お茶会 ラウンド1.5

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リリオ
女子で相談する前に、ラタスと話していいですか……?
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こよみ
行け!!!!!!
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リリオ
いくつか確認したくて……
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GM
いいですよ
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リリオ
わ~い
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こよみ
私はいいよ♥そのまま突っ込んでもいいよ♥
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GM
どういうシーンがいいんですか?
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リリオ
どこでもいいので、2人で話せると嬉しいです
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GM
前回のシーンの延長って扱いにします。
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リリオ
了解です!
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GM
これは二人で話したいって切り出してくれるんですか?
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リリオ
切り出します
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GM
それともなんかそういうシチュエーションを自然に
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GM
まじか
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GM
おっけー
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GM
じゃあそこからやりましょう。
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リリオ
はい
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GM
じゃあはじめましょう。

幕間

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GM
それで、第二ラウンド、15日目から。のはずだったんですが、前回のシーンのあとのことをやりたいというので、やります。
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こよみ
がんばって!
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GM
シーンの延長という区分でやるので、数値的に作用することはないです。
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リリオ
はい ありがとうございます……
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GM
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GM
第一サイクル お茶会 ラタス 三回目 延長戦
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ラタス
枯れ木を拾い集めて燃やし、暖を取る。
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リリオ
「ラタス、ちょっといいか」
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ラタス
集めるのは持ち回り制で、今日はこよみとユキが探して回っている。
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ユキ
良さそうな枯れ木見つからないわね~
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こよみ
あっ
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こよみ
あそこあるよ、あそこ、転がってる
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ユキ
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こよみ
こよみけっこう見えるから、目見えるから
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ユキ
ほんとだ
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ユキ
ててて……
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こよみ
こよみ探すの得意だよ、こういう時得意だよ
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ユキ
えらいわこよみ!
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こよみ
とっとっと……
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こよみ
えへへへ
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ユキ
うん、ちゃんと乾いてるし使えそうね
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ユキ
はいじゃあこよみしゃがんで!
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こよみ
よかったよかった
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こよみ
あっ
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こよみ
あっあっ
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こよみ
えっと
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こよみ
すとん……
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こよみ
すわりこみ……
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ユキ
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ユキ
こよみが背負うバッグに枯れ木を入れ……
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こよみ
おとなしく入れられてます。
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こよみ
完全に座ってる 地べたに
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ユキ
……ん
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ユキ
いいわよ
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こよみ
ん!
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こよみ
ぴょいっ
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こよみ
つぎ、つぎ探そうね、つぎ、つぎどこだろ、こよみ見つけるの得意だよ
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こよみ
得意だけどないものはないからないものは見つからないよ
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ユキ
もうちょっと持って帰りたいわよねえ
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こよみ
うん、あるならあるだけ
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ユキ
あっちの方見てないから行ってみましょうか
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こよみ
いく~
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こよみ
こよみユキちゃんといく!
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ラタス
「おう、座れよ」
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リリオ
勧められるままに座る。
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ラタス
ナイフを器用に使い、火に掛かる枝を組み直している。
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リリオ
「少し話したい……、と、言うか」
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リリオ
「……」
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リリオ
「確認したいことが、2点ある」
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ラタス
「ああ」
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ラタス
「話せよ」
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リリオ
「1つ目、『狂飆の頂』から元の世界に戻れる、という話について」
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リリオ
「元の世界に戻れるのは、1人だけか?それとも複数人?」
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ラタス
細切りになった人喰い三月の干物を炙っている。
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ラタス
「1人だ」
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リリオ
「そうか……」
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ラタス
うち一本をリリオに渡す。
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リリオ
受け取る。
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リリオ
「1人なら、僕たちを置いていったのも納得できる。僕は元の世界に戻りたがっているから、なおさらだ」
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リリオ
「まぁでも……、君の邪魔はしないよ」
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ラタス
「悪いな」
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ラタス
「世話してるガキを3人残したままだ」
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リリオ
「それなら仕方ない」
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リリオ
「情報を見つけたのも、ラタスだしね」
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リリオ
「2つ目」
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リリオ
「…………」
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ラタス
人喰い三月を食べる。
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リリオ
「の、前に、ちょっと前提を話しておきたいんだけど」
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ラタス
「ん」
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ラタス
傷んだワインの風味がする肉だ。まずい。
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ラタス
まずいが食えるだけマシというものだろう。
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リリオ
「僕は皆に幸せになって欲しいと思っている。皆っていうのは、ラタスも、ユキも、こよみもだ」
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リリオ
「ただし、そこには優先順位がある」
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ラタス
「そうだな」
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リリオ
「誰かの切実な願いを叶えるためには、誰かが少し嫌な思いをするのは、仕方ない。僕はそう思ってる」
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ラタス
「そうだな」
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リリオ
「大事なのはその切実さだけで、誰が、っていうのは、僕の中で優劣はない」
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リリオ
「というのを踏まえて聞くんだけど……」
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ラタス
「待て」
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リリオ
「なに?」
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ラタス
「お前も一つ、おれからの問いに答えてもらう」
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リリオ
「え」
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リリオ
「まぁ……質問によるかな。スリーサイズは秘密だよ」
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ラタス
「それはだいたいわかるから聞くまでもないなぁ」
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リリオ
「は?」
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リリオ
「ひどい!ラタスにセクハラされた!傷物にされたぞ!!」
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ラタス
「はいはい」
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ラタス
「で、なんだよ」
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リリオ
「僕から聞いていいのか?できればそっちが先がいいけど」
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ラタス
「いいよ」
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リリオ
「そうか……」
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リリオ
深く、ため息を吐く。
本当に聞きたくない、といった様子で。
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リリオ
「あのな、ラタス。
これは真剣な話だから、真面目に答えて欲しいんだけど」
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ラタス
頷く。
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リリオ
「……一晩に何回できる?」
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リリオ
「できれば2回が望ましいが、正直に答えて欲しい」
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リリオ
「いや、このさい虚偽でもいい。2回と言ってくれ」
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ラタス
おい!!!!
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ラタス
「じゃあ3」
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リリオ
「おい!!」
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リリオ
「……なんでこういう事を聞いたか、分かるだろ?」
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ラタス
「そうだな」
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リリオ
もう一度、深くため息を吐く。
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リリオ
「僕の質問は終わりだ」
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ラタス
「ああ」
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ラタス
「ありがとう」
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リリオ
「何がありがとうなんだよ」
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ラタス
「そりゃあそうだろ」
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ラタス
「お前なりにおれが言ったことをマジに受け取った答えだろうよ、それは」
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リリオ
「いや、別に?」
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リリオ
「僕はユキとこよみを気にしてるだけだ」
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ラタス
「言葉は残らない」
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ラタス
「それで何も変わらなければ、それで終いだ」
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ラタス
「まあ、生きて死ぬってのも、その程度のもんだけどな」
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リリオ
「お前が全員かわいいとか言うのがよくないんだからな」
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ラタス
「あ? 全員かわいいだろうが」
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リリオ
「一人だけ選べば、こんな面倒なことにならなかった」
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ラタス
「選んでいる」
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ラタス
「おれは選んでるぜ」
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リリオ
「……僕への質問があるんだろ?」
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ラタス
「いや、いい。聞きたいことは聞けた」
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リリオ
「…………」
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リリオ
「話さなきゃよかった、って気分になってる」
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ラタス
「おれは話せてよかった、って気分になってるぜ」
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リリオ
「……もう一つ質問しても?」
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ラタス
「いくらでもどうぞ」
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リリオ
「選んでるって……、何を?」
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ラタス
「おれたちは救世主だ」
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ラタス
「人を殺して生きている」
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ラタス
「悪人だったら都合はつくが」
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ラタス
「殺されるほどでもないやつらも、殺して生きてきた」
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リリオ
「そうだね」
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ラタス
「おれもお前も、殺していったやつらと、引いた目で見りゃ大差はない」
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リリオ
「……そうだね」
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ラタス
人喰い三月の肉を食う。飲み込む。空いた串をたき火に放る。
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リリオ
人喰い三月の肉にかぶりつく。
行儀がよくはないが、堕落の世界でそんな事は言っていられない。
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リリオ
まずい。
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ラタス
「大切に思えるから傍にいる、共にしている」
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ラタス
「少なくともおれはそうしてきた、し」
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ラタス
「あんな風に一人で出てったとしても、それは変わらない」
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ラタス
「……それがおれにとっての”選ぶ”だ」
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リリオ
「…………」
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リリオ
「そういうの、ユキとこよみにも言ってやりなよ」
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リリオ
所在なさげに、手がウロ……と彷徨う。
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ラタス
「まあ、そうだな」
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リリオ
「まぁ、でも、そういう意味で言うなら、僕も同じ気持ち……」
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リリオ
「……いや、素直にね。普通に」
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ラタス
「そいつはうれしい」
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リリオ
顔が熱い。
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リリオ
これはラタスが悪い。
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ラタス
「リリオ」
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リリオ
こんな話、ずっとするつもりはなかった。
そして、今後もするつもりはない。
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リリオ
「何?」
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ラタス
「お前がいてくれてよかったと、おれは思っているからな」
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リリオ
「う」
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リリオ
そういうのは他の2人に言えばいい。多分それぞれにそういう感情を持っているだろうから。
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リリオ
「……どういたしまして」
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リリオ
それだけ答えて、黙々と亡者の肉を食べ始めた。
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リリオ
別に深い意味はない。
他の2人にも思っていること。
時間が経てば頬の熱も冷え、頭も覚めてくるだろう。
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リリオ
今のこの火照りは、きっと焚き火に近付きすぎたもの。そういうことにしておくべきだ。
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ユキ
てくてく……
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ユキ
……ラタスとリリオ大丈夫かしら
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こよみ
とっとっ……
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こよみ
だいじょうぶ?
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ユキ
さっきラタス変なことしようとしてた……
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こよみ
ふたりともあたまいっぱいよくt
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こよみ
あっ
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こよみ
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こよみ
あ~~~~~
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ユキ
あれ!!
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こよみ
う~~~~~~
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ユキ
あれなんなの!?
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こよみ
ラタス……
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こよみ
ラタスわかんない……
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ユキ
リリオはなんか大丈夫大丈夫~みたいな感じだったけど!!
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こよみ
リリオちゃんもわかんない~~~~
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ユキ
全然わかんないわ!
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こよみ
ふたりはわかってるのかなわかってるのかな、わかってる、ユキちゃんわかってると思う?
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ユキ
わかんない……
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ユキ
わかんないけど……
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こよみ
わかんない、わかんないよう
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ユキ
ラタスとリリオっていっつも二人だけ分かってる感じだし……
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こよみ
うん
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こよみ
うんうん……
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ユキ
分かってるのかな……
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ユキ
なんだったのかしら……
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こよみ
わかってるの……?
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ユキ
わかんない……
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こよみ
こよみもわかんない……
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こよみ
わかんない~~~~
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GM
はい、ありがとうございました。
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リリオ
ありがとうございました……
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GM
で、なんか、第二ラウンド、15日目から。なんですが……
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GM
なんか行動順を決める話し合いをしたいということなので、します。
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GM
場所は街でいいよな??? はい 街にします
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ユキ
はひ…………
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こよみ
はい……
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リリオ
はい……

お茶会 ラウンド2-準備

15日目

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GM
飲食店。
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GM
ようやく着いた街。
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GM
何かが色々限界に達していたため、ラタスは山に芝刈りに、女子は飲食店で女子会をしに行きました。
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GM
嘘です。ラタスは買い物とかしてます。
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GM
というわけで、どうぞ。
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ユキ
第一回誰がラタスの童貞をもらうか大会
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こよみ
どうして? どうして? どうして?
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リリオ
話したくない
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こよみ
堕落の国にしてはかなりそこそこいい感じの飲食店で……
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ユキ
「…………」
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こよみ
「…………」
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ユキ
いい感じの飲食店で、そういう話をしようとしている。
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リリオ
泥水のようなコーヒーを啜っている。
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こよみ
耳がしおしおへな……になっている。
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ユキ
何かを言おうとしては口を閉じたり、
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ユキ
口を閉じてはまた何か言おうとしたり……。
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こよみ
全員そんな感じが一生続いてます。
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ユキ
あうあう……
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こよみ
うにゃうにゃ……
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リリオ
深い、深い溜め息を吐く。
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リリオ
話したくないことを話す前の癖。
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リリオ
「あの、まぁ、相談した方がいいことがあると思うんだけど」
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こよみ
「あぴっ」
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ユキ
「う」
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ユキ
「そ」
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ユキ
「相談…………」
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こよみ
「そうだん」
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リリオ
「……ラタスのこと」
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こよみ
「う」
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こよみ
「うぅ~~……」
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ユキ
「らた」
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こよみ
顔が隠れました。
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ユキ
「すの」
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ユキ
「こと……」
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ユキ
「…………」
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ユキ
「街……」
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こよみ
ぷるぷる……
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ユキ
「着いちゃったわね…………」
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こよみ
「やだあ~~~~~」
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こよみ
「らっ」
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こよみ
「ラタスが」
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リリオ
「まぁ、多分、あんまりゆっくりしてると~、娼館とかで済ませちゃうんじゃない?」
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ユキ
「ぴ」
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こよみ
「やだ~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!」
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ユキ
「う~~~」
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こよみ
えーんえーんあーん……
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ユキ
「あた、」
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リリオ
「じゃあ……、まぁ、ねぇ」
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ユキ
「あたしも」
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ユキ
「や、かも……」
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こよみ
こくこくこくこくこくこく
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こよみ
精一杯頷きまくっている。
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リリオ
「なんとかしなきゃねぇ」
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こよみ
「な」
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こよみ
「なんとか……」
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ユキ
「なんとか……」
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こよみ
声が揃うことだなあ。
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ユキ
ハモった
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リリオ
「平たく言うと、誰か今晩ラタスの部屋に行く感じになるんじゃない?」
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ユキ
「ふぇ」
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こよみ
「みゃあぁ」
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こよみ
「だっ」
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こよみ
「だれか」
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こよみ
「だれか……」
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こよみ
「…………」
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ユキ
「誰」
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ユキ
「誰が……?」
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リリオ
「まぁ、それを決めないといけない訳で……」
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ユキ
「り」
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ユキ
「リリオ」
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リリオ
「……」
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ユキ
「ラタスなんか言ってなかった!?」
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リリオ
「………………」
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こよみ
「リリオちゃんこの前ラタスといっしょにいたよね、いっしょに」
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ユキ
「あたしたちの中で誰が好きとか!!」
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リリオ
「…………………………」
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こよみ
「いっしょに焚き火の番してたよね、して」
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ユキ
「なんで黙るの!?」
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こよみ
「リリオちゃんがだまるう~~~~~~~~!!!」
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リリオ
「誰が好きとかは聞いてないな……」
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こよみ
「じゃあなにっ」
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ユキ
「ほんと!?」
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こよみ
「なにきいた、なにかきいたの!?」
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ユキ
「そうよ!」
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リリオ
「皆大好きって言ってたよ」
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こよみ
「みええぇ……」
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ユキ
「だ……っ」
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ユキ
ぷしゅ……
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こよみ
しゅうしゅう……
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リリオ
「だから、まぁ、誰が来ても嫌がらないんじゃない?」
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こよみ
「……み」
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ユキ
「ほ」
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ユキ
「ほんと?」
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こよみ
「みんなでいく……?」
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リリオ
「は!?」
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ユキ
「えぇ!?」
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ユキ
口をパクパクさせている。
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こよみ
「だ、だってだって、だって、だって、だって」
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こよみ
「みんな」
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リリオ
「いやいやいや、それは……それは、ねぇ!?」
ユキを見る。
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こよみ
「ラタス、みんな、みんな大好きって」
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ユキ
「みんなって何!?」
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こよみ
「大好きって、ラタス、いって、いってたんだよね?」
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こよみ
「みんななら……」
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ユキ
リリオを見返す……。
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こよみ
「ラタス、みんながいいんじゃないの?」
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ユキ
「そうなの!?」
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リリオ
「そういう訳じゃないと思うけど!?」
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こよみ
「わっわかんない……」
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ユキ
「ラタスみんながいいの!?」
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こよみ
「そういうひともっ」
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リリオ
「誰でもいいと全員がいいは違う!!」
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こよみ
「いるかもだから、いるかもで、いる、いるよ?」
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こよみ
「ちがう」
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こよみ
「ちがう……?」
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ユキ
「違うのね……?」
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リリオ
「普通……違わないか!?」
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こよみ
「こよみわかんない……」
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こよみ
こよみわかんないです。
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ユキ
「あたしも……」
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ユキ
「でもこよみ詳しいみたいだから……」
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ユキ
「こよみが言うならそうなのかなって……」
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こよみ
「そういうひとがいるのはいるよ、いるよ、けっこういないでもないよ」
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こよみ
「ラタスがそうかはこよみ、こよみわかんないけど、いるかいないかでいえば……」
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ユキ
「いるのね……」
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リリオ
「まぁ、僕も確信がある訳じゃないけど……」
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リリオ
「全員で行く気なら、少なくとも僕は行かないからな」
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こよみ
「?」
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こよみ
「ひとりならリリオちゃんいくの?」
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ユキ
「……!!??」
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リリオ
「あっ!いやっ!違う!!」
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ユキ
「リリオ……!」
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リリオ
「違う!!」
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ユキ
「やっぱりリリオもそうだったの……!?」
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リリオ
「違うって言ってるだろ!!」
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こよみ
「ラタスリリオちゃんもかわいいって言ってたし、言ってたし、言ってたよね?」
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こよみ
「あと……」
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ユキ
「言ってた……」
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こよみ
「このまえ……」
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リリオ
「全員に言ってた!!」
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こよみ
「ラタスリリオちゃんのこと……」
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ユキ
「ラタス、リリオのことめちゃめちゃ聞こうとしてたし……」
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ユキ
「なんか押し倒して……」
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こよみ
こくんこくん
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リリオ
「待て、論点をずらすな!!今はその話はいい!!」
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こよみ
「おしっ」
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ユキ
「夜も二人で…………」
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こよみ
「おしたおしてたぁ……」
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リリオ
「一回そういうのは置いといて!!」
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ユキ
「大事な話よ!!」
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こよみ
「ラタスとリリオちゃんいつも二人でお話してるう~~~」
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ユキ
「大事な話をしてるのよ!!」
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ユキ
「今!!」
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こよみ
「いっぱい仲いいもん~~~~~~」
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ユキ
「仲いい!」
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リリオ
「いや、そうかな……?」
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こよみ
「こよみとユキちゃんのわかんない話いっぱいいっぱいしてるし……」
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ユキ
「いっつも二人しか分かんない話してる」
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こよみ
「こよみ、こよみしってるよ、これはこよみでもしってるよ」
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リリオ
「いや~~~だって、話題とか人によって違うものだし……」
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こよみ
「ふうふとかこいびととか、話が合うのがいっぱい大事だって」
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こよみ
「こよみそういうのは知ってるよ!」
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ユキ
「そうよね、そうだわ」
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ユキ
「らっ」
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ユキ
「ラタスって」
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リリオ
「話が合うのも大事だけど、他に大事なものもあるんじゃないかな!?」
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ユキ
「リリオのこと……?」
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こよみ
「やっぱり……」
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リリオ
「いや、それはない」
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こよみ
「一番……」
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こよみ
「なんで断言するの~~~~~~~」
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ユキ
「なんで言い切れるのよ!」
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リリオ
「ラタスは本当に、全員、同じくらい好きだ」
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こよみ
「じゃあやっぱりみんなで……」
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リリオ
「本当に……」
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ユキ
「同じくらい……」
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リリオ
「だからそれは嫌だってば」
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こよみ
「わあ~~~ん」
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ユキ
「じゃあリリオは?」
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こよみ
あーんあーんあーん……
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ユキ
「リリオはラタスのこと好きじゃないの?」
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こよみ
泣き出している。すごいうるさい。救世主じゃなければ多分叩き出されてます。
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リリオ
「普通に友達として好きだけど?」
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ユキ
うるさいテーブルになっている。
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こよみ
「とも」
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リリオ
幸い客は少ない。
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ユキ
「それだけぇ?」
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こよみ
「ともだち……」
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リリオ
店はガラガラなので、まぁいいか、と思っている。
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リリオ
「それだけだけど?」
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こよみ
「…………」
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こよみ
「ラタス、ラタスが」
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こよみ
「ラタスがこよみたち、ユキちゃん、リリオちゃん」
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こよみ
「みんな好きなのって」
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こよみ
「それは、それ、それって何として?」
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ユキ
「なに……」
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ユキ
「そ、そうよ」
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ユキ
「それは大事だわ」
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こよみ
「こっ」
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リリオ
「…それは、わからない」
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こよみ
「こ、こよみ、こよみわかんないけど」
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こよみ
「リリオちゃんも……?」
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ユキ
「リリオにも分かんないことあるのね……」
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リリオ
「僕にも分かんないことはある」
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ユキ
あるのね……
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リリオ
「ラタスに聞けばよかったね!」
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こよみ
「リリオちゃん、リリオちゃん、リリオちゃんラタス、ともだち?」
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こよみ
「あっ」
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こよみ
「みんなで行って」
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こよみ
「ラタスに訊く?」
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リリオ
「友達だねぇ」
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こよみ
「ラタスに訊いて……」
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こよみ
「…………」
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ユキ
「え」
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ユキ
「選んで」
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リリオ
「……それは」
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ユキ
「もらう……?」
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リリオ
「皆で今夜部屋に行って、って話?」
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こよみ
こくこく……
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リリオ
「僕は遠慮したいな~」
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こよみ
「ともだち」
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こよみ
「ともだちだから?」
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こよみ
「ともだちがいいから?」
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リリオ
「いや~、その状況で、一人だけは選べないんじゃない?」
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こよみ
「そう、そうなの?」
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こよみ
「ラタス」
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リリオ
「そうじゃないかな~」
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ユキ
「分かんない……」
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こよみ
「ラタス、娼館いっちゃう……?」
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ユキ
「う」
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ユキ
「やだ…………」
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こよみ
「やだあ~~~~~~」
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こよみ
ループしました。
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ユキ
「で」
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ユキ
「でもでも」
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リリオ
「だからさ、誰が行くか決めようよ。こよみとユキが行ってもいいし」
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ユキ
「ラタスの意見は大事よ」
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こよみ
こくこく……
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リリオ
「いやまぁ、それはそうだけど」
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ユキ
「あ」
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ユキ
「あたしみたいな子供は」
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ユキ
「いや、かも」
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ユキ
「しれ」
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ユキ
「ないし……」
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リリオ
「どうかな~」
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ユキ
言いながらしょんぼりしてきた。
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こよみ
「ユキちゃんかわいいよ?」
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リリオ
「全員かわいいとか言う男が、誰か一人選ぶと思う?」
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こよみ
「………………」
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こよみ
「みんなで……」
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こよみ
戻るな!
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リリオ
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ユキ
「ほんとに」
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ユキ
「ほんとに誰でもいいのかしら……」
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リリオ
「はは……」
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こよみ
「ううぅ」
avatar
リリオ
「友達だから、ラタスがどうしても僕をご所望って言うなら考えなくはないけど、全員でやるのはな~」
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こよみ
「う」
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こよみ
「リリオちゃん、リリオちゃんラタスとするのはいいんだ?」
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リリオ
「割ときつい」
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ユキ
「すっ、するのはいいのね……!」
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リリオ
「いや、そこに食いつくの!?」
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こよみ
「こよみ、こよみともだちだと」
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こよみ
「ともだちだといやなのかなっておもって」
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こよみ
「ラタスもそうだったらかなしいなっておもって」
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こよみ
「でも、でもともだち」
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こよみ
「ともだちでも、リリオちゃんは」
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こよみ
「するのだいじょうぶなんだって……」
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リリオ
「……まぁ、僕は友達なら大丈夫かなぁ」
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こよみ
「リリオちゃんは……」
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ユキ
「ほぁ……」
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リリオ
「同性はちょっとキツいけど……」
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こよみ
「リリオちゃん、ラタスに」
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こよみ
「かわいい」
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こよみ
「って、言われるとき」
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こよみ
「すごいびっくりしてたから……」
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こよみ
「こよみ、こよみわかんなくて」
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こよみ
「リリオちゃんの言うともだちならリリオちゃん流せて、流せるのかなって」
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リリオ
「…………」
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こよみ
「リリオちゃん頭よくて、だからそうなのかなって、こよみ思ってたけど」
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こよみ
「でもでも違って、違ったから」
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こよみ
「…………」
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こよみ
「ちがったよね?」
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リリオ
この女……鋭いな……
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こよみ
ユキに同意を求めます。
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こよみ
底なしの愛されたがりの野生の嗅覚!
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ユキ
「ちがった……!」
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ユキ
「こよみかしこいわね!」
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こよみ
「こよみかしこくなった!」
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こよみ
なってない。
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ユキ
えらいわ!
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リリオ
「いや~、男友達にはかわいいとか言わないし?
それで、そういう感じなんだって……」
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リリオ
「思ったっていうか……」
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こよみ
「そういうかんじ」
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こよみ
「そういうかんじって、どういうかんじ?」
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リリオ
「…………」
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リリオ
「かわいいと言ってもいい枠?」
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ユキ
「ラタスはリリオのこと」
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リリオ
かわいいと言ってもいい枠……
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ユキ
「あたしとこよみと同じくらい女の子と思ってるってこと……」
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ユキ
「よね!」
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リリオ
自分で言っておいて、内臓にじわじわとダメージが入ってきている。
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こよみ
こくこく……
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こよみ
「こよみ、こよみね、あのときかしこかった? から」
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こよみ
「かしこかったから、もしかしたら気のせいじゃないのかもって」
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こよみ
「あのね」
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こよみ
「あの時びっくりしてたリリオちゃんね」
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こよみ
「なんだかすっごい」
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こよみ
「女の子だった!」
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リリオ
「……………」
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リリオ
「まぁ、まぁまぁ」
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リリオ
「それは本題じゃなくない?」
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ユキ
「大事よ!!」
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こよみ
「ラタス、ラタスは」
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こよみ
「ラタス、女の子としたいって、ことで」
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こよみ
「それでね、こよみはラタス好きでね、好きで、言ったけど、言ってたけど」
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こよみ
「でも、…………」
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こよみ
「ユキちゃんも」
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こよみ
「ラタス、好き……」
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こよみ
「なんだよね?」
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こよみ
「こよみ、こよみさすがにわかるよ、わかったよ」
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リリオ
この女……、言えば言うほど自分の利が減ると分からないのか……?
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ユキ
「そうなの……!?」
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ユキ
「どうなの…………!?」
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こよみ
「わかったよ!」
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こよみ
「だってラタスと、ラタスとね、ユキちゃんはラタスと」
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こよみ
「そゆことしたい、したいよね?」
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こよみ
「ラタスが他の人とするより」
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こよみ
「じっ」
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こよみ
「自分、自分がしたいんだよね?」
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ユキ
「ふぎゃ」
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ユキ
「あう」
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ユキ
「…………し」
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ユキ
「そりゃあ、まあ」
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ユキ
「……したい!! したいです!!」
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ユキ
「はい!!」
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こよみ
「ほら!!!」
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リリオ
「したいの!?」
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ユキ
「もう二人共分かってんでしょ!」
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こよみ
「うん……」
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ユキ
「いちいち言わせんじゃないわよ!!」
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こよみ
「こよみわかったよ」
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リリオ
「そんな……大声で断言するほど!?」
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こよみ
「わかっちゃったよ……」
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ユキ
「空気読め!」
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こよみ
「だから、だからね」
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こよみ
「もしかしたら……」
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こよみ
「あの時のリリオちゃん、ああでね」
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こよみ
「女の子でね」
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こよみ
「ラタスにびっくりしててね、あわてててね」
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リリオ
「……………」
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こよみ
「それこそユキちゃんみたいでね……」
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ユキ
ふぎゃ~~ってなっている。
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こよみ
「だから、もしかしたら、リリオちゃんもそうで」
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こよみ
「リリオちゃんもラタスがそうで」
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こよみ
「そっ、そう、そうなら」
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こよみ
「こよみ」
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リリオ
「……」
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こよみ
「こよみ、ひとりだけでずるするの」
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こよみ
「やだあ~~~~~~~~~」
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リリオ
「話が進まない」
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ユキ
「どうなのリリオ!」
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ユキ
「本当は好きなの!?」
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リリオ
「話が進まないから、もうそういう事でいいよ……」
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ユキ
「かかってきなさいよ!」
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ユキ
「あ!」
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ユキ
「ほら!!」
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ユキ
「ほら~~!!!」
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こよみ
「!」
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リリオ
あ~あ
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リリオ
「でも全員でやるのだけは嫌だからな!!」
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ユキ
「好きなのね!」
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こよみ
「リリオちゃん」
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こよみ
「リリオちゃん、やっぱり」
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ユキ
「リリオはラタスが好きで、全員でするのは嫌なのね!」
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こよみ
「ラタスのことすき……」
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こよみ
あってた……
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リリオ
「そういうことにしておこう」
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リリオ
「話が進まないので」
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ユキ
「そういう言い方!!」
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ユキ
「ずるい!!」
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こよみ
「ずるい~~~~」
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リリオ
「僕はずるいからな~」
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ユキ
「ずるいずるいずるい~~!」
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こよみ
「そゆとこ」
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こよみ
「ラタスに似てる……」
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リリオ
「そうかな~?」
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ユキ
「似てるわ!」
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こよみ
「ラタス、ラタスもちょっとずるいもん」
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リリオ
「でも、自分と違うタイプに惹かれるって話あるしな~」
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こよみ
「好きだけど……」
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ユキ
「似たもの同士とかもあるじゃない!」
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ユキ
「ずるい!」
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こよみ
「ある!」
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リリオ
「どうかな~?ラタスに聞かないとわからないな~」
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こよみ
「じゃっ、じゃあ」
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こよみ
「リリオちゃん、リリオちゃん」
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こよみ
「が、……」
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こよみ
「ラタスの、とこ」
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こよみ
「行くことに、なった」
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こよみ
「ら……」
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こよみ
流石になんか悲しそうな雰囲気で言います。
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こよみ
「そのときは」
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こよみ
「きくといい、よ」
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リリオ
才覚チョップ
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こよみ
「みゃん」
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リリオ
「ほらほら、落ち込むくらいならそんな話しない」
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こよみ
「でも」
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こよみ
「ひとりだけでずるになるの、は」
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こよみ
「こよみ、こよみもっと」
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こよみ
「もっともっとやだったからぁ……」
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ユキ
「あ」
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ユキ
「あたしも」
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ユキ
「いやよ」
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ユキ
「リリオが我慢するならやだ!」
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リリオ
「うんうん、こよみもユキもいい子だね」
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リリオ
「まぁ~でも~、別に我慢じゃないから~本当によかったんだけどな~」
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ユキ
「そういう言い方~~」
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こよみ
「リリオちゃんが誤魔化すときの言い方~~~」
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リリオ
「いやマジで いやいやマジで いやマジで」