お茶会 ラウンド2

行動 こよみ

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GM
えーっと
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こよみ
最初に……
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GM
どうすればいいんですか?
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こよみ
判定していいですか……?
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こよみ
とりあえず……
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GM
はい
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こよみ
*リリオの心の疵『高潔な魂』を舐めます。
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GM
クエストは。
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こよみ
*クエストNo.6を選択します。
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GM
はい。
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こよみ
*ティーセットを使用し、愛で判定します。
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GM
横槍はありません。
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こよみ
2D6+3+2>=7 (2D6+3+2>=7) > 6[3,3]+3+2 > 11 > 成功
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GM
はい。
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GM
成功ですね。
[ こよみ ] ティーセット : 1 → 0
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GM
じゃあさっきの場にラタスが来ればいいですか。
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こよみ
え!?!?!?!?!
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こよみ
来るの!?!?!?!!?!??!
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ユキ
来るの????????
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リリオ
うけるな~
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こよみ
来るなら来いよ……
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ユキ
ここに?ラタスが?
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ユキ
かかってこい!!!!!
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こよみ
女子会に……
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こよみ
ひーひひひ
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リリオ
べそべそに泣いてる女2人のところに……
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こよみ
じゃあ来てください♥
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こよみ
ヤダーーーーーッ
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こよみ
来てください……
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ラタス
「待たせたな」
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ラタス
「買い出しすんだぞ」
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リリオ
「おかえり~」
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ユキ
「ふぎゃ」
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こよみ
「ラタスが好き~~~」
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こよみ
めしゃめしゃ泣いてます。
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ユキ
「ららららたす」
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ラタス
大変な状態になってる。
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リリオ
「どうやら年貢の納め時みたいだぞ」
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ユキ
「おかっ」
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ユキ
「おか、えり…………」
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こよみ
「うわああ~~ん」
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こよみ
「あ」
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こよみ
「ああぁ~~~」
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ユキ
もじもじしている……
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ラタス
大変な状態になってる。
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こよみ
「ラタスだあ~~」
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こよみ
「好き~~~~~~」
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ユキ
「ぅあ」
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こよみ
「こよみラタスのこと好き」
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ユキ
「こよ」
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ユキ
「こよみずるい」
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こよみ
「好きだよぅ」
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ユキ
「あたしも」
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ユキ
「あたっ」
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こよみ
「ううああう」
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ユキ
「あたしも」
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ユキ
「ラタス好き」
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こよみ
「ごめん~~~」
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ユキ
「好きだから!」
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こよみ
「ユキちゃんごめん~~~」
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ユキ
「好き!」
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こよみ
「リリオちゃんも」
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リリオ
「ラタスはモテるな~」
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こよみ
「わああん」
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ラタス
「ふぅ……」
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ラタス
「行くか」
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ユキ
べそべそ…………
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こよみ
ぐしゅぐしゅ
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リリオ
行きたくない……
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リリオ
ここで時が止まって欲しい……
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ラタス
「ほらほら立った立った。顔を拭く」
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ユキ
「んん……」
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こよみ
「わああぁん」
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ラタス
「店員さんすみませんお会計!」
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こよみ
言われるままになんとか立ちます。
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こよみ
椅子がどたがた
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ラタス
お金を出し。
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こよみ
倒れました。
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リリオ
ハンカチやらタオルを取り出して、2人に差し出す。
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こよみ
「うううぅ…」
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リリオ
「はーい、鼻かんでね」
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ユキ
「あぅ……」
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こよみ
「リリオちゃんありがとう……」
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ユキ
「ありがと……」
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こよみ
ずびーー
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ユキ
ごしごし……
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リリオ
「よくできました~」
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こよみ
こくこく……
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ラタス
「はい。じゃあ荷物もって」
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ユキ
「う~」
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リリオ
荷物を持つ。
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こよみ
「んぅ……」
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ユキ
持ちます。
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こよみ
リュック背負わせてもらいます
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リリオ
背負わせたりする。
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こよみ
いつもありがとう……
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リリオ
なんのなんの
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ラタス
リリオを一瞥する。
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ユキ
リリオ見てる……
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リリオ
視線に気付かないふりをする。
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こよみ
やっぱり……?
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ラタス
そのまま店を出て宿に。
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ユキ
宿…………
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こよみ
しょぼしょぼラタスとリリオを気にかけながら宿につきます。
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リリオ
2部屋にしてもらった。
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ユキ
そわ……
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こよみ
いつもはラタスと残り3人で……
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こよみ
なんだけど……
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ユキ
今夜は……
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ラタス
2階に上がる階段を上り、客室に。
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ユキ
あうあうあう
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こよみ
もじもじしながらその背中についていきます。
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リリオ
「じゃ、僕はこっちの部屋で」
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ラタス
「おう」
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リリオ
「そっち3人で」
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ユキ
「…………」
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こよみ
「リリオちゃん……」
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こよみ
いいの? みたいな視線を向けます。
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ユキ
いいの?
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こよみ
リリオちゃんだって……
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リリオ
にこやかに手を振って、隣の部屋に入った。
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ラタス
未練を残す二人の手を引いて部屋へ。
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こよみ
「あっ」
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ユキ
「ふぇ」
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こよみ
「あっあっあ」
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ユキ
「あわ」
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ユキ
「…………!!」
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ユキ
声が出なくなっている。
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こよみ
「ああああぅ」
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こよみ
引かれていきます~
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ユキ
あわあわあわ……
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ユキ
真っ赤になりながら、ラタスに手を引かれるままに……
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ラタス
ドアを閉め、鍵を掛ける。
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こよみ
「はうぅ」
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こよみ
鍵が
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こよみ
かぎがかかっちゃった
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こよみ
かぎが
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ユキ
その音にもいちいちびくっと反応する。
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こよみ
かぎがかかってるよ……
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ユキ
鍵が……
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こよみ
どうしよう……
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こよみ
ユキを見ます。
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ユキ
かかったわね……
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ユキ
こよみを見る……
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こよみ
顔を見合わせ……
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こよみ
固まっています。
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ユキ
ていうか え?
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ユキ
なんか
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ユキ
なんかすごいことしようとしてない?
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ラタス
「お姫様お二人にご満足いただけるかはわかりませんけれども」
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ユキ
勢いで二人でって言っちゃったけど
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こよみ
「あぅ」
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こよみ
「あうあうあ」
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こよみ
「あっあ」
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ユキ
「…………」
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ユキ
なんか……すごいことが起きようとしてないかしら!!
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こよみ
「ら」
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こよみ
「ラタス」
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こよみ
「ラタス、すきだから」
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こよみ
「こよみラタスすきだから」
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こよみ
「うれしい」
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ユキ
「ぁ」
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ラタス
「おう」
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こよみ
「うれしいよぅ……」
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ユキ
「あたし」
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ユキ
「あたし、も」
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こよみ
ぐしゅぐしゅ……
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ユキ
「あたしも、ね」
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ユキ
「ラタス……」
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ユキ
「す……」
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ラタス
帽子をとり、机に置く。
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ユキ
「あの、ね」
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こよみ
がんばれ……!
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ユキ
「あの」
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ユキ
「す」
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ユキ
「き、だから」
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ユキ
「い、」
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ユキ
「いっつもね、」
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ユキ
「意地悪とか」
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ユキ
「それもね」
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ユキ
「やじゃない」
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こよみ
手はないけど手に汗握り……
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ユキ
「やじゃなかったから」
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ラタス
「ああ」
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ユキ
「あぅ」
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こよみ
「ぅ」
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ラタス
「しってるよ」
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こよみ
「うぅ」
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ユキ
「う」
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こよみ
「しって」
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こよみ
「しってるって」
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ユキ
「う~~」
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こよみ
「ユキちゃん、ラタス」
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こよみ
「ラタスしってるって!」
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ユキ
「知ってたの……?」
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ユキ
「いじわる」
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ユキ
「ばか」
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こよみ
「いじわる~~」
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ユキ
「ばか、ばか」
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こよみ
「でも」
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こよみ
「でも、好き」
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こよみ
「好きだから……」
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こよみ
「ラタス、ラタスは」
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こよみ
「こよみ」
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ラタス
「そうだなあ、いじわるだなぁ」
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ユキ
「うう~~」
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こよみ
「こよみとユキちゃん」
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こよみ
「いやじゃっ」
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ユキ
「いじわる」
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こよみ
「いやじゃない?」
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ユキ
「ばかラタス」
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ユキ
「すき……」
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こよみ
「いやだったりとかない……?」
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こよみ
「ら、ラタスの」
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ラタス
「光栄ですとも」
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こよみ
「ラタスの意思が」
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ユキ
「ふぁ」
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こよみ
「ぴゃっ」
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ユキ
「ほ、ほんと?」
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ユキ
「やじゃない?」
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こよみ
「あうあうあう」
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ラタス
コートを脱ぎ、手袋を取る。
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ユキ
ふあぁ…………
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ユキ
脱いでる…………
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こよみ
あわわわわ……
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こよみ
こよみ
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こよみ
「こよみ脱げない……」
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こよみ
いつもは
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こよみ
いつもユキちゃんとリリオちゃんに手伝ってもらって……
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ユキ
「あ」
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ユキ
「こよ、」
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ユキ
「こよみ、脱がす?」
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こよみ
「う」
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こよみ
「あっ」
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こよみ
「あぅ」
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ラタス
「やってやるよ」
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こよみ
「…………」
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こよみ
「ぴぃっ」
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ラタス
「待ってろ」
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こよみ
「ひいぅ」
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ラタス
「こういうのは順序ってものがあるだろ」
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こよみ
固まりました。
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ユキ
「ぁ」
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こよみ
「はっ」
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こよみ
「はぅ」
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こよみ
「あうああぅ」
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こよみ
「うっ」
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こよみ
「うん…………」
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ラタス
「ちゃんと平等にやれるかはわからんが」
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ユキ
順序……
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こよみ
「みゃ……」
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ラタス
「別にそれでどっちのほうがとかはない」
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こよみ
何回も頷いてます。
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ユキ
「ん……」
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ユキ
「うん……」
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ラタス
「それはわかってくれよ」
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こよみ
「……ん」
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ユキ
「……うん」
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こよみ
「こ、よみ」
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ユキ
「大丈夫」
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こよみ
「わかって、わかる」
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こよみ
「わかるから……」
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こよみ
ユキを見る。
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こよみ
「ユキちゃん」
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ユキ
「……こよみ?」
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こよみ
「ユキちゃん、となら」
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ユキ
「……」
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こよみ
「やじゃないよ、やじゃない、やじゃない、の」
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こよみ
「その方がいいの、いいよ」
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こよみ
「だから、だからね」
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ユキ
「う、ん」
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こよみ
「ラタス」
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こよみ
「そう、っ」
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こよみ
「そうして」
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こよみ
「ね」
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こよみ
本当は、とか。
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ラタス
「おーけー」
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ユキ
「ラタスの」
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ユキ
「ラタス、の」
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こよみ
そういうことは言わないで。
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ユキ
「したいように、で」
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ユキ
「いい、から」
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ユキ
「いいの」
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こよみ
こくこく……
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ラタス
「あと、こいつはとるとおれ死んじゃうからな。気にしないでくれ」人工肺を示す。
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こよみ
「あ」
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こよみ
「う、うん!」
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ユキ
「し……っ」
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こよみ
「とらないよ、とらない、とらないよ」
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ユキ
「うん!」
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こよみ
「ラタスしんじゃ、やだ」
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こよみ
「やだから……」
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ユキ
「気をつける」
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ユキ
「気をつける、から!」
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ラタス
「あんがとな」
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こよみ
「みゃぅ……」
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こよみ
「ラタス」
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ユキ
「うぅ……」
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こよみ
「ラタス、好きだよ」
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こよみ
「好き……」
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ラタス
「ああ、おれも好きだ」
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ユキ
「ぅあ」
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こよみ
「みゃ」
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ユキ
「あたしも」
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こよみ
「あぅ」
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ユキ
「あたしもね、ラタス」
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ユキ
「好き、好きよ」
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ユキ
「あのね」
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ユキ
「あたしも、はっ」
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ユキ
「はじめて、だから」
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ユキ
「ちゃんとね、できるか分かんないけど」
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ユキ
「分かんないけど、がんばる」
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ユキ
「がんばるから!」
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こよみ
「こよっ」
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こよみ
「こよみできることする、できる、から」
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こよみ
「がんばるから!」
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ラタス
「ちゃんと、とかねーよ」
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ラタス
「しらんけど」
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こよみ
「うゅ……」
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ラタス
「おれも初めてだからな!」
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ユキ
「知らないんじゃん……」
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こよみ
「こよ」
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こよみ
「こよみも」
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こよみ
「好きな人とするの、は」
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こよみ
「はじめて……」
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こよみ
「だから、わかんないかも……」
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ユキ
「誰も分かんない……」
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ラタス
「まあ、そんなもんだろ」
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こよみ
「にゅぅ」
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こよみ
「そんな」
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こよみ
「そんなで、だいじょうぶ……?」
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ユキ
「そんなもん」
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ユキ
「そんなもんなのね……」
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ラタス
「正しいとかねーって言ったろ」
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こよみ
「……ん」
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ラタス
二人の手を取り、まとめて抱き寄せる。
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ユキ
「っ」
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ユキ
あわ
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ユキ
あ、
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こよみ
「………………っ」
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ユキ
ああ、
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こよみ
声すら出ない。
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ユキ
心臓がバクバクしてる。
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こよみ
ラタスの手が触れた瞬間に完全に硬直して、
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ラタス
こよみの髪に手をかきいれ、ユキの背に手を回し、
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こよみ
抱き寄せられるままにその胸に。
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ユキ
ふああ……
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ラタス
抱きしめながら大きく息を吸う。
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こよみ
手が触れている。
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こよみ
ラタスが
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こよみ
ラタスが、さわって
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ユキ
ラタスに
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こよみ
これ
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こよみ
そういう意味で
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こよみ
だから
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ラタス
人工肺が駆動する。
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ユキ
ラタスに抱きしめられて……
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ユキ
今、
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こよみ
その機械音すら
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ユキ
今から、
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ユキ
もっと……
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こよみ
すぐ近くで聞こえるのが、なんだか嬉しいように思えて
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ラタス
こよみに頬でふれて、軽く口付けをする。
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こよみ
「ぁあ」
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こよみ
「あっ」
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ユキ
あっ
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ラタス
それから屈んでユキに。
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ユキ
「ん」
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こよみ
「ああああぅ」
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ユキ
あわ……
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ユキ
キス……
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こよみ
「う~~~~」
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ユキ
キスされ……っ
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ユキ
「らっ」
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ユキ
「ラタ、」
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こよみ
ぷるぷる震えている。
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ユキ
「ラタス、ラタス……」
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こよみ
「あ」
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ユキ
「うう~……」
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こよみ
「…………っ」
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こよみ
「ラタス……」
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ユキ
泣き出してしまう。
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ラタス
ユキの頭を撫でる。
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ユキ
それがなんでなのかももうよく分からない。
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こよみ
袖で顔を覆ったまま、似たようなもの。
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ユキ
「ふぎゃ」
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ユキ
「うう~」
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こよみ
なるべく肩を竦めて身体を小さく縮めようとして、
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ユキ
「それ」
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ユキ
「それされるの」
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こよみ
この図体ではそれもうまくいかないのだけれど。
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ユキ
「すきぃ……」
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こよみ
ラタスの一挙一動がユキに向けられるたび、
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こよみ
羨ましい、と思う。
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ユキ
「ほんとは」
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こよみ
自分も同じようにしてもらっているとわかるのに。
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ユキ
「ほんとはずっとうれしかったから……」
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ラタス
「ああ」
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ユキ
「うう~……」
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ラタス
わしゃわしゃと少し乱暴に撫でる。
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ラタス
それから同じようにこよみの頭を撫でる。耳にふれると耳が揺れる。
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ユキ
「あ~~」
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ユキ
わしゃわしゃされた~~
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こよみ
「みゃぁあぅ」
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ユキ
うれしい~~~
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こよみ
さらに袖を顔に近づけて、
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こよみ
身体を縮こめてしまって、
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こよみ
うれしい。
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こよみ
嬉しい、嬉しい、嬉しいのに、
avatar
こよみ
もっと触れられたいと思うのに、
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こよみ
身体がそれに従ってくれない。
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ユキ
うれしいけど
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ユキ
ラタスが自分だけを選んでくれないのが
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ユキ
分かってるから、悲しくて、
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ユキ
でもうれしくて、
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ラタス
それから手をとり、ベッドの方へ招く。
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こよみ
もっとラタスが欲しくて、
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ユキ
うれしい。
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こよみ
ラタスがほし
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こよみ
「ひゃ」
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こよみ
「あっ」
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こよみ
手を取られて引かれるままに。
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ユキ
「あ……」
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ラタス
ベッドサイドに置かれたランプ。
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こよみ
大きな体がベッドに沈む。
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ラタス
そのスイッチに手を伸ばし、
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ユキ
3人で、ベッドに。
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ユキ
うれしいのと、こわいのと、かなしいのと、
avatar
ユキ
なんだかもう全然わけが分からなくって、
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ユキ
「ラタス」
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こよみ
「ら」
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こよみ
「ラタス……」
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ユキ
「ラタス、ラタス……っ」
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こよみ
「ラタス」
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こよみ
「ラタスぅ……」
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ラタス
「こよみ」
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ユキ
ラタスの名前を呼ぶ。
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ラタス
「ユキ」
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ラタス
明かりを消す。
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こよみ
「あっ」
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ユキ
手をのばす。
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ユキ
「ラタス……」
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こよみ
手で口元を覆う。
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ラタス
暗く照明の落とされた部屋で、声と、息づかいと、
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ラタス
衣擦れ、ベッドの軋む音。
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ラタス
avatar
GM
***
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リリオ
ドアを閉め、鍵を掛ける。
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リリオ
「…………」
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リリオ
隣の部屋で、多分、そういうことが起こっている。
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リリオ
自分が望んだ通りの結果になった。
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リリオ
こよみも、ユキも好きな人に抱かれて、ラタスも女を抱ける。皆幸せになれる。
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リリオ
ゴーグルを外し、外套を放り投げる。
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リリオ
ベッドに仰向けに倒れる。
avatar
リリオ
後悔がない、とは言えない。
avatar
リリオ
しかし、ラタスに愛を告げ、ラタスに抱かれ、素直に嬉しいと思えるかというと、そんな気もしない。
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リリオ
ラタスの肺は人工肺だ。
avatar
リリオ
故郷の、下層の、汚染された空気では、普通に生きることができなかった人間の肺だ。
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リリオ
自分が救えなかった人々の象徴。
avatar
リリオ
自分が何も成し得なかったことの象徴。
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リリオ
そんな男から、恋愛の喜びと性愛の快楽の上澄みだけを啜れというのか?
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リリオ
無理だ。
avatar
リリオ
ラタスは、気にしないかもしれない。
avatar
リリオ
細かいことを気にしない男だから。
avatar
リリオ
でも、誰よりも、自分が嫌だ。
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リリオ
こよみは幸せを得ているだろうか。
ユキは愛を感じているだろうか。
avatar
リリオ
ラタスはちゃんと上手くやれるだろうか。
avatar
リリオ
多分、全部上手くいく。
好きな相手にされるなら、まぁ、なんだっていいだろう。多分。
avatar
リリオ
ラタスは大体のことはそつなくこなす男だ。そうそう醜態は晒さない。
avatar
リリオ
むしろ、緊張して勃たなければいいのにな、なんてちょっと思って、笑う。
avatar
リリオ
それくらいは思ってもいいんじゃないか?どうせ遅かれ早かれ同じ結果になるし。
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リリオ
『狂飆の頂』から元の世界に戻れるのは1人だけ。
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リリオ
もし1人だけでないのなら、自分も元の世界に帰りたかった。
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リリオ
何も成していない世界に。
avatar
リリオ
ラタスと同じ世界に。

16日目

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GM
翌朝。
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リリオ
少し早い時間。一人で朝食を取っている。
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リリオ
時間を気にすることなく、ゆっくりと。
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リリオ
それでも時間が早かったのか、あるいは同行者達が寝坊したのか。
食事が終わってもまだ一人。
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リリオ
お茶を飲んでいる。
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こよみ
どたどたと耳慣れた不格好な足音。
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ユキ
それと一緒に、とててと軽い足音も。
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こよみ
その図体はよく目につくから、
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こよみ
どれだけ身を屈めて、恥じらう仕草をしていたところで、
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ユキ
「……あ」
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こよみ
すぐにそれと見つけられてしまう。
avatar
リリオ
「やぁ、おはよう」
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こよみ
「あ」
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こよみ
「ぅ」
avatar
ユキ
「り」
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こよみ
「リリオちゃん……」
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ユキ
「おは、」
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こよみ
「り、リリオちゃん、リリオちゃん」
avatar
ユキ
「おはよ、リリオ……」
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こよみ
「おはよう」
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こよみ
もぞ……
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こよみ
もじ
avatar
リリオ
「ほらほら、早く頼まないと朝食メニュー終わっちゃうよ」
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こよみ
「あっ」
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ユキ
「あぅ」
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こよみ
「あっあっあうあぅ」
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ユキ
「う」
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こよみ
あわわ……
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ユキ
「うん……」
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こよみ
あちこち足や身体を引っ掛けてぶつけながら
avatar
ユキ
リリオはいつもどおりだわ……
avatar
ユキ
いつもどおりにした方がいいのかしら……
avatar
リリオ
こよみが座りやすいように椅子を引く。
avatar
こよみ
リリオのテーブルに向かいます。
avatar
ユキ
何もわからないわ……
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こよみ
「あっあっ」
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こよみ
「ありがとう、ありがと」
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こよみ
「リリオちゃんありがとう」
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こよみ
「ありがとうね」
avatar
リリオ
「どういたしまして」
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ユキ
空いている椅子に腰を下ろす。
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こよみ
腰を下ろし……
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こよみ
「ラタス、ラタスはね」
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こよみ
「馬車の方」
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こよみ
「馬車の手配ね」
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リリオ
「ああ、なるほど」
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こよみ
「行ってるから、だから」
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ユキ
「そ、そう」
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ユキ
「するからって」
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こよみ
「だからこよみとユキちゃんにね、先にってね」
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こよみ
「それで」
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こよみ
「それで…………」
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リリオ
「じゃあ今日の移動は馬車か。楽でいいね」
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こよみ
「…………」
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ユキ
「え、ええ」
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ユキ
「そうね」
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こよみ
顔を隠して頷いている。
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こよみ
こくこく……
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ユキ
「さ、さーて!」
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ユキ
「ご飯!」
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リリオ
「……」
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ユキ
「何食べようかしら!」
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こよみ
「あっ」
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ユキ
「こよみ、こよみもほら」
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こよみ
「う、ぅん」
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ユキ
「メニュー」
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こよみ
「こよみ、こよみもごはん……」
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こよみ
「リリオちゃん、リリオちゃんなにたべた?」
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こよみ
「おいしかった? おすすめ? どうだった?」
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リリオ
「僕はこれにしたよ~」
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リリオ
「野菜が比較的マシだった」
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こよみ
「じゃあっ」
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こよみ
「じゃあこよみもそれにする!」
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こよみ
「こよみ野菜すき!」
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リリオ
注文する2人を見ている。
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ユキ
「あ、あたしもそれにしようかしら!」
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こよみ
ありとあらゆる動作がいつもよりあわあわです。
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こよみ
よくものを引っ掛けそうになる……いつもだけど……
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リリオ
「ねぇ」
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ユキ
いつもどおりに振る舞おうとしてはいるけど、
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こよみ
「みゃぅ」
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ユキ
あわあわ……
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ユキ
「ふえ」
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こよみ
「な」
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こよみ
「なあに?」
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リリオ
「昨日はどうだった?」
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ユキ
「んぎゃ」
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こよみ
「みぃ」
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ユキ
「な、」
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リリオ
「……嬉しかった?」
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ユキ
「り、」
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こよみ
びょんと跳ねた。
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リリオ
「幸せだった?」
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こよみ
「あっ」
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こよみ
「あぅ」
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こよみ
「あうあうあ」
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ユキ
「…………」
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こよみ
「ぁ」
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こよみ
「え」
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こよみ
「えっと」
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リリオ
「もしそうなら、聞かせて欲しい」
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こよみ
「あのあの、あの、あのね」
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こよみ
「う」
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ユキ
「う……」
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こよみ
「嬉しかった!」
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こよみ
「いっぱい」
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こよみ
「いっぱいいっぱいいっぱい、嬉しかった」
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ユキ
「あう」
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リリオ
「そっか」
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こよみ
「嬉しかった、こよみ、こよみうれしかったよ」
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ユキ
「うう……」
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リリオ
「うんうん」
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こよみ
「うれしかった」
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リリオ
「いっぱい嬉しかったんだね」
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こよみ
「うれしくて……」
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こよみ
「うん」
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こよみ
「うんっ」
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ユキ
「……あたし」
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ユキ
「あたしは」
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ユキ
「あたし、も」
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こよみ
ユキを見る……
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ユキ
「う~~……」
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リリオ
「がんばれがんばれ」
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ユキ
「う」
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こよみ
じっ
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ユキ
「うれし、かった……」
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ユキ
「よ……」
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リリオ
「そう」
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こよみ
「ん!」
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リリオ
「よかった!」
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ユキ
こく、と小さく頷く。
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こよみ
「こよみ、こよみとユキちゃん、うれしかった」
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こよみ
「うれしかったよ」
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こよみ
「うれしくて」
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ユキ
「……うん」
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こよみ
「うれしかった」
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こよみ
「から」
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こよみ
「…………」
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こよみ
リリオを見ます。
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リリオ
「2人とも、嬉しかったんだねぇ」
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ユキ
「うん……」
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こよみ
「うれしかった」
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こよみ
「うれしかった、から」
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こよみ
「リリオちゃん」
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こよみ
「リリオちゃん、いいの?」
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リリオ
「いいよ」
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ユキ
「…………」
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こよみ
「ラタス」
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こよみ
「ラタスは、たぶん……」
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こよみ
「…………」
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こよみ
ラタスはこよみとユキを平等に扱ったから。
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こよみ
どこまでも平等に、差のないように扱ったから、
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こよみ
だから、
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こよみ
だからきっと。
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こよみ
「リリオちゃんも」
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こよみ
「リリオちゃんが、そうなら」
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こよみ
もちろん、
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こよみ
もちろんそれを、本当に
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こよみ
本当の心の底から喜ぶことができるかと言われると、そうではない。
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こよみ
ないのだけど、でも、
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こよみ
だって隣でユキちゃんが嬉しそうだった時、
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こよみ
こよみは寂しさもあったけど、
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こよみ
いっぱいいっぱい嬉しかった。
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こよみ
だから、リリオちゃんに対しても同じ。
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こよみ
同じだから、
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こよみ
もし、
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こよみ
リリオちゃんが寂しいのなら。
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こよみ
「ラタスは、ちゃんと」
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こよみ
「してくれるよ」
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リリオ
「いやあ、遠慮したいかな~」
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こよみ
「…………」
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こよみ
avatar
ユキ
じ~……
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こよみ
「こよみ」
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こよみ
「こよみ、リリオちゃんのこと、好きだよ」
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こよみ
「いっぱい好きなの」
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リリオ
「僕も、こよみのこと好きだよ」
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こよみ
「うん」
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こよみ
「うれしい」
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こよみ
「こよみね、だからね」
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こよみ
「リリオちゃんのこと好きでね、好きだから」
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こよみ
「リリオちゃんがね、今だって」
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こよみ
「ラタスとユキちゃんとこよみとね、みんなみーんな」
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こよみ
「みんなが嬉しくてよかったになるようにね、いっぱい、いっぱい考えて」
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こよみ
「それで色々がんばったり、気を使ったり、色々してくれたのをね」
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こよみ
「こよみ、こよみわかってるよ」
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リリオ
「うん」
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リリオ
「分かってくれて、ありがとう」
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こよみ
「……うん」
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ユキ
「リリオ……」
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ユキ
「あたしもね」
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ユキ
「リリオのこと、すきだからね」
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リリオ
「うん、ありがとう」
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リリオ
「僕もユキのことが好きだよ」
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ユキ
「……うん」
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こよみ
「こよみもユキちゃん好き!」
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ユキ
「うん」
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ユキ
「こよみも」
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ユキ
「こよみのことも好きよ」
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こよみ
「うん」
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こよみ
「うん……」
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リリオ
「みんなお互い、大事な仲間だもんね」
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ユキ
「うん……」
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こよみ
「うん!」
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こよみ
「だから、だからね」
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こよみ
「リリオちゃん」
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こよみ
「リリオちゃんが好きにするの」
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こよみ
「こよみもユキちゃんも、嬉しいから」
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こよみ
「嫌なことしろってわけじゃなくてね」
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こよみ
「だから、好きなふうに……」
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ユキ
「……うん」
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こよみ
「リリオちゃんの、好きなふうにね」
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こよみ
「ね」
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ユキ
「いっつも、あたしたちのこと考えてくれてるから」
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リリオ
「大丈夫」
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ユキ
「あたしたちのためも嬉しいけど」
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リリオ
「これでも、好きなふうにやってるよ」
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ユキ
「ちゃんとリリオは、リリオのためにできてる?」
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リリオ
「できてるよ~」
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こよみ
「…………」
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ユキ
「ほんと?」
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ユキ
「ほんとのほんと?」
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リリオ
「皆のために頑張るのが、僕がやりたいことだから」
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リリオ
「皆が幸せなら、僕もちゃんと幸せだよ」
[ リリオ ] 高潔な魂 : 0 → 1

行動 ラタス4

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GM
1d6 (1D6) > 5
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GM
20日目になります、が、諸々の措置で。
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GM
この日数の経過を無視します。
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GM
SEXしか果たせないとまるで私が暗転屋さんみたいじゃないですか!
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GM
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ラタス
「遅くなった」
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ラタス
朝食をとっている場に、遅れて現われる。
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ユキ
「あ」
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こよみ
「あ、あっ」
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ユキ
「お」
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ユキ
「おか」
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こよみ
「ラタス」
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ユキ
「おかえり」
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リリオ
「おかえり~」
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ラタス
「ただいま」
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こよみ
「おっ」
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こよみ
「おかえり!」
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ラタス
「馬車なんだが」
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ユキ
「うん、うん」
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ユキ
ラタスの顔がまともに見れないでいる……
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こよみ
ぎゃくにくぎづけ……
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ラタス
「到着が遅れてるらしくてな」
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こよみ
「ほぇ」
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リリオ
「おやまぁ」
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ユキ
「そ」
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ユキ
「そう……」
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ラタス
「それでも歩いていくよりは馬車に乗った方がやっぱり早そうなんだよ」
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こよみ
「もう」
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こよみ
「もうちょっと、まつ?」
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こよみ
「ここで?」
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リリオ
「人と馬じゃなぁ」
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ラタス
「んで、1日待つことにしようと思う」
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ユキ
「いちにち……」
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こよみ
「ラタス、ラタスがそう言うなら」
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リリオ
「…………」
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ユキ
「一日待つのね」
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こよみ
「それが多分正しいよ、正しくて」
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ユキ
「ん、うん」
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こよみ
「ね」
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リリオ
え?多分部屋割変わらないよね?
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ユキ
「いちにち…………」
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リリオ
こいつらまたやるのか?
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ラタス
「まあ、歩き倒しだったし、今日はゆっくりしよう」
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こよみ
なんにもわかってないです。
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こよみ
いちにちのびるんだな~っておもってる。
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ユキ
いちにち待つなあ
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こよみ
「うん」
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こよみ
「うん、ゆっくり、ゆっくり……」
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ユキ
「そう、ね」
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こよみ
「ここまでずっと」
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こよみ
「ずっとどたばたで、だから、大変で、たいへんだったからね」
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こよみ
「こよみ、こよみそれいいと思う!」
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ユキ
「ゆっくり」
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リリオ
「そうだねぇ、疲れたねぇ」
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ユキ
「ゆっくり……」
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ラタス
「広場のほうで吟遊詩人とか来てるみたいだから、あとで観に行ってもいいな」
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こよみ
「いく!」
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リリオ
「いいね~」
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こよみ
堕落の国の娯楽はレア。
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ユキ
「……ん」
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ラタス
そんなかんじで、昼はだらっと過ごします。
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こよみ
だらだら~
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リリオ
だら~ん
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ユキ
だらだら……
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ユキ
ユキはずっとそわそわもじもじしていた。
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こよみ
ぴょこぴょこしてました。
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リリオ
だら~んとしている
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ユキ
ラタスの顔をチラ見してはすぐに目を逸らしたり……
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こよみ
吟遊詩人久しぶりだから楽しく眺めたりしていました。
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ラタス
ラタスは以前よりも頭を撫でることが増えました。
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こよみ
ああああああ
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ユキ
ふあああ
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こよみ
あーんあーんあーん
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リリオ
増えてるな~と思っている
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ユキ
前みたいに怒ったりすることはなく、
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こよみ
その都度ひゃん! となっていました。
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ユキ
へにゃへにゃと撫でられていた。
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こよみ
うれしい……
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リリオ
セクハラだと指摘しなくなった。
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ユキ
言わない……
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ユキ
顔を赤くして、黙って撫でられる。
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ラタス
周囲からは侍らせてると思われるんだろうなあ。今までも同じか。
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ユキ
侍らせてるだろ!
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こよみ
侍ってま~す
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こよみ
ぴと……
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リリオ
僕は男だと思われてるんじゃない?
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ラタス
侍らせてます。
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ラタス
で。夜。
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こよみ
夜になりましたか。
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ユキ
夜……
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リリオ
日が暮れたな~
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ユキ
夜ですね~
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ラタス
「リリオ」
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ラタス
「ツラかせよ」
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リリオ
「え~?」
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こよみ
「!」
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こよみ
「ふたりで」
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ユキ
「……!」
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こよみ
「ふたり、ふたりでお話?」
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ラタス
「ああ。遅くなったら、ユキを頼むな、こよみ」
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こよみ
「ん」
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こよみ
「うん、うんっ」
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こよみ
「こよみちゃんとするよ、する、ちゃんとする!」
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ユキ
「子供扱いしないでよ……」
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リリオ
他の2人も付いてきて欲しいけど、多分許されないだろうなぁ。
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こよみ
「ラタスにたのまれた!」
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ユキ
むぅ
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リリオ
この女、分かってないな……
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ユキ
「…………」
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こよみ
わかんない~
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こよみ
「ユキちゃん?」
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ユキ
「……別に」
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ユキ
「さっさと行きなさいよぅ」
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ラタス
「よし、行くぞ」
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こよみ
「宿で待ってる、待ってるからね」
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ユキ
「ラタスとリリオの内緒話なんていつものことだし」
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ユキ
「いつものことだもん」
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こよみ
「待ってるよぅ~」
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ユキ
「じゃあね!」
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リリオ
「なんの用事だろうな~、あれがバレたかな?それともあれかな~」
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リリオ
「じゃあ、ちょっと行ってくるねぇ~」
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こよみ
「いってらっしゃい~!」
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ラタス
というわけで、酒場に行きます。
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リリオ
「帰りが遅かったら迎えに来てくれると嬉しいな~」
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リリオ
酒場に来ました。
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ラタス
喧噪。ロマンの欠片もない。
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ラタス
「まあ飲もうぜ」
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リリオ
「飲むか!」
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リリオ
飲む。酔わないとやってられない時はある。
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ラタス
「いやー」
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ラタス
「こんな初体験になるとはね」
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リリオ
「ははは」
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リリオ
「酒の席でのネタになる」
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ラタス
「こんな話二人きりじゃないとできねーだろ!」
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リリオ
「どうかな、元の世界に戻った時に自慢できるんじゃない?」
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ラタス
「でも初めてだぞ! 荷が重すぎないか!?」
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ラタス
「いや」
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リリオ
「あっはっはっはっは」
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ラタス
「向こうはそこらでのべつ間もなくやってるのが普通だからな!」
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リリオ
「そうか~」
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リリオ
「よくその歳まで純潔を保っていられたなぁ!」
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ラタス
「純潔っていうな純潔って!」
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リリオ
「ヴァージン!」
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ラタス
「好きな女がいたんだよな」
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リリオ
「…………」
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ラタス
「する前に死んだが」
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リリオ
「……そっか」
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リリオ
「悪かったね」
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ラタス
「まあだからあいつらの言いたいことがわかんねえわけじゃねえ」
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ラタス
「が!」
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ラタス
「荷が重いだろ!」
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リリオ
「はは、それはそう」
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ラタス
「お前はよぉ~~なんか上手く二人送り出しましたみたいなツラしやがって!」
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リリオ
「あっはっはっはっはっは」
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ラタス
「お前はよ~~ほんとよ~~許さねえからな!!!」
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リリオ
「上手くやっちゃったな~」
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ラタス
「だからこのあとでお前を抱く」
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ユキ
ほら!!!!!!!!!!!
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こよみ
やだ~~~~~~~~~~~~~~!!!!!
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ユキ
ほら~~ほらほらほら
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こよみ
いけーーーーーーーーーーー!!!!!!
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ユキ
横槍ありません!!!!!!!!
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こよみ
横槍できませええええええええええん!!!
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リリオ
横槍しろ!!横槍しろ!!横槍しろ!!横槍しろ!!横槍しろ!!横槍しろ!!横槍しろ!!横槍しろ!!横槍しろ!!横槍しろ!!
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ユキ
ぎいいいい
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こよみ
リリオちゃんだけ一人で抱かれるね♥
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リリオ
横槍しろ!!横槍しろ!!横槍しろ!!横槍しろ!!横槍しろ!!横槍しろ!!横槍しろ!!横槍しろ!!横槍しろ!!横槍しろ!!横槍しろ!!横槍しろ!!横槍しろ!!横槍しろ!!
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ユキ
ずるい!!!!
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ユキ
しない
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こよみ
ずるい~~~~~
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こよみ
え~~~~ん
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リリオ
横槍しろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
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ユキ
横槍なし!!横槍なし!!横槍なし!!横槍なし!!横槍なし!!横槍なし!!
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こよみ
無理
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こよみ
これは無理ですね~
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リリオ
YOKOYARI!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
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リリオ
これは協力型!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
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リリオ
「あ」
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リリオ
「は?」
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ラタス
「わかったな!」
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リリオ
「嫌だ!!」
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ラタス
「ああ!?」
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リリオ
「なんでそうなるんだよ!!」
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ラタス
「あああ!!!???」
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ラタス
「じゃあなんかちょっと惜しそうな顔とかすんじゃねえよ!!!」
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リリオ
「してないが!?」
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ラタス
「バーカバーカ!」
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リリオ
「いや……、ラタスさぁ……
3Pで童貞捨てて翌日に嫌がる女を抱こうとするなよ……」
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ラタス
「お前のせいだろ!!!!!!!!!!!」
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ラタス
「それは! お前の! せいだろ!」
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リリオ
「そうか……?」
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ラタス
「それはお前のせいだろ!」
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リリオ
「そうでもなくない……?」
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ラタス
「わかった」
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ラタス
「じゃあ今から戻って」
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ラタス
「ラタスをフってきたって言ってこい」
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リリオ
「は?」
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ラタス
「おれは一人で呑んでるから」
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ラタス
「フラれて一人酒してるから」
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リリオ
「何言ってるんだお前は?」
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ラタス
「二つに一つだ。いいな?」
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リリオ
「いや……、本気で意図がわからない」
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ラタス
*リリオの女の子はお姫様を抉ります。
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ラタス
*才覚
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ラタス
*横槍いれますか?
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ユキ
*ユキはしません
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こよみ
*しません……
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GM
2d6+3>=7 (2D6+3>=7) > 2[1,1]+3 > 5 > 失敗
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GM
ww
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GM
w
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GM
完全に草
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ユキ
は・・・・・・・・・
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ユキ
ウケる
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リリオ
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
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ユキ
いや
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こよみ
駄目
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リリオ
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
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こよみ
めちゃくちゃ笑ってる
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ユキ
リリオ~~~!!!!!!!!!!!
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リリオ
HOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO
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こよみ
ほら!!!!!!
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こよみ
いひひひひひひひ
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リリオ
WOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO
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ユキ
リリオ!!!!!!!!!!
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リリオ
青い窓を見上げて Cチーム 完!!
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ユキ
おつかれさまでした!
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ラタス
失敗したので、女の子はお姫様は……抉られませんね。
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リリオ
よかった~~
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ラタス
女の子はお姫様だな~
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ラタス
「……」
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ラタス
「いや」
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ラタス
「いい」
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ラタス
「冗談だ」
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リリオ
「冗談?」
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リリオ
「笑えないな~」
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ラタス
「そうか?」
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リリオ
「笑えないねぇ」
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リリオ
酒を煽る。
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ラタス
「まあ、そうだな」
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リリオ
あまり素面で、このタイミングのラタスと話したくない。
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ラタス
同じようにジョッキを傾ける。
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ラタス
「リリオ」
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リリオ
「は~い」
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ラタス
「じゃあ、代わりにとっておきの話をする」
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リリオ
「代わりねぇ」
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ラタス
「多分おれはお前を知ってたんだよな」
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ラタス
「おれの仕事がなんだったか知ってるか?」
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リリオ
「いや、全然」
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ラタス
「黒いコート、黒いナイフ、発煙装置」
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ラタス
「これはそっくりそのまま向こうで使ってたものだ」
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ラタス
懐からナイフを抜き、柄の一端をつまむようにして持ち、ふらふらと向ける。
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リリオ
向けられたナイフを見る。
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ラタス
「おれがここに来るちょっと前に与えられた仕事は」
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ラタス
「こいつを、お前に」
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ラタス
手に取り、ナイフを握らせる。
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ラタス
「くれてやることだった」
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リリオ
「へ~え」
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リリオ
「身元がバレてたのか。なんか恥ずかしいな」
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リリオ
「先に言ってくれればよかったのに」
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ラタス
「気が利かない童貞男だったんでね」
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リリオ
「はは」
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リリオ
「そうか、僕はラタスに殺されるかもしれなかったんだな~」
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ラタス
「ちょっとした有名人だったからなぁ、あんた」
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リリオ
「それは光栄だねぇ」
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ラタス
「だからまあ、よかったぜ」
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ラタス
「おれは堕落の国に来て良かったと思っている」
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リリオ
「それはまたどうして」
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ラタス
「さあ」
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リリオ
「さぁ、か~」
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リリオ
深くは聞かない。
はぐらかそうとしているなら、はぐらかされていい。
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ラタス
「そうだな」
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リリオ
「僕も、出会えない人に出会えたって意味ではよかったかもな」
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リリオ
「ラタスもそうだし、こよみも、ユキも、会えてよかったよ」
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ラタス
「ああ」
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ラタス
手を差し出す。
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リリオ
手を見る。
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リリオ
見るだけ。
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ラタス
「するぞ」
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ラタス
「腕相撲」
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リリオ
「腕相撲、苦手なんだけどな~」
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リリオ
そう言いつつも、手を組む。
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ラタス
「よし」
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ラタス
それを、容赦ない力でねじ伏せる。
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リリオ
「おわわ」
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リリオ
負ける。
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ラタス
猟奇1点分の有利。
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リリオ
猟奇があるな~
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ラタス
「おれの勝ちだ」
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リリオ
「いやあ、そりゃそうだよ」
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ラタス
「そりゃあそうだな」
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ラタス
「おれは男で」
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ラタス
「おまえは女だからな」
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リリオ
「あんまりこの国では関係ないけどね」
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ラタス
笑う。
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ラタス
「ふー」
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ラタス
「こんなところか」
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ラタス
「二人をあんまり待たせたら心配させるか」
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リリオ
「そうだねぇ」
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リリオ
少し名残惜しい気持ちはあるが、わがままを通したいとは思わない。
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リリオ
それよりも、2人に早くラタスを返した方がいい。
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ラタス
「そのナイフはとっとけ」
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リリオ
「……なんで?」
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ラタス
「さあ」
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ラタス
「そういう気分だった」
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ラタス
「よし」
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リリオ
「そ、う」
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リリオ
深く追求はしない。
はぐらかしたいなら、はぐらかしていい。
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ラタス
立ち上がる。
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ラタス
会計を済ませ、店を出る。
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ラタス
夜の街を歩き、二人が待っている宿へ帰る。
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リリオ
ナイフを革で包んで、懐にしまう。
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リリオ
ぶらぶらと、夜の街を歩いて行った。