お茶会 ラウンド2

三津原 耀
「う、わ」
三津原 耀
扉をくぐった瞬間、身体に覚えのある違和感。
三津原 耀
視線が高くなる。
虎幡 椿
「おかえりなさーい」
乾野 浩紀
耀に遅れてのそのそと出てきます。
虎幡 椿
廊下に座ってた。立ち上がる。
乾野 浩紀
葬式みたいな顔してる。
乾野 浩紀
のが、
三津原 耀
「……お~」
乾野 浩紀
椿の姿を認めてびくりと身を竦めた。
GM
一人だけ地獄
乾野 浩紀
ふざけんなよ・・・・・・・・・
三津原 耀
さすがに多少気まず~
乾野 浩紀
黙り込んでいます。
三津原 耀
女になってめっちゃ喘いでたの聞かれてたのか……ウケるな……
GM
防音できない不思議な部屋ですね~
乾野 浩紀
しろよ……クソカス童貞野郎が……
GM
口死ぬほど悪くなって笑ってる
乾野 浩紀
なりもする
乾野 浩紀
疵の状況は耀くんのがやばいのにな。
三津原 耀
-○なのに限界の人
乾野 浩紀
おかしいだろ
乾野 浩紀
舐められても限界になる疵しかないからな
乾野 浩紀
おかしいだろ
GM
どう触れてもくちゃくちゃになる疵だよ……
虎幡 椿
「いろんな部屋があるんすね!」
三津原 耀
「……いや~、さすがに戻らんかったらどうしようかと思った」
三津原 耀
マジで。
乾野 浩紀
大きく息を吐いて、深呼吸をして。
乾野 浩紀
なんとか立ち直る。
虎幡 椿
「ギリギリのタイミングで女三津原さん見れなかったんだよな~」
乾野 浩紀
「最悪椿に頼るつもりだったが……」
虎幡 椿
「あっはは。ドアめっちゃバーンしてましたね」
三津原 耀
「鏡見てないけどかわいかったと思うぜ~胸もでかかったし」
虎幡 椿
「かわいかったんすか?」
乾野 浩紀
「…………」
三津原 耀
やめたれ……!
三津原 耀
マジで……限界っぽいから……!
乾野 浩紀
「……そういう観点でジャッジする気は湧かないな……」
乾野 浩紀
なんとか地を這うような声で答えました。
虎幡 椿
珍しく三津原さんがノってこない。乾野さんも余裕なさそう。
虎幡 椿
「まあ、次いってみましょうか!」
乾野 浩紀
「次…………」
三津原 耀
「お~、いこいこ」
乾野 浩紀
行きたくないけど行くしかない。
乾野 浩紀
ここで止まるなら耀を抱い……………
乾野 浩紀
………………………。
GM
……。
三津原 耀
行こう!!
GM
えーと、次は椿くんからでしたっけ
三津原 耀
あかるがゆきます
虎幡 椿
耀さんからですね!
GM
あ、そうでしたそうでした
GM
椿ははちメロ先生を抉りたがったが、恨みを買った耀が集中的に抉られて発狂する危険性を見て手番を後回しとされた。最後に抉られるかもしれないんだった・・・・・・・
乾野 浩紀
椿くんは安全策で一番最後。
虎幡 椿
ニコ……

行動:三津原 耀

三津原 耀
行くぜ!!
三津原 耀
椿の疵を舐めるぞ。
虎幡 椿
ヤッター
GM
では、この解禁されたウルトラシーン表1D8をどうぞ❤
三津原 耀
1d8 (1D8) > 8
GM
8:無理矢理セックスしないと出られない部屋…片方には何故かその文字が見えない。
三津原 耀
はい
GM
うわーーーーー
虎幡 椿
あっははは
乾野 浩紀
ぎゃあああああああああ
GM
わーーーーーーーーーー
乾野 浩紀
「俺が抱いた相手が俺が恋心を抱いている相手をレイプする様子を!?」これ廊下で聞かされるの!?!!?!?!?!
GM
わーーーーになるこんなん
GM
はい
乾野 浩紀
ふざけっ・・・・・・
三津原 耀
そんな気がしたんだよな
三津原 耀
レイプ舐めってなんだよ
GM
いやでも 合ってるんじゃないですか……?
乾野 浩紀
レイプ舐めが通りそうな疵だろ!
GM
とおりそうすぎる
虎幡 椿
通しやすい疵にしておいたぜ
乾野 浩紀
福利厚生~
三津原 耀
通りそうなんだよなあ
GM
ともあれ、次の部屋に行こうと扉に触れたら。
GM
休みたい心を察知されたのやらされてないのやら。
まあ、「されてるはずがない」「されてたら竿役に選ばれない」されてないんですけれど
GM
浩紀さんだけがその場に残されます。
乾野 浩紀
「!」
GM
そして、二人は……
三津原 耀
「……ん」
三津原 耀
「ん?」
虎幡 椿
「なんだここ?」
GM
部屋……というには広い。
GM
コンクリート打ちっぱなしの空間に飛ばされる。
虎幡 椿
「いつもと雰囲気が違う……」
乾野 浩紀
「おい」
乾野 浩紀
「どうした?」
三津原 耀
「なんか……ラブホじゃなくなった……?」
乾野 浩紀
「はあ?」
虎幡 椿
「?」
GM
壁に扉は存在する。そして文字が書かれている……はずなんですけど。
三津原 耀
「何やらされんだ~今度は……」
GM
椿くんにはそれが見えず。
虎幡 椿
「なんも書かれてないぞ……?」
GM
耀さんにだけ、
三津原 耀
「え」
GM
『無理矢理セックスしないと出られない部屋』
……と。
三津原 耀
めっちゃ書いてありますけど……
GM
それを声に出して読むことはできません。
三津原 耀
「 」
三津原 耀
読み上げようとして、声が出ない。
三津原 耀
「え」
乾野 浩紀
「…………?」
乾野 浩紀
耳をそばだてています。
GM
遮られるのは、この部屋のルールのせいか。
虎幡 椿
「どうしたら外出られるんだろ」
三津原 耀
「そーゆー感じ~?」
三津原 耀
椿と二人……お題を知るのはオレだけ……
虎幡 椿
「なんかわかりました?」
乾野 浩紀
「何が起きてる?」
三津原 耀
「困ってる~」
乾野 浩紀
「はあ」
三津原 耀
婉曲に説明しようと試みても、それも謎の力に遮られる。
三津原 耀
はちみつくんめ~……
虎幡 椿
「扉に何も書かれてなくてー。ヒントみたいなのも特になくてー」
三津原 耀
キスもしたことなかった純情童貞野郎のくせに~……。
乾野 浩紀
「なんなんだそれは……」
乾野 浩紀
「散々余計な干渉をしてきておいて……」
GM
遠回しに説明しようとしたものもすべてかき消されてしまいます。
三津原 耀
あれもこれもな~んも言えん!!
GM
部屋が、そういうシチュエーションを要求している。
虎幡 椿
「わかんない。え? でもフツーに閉じ込められるんなら最初っからそうしてるよね……」
乾野 浩紀
「あの男も腹に据えかねてはいるだろうからな……」
乾野 浩紀
その声にもふつふつと怒りが滲んではいますが…………。
三津原 耀
「…………」
三津原 耀
……まあ、ここは
三津原 耀
入ったのが廊下の限界野郎じゃなくてよかったと思っておこう。
三津原 耀
オレと椿なら、まだまあいいだろう。
乾野 浩紀
ワハハハハ
乾野 浩紀
まじで終わる
GM
ほんとに
乾野 浩紀
舐めなのに自分がえぐれる
乾野 浩紀
もうずっとそんなんばっかだよ
乾野 浩紀
耀くんはいい子だな……(麻痺)
乾野 浩紀
いい子ではあるんだよな カジュアルクズだから 善性がある
虎幡 椿
「何もなくここに閉じ込められるのはつまんないな」
三津原 耀
「…………」
乾野 浩紀
「何事もないのはいいが、出られないのはな……」
虎幡 椿
「三津原さんも何か考えて下さいよー」
三津原 耀
「……ああ」椿の細い肩に手をかける。
虎幡 椿
「なんすか?」
三津原 耀
そのまま、床に押し倒す。
虎幡 椿
「えっ、え!?」
虎幡 椿
驚く。そういう空気ではなかったはずだが。
乾野 浩紀
「……おい?」不穏な空気に声を尖らせる。
乾野 浩紀
「何をしている?」
虎幡 椿
「え……や……わかんねっす。どうしたの三津原さん?」
三津原 耀
倒れた椿の上に覆いかぶさる。
虎幡 椿
「ちょっと……」
乾野 浩紀
「耀?」
三津原 耀
「…………」
三津原 耀
説明の言葉は出てこない。
乾野 浩紀
「おい」
三津原 耀
服に手をかける。
乾野 浩紀
「何か答えろ!」
乾野 浩紀
廊下を叩く音がする。
三津原 耀
逆レイプ未遂の次はレイプか……。
三津原 耀
「浩紀さんうるさい」
乾野 浩紀
「はあ!?」
乾野 浩紀
ほどほどでなんか喚いてるだけのBGMにフェードアウトしようと思っています。
乾野 浩紀
ずっと喚いてはいると思う……(休ませろよ!!!!!)
GM
こんな状況で心休まるわけがない
乾野 浩紀
俺が抱いた相手と俺が恋心を抱いている相手なんだが!?
乾野 浩紀
おえっ・・・・・・・・・・・・・・
GM
横槍します?
乾野 浩紀
いや・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
虎幡 椿
「……」
三津原 耀
ゆるい服をまくって、素肌に触れる。
虎幡 椿
されるがままに。
虎幡 椿
「……やっぱ、そういう事?」
三津原 耀
「そういうコト」
乾野 浩紀
「おい、――――」
乾野 浩紀
廊下から何事か喚いています。
乾野 浩紀
壁を殴り続ける。
乾野 浩紀
耀を呼ぶ。椿を呼ぶ。
乾野 浩紀
……椿を呼ぶ回数の方が、
乾野 浩紀
明らかに、多い。
虎幡 椿
「だよね」
虎幡 椿
「さっきもあんな事があったばっかだし」
三津原 耀
わめき声は無視して行為を進める。
虎幡 椿
まだ冷めきってないんだろうなー。
三津原 耀
なんか勘違いされてる気がするけど釈明できね~。
虎幡 椿
「じゃ、しょうがないよね」
三津原 耀
普段の行いが悪いのかもしれない。ちょっとだけ反省しよう。
虎幡 椿
「どーぞ」
三津原 耀
「大人しくしてくれて助かる」
虎幡 椿
「これぐらいは全然」
虎幡 椿
受け入れます。合意だね。
GM
おかお……っ
乾野 浩紀
こんな・・・・・・・
乾野 浩紀
こんな子供を……
乾野 浩紀
こんな子供に恋心抱いてるのはどうなんですか?(おわりです)
乾野 浩紀
保護者ヅラ 保護者ヅラはなんだったんだ? 保護者ヅラ? おい?
GM
こんな子供がレイプされるし こんな子供が恋心を抱かれています
乾野 浩紀
なんなんだよ・・・・・・・・・・・
三津原 耀
「でも、これじゃあ……」
三津原 耀
無理矢理にならないんだよな、多分。
虎幡 椿
「……三津原さん?」
三津原 耀
「……」
虎幡 椿
あれ?
虎幡 椿
進まない。何か失敗したかな。
三津原 耀
訝しむ椿の頬を、
三津原 耀
思い切り、平手で張る。
虎幡 椿
「ッ!?」
虎幡 椿
混乱。
三津原 耀
もう一発。乾いた音が、コンクリートの部屋にやけに響く。
虎幡 椿
「あ……!」
虎幡 椿
「じ、自分」
虎幡 椿
「何か、しました、か」
三津原 耀
「あー、そういうの」
三津原 耀
「そういう感じで頼む」
三津原 耀
その方が早く終わる。
乾野 浩紀
廊下から呼ぶ声と、殴りつける音。
乾野 浩紀
誰にも聞かれていない。
乾野 浩紀
雰囲気が合意に近づけば、唇を噛み締めながらも息を殺して見守っていた。
乾野 浩紀
軋む胸の深奥を自覚させられながら。
乾野 浩紀
「……!?」
乾野 浩紀
しかし、不意に高らかに響いた平手の音に、息を呑んだ。
乾野 浩紀
もう一度。明確な暴力の音。
乾野 浩紀
小さな椿の、戸惑ったような声。
乾野 浩紀
「おい!! 耀!!!」
乾野 浩紀
「何してる!!」
乾野 浩紀
「椿も……っ、椿っ」
乾野 浩紀
「椿!」
虎幡 椿
「なに、どういうこと……」
三津原 耀
「抵抗された方が燃えるってこと」
三津原 耀
怯えて大人しくしてくれるんならよかったんだけどなー……まあ椿はそうじゃないよな。
虎幡 椿
「……あー」
虎幡 椿
「そういう、こと……」
三津原 耀
合意になっちゃうとな。違うからさ。
三津原 耀
「そういうこと」
乾野 浩紀
多分才覚4だから冷静なら気づくんですけど
乾野 浩紀
一切冷静になれるとこねんすよね
乾野 浩紀
終わり
GM
なれねえ~~~~
三津原 耀
かわいそう
乾野 浩紀
クソが・・・・・・・・・・・
虎幡 椿
「やめてよ」
三津原 耀
「嫌そうじゃないなあ」
三津原 耀
もう一発。頬に。
虎幡 椿
「……、痛いよ……」
虎幡 椿
「我慢が慣れてるってだけで……」
虎幡 椿
「別に好きってわけじゃ、ないんだよ」
三津原 耀
「そう」
三津原 耀
「そうだな」
乾野 浩紀
逃げろ、と叫んだところで。
乾野 浩紀
椿が暴力で耀に叶うべくもない。
乾野 浩紀
椿が得意とするのは、耐え忍ぶことだ。与えられる打擲に。降り注ぐ暴力に。
乾野 浩紀
痛いよ、と幼気な声が鳴く。知っている。右目を抉られて痛みにのたうつその姿を。
乾野 浩紀
壁を叩く。びくともせず、ただ拳に痛みが返るだけ。
乾野 浩紀
椿。椿は。
乾野 浩紀
椿が与えられている苦痛とは、比ぶるべくもない。
三津原 耀
椿のズボンを、下着ごとずり下ろす。
三津原 耀
この後するのも、痛いこと。
三津原 耀
それは、たのしみではなく。
三津原 耀
*猟奇で椿のふれあいを舐めます。
乾野 浩紀
あーあーあーあーあーあー
虎幡 椿
そっちだよな~っ!
乾野 浩紀
まあそうなるよ
三津原 耀
そうなる
はちメロ先生
……横槍いるか……? いやいるけど…… します
[ 支援者B ] HP : 20 → 19
はちメロ先生
2d+4>=7 支援者による横槍 (2D6+4>=7) > 6[5,1]+4 > 10 > 成功
はちメロ先生
1d (1D6) > 6
三津原 耀
こいつ………………
三津原 耀
ティーセットを使う
三津原 耀
2d6+4+2-6=>7 判定(+猟奇) (2D6+4+2-6>=7) > 9[4,5]+4+2-6 >9 > 成功
GM
成功……
[ 三津原 耀 ] ティーセット : 1 → 0
乾野 浩紀
うわあああああああああああああああ
GM
つまりこれ
GM
-6の横槍が通る舐めということですね
乾野 浩紀
(嘔吐)
虎幡 椿
すごい
三津原 耀
ウ~ン
乾野 浩紀
廊下って休める場所じゃなかったんですか?
GM
みんな廊下で苦しんできました……
乾野 浩紀
あいつら休んでたぞ!?
GM
男三人だと結構休めるな~ と思ったら…… おもたら……
乾野 浩紀
おかしいだろ
乾野 浩紀
俺を休ませろ
虎幡 椿
当然、この後何をされるかもわかる。
GM
遮るものはありません。廊下にいる者の叫びも、もう届かない。
虎幡 椿
我慢だ。耐えればいいだけだ。いつも通り。そのはずなんだけど。
虎幡 椿
……相手がこの人なのがヤだな。
虎幡 椿
なんか……こういう事まではしなさそう、って思ってたけど。
虎幡 椿
結局こんな感じなんだ。まあいいけどさ。
三津原 耀
釈明はない。乱暴に行為は進む。
三津原 耀
自分より小さい、幼いとさえ言える身体を暴いていく。
虎幡 椿
「……何か喋ってよ。怖いよ」
三津原 耀
唇を塞ぐ。
三津原 耀
何か言おうとして、言えたり言えなかったりするのが気持ち悪くてめんどくさい。
虎幡 椿
何も言えなくなる。
虎幡 椿
わずかな抵抗。
虎幡 椿
本気で振りほどいて争う気はない、けれど抗議の意思表明。
三津原 耀
それを抑え込む。
三津原 耀
……勃たないかもな、と思ったけど、残念ながらちゃんと機能した。
虎幡 椿
こちらは違う。
虎幡 椿
気分が乗らない。
虎幡 椿
これは、楽しくない。
三津原 耀
それは耀にも感じ取れる。
三津原 耀
それでいい。そうでなければ意味がない。
三津原 耀
嫌がってくれなければ、この部屋から出る条件を満たせない。
三津原 耀
仲間で、子供を犯す。
乾野 浩紀
「……ッ」
乾野 浩紀
「椿」
乾野 浩紀
「椿――」
乾野 浩紀
頬を生温い雫が伝い落ちて、
乾野 浩紀
無駄に分厚い絨毯に音もなく吸い込まれる。
乾野 浩紀
無力に咽ぶ。
乾野 浩紀
焦がれている事実に心を打ち据えられる。
乾野 浩紀
この胸の奥の痛む理由が、仲間の間で交わされる暴力に因るものでないことを知らされる。
乾野 浩紀
――もはや、自分すら騙せない。
乾野 浩紀
誓ったのに。
乾野 浩紀
――たとえ心を残していても、
乾野 浩紀
――最後の一番が私なら、いいよ。
乾野 浩紀
――それで私は、あなたに全部を捧げてあげる。
乾野 浩紀
――私のたったひとつきりの愛を、全部あなたにくれてあげることができるよ。
乾野 浩紀
ひび割れる。
乾野 浩紀
声が。姿が。
乾野 浩紀
俺もしかして抉られてる?
GM
毎手番抉られてます?
乾野 浩紀
っかしいな……
三津原 耀
裏で抉られてる人いる
乾野 浩紀
抉られないと嘘なんだもん……
乾野 浩紀
心の性感帯さえなければもうちょっと冷静でいられたと思うんですよ。
虎幡 椿
時間が過ぎるのを待てばいい。
虎幡 椿
早く、終わるといいな。
三津原 耀
扉が開くまで行為は続く。
虎幡 椿
扉が開くことなど知らない。
三津原 耀
乱暴に、自分勝手に腰を振って、
三津原 耀
そのまま椿の中で果てる。
虎幡 椿
異物感が気持ち悪い。
虎幡 椿
心の中で小さく溜息を吐いた。
三津原 耀
外に出してやりたかったが……それでやり直しになったら困る。
三津原 耀
椿の中から引き抜く。
三津原 耀
「……」
三津原 耀
開いたか……?
GM
一通りの行為が終わると、扉はかた、と音を立てて開いた。
乾野 浩紀
捧げたはずの心が揺らぎ、
乾野 浩紀
同じ手管で、他者を抱いた。
乾野 浩紀
いきり立った熱を捩じ込んだ際に覚えた、途方もない快感を思い。
乾野 浩紀
嘔吐感がこみ上げる。
乾野 浩紀
既にデスソースも、酒も、朝飯すらも吐き戻して。
乾野 浩紀
胃に残った僅かばかりの内容物を、涙を吸った絨毯へと零す。
乾野 浩紀
嗚咽を、声として漏らすことが浅ましく思えて。
乾野 浩紀
それを押し殺す。
乾野 浩紀
床に蹲って背を丸め、無様に肩で息をしていた。
乾野 浩紀
吐息混じりに、名前を呼ぶ。
乾野 浩紀
隆宏。沙也加。
乾野 浩紀
――椿。
乾野 浩紀
やがて扉が開いたらしいことを察知して、
乾野 浩紀
ゆっくりと面を上げた。
GM
廊下の光が差す。
三津原 耀
「……!!」
虎幡 椿
「!?」
三津原 耀
「…………っは~~~…………」
虎幡 椿
「え、開いた、なんで!」
三津原 耀
もう言えますか!?
GM
言っていいよ❤
三津原 耀
「……悪い、椿!」
三津原 耀
「痛かったよな~」
虎幡 椿
「?」
虎幡 椿
「あ、そっか……一回出して冷静に……」
三津原 耀
「ちげーわ!」
三津原 耀
「部屋!」
乾野 浩紀
「椿!!」
乾野 浩紀
今更飛び込んできます。開いたので。
虎幡 椿
「乾野さん!」
乾野 浩紀
そのままずかずかと耀の襟首を掴み上げ――
三津原 耀
「無理やりセックスしないと出られねー部屋って書いてあったの!」
乾野 浩紀
ぽかん、と目を瞬く。
GM
今扉を見るならば、書かれた文字を認識できるでしょう。
三津原 耀
「何? 殴る? いーよ今回だけ……」
乾野 浩紀
振り返ります。
GM
先程までは見えなかったはずのお題。
乾野 浩紀
耀の襟首は掴んだままですね。
虎幡 椿
「わ、マジだ!」
乾野 浩紀
呆然。
乾野 浩紀
いや……
乾野 浩紀
冷静に考えたらそりゃそうなんだが…………
虎幡 椿
「あーあーあー! なるほど、そういう事かあ!」
乾野 浩紀
襟首締め上げたまま固まってます。
三津原 耀
「そういうこと~」
乾野 浩紀
「…………」
虎幡 椿
「まあ今更どうでもいいや」
三津原 耀
「……」
乾野 浩紀
「…………」
乾野 浩紀
ゆっくりと耀から手を離します。涙も拭う。
乾野 浩紀
椿を助け起こす。
虎幡 椿
手を引かれて立ち上がる。服も着る。
虎幡 椿
「でも、頑張ってくれたのはありがとうございます! おかげで部屋も出れたし!」
三津原 耀
「いや……まあ……」
乾野 浩紀
黙っている。
三津原 耀
レイプしてお礼言われた…………
三津原 耀
「……椿も頑張って我慢してくれてありがとうな」
虎幡 椿
「ご入用の際はいつでも」
乾野 浩紀
陰鬱な空気を漂わせながら、二人のやり取りを聞いている。
GM
しかし。
GM
与えられるのはお礼だけではない。
乾野 浩紀
あっ。
乾野 浩紀
ああああ
三津原 耀
アア~
乾野 浩紀
そっちじゃねえかと思ってたんだよ……
虎幡 椿
そういう事をする人、へと書き換わった認識が戻るわけではない。
虎幡 椿
上下関係の刷り込みも為された。だからまあ、過ぎた事の動機とかはいいのだ。
三津原 耀
理由はどうあれ、したことはしたこと。覆らない。
GM
既に、取り返しのつかないものが刻まれている。
虎幡 椿
これは、疵の力でも戻らない。
虎幡 椿
信頼を重ねて積み上げて、それを虚を突く形でぶち怖し、暴力で刷り込みを行って。
虎幡 椿
混乱が収まって残ったのは、屈服だ。
GM
*椿に『耀への恋心』が付与されました。
[ 虎幡 椿 ] ふれあい : 0 → 1
虎幡 椿
はい!
乾野 浩紀
終わりだ
三津原 耀
アエ~~~
乾野 浩紀
終わりだよ
三津原 耀
すみません・・・・・・
三津原 耀
子供を暴力で屈服させてしまった・・・・・・
乾野 浩紀
終わりだ・・・・・・・・・・・・・
乾野 浩紀
あーあーあーあーあーあ
三津原 耀
アア~~~~
三津原 耀
♡が2つある~~~
虎幡 椿
データアドだぞ!
虎幡 椿
モテモテ~!
GM
心の性感帯ハンターじゃん……
三津原 耀
○だ~やった~(脳死)
乾野 浩紀
PKの行動は挟まりますか?
GM
ここは……ちょっとまってねえっ
GM
ど~~~しよっかな……
GM
ここは……割り込まずにいこっかな
乾野 浩紀
はい・・・・・・・・・・・・・・・
GM
つまり最後手番をいただくかんじでぇ……
乾野 浩紀
まあ最後出番はPKが握るよねとは思っていた

行動:乾野 浩紀

乾野 浩紀
*耀の食人願望を才覚で舐めます。
乾野 浩紀
廊下にはちょっと吐いた跡が残ってますけど些末ですね。
GM
はい、ではスペシャルドキドキラブホシーン表1D7をどうぞ。
乾野 浩紀
ふざけんな。
乾野 浩紀
1D7 (1D7) > 5
GM
5:ピンク色の薬を飲まないと出られない部屋…テーブルの上に怪しい小瓶が二本。
乾野 浩紀
今?
三津原 耀
ア~
三津原 耀
アア~
三津原 耀
3連セックスシーンって事!?
乾野 浩紀
いや…………
三津原 耀
ヤらなくていいのか 飲むだけだな
乾野 浩紀
うん……
GM
今更だけどしかしやりやすい部屋。
乾野 浩紀
これで舐めるのけっこうたいへんだな
乾野 浩紀
まあ……トークするしかないな……
乾野 浩紀
いや逆にいけるか?
乾野 浩紀
逆にいけそう
GM
いえ、この薬、なんの薬かは明記してないので
乾野 浩紀
ああ・・・・・・・・・
GM
なんらかをかきたてる薬とすれば……?
乾野 浩紀
ワハハ
三津原 耀
シーンプレイヤーに委ねます
三津原 耀
やりやすいようにどうぞ……
乾野 浩紀
やるようにやります
乾野 浩紀
とりあえず心を無にして扉に触れます。深く考えれば考えるほど駄目そうなので。
三津原 耀
抱かれたりレイプしたりしたのでさすがにちょっと休憩したい……
GM
心を無にして触れれば、心を無にしていた二人がすっと部屋に移されます。
乾野 浩紀
「…………」
三津原 耀
「アア~」
乾野 浩紀
淡々と振り返ります。
GM
『ピンク色の薬を飲まないと出られない部屋』
乾野 浩紀
もう右から左に流していくしかない。
乾野 浩紀
扉を認めて、薬を探します。
三津原 耀
「ピンク色の薬を飲まないと出られない部屋」
GM
テーブルの上に置いてあります。今度は二本。
虎幡 椿
読み上げてくれて助かるな。なんじゃそりゃ。
虎幡 椿
そういや乾野さん、なんで吐いてたんだろ。
虎幡 椿
やっぱストレスかな。三津原さん抱いてた時しんどそうだったもんな。
乾野 浩紀
つかつかと寄っていき、掴み。
乾野 浩紀
二本取って片方を耀に渡します。
三津原 耀
はや……
三津原 耀
受け取る。
乾野 浩紀
さっさと蓋を開けて、
乾野 浩紀
呷る。
三津原 耀
はや~い
三津原 耀
じゃあまあオレも飲むか……。
三津原 耀
浩紀に続いて、瓶の中身を煽る。
乾野 浩紀
飲み干しました。
三津原 耀
なんだか知らんけど、飲むだけで出れるんなら楽なもんだ。多分。
乾野 浩紀
瓶は投げ捨てます。雑に。なんらかへの包括的な怨みを込めて。
三津原 耀
さっき変なもん飲んで女の子になったりもしましたが……。
GM
人を殺すような毒ではない模様。しかし、無にしていた心と身体に火が点くような感覚。
乾野 浩紀
「……っ」
三津原 耀
「…………」
乾野 浩紀
呼気に熱が帯びる。
三津原 耀
「……ドア」
三津原 耀
「これでいいのか……?」
乾野 浩紀
「……あ」
乾野 浩紀
「ああ……?」
GM
見てみるとですね、扉が開き…… ……
乾野 浩紀
振り返る。
三津原 耀
「なんか暑くね? ここ……」
三津原 耀
「はよ出よう……」
乾野 浩紀
「いや……」
乾野 浩紀
「これは」
乾野 浩紀
「部屋が、というより」
三津原 耀
「部屋が暑いってことにしようよ……」
乾野 浩紀
言いながら、ドアの方へと向かおうとしますが。
乾野 浩紀
足がもつれる。
GM
……開く速度が、驚くほど遅い。
GM
薬が浸透するのを待ってね、と言わんばかりに。
乾野 浩紀
それを確認するより先に、
虎幡 椿
「……あれー?」
虎幡 椿
ひょいと隙間から覗き込む。
乾野 浩紀
傾いだ身体は耀を巻き込んで床に倒れた。
三津原 耀
「あ~、つば、うわ!?」
乾野 浩紀
椿の目の前で、耀を押し倒すような格好に。
虎幡 椿
「……一瞬で終わったなーと思ったら……何これ?」
三津原 耀
「知らね!」
乾野 浩紀
「…………っ」
三津原 耀
「浩紀さん重い! どいて!」
乾野 浩紀
「あ」
三津原 耀
この構図なんか色々思い出すし!!
乾野 浩紀
「ああ」
乾野 浩紀
「悪、……っ」
三津原 耀
なんか……なんかだから……
乾野 浩紀
離れようとした、その直前。
乾野 浩紀
固く勃ち上がったものが耀の腹へと触れた。
乾野 浩紀
喚起させられるものがある。
三津原 耀
「っ、」
虎幡 椿
こっからは見えない。
乾野 浩紀
押し殺すような吐息のさまだとか。
三津原 耀
「……」
虎幡 椿
「なんか二人とも……いつもよりトロくなってない……?」
三津原 耀
「…………」
乾野 浩紀
覆い被さられたこの格好だとか。
三津原 耀
「…………浩紀さんどいて……」
乾野 浩紀
身体のすぐ上にある、男性的な肉体の存在感だとか。
三津原 耀
そう言う声がやけに熱を帯びている。
GM
こんなに効いてるのに、扉はまだ指一つ入る程度にしか開いていない。
三津原 耀
思い出す。やめやめろ。やめやめやめろ。
乾野 浩紀
「…………」
虎幡 椿
ようやく部屋の中がちゃんと見える感じになってきた。
乾野 浩紀
耀から離れようとするが、身体が重い。
乾野 浩紀
椿の指摘する通りにのろのろとした動きのさまに、
乾野 浩紀
改めて、思い出す。
乾野 浩紀
例えば。
虎幡 椿
指を突っ込んで押してみるけど、やっぱり開く気配もなし。
乾野 浩紀
妻帯者だとはいえ、妻一筋に思えたこの男が。
乾野 浩紀
存外に女を抱き慣れていたことだとか。
三津原 耀
「んでドア開かないんだよ~~」
乾野 浩紀
その手練手管だとか。
虎幡 椿
酔っぱらったみたいな動きの二人が見える。
乾野 浩紀
触れられ方だとか。
乾野 浩紀
そういった、存外細やかなひとつひとつを。
乾野 浩紀
*耀の「食人衝動」を才覚で舐めます。
三津原 耀
くそっ 性感帯がわかったからって恋させようとしてくるな……っ
はちメロ先生
横槍、しますかあっ
乾野 浩紀
お前がするのかよ
はちメロ先生
支援者に任せます……
乾野 浩紀
しろ!
[ 支援者B ] HP : 19 → 18
はちメロ先生
2d+4>=7 (2D6+4>=7) > 6[3,3]+4 > 10 > 成功
はちメロ先生
1d (1D6) > 5
乾野 浩紀
高い高い
三津原 耀
たけーしそんで
乾野 浩紀
*ティーセット使用。
乾野 浩紀
2D6+4+2-5>=7 (2D6+4+2-5>=7) > 5[2,3]+4+2-5 > 6 > 失敗
乾野 浩紀
もうダメかもしれない。
三津原 耀
浩紀さん……
乾野 浩紀
横槍が高いのが全部悪い。
[ 乾野 浩紀 ] ティーセット : 1 → 0
三津原 耀
色々思い出したけど……という感じでした。
乾野 浩紀
助かった。吐きそう。
乾野 浩紀
助かってない。
乾野 浩紀
何も助からない。
虎幡 椿
そうなったか……
乾野 浩紀
じゃあ……
乾野 浩紀
椿、頼んだ……
GM
これは……
GM
これ、
乾野 浩紀
吐きそう
GM
ここに割り込んでもいいですか?
乾野 浩紀
いいですが…………
乾野 浩紀
いや椿が通してくれないと耀くんが最悪発狂する まじで困る
乾野 浩紀
データ的には本当に困る……
乾野 浩紀
ここに割り込むのどういうこと?
虎幡 椿
何が起こるの?
GM
PKが割り込みます。
三津原 耀
めっちゃあついしPKも来る……

割り込み:はちみつメロン先生2

GM
部屋を使わず、この場で『抉り代行』を使用し、
GM
浩紀さんに耀くんの『食人願望』を抉ってもらいます。
乾野 浩紀
おい・・・・・・・・・・・・・・・・
三津原 耀
ア~ア~
GM
疵に触れさせてあげるね・・・・・・
乾野 浩紀
椿・・・・・・・・・・・・
乾野 浩紀
頼むっ・・・・・・・・・・・・・・・・・
GM
いやもう、ここ通らなかったらこうでしょ・・・・
乾野 浩紀
はい・・・・・・・・・・・・
虎幡 椿
*横槍……すっかぁ!
虎幡 椿
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 愛
虎幡 椿
2d6+4=>7 判定(+愛) (2D6+4>=7) > 4[1,3]+4 > 8 > 成功
虎幡 椿
1d (1D6) > 1
[ 虎幡 椿 ] HP : 24 → 23
三津原 耀
愛!!
乾野 浩紀
アアアア
はちメロ先生
ティーセット1使用でぇ~っ
[ はちメロ先生 ] ティーセット : 2 → 1
乾野 浩紀
シクれ・・・・・・・
三津原 耀
ファンブルしろ
はちメロ先生
2d+4+2-1>=7 オラ!!!!!! (2D6+4+2-1>=7) > 4[2,2]+4+2-1 > 9 > 成功
乾野 浩紀
あああああああああ
はちメロ先生
成功~~~!!!
乾野 浩紀
まじで椿が通さないと耀が発狂スタートする!!!!!!!1
三津原 耀
こまりゅ……
乾野 浩紀
全員生きて帰りてえ!!!!
虎幡 椿
そしておれたちのティーセット残量はゼロ!
乾野 浩紀
クソが・・・・・・・!!!
GM
扉は未だ開かず。
三津原 耀
開かねえ……
GM
薬が判断力を鈍らせていく。
GM
目の前の男が、先程の行為を想起させる。
三津原 耀
「…………」
乾野 浩紀
思うようにならない身体をもたもたと動かすそのさまさえ。
乾野 浩紀
それと重なって、視界が熱にぶれる。
乾野 浩紀
「……っ」
乾野 浩紀
「悪い」
乾野 浩紀
「いい加減、どうにか……」
乾野 浩紀
脚に力を込めようとする。
三津原 耀
「ん……」
三津原 耀
押しのけられるはずだ。いつもなら。
三津原 耀
体格で負けてはいても、力は自分の方が強い。
乾野 浩紀
が、力は入らず。
乾野 浩紀
ブーツの裏は無様に滑って、
乾野 浩紀
再びに耀を押し潰す形になる。
三津原 耀
「っ、」
乾野 浩紀
その際。
乾野 浩紀
外套が引っ張られて、その目の前に首元があらわにされる。
はちメロ先生
――『このような状況下で』
はちメロ先生
『理性など保てるはずもなく』。
三津原 耀
バズマンガ!
乾野 浩紀
男の発狂を肴にバズ漫画すんな!
はちメロ先生
描いてます
虎幡 椿
ワッハハ
GM
こちらからの介入はもはやこれだけでよかろう!!
乾野 浩紀
いっいっいやだ~~~~っ勝者が敗者に発狂を押し付けられる特殊レギュレーションキャンペーン『16人の救世主』リプレイ絶賛公開中!勝ったら発狂を押し付けられたりしないんですか!?(しません)
GM
なんか押し付けルールないんですねえ
乾野 浩紀
ウサギのお守りって亡者化判定にも使えますか?!
GM
使えますよ❤
乾野 浩紀
仕込でとるか・・・・・・・・・・・・・・・・
乾野 浩紀
いやっまずは椿……椿が……
乾野 浩紀
椿……頼む……………
乾野 浩紀
いや椿が通しても兎のお守りはほしいが……
虎幡 椿
俺の出目を……信じろ!
乾野 浩紀
好きな相手を発狂から救えっ・・・・・・・
GM
その好きな相手はこれからあなたに惚れます……
乾野 浩紀
もうだめだ
虎幡 椿
トライアングルできちゃった
乾野 浩紀
終わりだよ
GM
そしてはちメロはトライアングル横恋慕PKになっちゃった
乾野 浩紀
お前が選んだ道だぞ
はちメロ先生
初手抉られたのは選択じゃないけど!?
三津原 耀
誘われている、ように思った。
三津原 耀
なんでそれを我慢していたのか、よく分からなくなっていく。
三津原 耀
吸い寄せられるように、
三津原 耀
あらわになった、硬い首筋に歯を立てる。
乾野 浩紀
「……ッ、!?」
乾野 浩紀
突然の痛みに身体が強張る。
三津原 耀
がり、と歯が肌を突き破る。
乾野 浩紀
ごひゅ、と喉が鳴る。
乾野 浩紀
鮮烈な赤が外套の首元を濡らしていく。
乾野 浩紀
「あ」
三津原 耀
溢れる血を舌で舐め取る。
乾野 浩紀
「か、る」
乾野 浩紀
「ぅ、…………っ」
乾野 浩紀
舌が肉を撫ぜる感触に身震いする。
乾野 浩紀
血とともに汗が落ちる。
三津原 耀
「こーきさん……」
乾野 浩紀
高い熱に、頭がぐらぐらする。
三津原 耀
また歯を立てる。
乾野 浩紀
ゆっくりと腕を動かして
乾野 浩紀
その頭を首から剥がそうとして、
三津原 耀
人間の肉を食いちぎるのは、存外に難しい。
乾野 浩紀
結局力が入らず、添えるような形に留まる。
乾野 浩紀
赤く染まりゆく衣装の下で、胸が大きく上下する。
乾野 浩紀
痛みに喘ぐ呼吸の気配。
三津原 耀
硬く筋張った身体にギリギリと歯が食い込む。
乾野 浩紀
それが先程交わったときと重なる。
乾野 浩紀
この硬く筋肉質な身体が。
乾野 浩紀
先程、柔らかく蕩けたあなたを抱いた。
三津原 耀
きもちよかったな。
乾野 浩紀
今はさらに、頭まで熱に蕩かされたようで。
乾野 浩紀
その身体が痛みに跳ねるさまと、
乾野 浩紀
快楽を堪えるさまの、判別がつかない。
三津原 耀
ねだるように腰を押しつける。
乾野 浩紀
息を呑んだ。
乾野 浩紀
押し倒した格好のまま首を喰らわれていて、逃げる先がない。
乾野 浩紀
相手の昂奮をも確かに悟らされる。
乾野 浩紀
「耀」
三津原 耀
「……っ、は」
乾野 浩紀
「あかる……」
三津原 耀
「こうき、さん……」
乾野 浩紀
「…………っ」
乾野 浩紀
「ちがう」
三津原 耀
「こうきさん、ほしい」
乾野 浩紀
「だめだ、耀」
乾野 浩紀
「椿が…………」
三津原 耀
どろりと溶けた、熱に浮かされた眼。
乾野 浩紀
自分はそれに応えられない。
三津原 耀
今までギリギリ越えずにいた、そのラインの、
乾野 浩紀
応えてはならないと知っていて、
三津原 耀
内側に自分を押し留めていたものが、なんだかふっつりと切れてしまって。
乾野 浩紀
しかし、その腕を振り解くことも叶わずに。
虎幡 椿
「……」
虎幡 椿
お邪魔かな?
虎幡 椿
ドアの裏へとヒョイと隠れる。
三津原 耀
欲だけが耀を支配している。
乾野 浩紀
隠れられはすれど。
乾野 浩紀
聞こえているのは間違いのないことで。
三津原 耀
「ね~……」
乾野 浩紀
何が起こっているかも、椿は当然理解していて。
三津原 耀
「さっきのまたして……」
乾野 浩紀
見られていて。
乾野 浩紀
「は」
乾野 浩紀
「あ?」
乾野 浩紀
「なに」
乾野 浩紀
「何を……」
乾野 浩紀
食い破られた肩の激痛すら忘れて、耀に問う。
三津原 耀
「きもちいいこと」
乾野 浩紀
「…………」
乾野 浩紀
「……男色趣味は」
乾野 浩紀
「お前には、ないだろう……」
三津原 耀
「ないけどお……」
乾野 浩紀
「俺が」
乾野 浩紀
「女であったら、と」
乾野 浩紀
「それはもう」
乾野 浩紀
「事あるごとに……」
乾野 浩紀
例えば些細な、それでも気の利いた手助けをしてやったようなときだとか。
乾野 浩紀
或いは椿に血をくれてやっているときとか。
三津原 耀
「ない、けど」
三津原 耀
「ほしいんだもん」
三津原 耀
「ね、ね」
三津原 耀
「こうきさん、ほしい」
三津原 耀
既に血に濡れた箇所に、再び噛みつく。
乾野 浩紀
え?
乾野 浩紀
今度こそ逆レイプを?
GM
発狂したらまあ……
乾野 浩紀
まだですよ!!!
乾野 浩紀
発狂するのは裁判が始まったタイミングだから!!!!
GM
そうですね 両方抉れるだけ!!!
乾野 浩紀
開幕発狂したことあるから詳しい!!!!!
三津原 耀
でももう発狂RPするしかないじゃん
乾野 浩紀
「~~~~ッ」
乾野 浩紀
「ぁ、ぐ」
乾野 浩紀
「ぅ…………!」
乾野 浩紀
耀に覆い被さり。
乾野 浩紀
組み伏せる格好であるはずなのに。
三津原 耀
はじめは押し返そうとしていたはずの腕が、がっちりとその体躯を抱き込んでいる。
乾野 浩紀
「やめろ、あか、ッ」
乾野 浩紀
「が、…………っあ! っは――」
三津原 耀
深く深く、歯がめり込む。
乾野 浩紀
背を丸めた巨躯が震える。
乾野 浩紀
あなたに欲を注ぎ込んだときと同じように。
三津原 耀
その姿がますます理性を奪う。
三津原 耀
ぷつ、つ、と肉が千切れ、さらに血が溢れる。
乾野 浩紀
「~~~~~っ!!」
乾野 浩紀
あかくあつい血潮が耀の口元を濡らす。
三津原 耀
ほんとのほんとに、これは、越えてはいけない線。
三津原 耀
──だから、何?
乾野 浩紀
押し殺された悲鳴。
乾野 浩紀
「あ」
乾野 浩紀
「かる」
三津原 耀
ぎり、と顎に力が入る。
乾野 浩紀
「あかる、……っあ」
乾野 浩紀
「う」
乾野 浩紀
「ぅ――――」
乾野 浩紀
やがてついに、全てに甘んじるように。
乾野 浩紀
乾野の身体が脱力する。
乾野 浩紀
耀の身体へと体重がかかり、
乾野 浩紀
昂奮を示すものが再びに押し付けられる。
三津原 耀
脱力した拍子に、歯が深く深く食い込んで。
三津原 耀
ぶち。
三津原 耀
ついに、噛みちぎられる。
乾野 浩紀
「ぃ、ぎ――――ッ」
乾野 浩紀
「ぁ」
乾野 浩紀
「あァ、……っ!」
三津原 耀
発狂したし抉られたし仕方ないよね
GM
仕方ないよねっ
乾野 浩紀
喘鳴。
乾野 浩紀
歯を立てられる経験は、繰り返しあれど。
三津原 耀
血でべたべたの顔に恍惚を浮かべながら、ぐちゃぐちゃと肉片を咀嚼する。
乾野 浩紀
人の歯でもって肉を食いちぎられるのは、流石にこれが。
乾野 浩紀
脳裏を過ぎる顔がある。
三津原 耀
「は、あー…………」
三津原 耀
興奮しすぎて、おいしいのかまずいのかも分からない。
乾野 浩紀
自分の腿に歯を立てて笑っていた顔が。
乾野 浩紀
二つの顔が重なって、
乾野 浩紀
痛みにぶれて、
乾野 浩紀
頭の中が混濁する。
乾野 浩紀
「ぅ」
乾野 浩紀
「あ」
乾野 浩紀
「た」
乾野 浩紀
「たか、ひろ」
乾野 浩紀
名を呼んだ。
乾野 浩紀
男の名を。
三津原 耀
「こうきさん……」
三津原 耀
浩紀を呼ぶのは、違う男。
GM
あ~~~
GM
あ~~~~~
乾野 浩紀
うーんうーんうーんうーんうーん
虎幡 椿
おやおや……
乾野 浩紀
「あ」
乾野 浩紀
「ちが」
乾野 浩紀
「ちがう」
乾野 浩紀
「椿」
乾野 浩紀
「沙也加」
乾野 浩紀
「隆宏」
乾野 浩紀
「…………っ」
乾野 浩紀
「あ」
乾野 浩紀
「かる……?」
乾野 浩紀
混濁した唇から、耀の名前が出てくるのは、最後。
三津原 耀
傷に口を当てて、どくどくと溢れる血を啜る。
三津原 耀
最後だったな。でもまあ、別に、いいや。
三津原 耀
今、なんかめちゃくちゃ気持ちいいし。
乾野 浩紀
「……っ」
乾野 浩紀
「ちがう」
乾野 浩紀
「ちがう……っ」
乾野 浩紀
「ゆ」
三津原 耀
浩紀の血が、耀の頭を痺れさせ、思考を奪う。
乾野 浩紀
「許してくれ」
三津原 耀
小瓶の中身よりもよほど強く。
乾野 浩紀
「俺は――」
乾野 浩紀
好いた相手がいた。
乾野 浩紀
男だった。
乾野 浩紀
だから叶うはずがないと身を引いて、
乾野 浩紀
なのに、お前は俺の手を取ったから。
乾野 浩紀
――でも、知っていた。
乾野 浩紀
付き合わせているだけなのだと。
乾野 浩紀
お前がやがて他の相手に惹かれたとて、それを責める気は湧かず。
乾野 浩紀
だから、自分から身を引いたのに。
乾野 浩紀
どうして。
乾野 浩紀
どうして、どうして、
乾野 浩紀
今は、こんなことに。
虎幡 椿
ああっ
GM
ウン……
三津原 耀
モノローグの裏で逆レイプしちゃうか
乾野 浩紀
どうぞ
GM
濃い
三津原 耀
うれしいな。うれしいな。たのしいな。
三津原 耀
でも、まだ足りない。
三津原 耀
また、もっと、きもちよくなりたい。
乾野 浩紀
啜り泣く声。
乾野 浩紀
先程も聞いた。あのときは女の身体で。
三津原 耀
ごろ、と抱きついたまま浩紀を転がす。
乾野 浩紀
状況が、さらに近づく。
乾野 浩紀
許してくれと涙ながらに乞う声を。
乾野 浩紀
あなたが聞くのは、既に二度目。
三津原 耀
がちゃがちゃと、もどかしげにベルトを外す。
乾野 浩紀
そして先とは違い、その身体は既に昂奮を示している。
三津原 耀
あは、と笑って
三津原 耀
自分も服を脱ぐ。
乾野 浩紀
顔を覆って泣いている。
三津原 耀
熱に浮かされるままに、欲望のままに浩紀の身体を貪る。
乾野 浩紀
「ぁ、あっ」
三津原 耀
「浩紀さん、こうきさん、こうきさん……」
乾野 浩紀
「は」
乾野 浩紀
「っ」
乾野 浩紀
「つばき、っ」
乾野 浩紀
「ぅ」
乾野 浩紀
「さや、」
乾野 浩紀
「…………」
乾野 浩紀
「あ」
乾野 浩紀
「ああ、っ――」
乾野 浩紀
呼ぶ声が、半ばで嗚咽に変わる。
乾野 浩紀
血に塗れて背を丸めて、せめてを守るように腕で自らの顔を隠す。
三津原 耀
「……こうきさん」
乾野 浩紀
「…………」
三津原 耀
少しだけ寂しそうに呼んで、
乾野 浩紀
返答はない。
乾野 浩紀
ただ啜り泣きのみが返る。
三津原 耀
「…………」
三津原 耀
それでも、その泣き声は耀を制止するものにはならない。
乾野 浩紀
「ゆ」
乾野 浩紀
「ゆるし、て……」
三津原 耀
噛みついて、血を啜って、腰を振って、
乾野 浩紀
「あ、ァ」
三津原 耀
やがて電池が切れたように耀が倒れ込むまで、その行為は続いた。
乾野 浩紀
「あ」
乾野 浩紀
「あ――――」
乾野 浩紀
唇は、その名を呼ぶときと同じ形に開くくせ。
乾野 浩紀
ついぞそれをなぞることはなくなった。
GM
*耀に『浩紀への恋心』が付与されました。
[ 三津原 耀 ] 食人願望 : 0 → -1
GM
…………
……
GM
目覚めた頃には、扉は開いていた。
乾野 浩紀
ぐったりと床に倒れている。
三津原 耀
身体が重い……頭がぼんやりする……
虎幡 椿
「よいしょっと。あーこりゃさすがにヤバいな」
虎幡 椿
乾野さんに近寄ってキラキラ~。
虎幡 椿
「……たくさん名前呼んでくれましたね」
乾野 浩紀
「…………」
虎幡 椿
「あんな場面で、あんなに呼んじゃっていいのかなあ」
乾野 浩紀
「………………」
乾野 浩紀
「すまない…………」
虎幡 椿
「ま、キマってましたからね! セーフっしょ!」
乾野 浩紀
「……………………………」
GM
ふふ……
乾野 浩紀
え? 俺の疵抉りに来てる?
虎幡 椿
三津原さんの元にも寄って治していこうね。
三津原 耀
たすかり~……
虎幡 椿
「やっぱり鬼畜じゃないですか」
三津原 耀
「鬼畜て……」
虎幡 椿
疲労などはちょっとマシになるでしょう。
三津原 耀
鬼畜かな どうかな したいことをしただけだが……?
乾野 浩紀
治してもらったので、のろのろと起き上がります。
乾野 浩紀
身体は動くようになった……
乾野 浩紀
動きたくなさすぎるが……
虎幡 椿
乾野さんの方はキズを重点的にね。さっぱり消えたかな?
三津原 耀
「…………」
乾野 浩紀
消えました。椿のは服についた血も消えるから助かる。
三津原 耀
治療の様を見ています。
虎幡 椿
服の汚れもきれいさっぱり!
三津原 耀
…………
三津原 耀
便利だな…………
虎幡 椿
「おわり!」
乾野 浩紀
ぐったりと座り込んでいます。
乾野 浩紀
「どうも……」
三津原 耀
食べても……元に戻るのか………………
虎幡 椿
「おつかれさまでしたー!」
三津原 耀
欲を発散してちょっとはマシになったとはいえ、ネジは落っことしたまま。
三津原 耀
するとしないの間には大きな壁があるけれど、一度目と二度目はそうではない。
乾野 浩紀
おい!!!!
GM
よくないことかんがえてる~~
乾野 浩紀
発狂一歩手前なだけはある。
三津原 耀
疵が……
乾野 浩紀
マジでロストは勘弁してくれ マジでロストは勘弁してくれ
乾野 浩紀
一番呼ぶのが後とはいえ……(最悪だよその事実)
三津原 耀
ついに呼んでくれなくなったし……
乾野 浩紀
バグって呼べなくなった
乾野 浩紀
服の袖で涙を拭います。
乾野 浩紀
なんとかかんとか……多少マシな顔を取り繕って……
乾野 浩紀
熱視線には気付かないふりをして……
乾野 浩紀
「……出るぞ……」
虎幡 椿
「はあい」
GM
それでは、廊下へ……
三津原 耀
出てきましたが……
乾野 浩紀
まだ暑いな……
GM
なんらかのデータにないデバフが続いておりますね。

行動:虎幡 椿

虎幡 椿
*三津原さんの食人願望を舐めに行きますね
三津原 耀
おまえ~~~
三津原 耀
そうだろうな~~~
GM
わぁ♥
乾野 浩紀
これにあまりにも多くがかかりすぎている。
虎幡 椿
セックス王を落としに行きますわ
乾野 浩紀
がんばれ~(現実逃避)
乾野 浩紀
いや落としてもらわないと困る
乾野 浩紀
落とされてこい
虎幡 椿
俺パーティーのアイドルになるんだ
三津原 耀
オレの発狂がかかってる
乾野 浩紀
耀が発狂するよりは椿をアイドルにした方がいい
虎幡 椿
唯一誰にも片思いしていないモテ王になってやるんだ!!!
乾野 浩紀
いきいきとしてるな~。
GM
シーン表は1D6……なんですが、一度振ってみて、ちょっと難しすぎる場合はチョイスで結構です。最後のシーンのため。
虎幡 椿
1d (1D6) > 2
GM
2:傷つけないと出られない部屋…テーブルの上にハサミやナイフ等の刃物が並んでいる。
虎幡 椿
わお
虎幡 椿
これで。
GM
シーン表が上手いのか?
三津原 耀
わ~あ~
乾野 浩紀
シンプルなの出ちゃったよ
乾野 浩紀
道具いらねーだろ
GM
休む間もなく扉に触れて。
GM
次いで部屋が選んだのは、椿と耀。
虎幡 椿
「わ。また三津原さんと一緒だ~」
三津原 耀
「ワ~~」
虎幡 椿
扉を見まーす。なるほどね。
GM
一番疲れてる人は廊下にいらっしゃる模様。そして扉には……
虎幡 椿
「傷つけないと出られない部屋」
GM
……と。
三津原 耀
「傷……」
虎幡 椿
「道具も充実してますね。これでって事っすね」
三津原 耀
「あ~……」
三津原 耀
「じゃあ……まあ……」
虎幡 椿
「さっき血見たばっかだし、なんか軽いお題に感じちゃいますね」
三津原 耀
「さっきオレ椿にしたし……椿がしていいよ……」
三津原 耀
多少理性が戻ってる。恋心がないので。
虎幡 椿
「ん~」
虎幡 椿
部屋のナイフを取り、手慣れた様子でくるくると回す。
三津原 耀
ぼんやりと眺めている。
乾野 浩紀
なんかもう、感情が動かないというか、動きすぎて渋滞しているというか。
乾野 浩紀
取り残されたことに対する落胆……落胆? 落胆してどうする。
乾野 浩紀
いや、でも、二人は心配で……
乾野 浩紀
二人共……仲間で……
乾野 浩紀
そんな感じでラブホの廊下の壁に背を預けます。
乾野 浩紀
まあなんか……
乾野 浩紀
合意なんだし……
乾野 浩紀
いいようにやるだろう……
乾野 浩紀
…………。
乾野 浩紀
なんか話してるな……
乾野 浩紀
さっさと終わらせられると思うが……
虎幡 椿
「……これは世間話なんですけどぉ」
三津原 耀
「……?」
虎幡 椿
「前の世界で喧嘩の場面に遭遇したことがあってね。いやそれ自体は珍しくもなんともないんすけど」
三津原 耀
「……」
三津原 耀
聞いている。相変わらず身体は熱いまま。
三津原 耀
立っているだけなのに、息が上がっている。
虎幡 椿
「どっちも素手で揉み合ってて、こう、お互いヒートアップしちゃってて」
虎幡 椿
「片方の人がね、もう片方の人の首筋にガブーっとやった事があったんですよ。ちょうどさっき三津原さんがやったみたいに」
三津原 耀
「…………うん」
虎幡 椿
「で、その人、そのキズで数日後に死にました」
三津原 耀
「…………マジか」
虎幡 椿
ぽいっとナイフを投げて渡す。
虎幡 椿
「練習しましょ!」
三津原 耀
「は」
三津原 耀
投げ渡されたナイフを反射的に受け取る。
三津原 耀
「れんしゅう」
虎幡 椿
うなずく。
三津原 耀
「?」
乾野 浩紀
え?
乾野 浩紀
練習?
乾野 浩紀
なんの?
乾野 浩紀
あいつら何の話してるんだ?
虎幡 椿
「危ないですよ、あれ」
虎幡 椿
「次も抑えられるか、わかんないんでしょ?」
三津原 耀
「…………」
三津原 耀
「……うん」
虎幡 椿
椿には心の疵「たのしみ」に由来する吸血癖がある。人を嚙むことに関しちゃ自分の方が先輩っす」
三津原 耀
「そりゃ頼もしい……」
虎幡 椿
「だから、せっかくこんな感じの場だし、ね?」
乾野 浩紀
ああ、うん
乾野 浩紀
そういう?
乾野 浩紀
そう……まあ…………
乾野 浩紀
そうか……
三津原 耀
「…………どうしたらいいん」
虎幡 椿
「うーん」
三津原 耀
オレはさっき人噛み童貞を卒業したばかり……
虎幡 椿
「三津原さんは、どういう事をしたい人なんす?」
三津原 耀
「………………」
三津原 耀
「………………食べたい」
三津原 耀
二十数年間、絶対に、誰にもバレないように、かたくかたく隠してきたことが。
三津原 耀
なぜか、今はもう隠すことができない。
乾野 浩紀
食べたい……
乾野 浩紀
食べたいか~。
乾野 浩紀
まあ薄々そんな気配はあったな……
乾野 浩紀
あったか……?
乾野 浩紀
あった気がする……
GM
出られない部屋で……曝け出されちゃった……
乾野 浩紀
椿……せめて発狂は阻止してくれっ……
乾野 浩紀
心はこの際どうなってもいいからっ……
虎幡 椿
「食べたい……って、いうのは」
虎幡 椿
「食欲?」
三津原 耀
「わかん、ね……」
三津原 耀
「なんか……こう……」
三津原 耀
「好き! って思うと……」
三津原 耀
「なる……」
虎幡 椿
「あー……」
虎幡 椿
「だからあんなに深めに行ったのか……肉ごとでしたもんね」
三津原 耀
「ウン…………」
三津原 耀
「ほしく……」
三津原 耀
「なっちゃっ」
三津原 耀
「て…………」
乾野 浩紀
「…………」
乾野 浩紀
まあ……
乾野 浩紀
薄々察してはいたけど…………。
乾野 浩紀
いつかとは打って変わって静かに部屋の中の話を聞いています。
乾野 浩紀
そうか…………。
乾野 浩紀
外套の下で背を丸めています。
虎幡 椿
「手とかだとダメなんすか?」
三津原 耀
「手……」
三津原 耀
「でも、いい……」
三津原 耀
昔彼女の指噛んだことある……
虎幡 椿
「そっちの方がまだ安全だ」
乾野 浩紀
実際乾野が吸血したがる椿に腕を差し出している光景などはよく見られてきましたね。
三津原 耀
思い出したらめっちゃうらやましくなってきた…………
三津原 耀
オレにもさせてくれるかな……
乾野 浩紀
まずは生きて帰ろう……
乾野 浩紀
血くらいなら……あげるから……
虎幡 椿
「乾野さんには及ばないかもしれませんが」
虎幡 椿
腕を見せる。元よりずっと露出している部位。
虎幡 椿
「試してみません?」
三津原 耀
「…………」
三津原 耀
つばを飲む。
三津原 耀
好意が深いほど、相手への欲求は強くなる。
三津原 耀
恋愛感情によるものが特に強いだけで、それ以外の好意では何もないってわけではない。
虎幡 椿
「急所はご存じだと思いますけど一応、腋の付近は避けてくださいね」
三津原 耀
「おう……」
虎幡 椿
「あとは指とかね。ちぎれると元に戻るかちょっと怪しいから」
虎幡 椿
戦闘で何度か検証してみた感じ、肉が裂けるとかは結構雑に戻る。部位欠損っぽいやつは怪しい。
三津原 耀
そろそろと、椿の腕に顔を近づける。
三津原 耀
剥き出しの、細く色の濃い二の腕。
虎幡 椿
「細くて柔らかいんで、嚙みやすいと思います」
三津原 耀
あぐ、と噛みついて、
虎幡 椿
……まだ痛くない。
乾野 浩紀
…………。
乾野 浩紀
噛むんだな……。
乾野 浩紀
まあ……合意だし……。
乾野 浩紀
いいんじゃないか……もう……
乾野 浩紀
ちゃんと話し合ってやってることだし……椿も治せる範囲の話をしているわけだし……
三津原 耀
やわやわとその柔らかさを確かめたあと、
三津原 耀
「……いくぞ」
三津原 耀
一瞬口を浮かせて宣言して
虎幡 椿
「……っす」
三津原 耀
がぶり、と
三津原 耀
柔らかな二の腕に歯を突き立てる。
三津原 耀
浩紀の硬い首筋とは違う。華奢な子供の肉。
虎幡 椿
「……!」
虎幡 椿
痛い。だんだんと痛みが。
三津原 耀
一度歯を立ててしまえば、もう自分では止められない。止める気になれない。
三津原 耀
ぎちぎちと肉が噛みちぎられていく。
乾野 浩紀
抉れてる~
GM
わ~~抉れてるから……えぐれてるもんな
三津原 耀
まだ○ついてないから……
乾野 浩紀
○にはもうならん
乾野 浩紀
-にはなる
乾野 浩紀
-になれっ…………
乾野 浩紀
椿……頼む……!!
乾野 浩紀
アイドルになりたいだろう!?
GM
横槍はいれちゃうんだな~
乾野 浩紀
目指せ!! アイドルを!!!
虎幡 椿
「ッ…………!」
虎幡 椿
思わず腕に力が入る。
虎幡 椿
それでも歯は突き進み。
三津原 耀
ぶち、ぷち。
三津原 耀
ぼたぼたと床に血が溢れる。
虎幡 椿
「……、………………!!!!」
虎幡 椿
痛い。
虎幡 椿
痛い!
虎幡 椿
あっというまに全身が汗で滲む。
三津原 耀
それを慮ってやれる余裕はない。
虎幡 椿
体が冷えるような感じがした。
三津原 耀
やがて、浩紀にそうした程の時間はかからず、
三津原 耀
ぷち、と肉が千切れた。
虎幡 椿
「いっ……」
三津原 耀
口元を血で汚しながら、恍惚の表情で椿の肉片を噛み締めている。
乾野 浩紀
…………。
乾野 浩紀
多分……これ、今…………
乾野 浩紀
してるな……。
乾野 浩紀
自分が味わった激痛を思い起こしながら、
乾野 浩紀
結局、先に出てくるのは椿を案ずる心だ。
乾野 浩紀
痛い思いを、なるべくはさせずにいてやりたいと思うものの。
乾野 浩紀
役割分担の上ではそうもいかず。
乾野 浩紀
だが、今のこれは。どうなんだ。
乾野 浩紀
ぐるぐると、茹だった頭が無駄に回る。
乾野 浩紀
答えの出ない問いを繰り返している。
虎幡 椿
*振るか……「「「愛」」」で……
乾野 浩紀
椿……!
乾野 浩紀
頼む……!!
乾野 浩紀
なりたいだろ!? アイドルにっ……!!!
三津原 耀
どうなるかな どうなるかな
乾野 浩紀
耀の心はこの際置いといて発狂は回避したい!!!
GM
では……
はちメロ先生
最後の横槍!支援者B!!!
[ 支援者B ] HP : 18 → 17
はちメロ先生
2d+4>=7 (2D6+4>=7) > 9[4,5]+4 > 13 > 成功
はちメロ先生
1d やるしかねえっ!!!! (1D6) > 6
虎幡 椿
えぐ
乾野 浩紀
げええええ
三津原 耀
おい!!!!!!!
乾野 浩紀
ふっざけ・・・・・・・・・・・
乾野 浩紀
おい・・・・・・・・・
虎幡 椿
ちょっと~~~!!!!!
乾野 浩紀
椿……9以上だ!!
乾野 浩紀
出るな!!!!!!
三津原 耀
9以上ですね~
GM
やるしかっ やるっ……
虎幡 椿
そんな……
GM
びっくりする こんな6出る?
乾野 浩紀
本当に勘弁してくれ
虎幡 椿
2d6+4-6=>7 判定(+愛) (2D6+4-6>=7) > 11[5,6]+4-6 > 9 > 成功
GM
成功ですね
GM
でた
乾野 浩紀
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
虎幡 椿
出しとくわ
三津原 耀
あああ!!
乾野 浩紀
やった~~~~~~~~~~~!!!!!
三津原 耀
出た!!!!
三津原 耀
えら!!!
GM
わ~~~~~ーーーーー!!!
乾野 浩紀
お前がアイドルだ
乾野 浩紀
アイドル最強!
乾野 浩紀
はあああああ確定発狂回避・・・・・・・・・・・・・・・・・・
虎幡 椿
ウオーーーーッ!
乾野 浩紀
いま全身で脱力してる
乾野 浩紀
マジで発狂スタートは本当に嫌だった
GM
はははは
乾野 浩紀
それはそれとして兎のお守りは握っていきたいですね・・・・・・・・・
虎幡 椿
荒い呼吸をなんとか整えて。
三津原 耀
ぐちゃぐちゃと、椿を咀嚼する。
三津原 耀
おいしいのかそうじゃないのか、やっぱりよく分からない。
虎幡 椿
「……どう?」残った手で頭を撫でる。
三津原 耀
「…………」
三津原 耀
「………………」
三津原 耀
ゆっくりと、飲み込む。
三津原 耀
「…………なんか」
三津原 耀
「めっちゃ、興奮、する」
三津原 耀
薬のせいなのか? これは……
三津原 耀
よく分からない……
虎幡 椿
「ばれてますよ」
三津原 耀
「…………っ、」
三津原 耀
多少は落ち着いた気もしたような思考が、またくらくらしてくる。
三津原 耀
「……もっと…………」
三津原 耀
「ほしい…………」
乾野 浩紀
興奮、してるか~……
乾野 浩紀
……え?
乾野 浩紀
まだやるのか?
乾野 浩紀
扉は……どうなんだ?
乾野 浩紀
外から確認します。
GM
何故だか、まだ開かない。
乾野 浩紀
なんで?
虎幡 椿
「だめって言ったらちゃんと途中でやめられる?」
三津原 耀
「…………」
三津原 耀
「…………わか、んない」
虎幡 椿
「わかんないんだ」
虎幡 椿
「止められなくなったら、おれ死んじゃうよ?」
三津原 耀
「…………それ、は」
三津原 耀
「いや、」
三津原 耀
「やだ……」
虎幡 椿
「……ゆっくり、慣れていきましょ。逃げないから」
三津原 耀
椿が死ぬ。ゆだった身体に氷水を浴びせられるような感覚。
三津原 耀
いやだ、そんなのは。
乾野 浩紀
「…………」
乾野 浩紀
心配になってきた。中の会話も込みで。
乾野 浩紀
腰を上げます。
乾野 浩紀
拳を握って、壁を叩きかけて、
乾野 浩紀
しかしかけられる言葉のないことに気付いて、止まる。
三津原 耀
「……ん、」
三津原 耀
「うん……」
虎幡 椿
「……ご入用の際は」
虎幡 椿
「いつでも呼んでくださいね」
三津原 耀
これはよくないものだと、ずっと隠してきた欲求を肯定された。
三津原 耀
肯定してくれた。
三津原 耀
……なんだろう。とても満たされる。
三津原 耀
なのに渇いている。もっとほしくなる。
三津原 耀
「……椿」
虎幡 椿
「はい」
三津原 耀
「……ありがとう」
虎幡 椿
「……どーいたしまして」
GM
*耀に『椿への恋心』が付与されました。
[ 三津原 耀 ] 食人願望 : -1 → 0
三津原 耀
こどもにカウンセリングされて好きになっちゃった
乾野 浩紀
終わりだろ
乾野 浩紀
椿にも。
乾野 浩紀
耀にも。
乾野 浩紀
自分から語りかけられることはもう、何もない。
乾野 浩紀
もとの世界に残してきた二人のように。
乾野 浩紀
自分の関係のないところで、二人円満に睦み合ってくれているのならば。
乾野 浩紀
それに越したことはないじゃないか。
乾野 浩紀
きっと、自分が何よりも望んでいたことが、正しく実を結んだだけだ。
乾野 浩紀
あちらの世界でも。こちらの世界でも。
乾野 浩紀
きっとこれが一番に正しい、
乾野 浩紀
幸福の最大公約数のかたちに違いない。
乾野 浩紀
それを確信して、ただ俯いて二人の会話を聞いていた。
GM
扉がようやく開く。
GM
扉に書いてあることについて、ただこなすだけではなく、心が変容するまで続けなくてはいけない。
これは、ここにいる救世主たちは知らない裏のルールだ。
乾野 浩紀
廊下で二人を待っている。
虎幡 椿
りょうおもいマークだ!
GM
恋多き人だ……
乾野 浩紀
誰のこと言ってます!?
GM
ワハハハハ
三津原 耀
「…………」
虎幡 椿
「あ、開いた」
三津原 耀
扉の開く音で……ちょっと冷静になる……
虎幡 椿
手を治しつつ、ゆっくりと立ち上がる。
三津原 耀
聞かれてたんだよな……全部……
三津原 耀
あ? 好き! ってなるとなっちゃうとか言った?
三津原 耀
言ったわ……
乾野 浩紀
「椿」
乾野 浩紀
「大事はないか」
乾野 浩紀
「耀も……」
虎幡 椿
「へーきっす!」
三津原 耀
ごしごしとシーツで口元の血を拭ってから外に出る。
三津原 耀
「オレは大丈夫……全然……」
乾野 浩紀
「そうか……」
三津原 耀
オレはただカウンセリングされてよちよちされただけの方……
虎幡 椿
「はい、おみやげ」100円玉を渡す。結構たまってきた。
乾野 浩紀
受け取ります。
GM
果たして新刊は買えるのか。
乾野 浩紀
いらねえよ。
三津原 耀
買うとかはともかくそろそろ開かねえ?
乾野 浩紀
「あと1枚だな」なんだかんだ数えていたので、ポケットに突っ込みながら。
GM
では……

割り込み:はちみつメロン先生3

GM
椿くんを対象に疵を抉ります。
虎幡 椿
モテちゃって困るな~
虎幡 椿
ハーーーーイ!!!!
乾野 浩紀
よし!!!!!!!!1
乾野 浩紀
良くない!!!!!!!!!
三津原 耀
よくねえだろアンタは
GM
一方その頃。
はちメロ先生
「はぁ…………」
GM
ボス部屋で溜息をついているのは、あのフォロワーが二万人もいるはちみつメロン先生!?あのフォロワーが二万人もいるはちみつメロン先生である。
はちメロ先生
「こんなにも描きたくないと思ったのは初めてだよ……」
GM
この空間の中で筆を走らせれば、描いたものが形となる。
それは、コインを稼いだことで広がった異能のひとつだった。
はちメロ先生
「でも……これも生き残るためだ」
はちメロ先生
「トドメを刺してやる……このペンで」
はちメロ先生
たぶん買い切りプラン。液タブの向こうのクリ〇タに向き合い、ペンの種類を選択。
GM
そうすることで。
GM
人が。人が。無数の人が。
GM
GM
……気が付けば、また部屋が切り替わっていた。
GM
その場にいるのは、
GM
椿と浩紀の二人。
乾野 浩紀
ああああああああああああ
虎幡 椿
あっ
三津原 耀
浩紀さんだろうなあと思っていた
GM
そうしろって……
GM
そうしろって言ってる……
GM
いつものホテルのような一室とは違う、コンクリートで固められた部屋。
耀と椿、二人で入った部屋よりも遥かに広く、倉庫を思わせる。
乾野 浩紀
周囲を見回す。
虎幡 椿
「おお」
乾野 浩紀
「今度は何だ……」
虎幡 椿
「また変な部屋だ」
乾野 浩紀
扉を探します。
乾野 浩紀
「これが最後だろ……」
GM
扉へと視線を向けたその時……
GM
突如、浩紀の背後から手が伸びる。
乾野 浩紀
「!」
乾野 浩紀
気配を察し、背中からナイフを引き抜く。
乾野 浩紀
相手を確認するより先にそれを振る。

「うおっと!」
GM
一人であれば、それで対処可能であっただろう。
GM
伸びる手はひとつだけじゃなく、ふたつ、みっつ。
乾野 浩紀
「……は!?」
虎幡 椿
「何だあ!」
三津原 耀
「浩紀さん、椿!」
GM
さばききれなかった分の腕が浩紀を押さえつけ、動きを封じる。
三津原 耀
知らない男の声に焦ったように、扉を叩く音。
GM
……
乾野 浩紀
「…………っ!!」
乾野 浩紀
押さえ込まれる。
はちメロ先生
描く。
虎幡 椿
「はちメロ君の取り巻きか!?」
はちメロ先生
何人もの……モブを!!
乾野 浩紀
「椿!」
乾野 浩紀
「逃げろ!」

「へへっ……」
虎幡 椿
仲間に群がる群衆を蹴散らそうと一歩踏み出す。

その様子を見て、浩紀にナイフを突きつける。
虎幡 椿
「──」止まる。

「動かないでね~、俺たちも傷つけたいわけじゃないからね~」
三津原 耀
一人、廊下に取り残され。
三津原 耀
……呼びかけに対する返答がない。
三津原 耀
それだけの余裕もない程に逼迫した状況が、二人に。
乾野 浩紀
「…………」
乾野 浩紀
「椿」
乾野 浩紀
「いい」
乾野 浩紀
「気にするな」

「俺たちさ、"ご入用" なんだけど」
乾野 浩紀
「…………?」
虎幡 椿
状況が飲み込めない。
乾野 浩紀
戸惑ったように男たちを見る。

男たちの熱い視線は、真っ直ぐ椿に向いている。

「どうすればいいか、分かるよね?」
虎幡 椿
「あ……?」
乾野 浩紀
「何を……」

男が一人、椿のもとへと歩み寄り、細い身体に触れる。
乾野 浩紀
「!」
虎幡 椿
抵抗は──できない。
虎幡 椿
「どういう事?」
乾野 浩紀
「椿」
乾野 浩紀
「いいから!」

「だからさあ……」
乾野 浩紀
「やめろ!」
GM
椿の背後に回り、身体を無遠慮にまさぐりはじめる。
乾野 浩紀
「ふざけんな、てめえ――」
乾野 浩紀
藻掻く。自分を押さえる男の足を踏みつける。
虎幡 椿
「……」

「おっと、人質は大人しくしてろって!」
その足搔きを数の力で押さえつける。
乾野 浩紀
腹には肘をくれてやり、椿の方へと身を傾ぐ。

一人が怯んでも、もう一人が。
この部屋は――
乾野 浩紀
「…………ッ!」
乾野 浩紀
「やめろ」
乾野 浩紀
「やめろ……!」
GM
4:モブにレイプされないと出られない部屋…無からモブがどんどん沸いてくる!
虎幡 椿
扉を見る。
GM
しっかり扉に書いてあります。

「何事もなく部屋、出たいよね?」
三津原 耀
中から聞こえてくる、男たちの声。
三津原 耀
「……っ、」
三津原 耀
「なんっでだよ!」虚空に喚き散らす。
三津原 耀
「おい!」
三津原 耀
「アンタが恨みあんのはオレだろうが!」
三津原 耀
力任せに扉を蹴る。
三津原 耀
「なんで、椿、なん、だよ!!」
乾野 浩紀
「俺でいい!」
虎幡 椿
「なるほどー……」
乾野 浩紀
「俺でいいだろ!」
乾野 浩紀
「なんで椿なんだ!」
乾野 浩紀
期せずして、廊下の耀と同じことを叫ぶ。

「大人しくさせてくれそうじゃん」 笑う。
乾野 浩紀
「っざけんな!!」

好みかな……
乾野 浩紀
殺す!!!!!!!!!!!!!!
三津原 耀
解像度~
三津原 耀
髪が長くて比較的中性的なショタだから……
虎幡 椿
「乾野さん」
虎幡 椿
「うっさい」
虎幡 椿
「せっかくお題通りに進んでんだから、話ややこしくしないで」
乾野 浩紀
「っ」
乾野 浩紀
「俺で」
乾野 浩紀
「俺で、いいだろう…………」

「やったあ、椿クンだっけ? やっさし~!」
乾野 浩紀
震える声で繰り返す。
乾野 浩紀
「やめろ……」
虎幡 椿
「え~? いま自分、褒められちゃった感じ?」
三津原 耀
何度も何度も蹴りつける。しかし、扉はびくともせず。
三津原 耀
分かっている。知っている。お題をこなすまでこの扉が開くことはない。
三津原 耀
つまり、椿が……。
三津原 耀
「……椿…………」
三津原 耀
ずるずるとその場に崩れ落ちる。
三津原 耀
部屋を出るために椿を犯した自分がどの口で、とも思う。
三津原 耀
暴力を用いて、脅して、屈服させて、彼を犯した。
三津原 耀
「つばき、椿──……っ」
三津原 耀
「いやだ……」
GM
背後の男と共に椿を挟むように、もう一人が前に立つ。

「褒めてる褒めてる」

かちゃかちゃとベルトを外す音。
乾野 浩紀
「…………っ」
乾野 浩紀
暴れる。意味のないことを知りながら。
虎幡 椿
「お兄さんたちも優しいなあ」

「楽しい思い出作ってあげるから……ね、っと!」
GM
小さな口に一物がねじ込まれる。
虎幡 椿
「!」
GM
饐えた匂いと膨張しきった肉が口内を圧迫する。
乾野 浩紀
「椿!!!」

「歯ぁ立てないでね~」
虎幡 椿
口を塞がれる。

一方で

背後の男が衣服を剥ぎ捨て

ろくな前戯もないまま、異物を挿入する。
虎幡 椿
痛みと異物感。
虎幡 椿
あとは時間が過ぎるのを待てばいいだけ。
乾野 浩紀
「あ」
乾野 浩紀
「――――ッ」
乾野 浩紀
横槍 横槍 横槍 横槍
乾野 浩紀
横槍!!!!!!!!!
三津原 耀
じゃあ浩紀さんに頑張ってもらうか……

「あ~~……っ」
悦楽の声を吐きながら、その身を貪る。
乾野 浩紀
周囲の男を力任せに引き倒しては、新たに現れた男に取り押さえられる。
虎幡 椿
気持ちは冷静で、理性は冴えていて。
虎幡 椿
そのぶん、周囲の声が、よく聴こえる。

「おい、早く出せよ! あと何人いると思ってんだよ!」
乾野 浩紀
「っ」
乾野 浩紀
「ざけんな」
乾野 浩紀
「俺を」
GM
熱を帯びた声と、肉が、続々と椿に迫る。
虎幡 椿
苦しげな声。拘束から逃れようと暴れる音。
乾野 浩紀
「どうせなら」
乾野 浩紀
「俺を…………っ」
乾野 浩紀
「椿は」
乾野 浩紀
「なんで、椿」
虎幡 椿
なんで、乾野さんがこんなに苦しんでるんだ?
乾野 浩紀
「椿――」

「あー、そうだねー」
浩紀を押さえつけていた一人が、その声に応じる。
虎幡 椿
乾野さんこそ、こういうの、されたくない人だと思ってたけどな。
乾野 浩紀
涙が落ちる。コンクリートの床に弾ける。
虎幡 椿
自分の方が適任だ。戦いで前に立つのと同じこと。

「じゃあ、もっと楽しくしてみよっか」
乾野 浩紀
「!」
虎幡 椿
口では答えられないが、こくりと頷く。
乾野 浩紀
「おい」
乾野 浩紀
「何を――」

浩紀の耳元で囁く。

「あんたがやったら、それで最後にしていいよ」
虎幡 椿
外からは、三津原さんの声が聴こえる。
乾野 浩紀
「――は?」
虎幡 椿
この人もそうだ。死ぬわけじゃあるまいし。
GM
宣言します。抉り代行で、浩紀さんに「たのしみ」を抉ってもらいます。
乾野 浩紀
は?
乾野 浩紀
*横槍を宣言。
GM
どうぞ!
乾野 浩紀
Choice[猟奇,才覚,愛] (choice[猟奇,才覚,愛]) > 猟奇
乾野 浩紀
2d6+0=>7 判定(+猟奇) (2D6+0>=7) > 6[5,1]+0 > 6 > 失敗
[ 乾野 浩紀 ] HP : 19 → 18
乾野 浩紀
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
はちメロ先生
判定しまあす
はちメロ先生
ティーセットは使用。
[ はちメロ先生 ] ティーセット : 1 → 0
はちメロ先生
2d+4+2>=7 (2D6+4+2>=7) > 11[5,6]+4+2 > 17 > 成功
はちメロ先生
成功。
三津原 耀
浩紀!!!
虎幡 椿
猟奇で……失敗……ネ……
虎幡 椿
完璧すぎる
乾野 浩紀
なんなんだよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
三津原 耀
浩紀さん……

「どうする?」

「ここにいる全員が終わるまで待つ?」
虎幡 椿
口を塞がれたまま、顔をあげて乾野さんを見る。

「それとも、あんたが終わらせてやる?」
乾野 浩紀
男たちの言葉を理解するまで、暫しの時間がかかる。
乾野 浩紀
やがて。いつかと同じように、血の気の引く心地がした。
虎幡 椿
「……」
乾野 浩紀
椿を見る。取り押さえられたままに。男の逸物に口を塞がれたままの。
乾野 浩紀
自らの、
乾野 浩紀
”最も新しい”懸想の先を!
GM
そうしている間にも、一度目の吐精。
虎幡 椿
少しだけ、目をあわせた後。
GM
ずるりと引き抜かれれば、二人目が覆いかぶさる。
虎幡 椿
視線を外す。
乾野 浩紀
「~~~~~っ」
乾野 浩紀
覆い被さるその背中に、
乾野 浩紀
「――する」
乾野 浩紀
「する、から……っ!!」

「おっ」
乾野 浩紀
懇願のような音を響かせて、項垂れる。
虎幡 椿
は?
乾野 浩紀
涙を落としている。顔を覆うための手は押さえ込まれている。
乾野 浩紀
「するから」

「じゃあ、ほら」
浩紀の武器を奪い取り、無防備にしてからその背中を蹴る。
虎幡 椿
驚いて、口を離す。
虎幡 椿
「おい、何言ってんだ」
乾野 浩紀
「……っ」
虎幡 椿
「あんた、そういうのが一番苦手だろ!」
乾野 浩紀
突き飛ばされて、前に出る。
乾野 浩紀
のろのろと。
乾野 浩紀
椿の方へと足を進める。

「刻んでやりなよ、一番気持ちいいの」
虎幡 椿
「いいよ、来るなよ! 今ちょうどノってきてた所なんだから!」
虎幡 椿
「すぐ終わるって、そのまま待ってろ!」
乾野 浩紀
腕を伸ばす。
乾野 浩紀
その矮軀を引き寄せて、胸の中へと閉じ込めた。
虎幡 椿
「ねえ、聞いてる!?」
乾野 浩紀
大柄な胸の内に隠すように。
GM
男たちが、笑っている。
熱い視線を注ぎながら。
乾野 浩紀
他の誰にも、愛しいこの姿を晒さぬように!
虎幡 椿
「なんか言ってよ!」
三津原 耀
「…………え」
三津原 耀
「浩紀さん、」
三津原 耀
「なに、え、は……」
三津原 耀
状況が掴めない。と言うよりは、考えたくない。
三津原 耀
浩紀さんがこういう役割じゃなくてよかったって、オレのとき、そう思って、
三津原 耀
あの人がこういうの一番いやだろうから……。
三津原 耀
「なん、で……」
三津原 耀
「なんで、浩紀さん、で、椿……」
三津原 耀
「なんで……」
三津原 耀
せめて、どちらか一方でも自分が代われるものならば。
三津原 耀
愛の多い人……
GM
いやだ・・・・・・・
GM
いやだけどくちゃくちゃにする趣旨だとGMのこたえはこう
乾野 浩紀
そうですね。
三津原 耀
そこの二人だけまだヤってないしな~~
乾野 浩紀
竿役のこと竿役って言うのやめろよ!
GM
すみません竿にして……
三津原 耀
抉り(竿)役
GM
竿をあてがいたくもあったんですが……
乾野 浩紀
わかります 竿役にされるのが一番死ぬキャラ造形だから……
三津原 耀
愛狂いの才覚の人
乾野 浩紀
「椿」
乾野 浩紀
「……椿」
虎幡 椿
「ちょっと……なに……」
乾野 浩紀
暑い。熱い。
乾野 浩紀
あの薬を飲まされた時から?
乾野 浩紀
違う。それより前だ。椿に内腿に歯を立てられたとき。
乾野 浩紀
それよりも、
乾野 浩紀
さらに前。
乾野 浩紀
堕落の国へと落つるより前。
乾野 浩紀
とうの昔より、
乾野 浩紀
この脳は軽佻浮薄な愛の熱で茹で蕩けている!
乾野 浩紀
手袋を捨て、椿の唇に指を触れる。
乾野 浩紀
薄暗い中、その薬指に僅か銀色の輝き。
虎幡 椿
「っ……」
乾野 浩紀
他者に汚されたそこを清めるように、節くれ立った指がなぞる。
虎幡 椿
されるがままに。
虎幡 椿
会話は成り立たず、よく知ったはずの目の前の男が何を考えているかもわからない。
乾野 浩紀
長く。長く。逡巡と沈黙の間があった。
虎幡 椿
男たちに囲まれていた時よりも、むしろ今のほうが心細く不安を煽られる。
乾野 浩紀
唇を触れていた手が、震えながら降りていく。
乾野 浩紀
ゆっくりとそのおとがいへと添えられ、小さな顔を上向ける。
虎幡 椿
こういった事が苦手な人だと思っていた。故郷に操を立てて、この世界では節制に生きる人だと。
虎幡 椿
共感はできないが、理解はできている、つもりだった。
虎幡 椿
だから部屋の隅で縮こまっていてもらうつもりだった。自分が守る側、そっちが守られる側。
虎幡 椿
ところが、今の状況は何だ?
虎幡 椿
これは守られているのか? それとも──
乾野 浩紀
唇を重ねた。
乾野 浩紀
このキャラ造形だから愛型に寄せてもまあまあいけたんだけどせつこが愛型やるから譲って才覚になった結果5億倍死ぬ人間になった。
乾野 浩紀
愛型できるわけないだろ! こんな愛を制御できてない人間が!!
GM
出部屋、実は愛型より才覚型のほうが致死ダメージありますからね
三津原 耀
制御してくれ がんばって
乾野 浩紀
嘔吐
三津原 耀
「……っ、」
三津原 耀
ぎり、と唇を噛む。
三津原 耀
「……なぁ!」
三津原 耀
再び虚空に叫ぶ。
三津原 耀
「替えろよ! オレだろ! オレがムカつくんだろ!?」
GM
返答はない。
三津原 耀
「クソ!」
三津原 耀
扉を蹴る。
虎幡 椿
されるがままに。
乾野 浩紀
舌が這う。小さな唇をこじ開ける。
虎幡 椿
内腿を嚙まれていた時とは正反対の態度じゃないか。
虎幡 椿
この状況を終わらせるために、この行動は必要か?
乾野 浩紀
吐き出された欲を拭い去らんとするかのように、男の分厚い舌が少年の口腔内を拭っていく。
GM
男たちの残した熱が、浩紀のそれへと上塗りされていく。
乾野 浩紀
時折漏れる吐息が熱い。
乾野 浩紀
慣れ親しんだ男のにおいに、否定し難い情欲の気配。
虎幡 椿
仲間への暴力とは無縁な人だった。
虎幡 椿
理性的な人だった。
虎幡 椿
今は程遠い。
乾野 浩紀
たっぷりと時間をかけてその唇を清めたのち、
乾野 浩紀
ゆっくりと顔を離す。
乾野 浩紀
唇と唇を繋ぐ唾液の糸がかかって、
乾野 浩紀
それが途切れて、涙とともに床へと落ちる。
三津原 耀
愛を前に才覚が0になっちゃったからモブでもないしレイプでもないことをする浩紀さん……
乾野 浩紀
吐く
三津原 耀
愛は愚か 人間は感情を捨てるべき
乾野 浩紀
いっそ失望しきってくれ 俺を置いて二人で行け
GM
私が抉った 私が抉った 抉らせた
GM
だけどこの部屋通らないと絶対船降ろされる
乾野 浩紀
三津原 耀
通過者たち!通過者のリクエストで追加された部屋だった。モブレだぞ!!!
乾野 浩紀
俺がモブレじゃなくさせた
虎幡 椿
結局、人はこういう生き物か。
虎幡 椿
この人の底も、綺麗なものではないんだな。
乾野 浩紀
「……すまない」
乾野 浩紀
「椿」
乾野 浩紀
重ねたばかりの唇から、嗚咽めいた声が漏れ続ける。
乾野 浩紀
椿の視線を恐れるように、その目が合うことはない。
虎幡 椿
「……」
虎幡 椿
それでも、この人は綺麗な心を持っていて。
虎幡 椿
それがこうして涙を流させている。
虎幡 椿
「……別に」
虎幡 椿
「いいっすよ。自分を助けるためですもんね?」
虎幡 椿
それでも、イヤミの一つくらいは言いたい。
乾野 浩紀
「…………」
乾野 浩紀
沈黙は重く長い。
虎幡 椿
「あんた」
虎幡 椿
「おれを、どうしたいのさ」
乾野 浩紀
問いかけにびく、と肩が竦む。
虎幡 椿
「人には、余計なことを考えるなとか言っといて」
虎幡 椿
「あんたの頭ン中、今どうなってんの、って聞いてんの」
GM
背後の男たちは今もじっとりと二人の様子を眺めている。
浩紀が退けば、いつでも続きができるように。
三津原 耀
詰めろ詰めろ
三津原 耀
才覚100!
乾野 浩紀
「俺は」
乾野 浩紀
「俺は……っ」
乾野 浩紀
「いやだ」
虎幡 椿
「何がよ?」
三津原 耀
才覚0!
乾野 浩紀
ほんとにやだほんとにやだほんとにやだほんとにやだほんとにやだほんとにやだ
GM
確実に裁判より佳境
GM
こんなん抉れてる
乾野 浩紀
縋るように、椿の背中に回る腕に力がこもる。
乾野 浩紀
「あい、っ」
乾野 浩紀
「あいして、る」
乾野 浩紀
「んだ」
虎幡 椿
「……」
乾野 浩紀
「椿も」
乾野 浩紀
「沙也加も」
乾野 浩紀
「隆宏も」
乾野 浩紀
「みな、愛して」
乾野 浩紀
「だから」
乾野 浩紀
「他の誰にも、させたくない」
乾野 浩紀
「そう」
乾野 浩紀
「そう、思って」
乾野 浩紀
「だから――」
乾野 浩紀
椿の小さな肩へと顔を埋める。
乾野 浩紀
「……そんな」
乾野 浩紀
「そんな自分の、馬鹿げた不誠実な好色ぶりが」
乾野 浩紀
「一番、いやだ…………っ」
三津原 耀
「…………」
三津原 耀
扉を蹴る動きが止まる。
三津原 耀
浩紀の呼ばう名前に、自分のそれはなく。
三津原 耀
知っている。理解している。
三津原 耀
そんなことは些末なことで、今心を痛めるようなことじゃない。
三津原 耀
二人がこの部屋の向こうで強制されている行為だけが問題で……。
三津原 耀
どうでもいいんだ、自分のことは。
三津原 耀
どうでもいいことなのに……。
三津原 耀
胸が痛い。こんな時に、こんなことで。
三津原 耀
・・・・・・
GM
・・・・・
GM
名前……
三津原 耀
知ってるから……いいけど……
虎幡 椿
廊下にまた追い打ちが……
GM
全員に相互恋心をつけないことで 場を乱します
三津原 耀
はちメロ先生も片思いに巻き込まれてますけど……
GM
場が乱れてます・・・・・・・
三津原 耀
乱れましたね(発狂寸前)
虎幡 椿
……。一応。
虎幡 椿
その答えは、この行動は、虎幡椿を守るために起こしたこと……とも言えるが。
虎幡 椿
それは正確ではなく、不十分で、そのうえひどく無様なものだった。
虎幡 椿
ばかな人だよ。
乾野 浩紀
その無様の成れの果てに、男はあなたの肩で啜り泣く。
虎幡 椿
「……そう」
虎幡 椿
自分の育った世界では。
虎幡 椿
人の愛とは、とても都合のよいものだった。
虎幡 椿
愛が続く限り、その人のことは骨の髄まで啜ることができると教わった。
虎幡 椿
だから、胸に抱えるものは隠し通すべきで。
虎幡 椿
自分からその弱点を吐き出すのは、負けを認めたようなものだ。
乾野 浩紀
椿は才覚が100あるなあ~!
三津原 耀
よっ才覚0!
三津原 耀
知らない人100人にスクショを見せてどっちが才覚かアンケを取ろう
乾野 浩紀
爆笑
GM
そんなのわかりきってらあ!
乾野 浩紀
どっちが愛型でどっちが才覚型かな!?
三津原 耀
この賢い子供が才覚型に決まってらあな
虎幡 椿
「おれを独占したいってこと?」
乾野 浩紀
「…………っ」
乾野 浩紀
「したく」
乾野 浩紀
「したく、ない……」
乾野 浩紀
「そんな、権利が――俺には」
乾野 浩紀
「違うんだ」
乾野 浩紀
「本当は、こんなことだって」
虎幡 椿
「そうだよね」
虎幡 椿
「自分は、誰にも独占されてないもんねえ?」
乾野 浩紀
「…………」
虎幡 椿
「欲深くて、恥ずかしくって、言えたもんじゃない」
乾野 浩紀
「…………」
乾野 浩紀
項垂れるように、それを首肯する。
乾野 浩紀
え? 俺が抉られてる?
乾野 浩紀
今からこの愛情潰していいですか?
GM
抉られ代行ってコト!?
GM
潰れてもおかしくない……
三津原 耀
オレの時に代行してくれ
乾野 浩紀
代行しようとしてたんだよ! TS薬俺が飲もうとしてたのに!
虎幡 椿
「……ねえ」
虎幡 椿
「なんで手ぇ止めてんの。もう終わり?」
乾野 浩紀
びく、と椿を見る。
虎幡 椿
「それならおれ、あっちの輪に戻るけど」
乾野 浩紀
「…………っ」
GM
背後でざわめく音。
乾野 浩紀
腕を掴む。
乾野 浩紀
少年の細腕を、男の左手が。
乾野 浩紀
その薬指には銀色の指輪が光る。
虎幡 椿
「ちょっと、邪魔しないでよ」
虎幡 椿
その手を振り払ってみる。
虎幡 椿
気付けば、すっかり不安などは吹き飛んでいた。
虎幡 椿
乾野浩紀という存在のことが、今ならよくわかる。
乾野 浩紀
涙ながらに醜く濁った腹の奥底をぶちまけ、あなたに縋ってみせる哀れな存在。
虎幡 椿
「廊下の外で、今も三津原さんが待ってるんだよ。こんな会話を聞かされながらさ」
乾野 浩紀
「っ」
乾野 浩紀
「あ」
乾野 浩紀
「あかる……」
虎幡 椿
「しっかりしてよ、大人でしょ?」
虎幡 椿
大人と子供を隔てる壁なんて、存在しないのかもしれない。
虎幡 椿
けれど、あんたはおれを庇護の対象みたいに見てたじゃないか。
虎幡 椿
日頃いい加減なおれたちのために、大人っぽく振舞っていたじゃないか。
虎幡 椿
「何すべきか分かってる?」
乾野 浩紀
「…………」
乾野 浩紀
涙を落としながら、ゆっくりと頷いた。
乾野 浩紀
椿の腕を引く。
乾野 浩紀
その背に腕を回し、なるべく身体を打つことのないように床へと引き倒す。
虎幡 椿
されるがままに。
乾野 浩紀
手が伸びた。
乾野 浩紀
慎重に。出来うる限りの丁寧さで。
乾野 浩紀
堕落の国に堕ちてより長く堆積し、捌け口を失っていたものを全て注ぐかのように。
乾野 浩紀
その男は愛を伴ってあなたを抱く。
乾野 浩紀
無言ながらに進む、くだらない儀式。
GM
嘲笑の声と欲情の視線は、二人がほんの一瞬、我をなくすそのときと共に消え去った。
三津原 耀
椿……浩紀さんを激詰めするたのしみに目覚めてしまうのか……?
GM
そういう楽しみになっちゃうな まじかよ
乾野 浩紀
そうですね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
GM
この愛情抉ります???
乾野 浩紀
それで椿のたのしみが抉れないんなら愛情抉りたいんですけど……
GM
いや、たのしみはこれ間違いなく抉れてますね・・・・
乾野 浩紀
はい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
乾野 浩紀
そっスね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
三津原 耀
妨害に失敗したから自分の幸福も一緒に壊れちゃった浩紀の出身世界である『ブラッドムーン』の前身のTRPG『ブラッドクルセイド』の話。のカナ?
乾野 浩紀
お茶会で一回も判定に成功できないことあるんだな。
GM
せめて逆転で抉らせてあげられるように頑張ります
乾野 浩紀
いやだっ・・・・・・・・・・・・
乾野 浩紀
分厚い身体と硬い腕があなたを胸へと包み込んでいる。
GM
乱れた呼吸音だけが静寂の中に浮かぶ。
虎幡 椿
「……あれっ、消えてる!?」
虎幡 椿
起き上がり、男たちがいた方を指さす。
GM
そう、跡形もなく消えた。
乾野 浩紀
床へと蹲っている。
GM
そして、扉も開く。
虎幡 椿
「おいコラ! なに満足してんだー!」虚空へと抗議する。
三津原 耀
まあモブレノルマは一回果たしたしな……
乾野 浩紀
俺はモブだ
三津原 耀
卑屈にならないで……
三津原 耀
転がり込むように扉を開ける。
三津原 耀
「椿! 浩紀さん!」
乾野 浩紀
反応がない。
乾野 浩紀
無言のまま突っ伏している。
乾野 浩紀
ある意味では、耀に肉を喰らわれたとき以上に生気を感じられない姿。
虎幡 椿
「あ、三津原さんだ!」
虎幡 椿
「そっちもお疲れ様でした!」
三津原 耀
ピンピンした様子の椿と、対象的にぐったりしている浩紀に少し面食らう。
三津原 耀
「え?」
三津原 耀
「いや、オレは、全然……何も……」
乾野 浩紀
「…………」
虎幡 椿
「あ、そう? ならよかった!」
三津原 耀
「椿は、ケガ、とか……」
虎幡 椿
「ないっすよー。見ての通り」
虎幡 椿
体の汚れもくるりと一回転すれば元通り。
虎幡 椿
服を拾って袖を通す。
三津原 耀
「そ、か……」
乾野 浩紀
ぴくりとも動きません。
乾野 浩紀
死体のように横たわっている。
虎幡 椿
「むしろ今めちゃくちゃハイになってます!」
虎幡 椿
このうえなく上機嫌。
GM
その不思議な力があれば、どんな汚れもきれいさっぱり。
GM
しかし刻まれた『たのしみ』を忘れることはない。
虎幡 椿
ああ。
虎幡 椿
本当に楽しい時間だった。
虎幡 椿
堕落の国に来てから、こんなに楽しい事があっただろうか。
乾野 浩紀
俺はモブだから……俺を置いて先に行け……
三津原 耀
ナメクジになっちゃった
GM
モブと共に消えることはなかった
乾野 浩紀
なんで消えないんだ……?
乾野 浩紀
わからない……
三津原 耀
はちメロ先生も首を捻ってるよ
三津原 耀
そういう楽しみを覚えさせる予定はなかったでしょ
はちメロ先生
あれ……っ?
乾野 浩紀
ある意味はちメロ先生の思惑を一番外している存在かもしれん。
GM
よりにもよってうっかり惚れさせられた耀くんが一番素直だよ
虎幡 椿
死体のように倒れた男をつんつんとつつく。
虎幡 椿
「ほら、起きな!」
虎幡 椿
ぺちぺちと頭を叩く。
乾野 浩紀
叩かれます。
三津原 耀
なんと声をかけるべきか分からず、ぼんやりとそれを見ている。
乾野 浩紀
もたもたと頭だけを起こして、
乾野 浩紀
涙で濡れた顔で、怯えたように椿を窺う。
虎幡 椿
利用されるということを知っている。尽くすということを知っている。
虎幡 椿
けれど、やさしさというものは知らない。
虎幡 椿
自分が心を許した存在に対して、器用な触れ方を知らない。
虎幡 椿
だから、自分なりの愛情表現は、ひどく歪んだものとなる。
虎幡 椿
「やだな。おれに虐められたみたいなツラしちゃって」
乾野 浩紀
「…………」俯く。
乾野 浩紀
「す」
乾野 浩紀
「すまな、い」
乾野 浩紀
掠れた声で絞り出す。
虎幡 椿
「自分がキズついてますみたいな顔で言われてもな」
乾野 浩紀
「………………」
虎幡 椿
「気にしてないよ?」
乾野 浩紀
項垂れながら、涙を落としている。
乾野 浩紀
愚かな男の姿を晒す。
虎幡 椿
「別に気にしてないよ。楽しかったし」
乾野 浩紀
「すまない……」
虎幡 椿
「こういう役、慣れてるし」
乾野 浩紀
「…………」
虎幡 椿
「ほんの一瞬だけ、独占できてよかったね」
乾野 浩紀
さらに深く頭を垂れた。
[ 虎幡 椿 ] たのしみ : 0 → -1
三津原 耀
「……と」
三津原 耀
「とりあえず、出よ」
三津原 耀
「休むにしても、廊下の方がまだ……」
虎幡 椿
「そっすね!」
乾野 浩紀
「…………」
乾野 浩紀
俯いているのか頷いているのか判然としない。
三津原 耀
「浩紀さん、立てる……?」
乾野 浩紀
「…………た」
乾野 浩紀
「つ」
乾野 浩紀
掠れた声で言って、服を整える。
虎幡 椿
「あ、忘れてた! お金お金!」
GM
100円玉、ばっちり落ちています。
GM
これが最後の一枚。
虎幡 椿
回収して、渡す。
乾野 浩紀
重い腕を伸ばして、それを受け取る。
虎幡 椿
「お小遣いです。楽しませてもらったからね」
乾野 浩紀
「…………」
乾野 浩紀
「椿」
乾野 浩紀
「お前は、楽しめた」
乾野 浩紀
「か?」
虎幡 椿
「うん!」
乾野 浩紀
「…………」
乾野 浩紀
「そうか」
乾野 浩紀
「なら」
乾野 浩紀
「よかった」
虎幡 椿
「おれはね」
虎幡 椿
「乾野さんが完璧な人間じゃなくて嬉しいよ」
乾野 浩紀
「…………」
乾野 浩紀
「完璧に」
乾野 浩紀
「振る舞っていた、つもりは」
乾野 浩紀
「なかったんだがな……」
虎幡 椿
「でも、いいかっこしてたでしょ?」
乾野 浩紀
「…………」
乾野 浩紀
「責任」
乾野 浩紀
「が……」
乾野 浩紀
「そうすべき……」
乾野 浩紀
「した」
乾野 浩紀
「したく、て」
乾野 浩紀
「俺は、そのように……」
虎幡 椿
「これからも頼りにしてるからね」
乾野 浩紀
ちら、と椿を見て。
乾野 浩紀
頷いた。
三津原 耀
このパーティー大丈夫? オレも椿によちよちカウンセリングされて好きになってるんですけど
三津原 耀
未成年に手綱握られた大人二人になっちゃう?
乾野 浩紀
そうなりますね
三津原 耀
あーあ オレたちは椿に精神を掌握された大人
乾野 浩紀
椿は別に俺のこと好きじゃないから怖い
GM
すべてにおいて竿になった結果か……
乾野 浩紀
3回の竿で心が折れた
GM
掌握 掌握されてる
GM
掌握……っ
乾野 浩紀
終わり
三津原 耀
椿が楽しそうでよかった
GM
モブレされた上で仲間に犯されて抉られてこんなにも元気
虎幡 椿
でも人格は歪んだ
乾野 浩紀
舐められてしかいないのにどんどんしおれた
三津原 耀
浩紀さんはナメクジになっちゃった
GM
お茶会終了。
GM
小道具の移動や整理はここで済ませましょう。
乾野 浩紀
*乾野が所持している免罪符を椿に譲渡します。
虎幡 椿
こいつで免罪してやるよ
乾野 浩紀
俺のことは免罪しなくていい……お前が免罪されろ……
GM
では、免罪符移動させときますね
[ 乾野 浩紀 ] 免罪符 : 1 → 0
[ 虎幡 椿 ] 免罪符 : 0 → 1