行動 ユキ

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GM
1d6 (1D6) > 4

8日目

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ユキ
*ラタスの『青い窓の見える庭』を抉ります
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GM
はい。
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ユキ
猟奇で。ティーセット使います。
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GM
横槍はありません。
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ユキ
2d6+3+2>=7 猟奇+ティーセット (2D6+3+2>=7) > 6[1,5]+3+2 > 11 > 成功
[ ユキ ] ティーセット : 2 → 1
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GM
成功ですね。ロールしていきましょう。
[ ラタス ] 青い窓の見える庭 : 0 → -1
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GM
シーンはどうしましょう。選んでもいいですよ。
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ユキ
シーン表振ろうかな
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ユキ
1d11 12は出たので抜きます (1D11) > 10
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GM
10 三叉路。今来た道。以前に来た道。あのときは選ばなかった道がある。
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ユキ
旅を続けてはや一週間と少し。
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GM
ラタスの過去についての話なので、掘り下げるといけます。
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ユキ
了解です
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GM
合わせて思惑も出ます。
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ユキ
はい
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ユキ
三叉路に立つ。
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ユキ
今来た道。以前に来た道。あのときは選ばなかった道。
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ラタス
地図を見ている。
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ユキ
「……どっち?」
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ユキ
ラタスを見上げる。
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ラタス
「左ん方だな」
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こよみ
後ろできょろきょろしています。
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こよみ
「ひだり、ひだり」
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こよみ
「ひだりこっち?」
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ラタス
「ひだりこっち」
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こよみ
「こっち!」
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リリオ
「こっちだねぇ」
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ユキ
「ん」
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ユキ
左……以前に来た道をさらに辿っていく。
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ユキ
「ずーっと戻ってくのね」
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リリオ
「通ってきた道だねぇ」
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ラタス
「ああ、しばらくはずっとそうだ」
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こよみ
「ずっと……」
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こよみ
思わず振り返る。
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こよみ
自分たちが戻ってきた道を。
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ユキ
「結構歩いてきたのにね」
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ユキ
「……あ、別に不満なわけじゃないけど」
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こよみ
長く続いている。自分たちが進んできた道でもある。
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ラタス
「右の方はモックスフォンド大学とかそんなんがあるな」
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リリオ
「先に狂飆の頂のこと知ってたら、遠回りしなくて済んだのにね」
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ユキ
「ね」
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こよみ
「でも」
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こよみ
「会えなかった、かも」
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こよみ
「だし……」
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リリオ
「大学?大学があるんだ」
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ラタス
「まあ、そうだなあ」
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ラタス
「らしいぜ」
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こよみ
一番最後に合流したから……
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こよみ
「だいがく」
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こよみ
「頭いい人、いっぱい、いっぱいいる、だっけ?」
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ラタス
「いるいる」
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こよみ
「ラタスやリリオちゃんと同じくらい?」
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ラタス
「いやー、おれはバカだぞ」
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ユキ
「この世界で大学にいけるんだからさぞかしって感じはするわね……」
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こよみ
「えっ」
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リリオ
「そういえば、貴族とかはいるんだっけ」
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こよみ
ええ……? になっています。
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こよみ
「ラタスバカじゃない、バカじゃないよ、頭すっごくいいよ」
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ラタス
「貴族か」
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ユキ
「貴族……」
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リリオ
「ラタスの言うバカは、こよみの言うバカとはちょっと意味違うかもね」
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ユキ
ふわふわとなぞる。
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こよみ
「にゅ」
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こよみ
「そうなの?」
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こよみ
きぞく……
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ユキ
あんまり現実感がない単語だ。
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ラタス
「バカで~す」
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こよみ
「むう~……?」
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こよみ
リリオの言葉にはそうなの? になりかけたけど、ラタスのちゃちゃ入れでうん? になってる。
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リリオ
「ラタスは地頭がいいけど、結構バカなところがある」
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ラタス
「もうちっと頭が良ければ、色々どうにかなったのかもしんねえな」
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ユキ
「ばかよーばかばか」
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こよみ
「頭がいいのにバカ……?」
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ユキ
「色々って?」
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こよみ
???
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リリオ
「…………」
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ラタス
「色々、色々か」
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ラタス
「リリオは知ってると思うが」
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ラタス
「おれんとこの世界はマジでクソだったんだよな」
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こよみ
??? になってるうちに別の話が始まっていました。
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ユキ
「……そうなの?」
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リリオ
「そうだねぇ」
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ラタス
「ドブネズミみたいな暮らしだったな!」
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こよみ
「せかい」
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ユキ
ラタスとリリオが同じ世界から来た、という程度のことは知っている。
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こよみ
「ラタス、ラタス、奴隷だった?」
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ユキ
逆に言えば、それしか知らない。
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こよみ
こよみもあまり知らない……
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ラタス
「奴隷とはちょっと違うな」
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こよみ
「ちがった……」
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こよみ
「奴隷じゃなくて、ドブネズミ?」
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こよみ
「誰にも飼われてない?」
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ラタス
「世界がこう、プレートで上と下にわけられてて」
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ユキ
「上と下に」
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こよみ
「???」
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こよみ
意味もなく上を見て下を見ました。
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ラタス
「こう、なんかめちゃめちゃ空気が悪かったり、日の光が入ってこなかったりしてたわけだ」
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リリオ
口を挟まずに、黙って歩いている。
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ラタス
「飼われてないかっつーとあやしいな」
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ユキ
「地下都市ってこと……?」
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こよみ
想像しようとしています。
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ラタス
「都市って言えるほどまともに機能してないな」
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リリオ
そう、まともに機能していなかった。
少なくとも、下層は。
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ユキ
地下街で想像してみてる。
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ラタス
「頭が良かったらな~、なんか上手いやり方でも思いついたのかもしんねーが」
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ユキ
見上げればずっと天井があって……
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こよみ
「機能してなくて、奴隷じゃなくてドブネズミで、でも飼われてないわけじゃなくて……」
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ユキ
空気が悪かったり……
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こよみ
「なにを、なにをうまくやるの?」
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リリオ
自分は頭がいいと思っていた。
使える金もあった。
上手いやり方は思いつかなかった。
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ラタス
「例えば、うーん、国家転覆とかか」
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こよみ
「こっかてんぷく」
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こよみ
「?」
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ユキ
すごくやだな、という結論になった。
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ユキ
そういう嫌な所にずっといたのか……。
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リリオ
国家転覆ができるような度胸も、人望も、知識もなかった。
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ラタス
「なんて大それたことじゃなくても、上に行ける方法がな、思いつけたらよかったんだがな」
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ユキ
「……二人共大変な所にいたのね」
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こよみ
「上に……」
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ユキ
ラタスとリリオを見る。
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リリオ
下層に行ったことがある。高価なマスクを付けて。護衛に囲まれて。
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こよみ
空を見上げます。
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ラタス
「ははは」
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ラタス
誤魔化す。
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こよみ
曇り空。
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ラタス
「でもまあ、おれは、結構運が良かったんだぜ」
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リリオ
「ユキの世界とは、結構違うかもね」
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ユキ
「……そうなの?」
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ユキ
ラタスに聞いて、
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ユキ
リリオには頷きを返す。
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ラタス
「おれがよくたむろしてた隠れ家からは、空が見えたんだ」
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ユキ
「空……」
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こよみ
「そら」
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ユキ
曇り空を見上げる。
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こよみ
「あ、あっ」
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こよみ
「そっか」
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こよみ
「ずっと天井あるから、空、めずらしい?」
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ラタス
「上層を形成するプレートが剥がれ落ちていて、四角く切り取られた青空が見えていた」
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ラタス
「そうそう」
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こよみ
うなずきうなずき……
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ユキ
「……青空かぁ」
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ユキ
「そういえば、ずっと見てないな」
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リリオ
「…………」
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こよみ
「ここだと青空、全然だもんね」
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ユキ
「ここに来てから、ずっとそうで……」
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ラタス
「そうなんだよな~」
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ラタス
「でもまあ、それでも昼は明るいからマシだぁな」
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ラタス
「そんころは俺は3人のガキの面倒を見てたんだが」
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ラタス
「よくあの向こうに行ったら何がしたいって、話してたんだよ」
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リリオ
多分、上層に来れたからといって出来ることはそんなにない。
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リリオ
逆に言えば、自分がラタスと出会っていれば。
少し連れ出すくらいはできた、かもしれない。
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こよみ
「うまくやって、上に行って……」
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こよみ
「青空の、下?」
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リリオ
でもそれは言わない。
言っても仕方がない。
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ユキ
「……行ってみて、どんなことしたかったの?」
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ラタス
「あ~、あ~、ちょっと待ってろ」
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ユキ
「?」
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ラタス
がさがさとポケットを漁り、
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こよみ
「なあに?」
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ラタス
「あっやべ」
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リリオ
「……?」
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こよみ
覗き込み……
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ユキ
首を傾げている。
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こよみ
身体を折り……
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ラタス
なにか手にメモを持っている、が。
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こよみ
じー
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ラタス
「いや」
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ラタス
「何でもない」
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ユキ
「え」
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ラタス
ポケットにしまう。
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こよみ
「ええ~~」
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ユキ
「何よ、気になるじゃない」
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こよみ
「気になる」
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こよみ
「気になる、気になる!」
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リリオ
「まぁまぁ……」
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ユキ
「今更隠し事なしよ!」
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リリオ
なんて曖昧なことを言うが、強く止めはしない
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ユキ
ラタスに飛びついて、ポケットを漁る。
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ラタス
「まあ、まあまあまあ」
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ラタス
「おい!!」
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こよみ
「まあまあ!」
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ユキ
紙片を掴んで、引っ張り出す。
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ラタス
「おい!!!!」
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こよみ
「ユキちゃんユキちゃん、ユキちゃん、なに?」
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リリオ
「あ~……」
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こよみ
珍しくやけに俊敏に覗き込みます。
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ユキ
「な、何よ……」
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こよみ
文字は読めないが……
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ユキ
「さっき出してたじゃない」
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ユキ
「見るからね!」
クエストNo.3 おいしい果物を食べる
概要 :新鮮でおいしい果物を手に入れ、食べる
目標値 :8
消滅条件 :成功するか、日数が20日目以降になると消滅
成功 :PC全員のHPを3点回復する(HPの上限を超える)
失敗 :特になし
クエストNo.4 オールを開放する
概要 :亡者のオールを倒しに行く
目標値 :8
消滅条件 :成功するか、日数が20日目以降になると消滅
成功 :価値9以下の好きな小道具一つを手に入れる
失敗 :特になし
クエストNo.5 海を見に行く
概要 :この世界には海というものがあるらしい
目標値 :8
消滅条件 :成功するか、日数が20日目以降になると消滅
成功 :技能の一つを入れ替える(入れ替えなくてもよい)
失敗 :特になし
クエストNo.6 女を抱く
概要 :ナンパなどで誘うか買うかして、女と夜を過ごします
目標値 :9
消滅条件 :成功するか、日数が20日目以降になると消滅
成功 :PKのデッキを公開する
失敗 :特になし
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こよみ
おい!!!!!!!1
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ユキ
あ??????????????????????
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こよみ
おっ
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リリオ
あ?????????????????????????????????
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ユキ
おい
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こよみ
おい!!!!!!!!!!
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ユキ
おい
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ユキ
おい
avatar
こよみ
おい!!!!!!!!!!!!1
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リリオ
あ?
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リリオ
ああ?????????????
avatar
ユキ
ラタス!!!!!!!!!!!!
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こよみ
お前~~~~~~~~~~~!!!!!!!
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ユキ
時間をください
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こよみ
時間が欲しい
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リリオ
あ?
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リリオ
は?
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リリオ
ちょっと
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ユキ
なに・・・・・・・・・・・?
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リリオ
まって♥
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こよみ
これ多分文字だよな……
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こよみ
こよみわかんなぁい♥
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こよみ
よめな~~~~い♥
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ユキ
「おいしい果物を食べる」
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ユキ
読み上げていく。
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こよみ
「おいしいくだものをたべる」
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こよみ
復唱する。
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ユキ
「オールを……開放する」
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ラタス
「おい!!」
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リリオ
「おいしい……」
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こよみ
「オール、を」
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ユキ
「海を見に行く」
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こよみ
「…………」
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リリオ
「オール……」
「海……」
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ユキ
「おんなをだく」
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こよみ
「うみ?」
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こよみ
「?」
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リリオ
「おん……」
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こよみ
「おんなを」
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ユキ
「……?」
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こよみ
「…………」
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ユキ
「…………」
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リリオ
「……」
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ラタス
「……」
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ユキ
「………………」
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リリオ
「女を抱くゥ!?」
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ユキ
メモを取り落した。
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こよみ
「お」
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こよみ
「おんっ」
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ユキ
「なっ、ああ」
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ユキ
「あ」
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こよみ
「えっえっ」
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こよみ
「ら」
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こよみ
「ラタス、ラタス」
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ラタス
「……」
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こよみ
「ラタス?」
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リリオ
「おん」
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リリオ
「女を!?」
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こよみ
ラタスを見ます。
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ラタス
「な、なんだよ」
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リリオ
「抱きたいのか!?ラタス!!」
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ユキ
手から離れたメモがひらひらと舞って地に落ちた。
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こよみ
「おんなを……」
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ユキ
ユキは固まっている。
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こよみ
「おんっ」
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こよみ
「おんな……」
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リリオ
「お前……」
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こよみ
「おんな、って」
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リリオ
「その顔で!?!?!?」
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ユキ
「………………」
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ラタス
「悪いか!」
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こよみ
「………………」
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こよみ
「わ」
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こよみ
「わっ」
avatar
リリオ
「悪くはないけど……」
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ユキ
「う」
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こよみ
「わるくないよ!」
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こよみ
「わるくない!」
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こよみ
「だいじょうぶ、だい」
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ラタス
「色々あったんだよ!」
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こよみ
「だいじょうぶだよ!」
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リリオ
「お前……その……」
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ユキ
「あの」
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こよみ
「ラタス、ラタス、だいじょうぶだよ!」
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ユキ
「なんか」
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リリオ
「その顔で……?」
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ユキ
「ごめんなさい…………」
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こよみ
「だいじょうぶ……」
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ラタス
「謝るな!!」
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ユキ
しっかり目に謝った。
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こよみ
「らっ」
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ユキ
「あの、だって、ごめん」
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こよみ
「ラタスだってね、男の」
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ユキ
「ちがくて……」
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こよみ
「男の人だからね、そうで」
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こよみ
「だから」
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ユキ
「ちがくてぇ……」
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こよみ
「ね」
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こよみ
「しっしたいことだって、ね」
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こよみ
「べつに、べつに、だからね」
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こよみ
「なんにも」
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リリオ
「いやそれはそうだけど」
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こよみ
「なんにも悪くないからね!」
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ラタス
「あ~」
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リリオ
「わざわざこんなメモに書くってことは……」
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ラタス
「まあ、あれだ、適当な街についたら」
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こよみ
「?」
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ラタス
「適当に買うわ」
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こよみ
「えっっっ」
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ユキ
「ふぇ」
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リリオ
「かっ」
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こよみ
ぴん! と耳が立ちました。
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リリオ
「えっ」
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こよみ
「か」
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ラタス
「……」
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こよみ
「かう?」
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こよみ
「の?」
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こよみ
「ラタス」
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こよみ
「ラタス、が」
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ユキ
ほぎゃ……
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こよみ
「おんなのひとを、かう?」
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こよみ
「…………」
avatar
リリオ
「いや、逆になんで今まで買わなかったんだ……?」
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ラタス
「……?」
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こよみ
おみみしおしお……
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ユキ
リリオよく訊けるわね!?
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リリオ
「お前、そんな、僕はてっきり最低でも月3くらいでは買っているとばっかり……」
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こよみ
「かってたの!?」
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ラタス
「買ってねえよ!」
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ユキ
「買ってないんだ……」
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こよみ
「なかった!!!」
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こよみ
ほっとしました。
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リリオ
「いやだってその顔で」
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ラタス
「……」
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ユキ
「そ、そうよ」
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こよみ
「顔」
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ユキ
「彼女100人くらいいそうな顔して!」
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リリオ
「無理がある!!」
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こよみ
「…………」
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ラタス
「……ガキを作りたくねえからな」
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こよみ
「みゃ」
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ユキ
「…………」
avatar
リリオ
「あ、あー……」
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こよみ
「…………」
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こよみ
「……作りたくなったの?」
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ラタス
「それは変わらないな」
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こよみ
「あぅ」
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ラタス
「まあ、クソみたいな世界だったからな」
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ラタス
「あんなところに生まれていいことはねえ」
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こよみ
「…………」
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ラタス
「……ここだってそうだ」
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ユキ
「こども……」
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リリオ
「まぁ、それは……そうだ」
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ユキ
考えたこともなかった。
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こよみ
産むの大変だもんね……
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こよみ
あとも大変だし
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こよみ
こよみ流れちゃったけど……
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ラタス
「それはそれとして欲はある!」
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こよみ
「ぴゃ」
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ユキ
「ほぁ……」
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リリオ
「うーん」
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こよみ
「よく……」
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リリオ
「まぁそれはそうだ」
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ラタス
「まあ、あそこよりマシだ、ここは」
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リリオ
「…………」
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ユキ
子供どころか抱くとか抱かれるとかそんなこともまだ全然……
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ユキ
考えたことなくて……
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ユキ
知識だけがある。
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こよみ
「マシ、だから」
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リリオ
「…………じゃあ、こよみかユキでいいんじゃない?」
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こよみ
「ぴゃっ」
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ユキ
「んぎゃ!?」
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ユキ
「り、りりりりりお」
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こよみ
「あっ」
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こよみ
「あっあっあ、あの」
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こよみ
「あの」
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ラタス
「だから向こうの上層にあがれたらか、ここで」
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ラタス
「あ?」
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こよみ
「あうあぅ」
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こよみ
「…………」
avatar
リリオ
「二人はどう思う?」
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ユキ
「…………」
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こよみ
「…………………」
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こよみ
「こっ」
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こよみ
「こよみ、は」
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こよみ
「いっ」
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ユキ
こよみを見ている。
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こよみ
「いい」
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こよみ
「いい、っていうか」
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こよみ
「あの、あのあのあのね、あの」
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こよみ
「こよみ」
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こよみ
「こよみは、こよみはね、こよみ」
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こよみ
「ラタスはね、こよみはね……」
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こよみ
「…………」
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こよみ
「…………らっ」
avatar
リリオ
「…………」
avatar
こよみ
「ラタス、は」
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こよみ
「こよみを、こよみ」
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こよみ
「こよみの、こと……」
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こよみ
「きっ」
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こよみ
「きらい、とか、えっと」
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ユキ
いつもだったらハキハキしなさいよとか言うのだが
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こよみ
「こっ、こよみ、いっぱい」
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こよみ
「いっぱい失敗する、けど」
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ユキ
それも言えずじっと見守っている。
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こよみ
「……らっ」
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こよみ
「ラタス、こよみ、こよみのこと」
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こよみ
「どう」
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こよみ
「どっどう、おもってる……?」
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ラタス
「あー」
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リリオ
「ほらほら色男、答えてやりなよ」
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こよみ
「ぴゃ」
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ユキ
こよみとラタスの顔を交互に見比べる。
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ユキ
「どっ」
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ユキ
「どうなのよ!」
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こよみ
固まっています……
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ラタス
「おれはお前がかわいいと思ってるが」
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こよみ
「はぴゃい」
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こよみ
「うぃや」
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こよみ
「み……」
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リリオ
かわいい、かわいいか。
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こよみ
「めぁ」
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ユキ
かわいい……!
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リリオ
ラタスは、こよみをかわいいと思っている。
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ユキ
ラタスはこよみをかわいいと思ってる……!
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ユキ
つまり……
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ラタス
「それ以上のことは考えてねえよ」
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ユキ
ラタスはこよみがかわいいと思ってるってことね!
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リリオ
「…………」
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こよみ
「それっ」
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こよみ
「え、と」
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ユキ
「…………」
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こよみ
「う」
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こよみ
「あっ」
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こよみ
「あの」
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こよみ
「…………」
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こよみ
黙ります。
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ユキ
「そっ、」
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ユキ
「そんな、」
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リリオ
「つまり、許容範囲内と」
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こよみ
ぷしゅうう……
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ユキ
「それっ、じゃあ」
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ユキ
「あ…………」
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ユキ
「…………」
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ユキ
「あ、」
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ユキ
「あた、」
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ユキ
「……」
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こよみ
ぷしゅうになっています……
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ユキ
「…………あたし、は?」
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リリオ
「お、言えた!えらい!」
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ラタス
「そりゃあかわいいと思ってるよ」
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ユキ
「かっ」
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こよみ
「!?」
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ユキ
「あう」
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ラタス
「そりゃあそうだろ」
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ラタス
かわいいだろ
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リリオ
そりゃあそう。
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こよみ
かわいい……
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ユキ
「んああ……」
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こよみ
ラタスはこよみかわいくて、
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こよみ
ラタスはユキちゃんもかわいい……
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こよみ
…………
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こよみ
「…………」
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こよみ
「リリオちゃん」
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こよみ
「は?」
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リリオ
「じゃあ、こよみかユキのどっちかで……」
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ラタス
「どっちにしたってここは荒野のど真ん中だからな」
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リリオ
「こよみ!?」
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こよみ
「えっ」
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ラタス
「え?」
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こよみ
「リリオちゃん、は」
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リリオ
「いやそれはいいよ!」
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こよみ
「どうなのかなって……」
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こよみ
「で、でも」
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こよみ
「リリオちゃん」
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こよみ
「女の子、でしょ?」
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ユキ
「リリオは…………」
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ユキ
「えっ」
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リリオ
「そうだけど、今はそれはいいから……」
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こよみ
「だから……」
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ラタス
「そりゃーかわいいわな」
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こよみ
「ふぁ」
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リリオ
「あ」
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ユキ
「ぜ」
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ユキ
「全員一緒じゃない!」
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ユキ
「なんかもっとコメントないわけ!?」
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こよみ
みんな……
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こよみ
みんなかわいい……
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こよみ
ラタスはみんなかわいい……
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リリオ
「……?」
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ラタス
「コメントぉ???」
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ユキ
「なんかあるでしょもっとなんか」
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リリオ
今何て言ったこの男……
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こよみ
「も、もっと」
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こよみ
「もっとある?」
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こよみ
「ラタス、もっと、もっとある?」
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ユキ
「ある!!」
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ラタス
「それは素面じゃいえねえなあ」
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こよみ
「おさけ飲む?」
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リリオ
咳払いをひとつ。
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こよみ
「おさけ飲んだら言う? 飲む?」
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こよみ
「いっぱい……」
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ユキ
「荷物にお酒あったかしら!?」
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リリオ
「ま、ここじゃ酒も食事もない。次の街へ行こう」
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こよみ
「でっ」
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こよみ
「でも」
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リリオ
「ベッドもないし、ね?」
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こよみ
「つ、次、次の街、次」
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ユキ
「ベッド」
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こよみ
「次の街、行ったら……」
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こよみ
「…………」
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ユキ
「ベッド…………」
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ユキ
ほぎゃぎゃ……
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ラタス
「まあ、行こうぜ」
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リリオ
3人全員同じコメントということは、つまり誰も特別ではないということだ。
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こよみ
しょぼしょぼになりながら頷き……
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こよみ
頷いたあとで、急に恥ずかしくなったのか
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ラタス
「おれは狂飆の頂から、元の世界に帰る」
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ユキ
顔が熱い……
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こよみ
顔を隠してしまっ……
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ユキ
「え」
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こよみ
「えっ?」
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こよみ
出しました。
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ラタス
「そのリストはそれまでにやることを書いたもんだ」
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リリオ
多分2人のどちらかのいい所に収まるだろう。
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ユキ
サラッと聞き捨てないことが聞こえた。
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ユキ
「もどっ」
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リリオ
「……帰れるのか、そこから」
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ユキ
「戻るって、どういうこと」
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ユキ
「そんなことできるの!?」
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こよみ
「えっ、えっえっ」
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ラタス
「できる」
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こよみ
「とくべつなたいふうさん」
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こよみ
「かえ、る……?」
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こよみ
「…………」
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こよみ
あれ。
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ラタス
「まあ、だから……最後のはともかく」
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ラタス
「ついてくるなら、お前らにも付き合ってくれると嬉しい」
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ユキ
「…………」
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こよみ
「え」
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こよみ
「う……」
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リリオ
「……最初からそう言えばよかったのに」
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こよみ
はっ
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こよみ
リリオの言葉に頷きます。
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ユキ
「そ、そう、よ」
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ユキ
「置いてったりして」
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こよみ
「いっ、言って、言って、うん」
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ユキ
「ひどい」
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こよみ
「言ってくれれば、ね」
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ラタス
「……そーだな」
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ユキ
「ね!」
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こよみ
「ねっ」
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リリオ
「ねー」
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こよみ
「できることいっぱい、いっぱいあるよ」
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ユキ
「最後のっ」
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ユキ
「最後のはともかく!」
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こよみ
「こよみ、こよみだけじゃ全然でも」
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こよみ
「リリオちゃんもユキちゃんも……」
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こよみ
「こっ」
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こよみ
「こよみ」
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こよみ
「さいごのは」
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リリオ
「うんうん」
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こよみ
「……と」
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こよみ
「とくい、だし……」
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ユキ
「…………!!??!?!?」
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リリオ
「…………」
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リリオ
こよみを見ている。
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こよみ
耳がへなへな……になっています。
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ユキ
「なっ」
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ユキ
「なん……」
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ユキ
「こよみ!!」
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ユキ
こよみ!!になった
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こよみ
「ぴゃう……」
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こよみ
「こっこよみ」
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ユキ
こよみには猟奇パンチできないのでなんか唸ったりしている。
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リリオ
「はは、ラタスが羨ましいねぇ」
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こよみ
「どれい、奴隷だったから……」
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こよみ
「前の救世主のひとたちとか……」
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リリオ
「…………」
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こよみ
「末裔のひとたち……」
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ユキ
「いわっ」
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ユキ
「言わなくていいから!」
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こよみ
「だから、こよみ、こよみ慣れてて」
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こよみ
「あうあうあぅ」
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リリオ
「……それだけラタスの力になりたい、ってことだよね」
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こよみ
顔を隠したまましきりに頷いてます。
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ラタス
「それは、うれしいが……」
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ラタス
「行くぞ」
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ユキ
「…………」
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リリオ
「行こう行こう」
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ユキ
あうあう
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こよみ
「あっ」
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こよみ
「ぁ」
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こよみ
「…………」
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こよみ
頷きました。
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こよみ
とぼとぼ……
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リリオ
「ユキ、ユキはどう思う?協力したい?そうでもない?」
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ユキ
「ふえ!?」
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ユキ
「なんっ」
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リリオ
「さいごのやつ」
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ユキ
「なんであたしに」
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ユキ
「そんな」
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ユキ
「あた、しは」
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ユキ
「え?」
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こよみ
したいな……って思ってます。
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リリオ
「だって、こよみの意見ばっかり聞いちゃったから」
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こよみ
思ってるけど……
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こよみ
ユキとリリオのやりとりが気になる……
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ユキ
ラタスと?
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ユキ
あたしが?
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こよみ
耳を立てている。
avatar
ユキ
??????
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ユキ
「あっ、」
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ラタス
口を出さない。落ち着かない。
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ユキ
「え」
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ラタス
酒をくれ。
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ユキ
「あう……」
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ユキ
「…………」
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リリオ
「難しく考えなくていいよ」
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ユキ
「だって」
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ラタス
今一番欲しいものは酒。
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こよみ
「…………」
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ユキ
「だってぇ……」
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こよみ
ユキを見ます。
avatar
リリオ
「ラタスとこよみがそういうことするの、イヤ?そうでもない?」
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ユキ
「ラタスとこよみが…………」
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ユキ
「そういうこと…………」
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こよみ
「そ」
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こよみ
「そういうこと……」
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こよみ
こくこく
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ユキ
「…………」
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ユキ
「あっ」
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こよみ
きゃっ
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ユキ
「んまり」
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ユキ
「見た」
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ユキ
「くは……」
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こよみ
「みっ」
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こよみ
「見なくても」
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ユキ
「……ない、かな?」
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こよみ
「いいよ……?」
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リリオ
「あはは、そりゃそうだ」
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リリオ
「じゃあ、ユキはラタスとそういうことしないでお別れしても、大丈夫?」
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ユキ
「あう」
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ユキ
ぎこちなくラタスの顔を見る。
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ラタス
なっなんだよ
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ユキ
いつもどおりのムカつく顔。
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ユキ
でも見てると余計にドキドキして、
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ユキ
顔もなんだかすごく熱くって。
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ユキ
「…………」
avatar
リリオ
「正直僕は、大体答え分かってるんだけどね~」
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ユキ
「……え!?」
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ユキ
「は!?」
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ユキ
「な、なによぅ」
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こよみ
「こたえ?」
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リリオ
「素直になるなら今しかないよ、ユキ」
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ユキ
「なんなのよ!」
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ユキ
「う」
avatar
ユキ
「う~~~~」
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ユキ
「…………」
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こよみ
「…………」
avatar
ユキ
「………………」
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こよみ
じ……
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ユキ
「…………あ」
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ユキ
「あた、し」
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ユキ
「うう……」
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こよみ
「ユキちゃん?」
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ユキ
「…………このまま」
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ユキ
「ラタスとお別れ……」
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こよみ
「…………」
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ユキ
「や、だぁ…………」
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リリオ
「えらいっ!」
avatar
リリオ
背中をぽんぽんと叩く。
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ユキ
涙目になっている。
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ユキ
主に恥ずかしさで……
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ユキ
「うう~~」
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リリオ
「と、いう訳だから。
こよみとユキは色々話し合うといいんじゃないかな~」
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こよみ
先端のない手でユキの背中を撫で……
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リリオ
「それとも、ラタスの方にリクエストある?」
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こよみ
「?」
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こよみ
「こよみとユキちゃんだけ?」
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リリオ
「そうだよ」
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ユキ
「リリオはどうなのよ!」
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ラタス
「あ!?」
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ユキ
やけくそのように尋ねる。
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リリオ
「僕は別に?」
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ユキ
「ほんと!?」
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リリオ
「ほんとほんと」
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ユキ
「…………」
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こよみ
「ラタス、リリオちゃんもかわいいって言ってた」
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こよみ
「言ってた、言ってたよね?」
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こよみ
「ラタス、ラタスは」
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ユキ
「言ってた!」
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こよみ
「ラタスはリリオちゃん、かわいいよね?」
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ラタス
「かわいいな!!!」
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こよみ
「こっ」
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こよみ
「こよみは?」
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こよみ
どさくさ
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ラタス
「かわいいな!!!!」
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リリオ
「おい……ラタス……。今そういう話をするとこじれるの分かるだろ……」
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ユキ
「あたしは!?」
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こよみ
「えへ」
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こよみ
「えへへへへへ……」
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ラタス
「ユキもかわいい!!!! はい!!!!!」
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ラタス
「これでいいだろ!!!!」
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リリオ
「2択で収まるようにしとけ……」
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ラタス
走り出す。
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ユキ
「……あっ!」
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ラタス
「うおおお!!!」
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こよみ
「あっ」
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ユキ
「ばか!」
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ラタス
明日に向かってダッシュだ。
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ユキ
「ラタス待て!」
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ユキ
「ばか!!!」
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こよみ
「おっ置いてかないで!!」
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ラタス
すぐにへばる。
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こよみ
追いつきました。
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リリオ
深い溜め息を吐いて、3人の後ろから歩いていく。割とすぐ追いついた。
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ユキ
追いついた。猟奇だから元気!
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ラタス
「あ~」
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こよみ
どんくさいけど手がない以外健康体。
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ラタス
ラタスは肺が悪い。
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こよみ
隣に跪いてラタスを覗き込む。
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リリオ
肺が悪いことを知っている。
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こよみ
「ラタス、ラタスだいじょうぶ?」
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こよみ
「どこか舐める?」
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こよみ
「こよみ、こよみできるよ、舐めるのも得意だから」
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ラタス
「セックスの話は禁止だ!」
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リリオ
「それがいい!」
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こよみ
「えっ」
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リリオ
「一旦忘れよう」
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ラタス
「セックスの話は禁止だ!!」
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ユキ
「そういう話してたの!?」
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こよみ
そんなつもりじゃ……
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ラタス
「セッ、えっ」
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リリオ
「ん?ラタスがこよみとユキのどっちとセックスするか……って話じゃなかった?」
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ユキ
「えっ」
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ユキ
「あ」
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こよみ
「みゃ」
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ユキ
「なんっ」
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ユキ
「でもない」
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ユキ
「そう」
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ユキ
「そういうはなしで」
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ユキ
「それは忘れるのね」
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リリオ
「まぁまぁ、各自次の街までにラタスにアピールして頂くということで」
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こよみ
「…………」
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こよみ
「あぴーる……」
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ユキ
「アピ……」
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リリオ
「そうそう!一回忘れよう!」
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ユキ
「わすれる」
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リリオ
「忘れつつアピールはしていこう」
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こよみ
「す、する」
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こよみ
「する!」
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こよみ
「がんばる……」
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ユキ
こくこくと頷いている。
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こよみ
「こ、こよみがんばる、がんばるよ」
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こよみ
「がんばる、ね」
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こよみ
「ねっ」
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こよみ
なんかユキに同意を求めます。
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ユキ
頷いてから、ん?になった。
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ユキ
「え?」
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ユキ
「あ」
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ユキ
「なんて返せばいいのよあたしはそれに」
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リリオ
「ボディタッチとかが有効だって聞くね~」
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こよみ
「……?」
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リリオ
「体を触ったり?」
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こよみ
「ユキちゃんの、ユキちゃんのおもったとおりに……?」
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ラタス
「リリオ!!」
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リリオ
「はーい!」
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こよみ
おろ……
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ユキ
「…………」
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ユキ
「が、がんば」
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ユキ
「がんばろうね…………?」
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ユキ
よくわからなくなっている。
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こよみ
「うっ」
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こよみ
「うん!」
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こよみ
どこまで何を分かってるか定かでないまま元気に頷きました。

行動 ラタス3

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GM
1d6 (1D6) > 5

13日目

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ラタス
1d12 (1D12) > 6
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ラタス
6 今日は見通しがいい。真っ直ぐ伸びる道がどこまでも続いている。
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ラタス
あれから5日。
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ラタス
道程に山道を挟んだため、次の街までが遠い。
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ラタス
あれからずっとセックスの話は禁止だ。
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ユキ
忘れようということになったため、忘れました。
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こよみ
ボディタッチ……とか、考えはする割に一生未遂してます。
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ラタス
セックスの話は禁止だ。
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こよみ
2回繰り返された……
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ラタス
いいな。
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ユキ
禁止されています。
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こよみ
禁止されていることだな……
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リリオ
たまに蒸し返そうとして禁止されています。
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ラタス
「そういえばリリオはよ~したことがあるのか?」
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リリオ
「え?何が?」
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こよみ
ちょっとどぎまぎにリリオを見ます。
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ラタス
「えっそんなの決まってるだろ」
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リリオ
「腕相撲?」
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ユキ
見ている……
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リリオ
「あんまり腕力には自信ないからな~」
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こよみ
「こよみも腕相撲できない……」
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ラタス
「いやいや、そんなんじゃねえよ」
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リリオ
「こよみは他に色々できるから」
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こよみ
「で、できるかな?」
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ラタス
「決まってるだろ~」
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こよみ
「できる? こよみできてる?」
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リリオ
「そうだなぁ、じゃあバク転とか?」
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ユキ
忘れましょうということになり、忘れたということになっているけど、
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ユキ
ソワソワはずっとしている。
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こよみ
禁止されているから話題には出しませんがずっと意識はしています。
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リリオ
「実はワイヤーを使えばできるんだよ~」
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ラタス
「あっ、さてはお前したことないな」
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ユキ
ラタスを見たり、こうやって他の子と話してるのをじっと聞いてたり……。
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リリオ
「う~ん、話がよく見えないけど、したことないんじゃない?」
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ユキ
大層落ち着きがない。
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こよみ
「ラタス、ラタス」
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ラタス
「そうだよな~おれはあるぞ」
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こよみ
「リリオちゃん」
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こよみ
「なんのはなし?」
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リリオ
「あるのか~。すごいな~」
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リリオ
「ぜんぜんわからん」
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ユキ
「ちゃんと言わないとわかんないわよ」
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こよみ
「ラタス、なにしたの?」
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ユキ
「なんなの?」
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こよみ
わかんないね~
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ラタス
「ササンソに決まってるだろ」
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ユキ
「…………?」
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こよみ
「さ」
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リリオ
「ササンソ」
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こよみ
「???」
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ユキ
「なにそれ」
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こよみ
「こよみ、こよみも知らない」
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こよみ
「ささんそ?」
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ラタス
「えっササンソを知らないのか?」
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ユキ
「リリオは?」
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こよみ
頷く。
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リリオ
「知らないな……」
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こよみ
「こよみささんそ初めて聞いたよ」
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ユキ
「あたしも……」
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ユキ
「ラタス適当なこと言ってない?」
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ラタス
「いや、リリオは知ってると思ったんだが……」
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ラタス
「まさか下の世界にしか流行ってなかったとは……」
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こよみ
「した?」
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リリオ
「…………」
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こよみ
「あ、えっとえっと」
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こよみ
「天井の……」
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こよみ
ラタスの話を思い出しています。
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ユキ
「下……」
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ラタス
「ササンソはカードゲームだよ」
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こよみ
「かーどげーむ」
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こよみ
「トランプみたいな?」
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こよみ
堕落の国で一番ポピュラーなカードゲームトランプ。
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ラタス
「トランプを使った博打だな」
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リリオ
ササンソ。カードゲーム。知らない。
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ユキ
「へぇー……」
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こよみ
「トランプでササンソして、博打なの?」
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リリオ
下層の娯楽を知るほど、下層の文化に触れる機会はなかった。
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ラタス
「そうそう」
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こよみ
「博打ってお金とかいいものとか賭けるよね、賭けて」
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ラタス
「おれはイカサマが上手いからそれで結構稼いだもんだぜ」
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こよみ
「ラタスつよい!」
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ユキ
「そういうの巧そう~」
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こよみ
「うんうん」
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ラタス
「いや、そもそも、上流貴族の嗜みって触れ込みで流行ってたんだぜササンソ」
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ラタス
「完全にデマじゃん」
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こよみ
「じょうりゅうきぞく」
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ユキ
「貴族……」
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リリオ
博打の人気が高いのは、上層でも下層でも変わらない。デマと断ずることもできない。
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リリオ
「……どんなルール?」
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リリオ
「名前が違うだけかもしれない」
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こよみ
リリオを見る。
avatar
ラタス
「なんか、こう、7を初めにおいて……順番に並べるんだよ」
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ラタス
「手番ごとに隣接する数字を……」
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ユキ
「あ」
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こよみ
「ん」
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ユキ
「あたしそれ知ってるかも」
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こよみ
「ささんそ?」
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ユキ
「ささんそは知らない」
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こよみ
「ささんその話じゃないの?」
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ユキ
「順番に並べていくやつでしょ?」
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こよみ
???
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リリオ
「ああ……」
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ユキ
「あたしのとこじゃ七並べって言ってた」
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ラタス
「なるほどな」
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リリオ
「同じルールのゲームは知ってる。
僕が知ってるのは、タタンソドミノって名前だったけど」
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こよみ
「たたんそ」
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ラタス
「あ~」
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こよみ
ふえた……
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ユキ
名前がいっぱいある
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こよみ
こよみぜんぶなんにもしらない……
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リリオ
ゲームって地域差があるからね、とか、そういうことを言うのも変な気がして、それ以上は言わない。
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ラタス
「じゃあトランプが手に入ったらやるか~」
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リリオ
「いいねぇ」
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ユキ
「やってる時間ある~?」
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こよみ
「こよみ、こよみ見てるよ」
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リリオ
「寝る前にちょっと遊ぶくらいはいいんじゃない?」
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こよみ
「みんながささんそするの、見る」
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こよみ
「見てると楽しいよ」
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ユキ
「そんくらいは……そうね」
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リリオ
「ラタスのイカサマの腕前も見てみたいし」
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ラタス
さ、ササンソをする間もなく……???
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こよみ
怖い
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ユキ
「こよみが一緒に遊べないのは困るわねえ」
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ユキ
そんな話はしてない!!
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こよみ
「見てて楽しいよぅ」
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リリオ
そんな話はしていないが……?
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こよみ
「勝ったり負けたり、みんなが喜んだり悔しがったり」
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こよみ
「こよみ、好きだよ、見てるの好きだよ」
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リリオ
「こよみは僕と一緒にやろうよ」
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こよみ
「リリオちゃんと?」
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ラタス
セックスの話は禁止だったが会話の端々にセックスを見いだしては動揺してきた。
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リリオ
「札を持ったり、出したりするからさ」
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こよみ
「ん……」
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こよみ
「うまくやれるか、こよみ、こよみなんでも下手だから」
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こよみ
「うまくやれるかわかんないけど……」
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ユキ
「それがいいわね!」
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リリオ
「いいんだよ、ゲームだから」
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ユキ
「見てるのもいいけど遊べたらもっと楽しいわ!」
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リリオ
「勝ったり負けたりするのが楽しいんだ」
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ラタス
「みんなでやったほうが楽しいからな~」
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こよみ
「じゃ、じゃあ、じゃあね」
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こよみ
「うん」
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こよみ
「こよみ、がんばってみる……」
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リリオ
「その意気だ!」
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ラタス
「一人だけしないってのもな~」
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こよみ
「リリオちゃんとする!」
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こよみ
「ふたりいっしょ~」
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リリオ
「よしよし、一緒にしようね」
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ユキ
「あたしもやるわ」
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リリオ
「よ~し、4人で仲良くやろう!」
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ユキ
「交代でこよみの札一緒に持ちましょ」
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リリオ
「いいね~」
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こよみ
「ユキちゃんとも……」
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こよみ
「えへへ」
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ラタス
「おれも面倒みるぞ~」
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こよみ
「ぴゃっ」
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リリオ
「お、チャンスだぞこよみ!」
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こよみ
「えっ」
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ラタス
「絶対に一番にしてやるからな!」
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こよみ
「えっえっ」
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ユキ
えっ
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こよみ
「みゃ」
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こよみ
「と」
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こよみ
「えっ」
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こよみ
「さ」
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ラタス
「おれは上手いからな」イカサマが
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リリオ
「札を見せるってことは、こう……」
札を持つ手の形。
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こよみ
「ささんその最中は……」
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こよみ
「あう」
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リリオ
「体を寄せるだろ?」
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こよみ
「あうあうあぅ」
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こよみ
リリオに頷いていますが……
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リリオ
「そこをこう……ガッ!とね」
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こよみ
「がっ……」
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ユキ
「こ、コラー!」
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ユキ
「こら!!!」
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こよみ
「はっ」
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こよみ
「ゆ」
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こよみ
「ユキちゃんも」
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こよみ
「がっ、する?」
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こよみ
「ユキちゃんもラタスと一緒にささんそしてがっ?」
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ユキ
「が……っ」
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ユキ
「そっ」
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リリオ
「ははは」
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ユキ
「そうじゃ」
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ラタス
「まてまてまて!」
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ユキ
「そういう話じゃ…………」
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ラタス
「煙幕だ」
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ラタス
「煙幕しかない」
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こよみ
「こよみ追いかけるよぅ!」
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ユキ
「逃げるの禁止!!」
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リリオ
「ははは、じゃあ話変えようか」
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ラタス
「だな~」
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リリオ
「ユキってどんな人が好み?」
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ラタス
「ササンソの話を出したおれが悪かっ」
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ユキ
「へぇ!?」
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ラタス
「おい」
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ユキ
「なんで!?」
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こよみ
「ユキちゃんの話になったよ」
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リリオ
「いや~、ちょっと気になって」
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リリオ
「ユキの話になったな~」
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こよみ
「ササンソじゃないよ、ユキちゃんの話になったよ」
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ユキ
行き場のない手が上がったり下がったりしている。
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ユキ
おろおろ……
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リリオ
「ユキの好きなものの話だな~」
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ラタス
「なったなぁ」
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こよみ
話変わったよ~
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ユキ
「どっ…………」
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ユキ
「どんな人……」
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こよみ
「どんな人?」
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リリオ
「ほら、色々あるでしょ?顔がいいとか、優しいとか、大人っぽいとか、金髪の人とか、ヒゲの人とか」
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ラタス
「おい!」
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ユキ
「ふぇ」
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リリオ
「な~に~?」
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ユキ
「うあ」
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ユキ
「かっ」
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こよみ
「こよみ優しい人好きだよ~」
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ユキ
「かっこいいとか優しいとか、みんな好きでしょ!」
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リリオ
「いいよね~、優しい人」
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こよみ
「好き!」
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リリオ
「そうだよね~、そうだな~」
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ユキ
ちら……とラタスを見る。
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こよみ
「リリオちゃんもかっこいいし優しいよ、こよみ好きだよ」
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ラタス
「見つかるといいな~優しい人」
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リリオ
「おやおや、それは光栄です」
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ユキ
「リリオ……」
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ユキ
「リリオも、うん……」
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こよみ
「ねっ」
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こよみ
「リリオちゃんかっこいい!」
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ユキ
こくこく
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ユキ
リリオのことが好きだったのを思い出している。
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ユキ
性別を教えてもらうまで…………。
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リリオ
「まいったなぁ、モテ期が来ちゃったみたいだ」
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ラタス
「リリオはどんな男が好みなんだ?」
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こよみ
「こよみ、こよみはリリオちゃんずっと好きだよ」
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ユキ
「そ、そうよぅ」
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リリオ
「僕もみんな大好きだ……は!?」
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ユキ
「リリオはどうなのよ!」
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こよみ
「ん」
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ユキ
「いつも自分には関係ないみたいな顔してぇ!」
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こよみ
「リリオちゃん、好きな男の人」
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こよみ
「いるの?」
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リリオ
「いや、別に僕の話はどうでもいいんじゃない……?」
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ラタス
「いーや」
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ユキ
「人に質問したからには答えなさいよ!」
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こよみ
「さっき、さっきユキちゃんの話したよ」
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リリオ
「…………」
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こよみ
「ユキちゃんの話したから、ね」
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リリオ
咳払い。
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こよみ
「リリオちゃんの話もね、気になるよ」
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ユキ
こくこく……
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リリオ
「そうだなぁ、僕も優しくてかっこいい人がいいかな」
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ラタス
「もっと具体的に聞きたい」
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こよみ
「ラタス、気になる?」
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リリオ
「は!?」こよみを見る。
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ユキ
「なんか突っ込むわね……」
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ラタス
「箇条書きで10個は挙げてくれ」
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ユキ
もしかしてラタスは……!?
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リリオ
「は!?」ラタスを見る。
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こよみ
「じゅっこ」
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リリオ
「なんで!?」
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ユキ
「多くない!?」
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ラタス
「じゃあ8個でいい!」
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こよみ
「はっこ」
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ユキ
「そ」
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リリオ
「2個しか減ってない!」
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ユキ
「そんなにリリオの好きなタイプが知りたいの……?」
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リリオ
「さっきの分!?」
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ラタス
ラタスは気付いた。自分が問い詰められているより……他の人を詰めている方が安全だ!
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リリオ
気付かれた!
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ラタス
これが生存戦略。
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ユキ
才覚だな~
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こよみ
「ラタス、ラタスリリオちゃんの好きな人、いっぱい気になる?」
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ユキ
ラタスはそんなにリリオが気になるの……!? と思っています。
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ラタス
「知りたいな! 今すぐにでも知りたいぜ!」
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リリオ
「いやいや……順番としてまずはユキの好きなタイプを10k」
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こよみ
「今すぐにでも……」
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ユキ
「今すぐ……!」
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リリオ
「なんでそんなに知りたがってるんだよ!!」
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ラタス
「質問しているのは……おれだ!」
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こよみ
「…………」
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リリオ
「いつの間に……質問者が変わったんだ……!?」
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こよみ
リリオとラタスを見ています……
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こよみ
二人とも頭がよくて……
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ユキ
そんなに……そんなにラタスは……
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こよみ
いつも難しいことを二人で話し込んでて……
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リリオ
「くっ、これがラタスの戦い方という奴か……」
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こよみ
同じ世界から来たって言うし……最初からずっと一緒にいたっていうし……
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ユキ
二人が一番分かり合ってる感じはする…………
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リリオ
「じゃあさ、ここは平和に全員10個出さない?」
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こよみ
する……
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こよみ
「え」
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ラタス
「じゃあまずリリオからな!!!」
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ユキ
「え!?」
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ラタス
「ほら!」
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こよみ
「あ」
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リリオ
「こよみもユキも、ラタスの好きなタイプ10個知りたいでしょ?」
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こよみ
「う、うんうんっ」
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こよみ
「しっ知りたい」
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ユキ
「そ、それは」
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こよみ
「知りたい!」
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ユキ
「それは、まあ」
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ユキ
「知りたくなくは……」
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リリオ
「なんで順番決めるんだ!」
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こよみ
ラタスに乗りかけたけど秒でリリオに移り……
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ラタス
「10は多いな……」
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こよみ
「減る、へらす?」
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こよみ
「何個にする、何個がいい?」
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ユキ
10個あげたらもうタイプじゃなくて特定個人ね……
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リリオ
特定個人だな~
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こよみ
こよみはべつに特定個人でも……
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ラタス
「じゃあ3個でいいや」
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こよみ
「さんこ」
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こよみ
「いっぱいいっぱい減った、減ったね、ラタス?」
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ユキ
「現実的になった……」
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ラタス
「でもリリオは8個言う」
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こよみ
「えっ」
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リリオ
「何でェ!?」
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リリオ
「そんなのもう特定個人になるだろ!!」
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ラタス
「考えてみろ、まずお前が10個のところを8個にしてやったろ」
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ユキ
特定個人よね……
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ラタス
「それで俺たちが3個答えるだろ」
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こよみ
とくていこじん……
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リリオ
「まぁ」
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リリオ
「ん?」
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ラタス
「そしたら俺たちは合計9個でお前は8個」
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ラタス
「むしろおまけしてやったんだ」
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リリオ
「なんでそっちはチーム戦になってるんだ!?」
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ラタス
「感謝しろ」
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こよみ
「ラタス頭いい……」
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こよみ
何が?
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リリオ
「どこに!?」
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ユキ
「そうかしら……?」
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ユキ
めちゃめちゃ……頭の悪い話をしてないかしら!?
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リリオ
「絶対に言わない!!僕は意地でも言わないからな!!」
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リリオ
「あーーあーー!!」
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こよみ
「えー」
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リリオ
耳を塞いで走り出す。
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ラタス
「逃げた! 追うぞ!」
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こよみ
「あーっ!」
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こよみ
「リリオちゃん行っちゃう!」
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ユキ
「リリオー!」
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ユキ
「ラタスがズルするから!」
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ユキ
猟奇ダッシュ!
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リリオ
追いつかれた。
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こよみ
猟奇ダッシュのユキ! 歩幅が広いこよみ!
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ラタス
「はーっ、はーっ」
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リリオ
追いつかれた!
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ユキ
「リリオ捕まえた!」
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ユキ
がしっ
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ラタス
ラタスは遅いです。
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リリオ
「うわーっ!助けてくれー!」
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ラタス
「しかしそんなに嫌がるとは意外だったな」
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こよみ
「助ける、助ける、リリオちゃん、助ける?」
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こよみ
「何から?」
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リリオ
ラタスが追いつけるよう、止まって小芝居をしている。
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こよみ
ぴたっと止まってリリオに訊いていましたが……
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ユキ
「ひ、ひどいことしないわよぅ」
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ラタス
「すんなり言えるもんだと思ってたが」
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リリオ
「お役人!見逃してくれ!悪気があったんじゃないんだ~!」
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こよみ
ラタスを振り返ります。
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こよみ
「リリオちゃん、リリオちゃんいつもそうだもんね」
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ユキ
「ラタスのズルだし……」
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リリオ
「ひどいことしないんだ、それは残念」
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ユキ
「でもリリオが逃げるから……」
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こよみ
「何聞かれてもさらさらーって」
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ユキ
「えっ」
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リリオ
「いや~、なんか意地になっちゃったね」
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ユキ
「残念なの!?」
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こよみ
「意地」
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リリオ
「はは、冗談冗談」
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ユキ
冗談……
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ラタス
何かにハッとする。
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こよみ
「?」
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リリオ
「じゃあ別の話にしようか。何か平和なやつにしよう」
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ラタス
「そうだな~」
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ラタス
ずっとやってる気がするな、こういうやりとりを。
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ラタス
5日間。
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リリオ
「あそこに生えてる草とか食べられないかな~」
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ユキ
5日間……
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ラタス
「そうだな~」
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こよみ
「こよみ、こよみ食べてみようか?」
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ラタス
「おい!」
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ユキ
「こよみはもっと自分を大切にしないとダメよ」
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リリオ
「う~ん、試しに食べてみるのはやめた方がいいかな~」
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こよみ
「こ、こよみ草好きだし……」
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ユキ
「そのへんに生えてるのなんてきっとろくでもない草よ!」
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リリオ
「草にも色々あるからね~。茹でたら食べられるけど、生では食べられない草とか」
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こよみ
「でもでも、もしかしたら食べられるかも……?」
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こよみ
「こよみ身体も強いよ、毒とかもけっこう平気だよ」
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リリオ
「そういう賭けをするのは、もうちょっと食べ物がない時でいいかな~」
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ラタス
「じゃあおれが喰うか」
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ユキ
「は!?」
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こよみ
「えっ」
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ユキ
「だめ、ダメ!」
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ユキ
「こよみもラタスもダメ!」
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リリオ
「いや普通にやめなよ」
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こよみ
「ラタスはだめ、だめだよぅ」
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ラタス
「って言われたら困るだろ、こよみも」
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こよみ
「あう…………」
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こよみ
「でもこよみからだつよい……」
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ユキ
は……っ
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リリオ
「はは、なるほど」
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こよみ
手はないけど……
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ユキ
なるほど……
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ラタス
「お前もだリリオ」
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こよみ
しょぼ……
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リリオ
「え?」
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ラタス
「やたらめたらに二人のことばかり気にするのはやめろ」
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リリオ
「そうかな?そんなつもりないんだけどな~」
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ラタス
「もうそんなあとがないから言うぞ」
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こよみ
「?」
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ユキ
「……」
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リリオ
「え~、なになに~」
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ラタス
「お前はちゃんと自分に向き合うべきだし大切にすべきだ」
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リリオ
「え~、ラタスからそういう風に見えてるの?」
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リリオ
「なんか照れるな~」
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リリオ
へらへらと笑っている。
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ラタス
「そうだなぁ」
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リリオ
「まぁでも、2人がかわいいしほっとけないから、好きでやってる所はあるしな~」
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ラタス
真っ直ぐ近づく。
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こよみ
「…………」
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ユキ
あわ……
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ラタス
手首をとる。
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こよみ
固唾を飲んで見守っています。
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ユキ
あー!!
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ユキ
あー! あー!!!
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こよみ
avatar
ユキ
あ~~!!!
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リリオ
「……え?」
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ラタス
ひねりあげ、背に回し、
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ラタス
押し倒す。
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こよみ
「!?!?!?!?」
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ユキ
「……んなっ」
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リリオ
「あいだだだ!!」
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ユキ
「ラタス!!??」
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こよみ
「らっ、らた」
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ユキ
「あっ」
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こよみ
「リリオちゃん!!!」
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ユキ
「あんたっ、何っ」
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ユキ
「何してんのよ!」
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ラタス
それから囁く。リリオにしか聞こえないように。
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ラタス
「おれが――」
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ラタス
*リリオの心の疵を抉ります。女の子はお姫様。判定は才覚。
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こよみ
*横槍に入ります
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こよみ
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 才覚
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こよみ
2D6>=7 (2D6>=7) > 8[6,2] > 8 > 成功
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こよみ
1d6 (1D6) > 6
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ラタス
2d6+2-6>=7 (2D6+2-6>=7) > 7[2,5]+2-6 > 3 > 失敗
[ こよみ ] HP : 21 → 20
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こよみ
「らっ、らた」
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こよみ
「ラタス、だめーーーーーーー!!!!!」
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こよみ
手のない両腕を突き出して、
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ユキ
ユキが飛び出すよりも先に、
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こよみ
力いっぱいラタスを突き飛ばします。
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ラタス
突き飛ばされる。
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こよみ
どばーん。
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リリオ
自由になった。
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リリオ
今、何を言いかけたんだ……?
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こよみ
突き飛ばした姿勢で肩で息をしています。
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ユキ
「な……あ……」
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ユキ
「り」
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ユキ
「リリオ」
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ラタス
立ち上がる。
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ラタス
「ふー」
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ユキ
「だっ、大丈夫?」
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リリオ
「…………」
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こよみ
「はあっ、はあっ、は」
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こよみ
「あ」
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リリオ
「……うん、大丈夫大丈夫」
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こよみ
「あっ」
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こよみ
「あっ、あっあ」
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こよみ
「あっ」
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こよみ
「えっ、ええっとえっと」
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こよみ
「ら、ラタス」
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ユキ
「……そ、そう」
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こよみ
「リリオちゃん……」
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リリオ
「いや~、ちょっとはしゃぎ過ぎたね」
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こよみ
「こ、こよみ、こよみ」
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こよみ
「こよみ……」
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ユキ
「……いや」
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ユキ
「ラタス、ばか」
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こよみ
あうあうあ……
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ユキ
「何してんのあんた」
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ラタス
「そうか?」
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ユキ
「何しようとしてたの!?」
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リリオ
「……う~ん、それはほんと」
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ラタス
「さあ……」
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ユキ
「さあって」
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ユキ
「さあって!!」
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こよみ
ぐるぐるぐるぐる……
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リリオ
「さぁか~……」
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ラタス
「行くぞ」
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ユキ
「は!?」
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リリオ
「行くか~」
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ユキ
「なんなのよ」
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こよみ
「う」
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ユキ
「リリオ!?」
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こよみ
「う?」
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ユキ
「リリオはいいの!?」
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リリオ
「いやいや。まぁまぁ」
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こよみ
「うえぁう……」
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リリオ
「何もなかった、そういう事でいいよ」
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ユキ
「なくないでしょ!」
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こよみ
よく考えたらラタスのこと力いっぱいつきとばしちゃった……
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ユキ
「なんなのよあのバカ!」
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ユキ
「なんなの!?」
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リリオ
「バカはバカだねぇ」
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ラタス
すたすた先に歩いて行く。
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ユキ
「バカよ!!」
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こよみ
「あっ」
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ユキ
「ちょっとラタス!!」
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こよみ
「あっあっ」
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リリオ
「バカバカのバカだ」
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ユキ
「こら~~!!」
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こよみ
「ラ、ラタス、いかな」
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リリオ
てくてく歩いていく。
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こよみ
「いかないでっ」
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ユキ
ラタスを追いかけて、駆け出す。
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こよみ
どたどたついていきます。
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リリオ
本当はどうでもいい訳はないし、どうしてあんなことをしたのか知りたくて仕方がない。
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リリオ
仕方がないが、それを聞いても得るものは何もない。
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リリオ
なら、この場だけでも平穏に過ごせばいいじゃないか。
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ラタス
「おれは」
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ラタス
「間違ったことは言ってないと思うぜ」
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ラタス
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ラタス
1d6 (1D6) > 2
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ラタス
次回第二ラウンド、15日目から。
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GM
セッしかできないのセッ濃度が高まりすぎるから20日越えても一個クエストできてもいいことにしていいよ。
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こよみ
はい・・・・・・・・・
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こよみ
ありがとうございます・・・・・・・・・・・
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リリオ
ありがとうございます……
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ユキ
ありがとうございましゅ・・・・・