キャラ紹介
GM
ではまず自己紹介からするするとしていきましょう。
ルルキス
天才すぎて元の世界では重宝されていました
ルルキス
今も天才ですが、元の世界ではもっと天才で……
ルルキス
こっちの世界に来た時に、そのへんの知識をいくつか取りこぼしてしまったので……
ルルキス
仕方ないし諦めるか……という感じの心の疵です
ルルキス
知性との決別:全ての人生を捧げたものを失って、それを再び探求する気力はもうなかった。
諦めはある。だが未練もある。
ルルキス
術を扱うためには理論を勉強しなければならないわけですよ
ルルキス
この気体とこの気体を混ぜたら爆発するからこの気体を生成して爆発魔術を作ろうみたいな
ルルキス
仲間との繋がりやら、やたら多い儀式やらなにやら
ルルキス
夢見がち言うな!こちとら実在のパワーを扱ってたんじゃ!
ルルキス
勉強からも儀式からも解き放たれる!好き勝手してやろうという!
ルルキス
節制の反動:我慢はしないようにしているはずだが、まだどこか吹っ切れていない。吹っ切れるべきではない部分なのかもしれない。
ルルキス
猟奇3愛1才覚100です。アタッカーです
GM
流石魔女なだけあって才覚がすごいことになってますね。
フィルズ
私は魔法が栄えた世界においても名家と名高いクレイン家にて突出した才を持って生まれ、幼い頃より魔術と剣技を納めてきた
フィルズ
…10になる頃には当主である父をも上回り、私を越える他者は居ないと思うようになっていた…が、ここでラタスと出会い…その認識は変わった
フィルズ
いつぞやの依頼。双方異なる立場の者から依頼を受けて衝突をした末に、ラタスの機転に負けた私はその後にラタスに誘われ行動を共にするようになった。
フィルズ
難なく上回ったと思ったが、最後はやられたな
フィルズ
ちなみに私の力は引力と斥力だ。引き寄せる力と遠ざける力。これを用いて攻撃に転じたり、傷を塞ぐことも出来る
フィルズ
これはおそらく、私の心の疵に由来するものだろう。蒙昧なる他者などは私の世界に要らない。…しかし、認めた者は傍にあればいい。
フィルズ
それが、力となって現れているのだと思う。
フィルズ
他者の拒絶/自分以外は皆弱く、蒙昧である。
ラタスと彼女らを除いて。
フィルズ
繋がりへの執着/初めて共に生きたいと思える相手ができた。
それを失うことなど考えられない。
フィルズ
ということで愛3才覚1の殴りヒーラーです 元は才覚3猟奇1で判定は全て6,6を出していました
フィルズ
もしもしょっぱい出目が出たらラタスのやつめ!と皆さんご唱和お願いします
透子
伊万里 透子(いまり とうこ)よ。元の世界では好きなように暮らしていたの。
透子
私としては特別なことはしてなかったの。本当よ?私の千里眼をもってすればなにをするにしても自由だったから。
透子
そこな二人の魔法と違って誰も原理を知らない力だったから、私は本物ってわけ。
透子
周りのやつらが考えてることも、隠されたなにかも全部お見通しよ?
透子
だから欲しいものは絶対手に入れたし、私は好きなようにしてきた。
我慢なんてする必要ないでしょう?
透子
私の前にも千里眼だとかで騒がれた女が何人かいたみたいだけど、結局そいつらは全部まがいものだったのよ。だって結局認められなかったんだから。
透子
私は本物の千里眼。私は本物の超能力者。
だからすべて私の思うがままよ。
透子
まぁ結局まわりにいた馬鹿たちのせいでこの国に来ることになったわけだけど。
GM
ははあ、なるほど。
いわゆる天才といわれるお方ってことですね!
透子
そうねぇ、天才の意味が常人の範囲に収まらないくらい。
透子
でもこの世界に最初に来たら当然、いろんなことがわからないじゃない?
透子
そんなに前よ。忘れたなんて言ったら許さないんだから。
透子
まだ力の使い方もよくわからなかったし、ラタスは良くしてくれた。
だったら当然、私のものになるでしょう?
透子
まぁいいの。いつからか千里眼も別のことができるようになったし。
透子
遠くのものを自由に動かしたりできるようになったから。
天才でしょう?天才っていうのはこういうことをいうの。
GM
みなさんに自己紹介をいただきまして。
それではさっそく始めてゆきたいと思います。
GM
Dead or AliCe
青い窓を見上げて
GM
目の前の救世主の少女は、絶叫して血に濡れた大きな斧を振りかぶる。
透子
「あら汚い。何もかも汚いのよね」
余裕たっぷりに動じることもない。
ラタス
黒い煙幕。いつものやり方。
煙幕より黒い外套の男が煙幕に紛れてその斧が打ち据えられる前に少女を黒いナイフが貫く。
透子
黒い煙幕は透子の周りだけ何かに遮られるように流れていく。
GM
貫かれた少女が地面に転がり、喘ぐ。
まだその目は爛々と他の救世主を狙っている。
ルルキス
「いにしえの神よ、とこしえの眠りへと誘いたまえ」
フィルズ
【両の足と地面の間に斥力を発生させて瞬時に駆けると斧との間に割って入り、細剣で斧を弾く。…無論、細剣にも斥力の力は籠められている。】
ルルキス
「やっぱ呪文とか要りませんよ!省略!くらえ『音魔法……」
ルルキス
その恐るべき肺活量から放たれた声が、つまりシンプルにモノスゴイ声量が、救世主を射抜く!!
GM
暴力的な声の波に吹き飛ばされてわけもわからないまま、砂煙をあげる。
立ち上がろうとするもぐらり、と上半身がかしいで倒れ込んだ。
透子
「……んもう」
大声に貫かれた少女を一瞥し、子供っぽくころころと笑う。
GM
悪さをする救世主を倒すよう依頼されたあなたがたは、見事彼女を打ちのめした。
GM
村から集まってきた人々がひとしきり歓声をあげる。
GM
透子さんにはわかる。
なぜならあなたは千里眼の使い手。
GM
少女は末裔を喰らった。
生かしておいたところで、どうでしょう?
ラタス
いつものように、頸動脈を断つ。
どのみちあの威力だったら死んでいただろうが。
透子
「最初に言ったでしょ?貴女の死因は、ナイフだって」
GM
少女にとどめが刺されたとみると、村人の歓声が再び大きくなる。
ルルキス
「無駄に苦しませてしまった。魔力の調整が課題ですねえ」
透子
「へたっぴさんは大変ですこと」
腰かけていた岩から立ち上がる。
フィルズ
「あとは私たちに被害が出ない方法を選んでくれたならばもっと良いんだがな」
ラタス
「そう言いつつ真っ先に耳塞いでたのお前だぜー?」
ルルキス
「呪文のレパートリーも課題ですね。この程度の成果では満足しないのです!」
フィルズ
「あの場面でこいつのしそうなことなど容易に想像ができる。…まぁ、慣れだな」
ラタス
「はは、信頼って言い換えても筋は通らァな」
ルルキス
「フィルズさんもさることながら、ラタスさんも透子さんもさすがの対応。以心伝心とはこの事ですね!」
GM
4人はこんな感じで半年ほど旅をしてきたようです。
GM
今日もそんなこんなで依頼をこなし、4人は村の小さな宴へと招かれるのでした。
GM
久しぶりのベッド、久しぶりのお酒、久しぶりの(いくらか)まともなご飯。
透子
「この村は、まぁまぁね。これだけお湯が使えるところは貴重だし」
透子
「そうね。お湯が黒くなっちゃう。じゃあ私から――」
ルルキス
「えー!女性はここにもいるのですが!?」
透子
「ルルキス、貴女が入ると砂が浮くのよ。自分の声でどれだけの砂を巻き上げたと思ってるの?」
ルルキス
「……ちくしょう!おぼえてやがれです!」
ラタス
「じゃあトーコいない間、3人で面白いお話しちゃおうぜェ~」
ラタス
「いいぜェ~?せっかくこんな日だからなァ~」
透子
「……いいのよ。別にお風呂にいても聞こえるし視えるもの」
ぷいっ
GM
みんなお風呂に入って(それなりに)ふかふかのベッドも人数分用意されて。
透子
「食べ物もお酒も思った以上に上等だったのよね。久しぶりじゃない?」
フィルズ
「そうだな。…何よりベッドで眠れるのが良い」
透子
「ええ、おやすみなさい。ラタス」
にこっと微笑みかける。
GM
寝る時もラタスの人工肺の駆動する音は聞こえる。
GM
『バカやろうどもへ。
今まで楽しかった。用事ができたからこれでさよならだ。
精々元気でやってくれ。それじゃ ―― ラタス』
GM
急いで書かれたのか雑な字。
しかしラタスのもの。
乾く前に畳まれて、滲んで掠れている。
透子
軽く耳をふさぎ、読み慣れた声と姿を力で探る。
何も視えない。何も聞こえない。
フィルズ
「透子、今ラタスがどこに居るか…読めるか?」
GM
窓枠の朝露から見るに、明け方前に出ていった様子。
ルルキス
「するってえと何ですか。あのアホはここを黙って立ち去ったまま行方知れずと!?」
透子
怒りか悔しさか悲しさか、感情がないまぜになった表情。
フィルズ
「はは……あり得ん。ラタスが消える必要などないはずだ。急用だと……?馬鹿な……」
透子
「だいたい、私を置いてなんの用があるっていうの!?」
フィルズ
「……だとしたら、私を連れて行くはずだろう?」
GM
昨晩、酒の大好きなラタスは一滴も飲んでいなかった。
GM
──つまりは、昨日の夜から計画されていたもの。
透子
「……昨日はそういう気分じゃないと聞こえたから気にしなかったのに」
ルルキス
「そうか、昨日、なんか様子が変だと思ったら……」
GM
宿の店主が朝食の件を聞きにやってくる。
彼に聞けばどの方角へ行ったかぐらいはわかるかもしれない。
ルルキス
「はあ。私たちも事態が呑み込めませんで」
透子
もう一度ラタスが視えや聞こえやしないかと、店主の方には見向きもせず。
フィルズ
「店主よ。私たちの仲間が消えたのだが…夜から明け方に掛けて誰か出ていく者を見なかったか?」
店主
「はぁ。そういえば南の方に向かわれましたな」
店主
「散歩にでも行かれたのかと思っておりましたが……」
フィルズ
「南……ここからだと、あちらの方向か」
窓の外を見やる。
GM
窓の外はあいも変わらず、砂の舞う風が吹いている。
ルルキス
「なんで方角わかるんですか……天才か……?」
フィルズ
「…地理と方角は全て把握している。旅の基本だ」
フィルズ
「店主よ。出ていくラタスは何時頃に見かけた…?」
フィルズ
急いで追えば間に合うのかどうか、それが知りたかった。
GM
成人男性の足取りだと……どのくらいでしょうね?
ルルキス
「そんなに経ってませんね。さて皆さん、どうでしょう」
ルルキス
「ラタスさんの言う通りここでさよならか……それとも?」
フィルズ
「…追うに決まっているだろう。ラタスと離れるなど、考えられるわけもない」
透子
短いため息をつきながら振り返る。
「決まってるでしょう」
透子
「それともルルキスはここでさよならしたいの?」
ルルキス
「せっかく見つけたチーム。また仲間を見つけるのは骨が折れますからね」
ルルキス
「ええ、それだけです。それだけですとも」