM
そして、一番最初に番をすることになったノエルくんがその役目を終え、眠りについたとき。
GM
きみは強い意志で、リリアンに「帰ろう」と、何度も訴えた。
ノエル
その数日で、すっかり懐かしい景色になってしまった。
GM
この小さな世界に、あの父はいない。
恐ろしい亡者だっていない。
GM
けれど……
きみの目は、ひとつの違和をとらえます。
GM
並んだ人形の中に、作った覚えのない子が混じっている。
お人形
……こんなきれいな子を見せてきたことはなかった。
お人形
この館のほかのどの人形よりも、ずっと美しい。
ノエル
その人形が、見知った顔であることの、驚き。
GM
彼女がほんとうに、永遠に人形と化してしまえば。
ノエル
その細い首を絞めて、息の根をとめてしまえば。
ノエル
ゆきなへ近づき、ゆっくり、ゆっくりと…その首へと手を伸ばす。
GM
大きな館は、小さな空き家に。
お人形は、ゆきなそのものに。
GM
きみは、その狂おしい気持ちから。
夢と現の境に気づけぬまま。
GM
といったところで、抉りますけれど……横槍はありますか?
ノエル
choice[リリアン,ゆきな] (choice[リリアン,ゆきな])
> リリアン
GM
横槍ですね~HPを1減らして能力を決めましょう!
[ リリアン ] HP : 17 → 16
リリアン
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛])
> 才覚
リリアン
2d6>=7 (2D6>=7) >
6[5,1] > 6 > 失敗
GM
今日、いろいろありましたからね。ちょっと気づく余裕がなかったですね。
リリアン
リリアンは空き家の外で見張りを頑張っていました……
GM
では、ラビングラビットはあふれる愛で判定します。
GM
2d+3>=7 (2D6+3>=7) >
5[1,4]+3 > 8 > 成功
GM
成功。では、ピグマリオンコンプレックスは○から空白に戻ります。
ゆきな
「―――ぅ」 絞める首の先から、漏れる声。
ノエル
「…綺麗だよ、ゆきな。すごく、綺麗。……僕の…人形に…」
ゆきな
じたばたともがく手足。真っ白なそれは、まるで、人形のようで。
ノエル
綺麗だな。かわいいな。少しずつ、少しずつ…人形になっていく、きみは…
ゆきな
手を伸ばす。あなたの手に重なる。……それは人形のように、真っ白で、体温も無くて。
ノエル
重なる冷たい手がとても愛おしい。声が聞こえた気がしたけれど、きっともうすぐ、それもなくなる
ノエル
きみのいのちが消えていくほど、より愛しさから力がこもる。
ゆきな
あなたの愛しさが注がれるほどに、声が細く、手足はちからなく……
ノエル
「…大丈夫だよ、ゆきな。きみは…僕の人形になる。幸せにするよ…ずっと大事に…愛してあげるから」
ゆきな
最後の呼吸とともに、身体の力がぬけていく……
リリアン
リリアンが、ゆきなからノエルを引き剥がす。
ノエル
無理やり引きはがされれば、ハッとしたように周囲を見渡す。
リリアン
見張りの交代をと中に入ったリリアンが目にしたのは、
リリアン
恍惚の表情で、ゆきなの首に手をかけるノエルの姿。
ノエル
違う、とも言えない。だって、僕は…本気で…
リリアン
問い詰めず、縋るような目でノエルを見る。
ゆきな
「………。」
ぼんやりとした頭で、ふたりの様子をながめていた。
ゆきな
何故だろう。いま生きていることが
ざんねんなような、このきもち……。
ノエル
ゆきなの様子を、どこかぼうっとした顔で見つめる。
ゆきな
「……あっ!えへへ!ら、らいじょうぶ~!」
ゆきな
「だ、だいじょぶ。なんかね……ゆきなも……」
ゆきな
「このまま人形になっちゃっても……いいかなって、ちょっと思っちゃってぇ……」
ゆきな
その場の空気を和ませるようとしてるのか、いつものにこにこ顔に。
ノエル
「……その。ごめん…ね。夢を……見てた、気がして。…なんか、僕もおかしくなってた…みたい」
リリアン
ゆきなの首を絞めながら、ノエルはそう言っていた。
ゆきな
「いいよいいよぉ!ゆきなもへんな夢みたしぃ…!」
ノエル
本当はおかしくなんてない。それは、いまだ高鳴るこの胸の鼓動が、いやでも教えてくれる。
リリアン
それを聞いたから止めに入ったわけではない。
リリアン
動機には関係なく……あんなことは、止めなくてはならなくて。
リリアン
誰にともなく、心の内で言い訳をしてしまう。
リリアン
それ自体が、そこに感情があったことの証左なのに。
ゆきな
「………。」明るくふるまって見せても、胸は高鳴ったままだった。
GM
……ここでは、みんながみんな、恋の病に蝕まれている。
行動 ゆきな
GM
さて、では翌日としましょうか。
最後のゆきなちゃんの手番です。
ゆきな
どうしようかな……リリアンちゃん舐めにいくか、ノエルくん舐めにいくか
ゆきな
6:廃教会。今は誰にも使われておらず、何が信仰されていたのかは分からない。
ゆきな
こことか、リリアンちゃんとゆっくり話せそうかな?
GM
人気のない教会までやってきたことにしましょう。ノエルくんは休ませてるかんじかな?
ゆきな
あ、ノエルくん教会内にいっしょにいるほうが自然かもですね!
ゆきな
「ふよふよ~ あっ、ここ、しずかかも~!」
リリアン
ゆきなとは違う長椅子。だけど会話できる程度には近く。
ゆきな
「みんな元気ないよ~!もっと声だしてこぉ~!」
ノエル
元気そうなゆきなの様子に、昨晩のことをぼんやり思い出す。
ゆきな
「いえ~い!元気にしてると元気になるよぉ!」
ゆきな
「……そういえばノエノエ、きのうどんな夢みてたの?」
ノエル
思い出そうと思えば、鮮明に思い出せる。けど…
リリアン
聞けなくて良かったような、残念なような……。
ノエル
「ほ、ほら…元気出していなかきゃ…なんだろ。昨日のは…悪い夢だったんだ…だから…うん…」
ゆきな
「なんか、ゆきなのこと……綺麗、とか。幸せにする……とか。」
ゆきな
………。おもいだしたらちょっと溶けそうだ。
ノエル
「……だっ、だから…さ、違うんだって!僕がゆきなにそんなこという訳ないだろ!」
ノエル
「悪い夢!あのうさぎの亡者の力か何かのせい!!」
ゆきな
「まぼろし……」自分の時を思い出す。溶けてしまう雪女と、リリアンの幻。
リリアン
「……ゆきなさんは、どうだったんですか」
リリアン
「ゆきなさんも夢を見たって言ってませんでしたか?」
ゆきな
「みたけどぉ……いうのははずかしぃ……」リリアンをみつめながら
ゆきな
「そうなんだ~…?」 ノエルのほうをちらり。
ゆきな
「ええ~ ふたりの夢、気になったのにぃ~っ」
ゆきな
「リリっち、強くてかっこいいしぃ……夢なんて、見ないのかな~」
リリアン
「かっこいい……かはともかく、それは夢を見るかとは関係ないのでは……?」
リリアン
「まあ少なくとも昨晩は見なかったことは確かですが……」
ゆきな
「夢ってぇ、こうなったらいいな~とか。そういうのが見せるやつじゃないの?」
リリアン
「こうなったらいい、という夢もありますし」
ノエル
よっぽど夢のことが気になるんだな…とゆきなを見る。
ゆきな
「なんでぇ~!?ゆきな、もっとふたりのこと知りたいのに~!」
ノエル
「だったら別に夢のことじゃなくても……、え?」
ノエル
「僕は……別に。面白くない夢…ばっかだよ」
ゆきな
「おもしろくない夢…… 悪夢ってことー?」
リリアン
実のところ、ノエルの話はリリアンも気になる。
リリアン
これは決して深い意味があるわけではなく……
リリアン
愛してあげる、リリアンが聞いたのはその一言だけど。
リリアン
あれはきっと心からの言葉だったんだろう。
ゆきな
「へへへ~。こわい夢なんてとんでけ~っ。」なでなで
リリアン
彼女は……ノエルの人形になってもいいかも、と
リリアン
今もああして、隣に座って彼に触れている。
ノエル
黙って撫でられる。嫌ではない。むしろ…嬉しいような。
リリアン
ゆきなは楽しそうで、ノエルも喜んでいるように見える。
リリアン
自分一人だけ、こうして違う椅子に座って、
GM
横槍できるのはノエルくんだけですね。どうします?
ノエル
横やり……………しません………(ごめんね…)
ゆきな
2d+3>=7 こわいよ~~!!! (2D6+3>=7) >
9[6,3]+3 > 12 > 成功
リリアン
じゃれ合う二人の横顔を、後ろからぼんやりと眺めている。
リリアン
ノエルに触れる仕草にも向ける笑顔にも、一切の屈託がない。
リリアン
自分も彼女のように美しく産まれていれば。
リリアン
無意識の内に抱えていた羨望を、ふと強烈に自覚してしまう。
リリアン
美しさが、奔放さが、笑顔の輝かしさが……
リリアン
今よりもっと近くで、もしも叶うなら自分に向けて……。
リリアン
……今まで友人と呼べる相手もロクにいなかったからだろうか。
GM
またひとつ。
普段なら蕾のまま押し込めていたはずの想いが、恋の毒によって花開く。
GM
満たされていたはずなのに、今はもう物足りない。
ゆきな
いま、その笑顔が向いている先は、あなたではなく。
GM
満たされない想いは「恋心」となり、またひとつ、きみの中に住み着きます。
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