◆ラウンド5

GM
ラウンド5のプロットをお願いします。
七竈 幽
影分身を使用します。
GM
判定をどうぞ。
七竈 幽
2D6>=5 (判定:分身の術) (2D6>=5) > 7[3,4] > 7 > 成功
七竈 幽
プロットOK
獅子鞍 透夜
おk
懸鉤子 蜜
確定しました。
七竈 蘇芳
ok!
GM
はい、では
GM
ラウンド5、プロットの開示をお願いします!
[ 獅子鞍 透夜 ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。
[ 七竈 幽 ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
[ 七竈 蘇芳 ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。
[ 七竈 幽 ] がダイスシンボルを公開。出目は 2 です。
[ 懸鉤子 蜜 ] がダイスシンボルを公開。出目は 1 です。
GM
幽はどちらへ。
七竈 幽
4
GM
OK
GM
◆ラウンド5
プロット4:幽 3:透夜、蘇芳 1:蜜

プロット4 行動:七竈 幽

七竈 幽
透夜にクリティカルヒット。
GM
了解です。破りは憑依術よりくらましで-2。
懸鉤子 蜜
奥義破りをします。
GM
判定をどうぞ。
懸鉤子 蜜
2D6-2>=9 (判定:言霊術) (2D6-2>=9) > 8[2,6]-2 > 6 > 失敗
GM
失敗ですね。
獅子鞍 透夜
奥義やぶりをします
GM
どうぞ!
獅子鞍 透夜
2D6-2>=9 (判定:見敵術) (2D6-2>=9) > 8[2,6]-2 > 6 > 失敗
GM
これも失敗。
GM
それではこのままでは透夜は3点のランダム分野ダメージ。
懸鉤子 蜜
奥義を使用します。
GM
はい。蜜の絶対防御は衣装術でくらましがついて-2。
七竈 蘇芳
奥義破りします
GM
了解です。判定をどうぞ。
七竈 蘇芳
2D6-2>=7 (判定:登術) (2D6-2>=7) > 4[2,2]-2 > 2 > 失敗
GM
失敗ですね。
七竈 蘇芳
神通丸
GM
ここでですか。いいでしょう、振り直しをどうぞ。
七竈 蘇芳
2D6-2>=7 (判定:登術) (2D6-2>=7) > 7[2,5]-2 > 5 > 失敗
GM
失敗です。
[ 七竈 蘇芳 ] 忍具 : 1 → 0
七竈 幽
奥義破りします。
GM
はい。くらましで-2と博識で+2。
七竈 幽
兵糧丸で器術を回復。火術から。
[ 七竈 幽 ] 体術 : 0 → 0
[ 七竈 幽 ] 器術 : 0 → 1
[ 七竈 幽 ] 忍具 : 1 → 0
GM
はい。どうぞ。
七竈 幽
感情修正ください!
七竈 蘇芳
感情修正します!
GM
ではさらに+1ですね。
七竈 幽
2D6-2+3>=9 (判定:火術) (2D6-2+3>=9) > 8[2,6]-2+3 > 9 > 成功
GM
成功。
GM
蜜の奥義は破られました。
獅子鞍 透夜
奥義を使用します
GM
絶対防御、縄術からですね。
七竈 蘇芳
破ります。
GM
判定をどうぞ。
七竈 蘇芳
2D6>=6 (判定:登術) (2D6>=6) > 7[3,4] > 7 > 成功
GM
成功ですね。
GM
長かったな……本当に長かった……。
GM
幽はクリティカルヒットによる喪失分野決定の3D6を。
七竈 幽
3d6 (3D6) > 8[2,2,4] > 8
GM
体術、謀術、任意。
獅子鞍 透夜
謀術と戦術。
体術は兵糧丸で回復
[ 獅子鞍 透夜 ] 謀術 : 1 → 0
[ 獅子鞍 透夜 ] 戦術 : 1 → 0
[ 獅子鞍 透夜 ] 忍具 : 1 → 0
GM
謀術と戦術。了解です。
GM
では演出ですね……長かったな…………。
七竈 幽
神でも魔でも人でも、なんでもいい。
七竈 幽
蘇芳さんは蘇芳さんだ。
七竈 幽
命を救ってくれた。
七竈 幽
名を与えてくれた。
七竈 幽
共にいてくれた。
七竈 幽
これからも、ずっと。一緒にいる。
七竈 幽
そのために。
七竈 幽
今一度、炎が揺らめく。
七竈 幽
幽の太刀筋も、また。
七竈 幽
炎のように揺らめき移ろって、同じ太刀筋を二度取ることはない。
七竈 幽
透夜の死角から、刃が襲う。
獅子鞍 透夜
意識は火神へと向いていた。
獅子鞍 透夜
決して、油断したわけではない。
獅子鞍 透夜
網に手が届かない。
懸鉤子 蜜
掌を躱される。
獅子鞍 透夜
背後、目の届かない場所。
獅子鞍 透夜
燃える炎はその気配を隠す。
七竈 蘇芳
幽本人ではなく、その太刀筋を守るように、影が這う。
七竈 幽
ずぶり、と
七竈 幽
刃が透夜の身体に突き刺さる。
七竈 幽
胸ではない。そこにもう心臓のないことを知っている。
獅子鞍 透夜
「……っ」
七竈 幽
脇腹から深々と刀が貫く。
懸鉤子 蜜
「とーや!」
七竈 幽
そのまま払うように刃を引き抜く。
獅子鞍 透夜
「……っは」
獅子鞍 透夜
破れた皮膚から血が噴き出す。
獅子鞍 透夜
銃を取り落とした左手で脇腹を抑え、膝をつく。
獅子鞍 透夜
深く息を吐いて痛みを内側へと抑え込み
獅子鞍 透夜
唇を嚙み、睨むのは……火神。
七竈 蘇芳
その視線を真っ向から受ける。
GM
◆プロット3
GM
透夜と蘇芳は2D6を。
獅子鞍 透夜
2d6 (2D6) > 6[1,5] > 6
七竈 蘇芳
2D6 (2D6) > 7[2,5] > 7
GM
透夜からですね。

プロット3 行動:獅子鞍 透夜

獅子鞍 透夜
七竈 蘇芳に対空千手砲
GM
鬼影をつけて-2です。命中判定をどうぞ。
獅子鞍 透夜
回想を使用します
GM
OK!
GM
秘密を自ら開示し、回想シーン演出を行ってください。
獅子鞍 透夜
獅子鞍 透夜
獅子鞍 透夜
あの日から俺はそう名乗るように言われ、『宝珠・迦具土』をその身に受けた。
獅子鞍 透夜
全身が燃え上がり、灰になる夢を見た。
夜中に何度も魘された。
獅子鞍 透夜
その『宝珠・迦具土』を守るため、厳しい修行をさせられた。
獅子鞍 透夜
鞍馬にあって異端と呼ばれる銃は、手に馴染んだ。
獅子鞍 透夜
人に追われ、魔に追われ。
獅子鞍 透夜
守るため、殺すため、技を磨き続け、死ぬような訓練を。
獅子鞍 透夜
続けてこれたのは、ミツのおかげだ。
獅子鞍 透夜
「君を自由にする」
獅子鞍 透夜
そう、約束してくれた。
獅子鞍 透夜
いや、それだけじゃない。
獅子鞍 透夜
俺は十分に自由だったよ。
獅子鞍 透夜
だから、ここで死ぬわけにはいかない。
獅子鞍 透夜
俺達には、まだ生きたいって思える理由がたくさんある!
獅子鞍 透夜
心臓である『宝珠・迦具土』を一度でも失った場合、
あなたはエンディングフェイズで死亡する。
『宝珠・迦具土』と一体化しているため、
あなたは『炎刃』を使用することが出来る。

鞍馬神流はあなたを餌に火神をおびき出そうとしている。
だが、『宝珠・迦具土』を使うことは危険な賭けでもある。
クライマックスフェイズ終了時に火神が死亡していなかった場合、
鞍馬神流の手によってあなたは『宝珠・迦具土』ごと封印される。

「君を自由にする」
PC4はあなたにそう約束してくれた。
相手が約束を守ってくれるならば、
あなたは自らの使命を「自由になる」に変更しても構わない。
獅子鞍 透夜
膝をついたまま、踵を踏み込んだ。
GM
はい。回想シーン効果により、命中判定に+3の修正です。鬼影と合わせて-2+3。
GM
判定をどうぞ。
獅子鞍 透夜
2D6-2+3>=5 (判定:絡繰術) (2D6-2+3>=5) > 8[2,6]-2+3 > 9 > 成功
GM
成功。
GM
蘇芳は3回の回避判定を。
七竈 蘇芳
2D6>=9 (判定:手裏剣術) (2D6>=9) > 6[1,5] > 6 > 失敗
GM
命中ですね。零討が乗って2点の射撃戦ダメージですが。
七竈 蘇芳
奥義使用します。絶対防御/くらまし/防御低下
獅子鞍 透夜
奥義やぶりをします
GM
はい。隠蔽術より。
獅子鞍 透夜
2D6-2>=6 (判定:刀術) (2D6-2>=6) > 8[3,5]-2 > 6 > 成功
GM
成功です。
GM
……蘇芳は脱落ですね。
GM
同時行動の処理をしましょうか。

プロット3 行動:七竈 蘇芳

七竈 蘇芳
透夜に【接近戦攻撃】
GM
了解です。命中判定をどうぞ。
七竈 蘇芳
2D6>=5 (判定:手裏剣術) (2D6>=5) > 6[2,4] > 6 > 成功
獅子鞍 透夜
回避します
GM
どうぞ。
獅子鞍 透夜
2D6>=6 (判定:砲術) (2D6>=6) > 8[4,4] > 8 > 成功
GM
成功ですね。
七竈 蘇芳
ーー死ねない。
七竈 蘇芳
あの子を置いて、先には。
七竈 蘇芳
それが約束で。
七竈 幽
オレより先に死なないで。
七竈 幽
蘇芳さん。
獅子鞍 透夜
踵のスイッチから、連動して。
七竈 蘇芳
それを諦めたなら。
七竈 蘇芳
その小指を振りほどいたなら。
獅子鞍 透夜
黄金色のマイクロミサイルが発射される。
それは、透夜の背後ではなく……離れた藪から。
獅子鞍 透夜
これは、獅子鞍に教わったものではない。
七竈 蘇芳
目の前の透夜の背から放たれる砲弾を警戒した。
獅子鞍 透夜
血に流れる記憶、透夜が磨き上げた技。
七竈 蘇芳
だから一瞬、反応が遅れた。
七竈 幽
「っ、蘇芳さん!!」
七竈 蘇芳
その一瞬は、高速機動の中にあって明暗を分ける。
七竈 蘇芳
「ーーーー!!」
七竈 幽
炎も刃も、届かない。
獅子鞍 透夜
恨みではない。妬みでもない。これは……
獅子鞍 透夜
――定め。
七竈 蘇芳
血とも影ともつかぬ、粘ついた闇が飛び散った。
獅子鞍 透夜
付近でミサイルが爆発する。
七竈 蘇芳
もう、爆撃を吞み込むことは出来なかった。
獅子鞍 透夜
火神を殺す。
七竈 蘇芳
ーー嗚呼。
獅子鞍 透夜
胸元に、『宝珠・迦具土』に、銃が突きつけられる。
およそ通常の戦闘では当たらないだろう、大口径の拳銃。
七竈 蘇芳
ばたつく。恥も外聞もなく、みっともない、最後の抵抗。
獅子鞍 透夜
「…………」
獅子鞍 透夜
引き金に、指がかけられ。
獅子鞍 透夜
「透夜を……幽を。」
獅子鞍 透夜
「助けてくれてありがとうよ、"蘇芳さん"」
七竈 蘇芳
あの時変な気まぐれを起こさずに。
七竈 蘇芳
喰っておいてやれば、よかった。
獅子鞍 透夜
だが……
獅子鞍 透夜
「死んでくれ」
獅子鞍 透夜
引き金を引く手は、震えなかった。
七竈 蘇芳
そうしておけば、こんな思いをさせることもなかったのに。
七竈 蘇芳
魂を結ぶ約束を、自らで破ることはできなかった。
七竈 蘇芳
死亡攻撃なし、脱落します。
獅子鞍 透夜
「…………」
[ 七竈 蘇芳 ] 器術 : 1 → 0
[ 七竈 蘇芳 ] 体術 : 1 → 0
GM
了解です。七竈蘇芳が脱落。
七竈 幽
忍びの攻防は、刹那。
七竈 幽
間に合わない。届かなかった。
七竈 幽
銃弾が蘇芳の胸を貫いた。
七竈 幽
「蘇芳、さん…………っ!」
獅子鞍 透夜
神産みの儀
獅子鞍 透夜
やってやろうじゃないか。
獅子鞍 透夜
「幽……」
獅子鞍 透夜
「こんどこそ、俺が……」
獅子鞍 透夜
「仇だな」
獅子鞍 透夜
恨みはない。されど、恨まれる覚悟なら……
獅子鞍 透夜
とうにしている。
七竈 幽
「…………」
七竈 幽
蘇芳に駆け寄ろうとして、脚を止める。
七竈 幽
まだ終わってない。
七竈 幽
まだ。
七竈 幽
刀を──啼沢女を握りしめる。
七竈 幽
透夜に向き直る。
七竈 幽
まだ、背を向けるわけにはいかない。
七竈 幽
言葉の代わりに視線を返す。

プロット1 行動:懸鉤子 蜜

懸鉤子 蜜
まだ、啼沢女がそこにあること。
それはこの戦いがまだ終わらないことを意味する。
懸鉤子 蜜
【黄泉軍】を使用します。
対象は七竈 幽。
GM
命中判定を。
懸鉤子 蜜
2D6>=5 (判定:傀儡の術) (2D6>=5) > 5[1,4] > 5 > 成功
GM
幽は回避判定をどうぞ。
七竈 幽
2D6>=6 (判定:分身の術) (2D6>=6) > 4[1,3] > 4 > 失敗
GM
命中ですね。集団戦が1点、射撃戦が2点。
GM
以降幽の回避判定に-1の修正がつきます。
GM
蜜はKWTを。
懸鉤子 蜜
KWT 怪変調表(2) > マヒ:修得している特技の中からランダムに一つを選び、その特技が使用不能になる。この効果は、修得している特技の数だけ累積する。各サイクルの終了時に、《身体操術l》で行為判定を行い、成功するとこの変調はすべて無効化される。
GM
蜜は1D6をお願いします。キャラクターシート右側の特技一覧の上から1D6番目で裁定。
懸鉤子 蜜
1d6 (1D6) > 3
GM
火術ですね。
GM
幽は任意の二分野を潰してください。
七竈 幽
器術、戦術。
GM
OK
[ 七竈 幽 ] 器術 : 1 → 0
[ 七竈 幽 ] 戦術 : 1 → 0
GM
演出を。
懸鉤子 蜜
この戦いを終わらせること。
それは『宝珠・迦具土』と『神鏡・啼沢女』にまつわるすべてに、終止符を打つこと。
懸鉤子 蜜
一族の業火を、とこしえに消し去るために。
魂をもって怨念に、妄執にこたえること。
懸鉤子 蜜
幽くん。
ここからは、君を弔うための戦い。
懸鉤子 蜜
あの日、業火に焼かれた。
透夜の、結の人生を。
懸鉤子 蜜
今ここに、在るべき未来へ繋げます。
懸鉤子 蜜
熊の掌が、深くその肉を抉らんと飛ぶ。
七竈 幽
爪が肉を抉り、裂く。
七竈 幽
「──……っ、」
七竈 幽
深く抉れた傷口から、ぼたぼたと血が溢れる。
七竈 幽
炎で傷口を焼き、止血する。
七竈 幽
そのまま、炎に身を包む。
七竈 幽
その身を、魂までもを焼き尽くして、
七竈 幽
炎そのものになるように。
GM
ラウンド5がこれにて終了。
GM
最終ラウンドへと移りましょう。

◆ラウンド6

七竈 幽
影分身を使用。
GM
判定をどうぞ
七竈 幽
2D6>=5 (判定:分身の術) (2D6>=5) > 3[1,2] > 3 > 失敗
七竈 幽
うそ……
GM
ここに来て。
獅子鞍 透夜
プロットしました
七竈 幽
OK
懸鉤子 蜜
確定しました。
GM
では
GM
ラウンド6,プロットオープンをお願いします!
[ 獅子鞍 透夜 ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
[ 懸鉤子 蜜 ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。
[ 七竈 幽 ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。
GM
◆ラウンド6
プロット4:透夜 3:幽、蜜

プロット4 行動:獅子鞍 透夜

獅子鞍 透夜
陽炎
GM
一応先に聞こう 使用する攻撃忍法は?
獅子鞍 透夜
接近戦攻撃
GM
OK。接近戦攻撃に組み合わせての陽炎ですね。
GM
陽炎から判定をどうぞ。
獅子鞍 透夜
はい
獅子鞍 透夜
2D6>=5 (判定:刀術) (2D6>=5) > 10[5,5] > 10 > 成功
GM
成功。そのまま命中判定を。
獅子鞍 透夜
2D6>=5 (判定:縄術) (2D6>=5) > 7[2,5] > 7 > 成功
GM
成功。
GM
幽は-2をつけて縄術から回避判定を。本当は黄泉軍によりさらに-1がついた。
七竈 幽
2D6-2>=10 (判定:分身の術) (2D6-2>=10) > 10[4,6]-2 > 8 > 失敗
GM
接近戦ダメージが1点。
GM
透夜は分野決定の1D6を。
獅子鞍 透夜
1d6 (1D6) > 4
GM
戦術、潰れていますね。幽は任意の分野を潰してください。
七竈 幽
忍術
[ 七竈 幽 ] 忍術 : 1 → 0
GM
演出を。
獅子鞍 透夜
透夜の姿が揺らぐ
獅子鞍 透夜
青い炎と黒い炎、2つの炎が巻き起こす熱気にその身を眩ませる。
獅子鞍 透夜
それは、先ほど幽が使って見せたのと同じ。
獅子鞍 透夜
しかし、狙うのは……頭上。
獅子鞍 透夜
夜の闇、月の雲に隠れるのに乗じて鋼縄を脳天から打ち下ろす。
獅子鞍 透夜
昏倒させるつもりで。
七竈 幽
霞む視界で、闇に紛れた攻撃を捉えることは叶わず。
七竈 幽
それでも空を切る音を頼りに、身を捻る。
七竈 幽
縄は頭の後ろを掠め、背中を強かに打ち付ける。
七竈 幽
「…………っ」
七竈 幽
姿勢を崩しかけて、踏みとどまる。
七竈 幽
「……殺せと」
七竈 幽
「言ったはずだ」
獅子鞍 透夜
「なんで」
獅子鞍 透夜
「俺が、てめーの言うこと聞かなきゃなんねーんだよ」
七竈 幽
「…………」
獅子鞍 透夜
無傷ではない。
切られた脇腹はかろうじて出血を止めている。
獅子鞍 透夜
痛い、辛い、苦しい。
獅子鞍 透夜
それでも
獅子鞍 透夜
「死にたきゃ勝手に死ねよ。そこの"蘇芳さん"が、それを望んでると思うならな」
七竈 幽
「………………」
七竈 幽
「言われずとも、オレはオレの好きにする」
GM
◆プロット3
GM
幽と蜜は2D6を。
七竈 幽
2d6 (2D6) > 12[6,6] > 12
懸鉤子 蜜
2d6 (2D6) > 7[3,4] > 7
七竈 幽
ハァ?
GM
そ、そんな……
七竈 幽
キレそ
GM
蜜からですね。
懸鉤子 蜜
【接近戦攻撃】を使用します。
対象は七竈 幽。

プロット3 行動:懸鉤子 蜜

GM
はい。判定をどうぞ。
懸鉤子 蜜
2D6>=5 (判定:怪力) (2D6>=5) > 6[1,5] > 6 > 成功
GM
成功。
GM
幽は-1をつけて回避判定を。
七竈 幽
2D6-1>=12 (判定:憑依術) (2D6-1>=12) > 8[2,6]-1 > 7 > 失敗
GM
命中ですね。
GM
忍具も使い切っている。幽は接近戦1点と射撃戦2点の合計3点ダメージを受けて脱落です。
GM
が、先に幽の手番の処理を。

プロット3 行動:七竈 幽

七竈 幽
クリティカルヒット/くらまし/威力低下/憑依術
七竈 幽
対象は透夜。
獅子鞍 透夜
絶対防御をします
GM
はい。縄術ですね。
GM
破りはありますか?
七竈 幽
破ります。
GM
判定をどうぞ。
七竈 幽
2D6+2>=16 (判定:憑依術) (2D6+2>=16) > 11[5,6]+2 > 13 > 失敗
GM
失敗ですね。
GM
では演出を頂きましょう。
懸鉤子 蜜
帯締めを解いた女の腕が、見る間にその手に抱く、『神鏡・啼沢女』へ伸びる。
懸鉤子 蜜
素手の指先が、鏡のような刀身を握りこむ。
皮膚いちまいと身に纏った気でもって。
懸鉤子 蜜
火神へその神気を与えぬように押し留める。
七竈 幽
「……っ!」
七竈 幽
刃を掴まれる。
懸鉤子 蜜
怪力が、ぐ、と籠る。
七竈 幽
渡すわけには、
七竈 幽
折られる訳にはいかない。
七竈 幽
これは
七竈 幽
蘇芳さんに返さなければいけない。
懸鉤子 蜜
その刃を手繰るように、捩じるように。
懸鉤子 蜜
渡せないなら、折らせないなら。
七竈 幽
二人で生きることが叶わなくても、
七竈 幽
これを返せば、蘇芳さんだけなら。
懸鉤子 蜜
あなたは、その腕を代償にするんでしょう?
懸鉤子 蜜
知ってる、私も。
あなたと同じ立場なら。
懸鉤子 蜜
きっとそうした。
懸鉤子 蜜
太い枝が割れるような音。
獅子鞍 透夜
「ミツ」
獅子鞍 透夜
呼びかける、その手には広い銃口を持った短銃。
懸鉤子 蜜
その声に、止まる。
獅子鞍 透夜
月の光。炎の揺らめき。
獅子鞍 透夜
もう、邪魔はさせない。
獅子鞍 透夜
「そこで見てろよ。その覚悟がないなら……」
獅子鞍 透夜
「勝手に死んでろ」
獅子鞍 透夜
銃口から放たれた網が幽の身体を絡めとる。
七竈 幽
「……っ、」
七竈 幽
砕けた腕で、刀は振るえない。
七竈 幽
網に捕らわれる。
GM
プロット3が終了。同時行動による生命力喪失の処理を行います。
[ 七竈 幽 ] 妖術 : 1 → 0
GM
七竈 幽は脱落します。
七竈 幽
遺言を行います。
GM
了解しました。
七竈 幽
網に絡め取られた身体を、炎が包む。
七竈 幽
身を焦がし、魂を焦がし、鋼線を溶かして、
七竈 幽
不知火の死霊の炎。
七竈 幽
それと混ざり合う。
七竈 幽
炎が蘇芳を庇うように包む。
七竈 幽
「蘇芳さん」
七竈 蘇芳
意識はほとんど潰えていた。名を呼ぶことすら覚束ない。
それでも炎に包まれれば、僅かに。微かに。指先が動く。
七竈 幽
「……蘇芳さん」
七竈 幽
炎が、指先に触れる。
七竈 幽
熱くはない。
七竈 幽
その炎は蘇芳を害さない。
七竈 蘇芳
やわらかい熱。あの日炎の荒野で拾い上げたそのとき、そのままの。
七竈 蘇芳
それは七竈蘇芳が初めて知った、人間の温もり。
七竈 蘇芳
指先が二度、三度と痙攣する。
七竈 蘇芳
「……ゆ、ぅ」
七竈 幽
「蘇芳さん」
七竈 幽
「ごめん」
七竈 蘇芳
ゆう、ゆう、と、うわごとのようにそればかり、唇が動く。
七竈 幽
【秘密:七竈 幽】
あなたの命を繋いでいるのは七竈 蘇芳に与えられた『神鏡・啼沢女』の力によるものだ。
七竈 蘇芳に助けられるまでの記憶を失っているあなたにとって、七竈 蘇芳は何者にも代えがたい存在だ。
あなたの本当の使命は『七竈 蘇芳に恩を返す』ことである。

しかし、あなたの肉体は死した不知火の一族の業火によって支配されている。
この支配を脱するまで、あなたの使命は『獅子鞍 透夜を殺す』となる。
支配されている間、戦闘での戦果はGMが決定する。
七竈 蘇芳
謝らないでくれ。
七竈 幽
熱が、やわらかく蘇芳を包んでいる。
七竈 幽
蘇芳が幽を守り、包んできてくれたように。
七竈 蘇芳
何を謝ることがある。
七竈 蘇芳
謝るのならばこちらのほう、お前を、自分自身を守ることのできなかった、俺が。
七竈 蘇芳
「ゆう、」
七竈 幽
「蘇芳さん……」
七竈 幽
「…………」
七竈 蘇芳
咳き込むように言葉になる。10年間数えきれないほど呼んだ名前。
七竈 幽
「……ありがとう」
七竈 蘇芳
手を握りしめる。そこにお前の手がなくても、きつく、強く。
七竈 幽
「蘇芳さんに会えてよかった」
七竈 幽
応えるように、炎が蘇芳の手を包んでいる。
七竈 蘇芳
「幽、俺も、俺も、ごめん、」
七竈 蘇芳
「ごめんなあ……」
七竈 幽
「……謝らないで」
七竈 幽
炎が揺らめく。
七竈 幽
蘇芳を包む炎が、徐々にその勢いを弱めていく。
七竈 蘇芳
それを離すまいと握りしめても。
七竈 蘇芳
揺らぎは消えず、抱きしめることもかなわず。
七竈 蘇芳
「いやだ、」
七竈 蘇芳
「幽、」
七竈 蘇芳
「ずっと一緒に、……」
七竈 幽
「…………」
七竈 蘇芳
「幽が、いないと、……俺もう、さびしくて……」
七竈 蘇芳
「ダメな父さんで、ごめん……」
七竈 幽
「蘇芳さん」
七竈 幽
「オレ、幸せだったよ」
七竈 幽
「今も」
七竈 幽
蘇芳さんを守れなくて悔しいけど。
七竈 幽
それでもこうして蘇芳さんの元で死ねるなら。
七竈 幽
勝手な息子でごめん。
七竈 蘇芳
「………そ……かあ……」
七竈 幽
一人で生きられなくてごめん。
七竈 蘇芳
その言葉に、ほっとしたように大きく、息を吐きだして。
七竈 蘇芳
「俺も、幸せだった……」
七竈 蘇芳
「これが、……幸せ、だったんだなあ……」
七竈 蘇芳
そこにない小さく愛しい頭を撫でるように。
七竈 蘇芳
指が動く。
七竈 幽
掌に擦り寄るように、炎が揺れて。
七竈 幽
すり抜ける。
七竈 幽
死者の炎が散ってゆく。
七竈 蘇芳
それきり、手は落ちる。もはやその時を待つだけ。
七竈 幽
不知火の妄執ともろともに、幽火が薄れていく。
七竈 幽
最後に僅かな火の粉が、透夜の──結の耳元を掠めて。
七竈 幽
それきり。
獅子鞍 透夜
「…………」
獅子鞍 透夜
ああ、またひとつ。
獅子鞍 透夜
声がふえやがるな……。
獅子鞍 透夜
だが、それも。
獅子鞍 透夜
まあ、悪くない。
GM
プロット3の処理が終了し、6ラウンド目が終了。
GM
クライマックスフェイズがこれにて終了します。
GM
残った二人のうち、生命力の喪失がより少ない方を勝者とします。
GM
勝者は懸鉤子 蜜。
GM
生殺与奪と、戦果の宣言をお願いします。
懸鉤子 蜜
戦果として『神鏡・啼沢女』を奪い、
脱落者 七竈 蘇芳の命を奪います。
GM
了解しました。
GM
火神被殺は、ここに為された。
GM
『神産みの儀式』を完成させた者は忍神として、願いを一つ叶える力を得ます。
今回は特例として、勝者の蜜ではなく透夜が忍神となることを認めます。
GM
あなたたちは、何を願いますか。
懸鉤子 蜜
心臓を失った獅子鞍 透夜の身体を癒し、自由な生と未来を願います。
GM
はい。今のあなたたちなら、それが叶います。
GM
夏の夜。
GM
火の粉は風に、
GM
月下に倒れ伏す火神の姿がある。
獅子鞍 透夜
逝ったか。
獅子鞍 透夜
亡骸を振り返りはしない。
そもそも、既にそこにあるかも怪しい。
懸鉤子 蜜
戦装束を脱ぎ捨て、火神へと歩み寄る。
獅子鞍 透夜
いまだ残るのは火神。
銃を手に歩み寄る。
獅子鞍 透夜
「…………」
七竈 蘇芳
地に巨躯を投げ出して、まるで焼き付いた影のようにそこに在る。
わずかに胸が上下する。ーーまだ、息がある。
懸鉤子 蜜
頷き、透夜へ促す。
獅子鞍 透夜
血の繋がり、血縁。
幽を家族と思うのならば、この男もまた。
獅子鞍 透夜
宝珠ではない、その頭に銃口を向ける。
懸鉤子 蜜
その様を見つめる。
七竈 蘇芳
瞼を震わせ、薄らと目を開け。透夜を見る。
獅子鞍 透夜
『しぶといな』だとかいくらでも憎まれ口は思い浮かんだものだが。
獅子鞍 透夜
かける言葉は一つ。
獅子鞍 透夜
「向こうで、仲良くな」
七竈 蘇芳
もはや魔の光はなく、剥く牙もなく。
獅子鞍 透夜
引き金を、引いた。
七竈 蘇芳
『ありがとうね』
七竈 蘇芳
そう言ったのか、どうか。
七竈 蘇芳
燃えるような宝珠だけを残して影は溶け落ちた。
懸鉤子 蜜
宝珠に跪き、礼をする。
妖でも、魔でも、神と呼ばれたものだ。
懸鉤子 蜜
燃えるようなそれを掌で拾い上げた。
懸鉤子 蜜
『宝珠・迦具土』と『神鏡・啼沢女』を揃えて、月の光の元に並べ。
懸鉤子 蜜
「──恐み恐み申す」
懸鉤子 蜜
禊の祝詞を述べて、宝珠を割る。
いずこかに還されたそれは、在るべくして割れた。
懸鉤子 蜜
手にした面のなかに、月の光が満ちる。
今ここに降る、シノビガミの力。
懸鉤子 蜜
恭しく、透夜の口元へ運ぶ。
懸鉤子 蜜
盃のように飲み下せば。
儀式は執り行われる。
獅子鞍 透夜
畏まり、面に両手で触れる。
獅子鞍 透夜
その雫を零さぬように飲み干す。
懸鉤子 蜜
青い炎のように青い月の光が。
正しく透夜の中に満ちる。
懸鉤子 蜜
見届け、一段と深い礼を。
獅子鞍 透夜
清らかなる力が波紋のように広がるのを感じる。
獅子鞍 透夜
空になった腹に、脈打つものが生まれる。
獅子鞍 透夜
神産みの儀は成され
獅子鞍 透夜
ここに新たなる神がうまれた。
獅子鞍 透夜
「…………」
獅子鞍 透夜
目を閉じ、口元には笑み。
獅子鞍 透夜
「…………懸鉤子 蜜」
懸鉤子 蜜
「ここに」
獅子鞍 透夜
「大儀であった」
獅子鞍 透夜
「それから……」
獅子鞍 透夜
「腹減ったな」
獅子鞍 透夜
その顔は、獅子鞍 透夜そのままに。
懸鉤子 蜜
「……ふふ」
獅子鞍 透夜
「めしめし」
懸鉤子 蜜
いそいそと、脱ぎ捨てた服を纏い。
きゅ、と髪をまとめる。
懸鉤子 蜜
「今日の晩御飯は~特製ハンバーグドリアだぞう~!」
獅子鞍 透夜
「やった~」
獅子鞍 透夜
七竈 幽、七竈 蘇芳。
獅子鞍 透夜
決して2人の死を、軽んじるわけではない。
獅子鞍 透夜
それでも、幸せを願ってくれる人がいるから。
獅子鞍 透夜
願ってくれた人がいたから。
獅子鞍 透夜
笑って帰ろう。いつも通りに。
獅子鞍 透夜
それが俺の自由で、幸せだ。
獅子鞍 透夜
神様なんて、世界で一番自由な職業じゃん!
懸鉤子 蜜
いっぱい甘えて、いっぱい自由を楽しんで。
神様になっても。とーや。
懸鉤子 蜜
あなたの自由を、心から祝福するからね。
懸鉤子 蜜
生きたいと思ってくれて。
自由になりたいって思ってくれて。
懸鉤子 蜜
ありがとう。
GM
 
GM
火神死すとき、新たなる神が産まれる。
GM
果たしてその言葉の通りに神産みはなされた。
GM
けれど、それだけだ。
GM
そんなことよりも、
GM
神が産まれたことよりも、ずっとずっと大切なことがある。
GM
もっと大切なものを掴み取った。
GM
この透き通る夜に、
GM
結んだ約束を胸に、
GM
幽かなる火の囁きを胸に。
GM
新たなる神は、未来へと旅立つ。
GM
 
GM
――シノビガミセッション『火神被殺』
GM
おしまい