キャラ紹介
GM
初めにそれぞれのPC紹介をお願いしましょうか。
キャラクターシートを公開し、アイコンを設置してからの自己紹介ですね。
GM
順繰りに。PC1から。GMが導入を貼ります。
■PC① 推奨:隠忍の血統orハグレモノ、男性
・使命:【心に決めた伴侶と共に生きる】
・導入:
あなたは終末の獣と呼ばれる妖魔らしい。
世界の終わりを迎え入れる獣として、人間に狩られようとしていた。
傷付き、逃げ惑う中、あなたが見つけたのはPC②。
儀式の生贄にされようとしていた彼女を救ったあなたは、
彼女と共に逃亡する生活を送ることにした。
彼女と静かに暮らすことが出来るのであれば、それ以外はなにも要らない。
終末の獣
自己紹介と言っても、特に話すことはない。
終末の獣
あまり、そう……何かに固執することは……なかったが。
終末の獣
こういう時、なんといえばいいのだろう。
天命というべきか、運命というべきか。
GM
PC1、使命は【心に決めた伴侶と共に生きる】。
■PC② 推奨:比良坂機関、女性
・使命:【愛する人と幸せな生涯を送る】
・導入:
全てを、運命だと受け入れる覚悟だった。
あの満月の夜の儀式。
月明かりの下で命を散らすはずだった貴方は、一頭の獣にさらわれ、逃亡することになった。
獣との生活の中、覚悟は揺らぐ。
この生活の先に幸せがあるのなら、それもいい。
蘭沢 繭子
蘭沢 繭子(あららぎざわ まゆこ)と申します。
蘭沢 繭子
3つより12の年まで、常夜で巫女として務めておりました。
蘭沢 繭子
……おりましたが。任を解かれて4年。今はただの女です。
蘭沢 繭子
清誉様の勧めで、今は高校にも通わせていただいています。
蘭沢 繭子
通わせていただいていた、と言った方がよいのでしょうか。
蘭沢 繭子
巫女としての役目を終えたこの身で、今一度人々のお役に立てるなら本望です。
GM
PC2、使命は【愛する人と幸せな生涯を送る】
■PC③ 推奨:鞍馬神流、男性
・使命:【PC②を殺す】
・導入:
ずっと続くと思っていた幸せな日々。
終わりを告げたのは一つの使命。
【妻を殺せ】
儀式の生贄となった妻は、全てを受け入れた顔であなたを見る。
手にした神刀は重く、あなたは手を下せなかった。
運命は迷いを見逃さず、妻は獣に連れ去られた。
蘭沢 清誉
蘭沢清誉。歳は26。流派は鞍馬神流が下位、魔王流。
蘭沢 清誉
妻がいる。歳は十離れている。
比良坂の腐れ女ども、手前らのところで面倒を見なくなったからと体よく押し付けやがって。
蘭沢 清誉
しかもろくに学校に通わせてもいないときた。
子供相手に何をさせろと言うんだ。
度し難い……。
GM
というわけでその務めであるところの使命は【PC②を殺す】。
■PC④ 推奨:戦国編流派、長命
・使命:【終末の獣の終わりを見届ける】
・導入:
あなたは、『化粧応神』と呼ばれる刀を鍛え上げた鍛治師である。
『化粧応神』とは、終末の獣を退治せんがため、
神の命によってあなたが鍛え上げた神刀だ。
獣と刀の物語を見届けるため、あなたは生き続けることとなった。
ようやくその旅路が終わりを迎えようとしている。
※PC④は長命の【背景】を獲得する。
それとは別に、通常通り【背景】を取得して構わない。
牛墓 鞴良
ん?何?流派?あ~あれよ。
裏。裏っつったらあれ、裏柳生。
牛墓 鞴良
ッッカーー 真昼間からの酒はうめぇなあ~
牛墓 鞴良
長年……500?そこらか、生きててもこれだきゃあ変わらねェ
牛墓 鞴良
人生と旅の友は酒と煙草。これに尽きる。
牛墓 鞴良
あ、お前ェさんよ。
なんかこう……見なかったか?獣。
牛墓 鞴良
なんか金色い……知らねえ。あ、そう。
じゃ。ま、いいわ。
GM
PC4、使命は【終末の獣の終わりを見届ける】
GM
そのために生きてきましたからね。果たせますよう。
GM
シノビガミセッション『化粧応神』始めてまいりましょう。
GM
導入フェイズですが、大まかにわけるとこんな感じ。
GM
儀式の夜、終末の獣が現れるまでの繭子と清誉の会話のシーン。
その後、逃げる終末の獣と追う忍からの、
儀式の斎場に終末の獣が現れて、繭子から清誉をかっさらうシーン。
最後にそれを遠くから見守る鞴良のシーン。
◆導入フェイズ
GM
突然告げられた使命のまま、二人は儀式の斎場にいる。
GM
他には誰もおらず、焚かれた篝火が、その時が訪れるのを待っていた。
蘭沢 清誉
妻ーーというには、あまりに幼い女が差し出した頸を見下ろす。
細く、白く、手折るに容易いそれ。
GM
この儀において、あなたに向けて誂えられた花。
蘭沢 繭子
突然に告げられたその役目に、いつも通り文句一つなく頷いた。
GM
あなたの手折ることの、既に決定づけられている花の咲く。
蘭沢 清誉
2年前からとうにわかっていたことだ。ーー初めから、そのためにだけ。
蘭沢 清誉
霹靂ではない。もとより与えられていた末がようやく来ただけのこと。
蘭沢 清誉
月は夜に冴え冴えと輝き、抜いた刀身に照り返してきらめく。
蘭沢 清誉
触れればやわらかい、瑞々しい女の頬を月明かりは同じく照らす。
蘭沢 清誉
息を一つ。その顔を見返す。
夜風が草を撫で、月明かりは一切の静けさを暴力的なまでに照らし。
蘭沢 清誉
「あの腐れ女どもに恨み言のひとつもないのか」
蘭沢 繭子
「恨むことなど、ひとつもございません」
蘭沢 繭子
「16より先の未来は、元より視えておりませんでしたので」
蘭沢 繭子
「恨みも、思い残すこともございません」
蘭沢 清誉
「無駄口だった。良い。ーーお前はそうだ、それで、良い」
GM
鍛え上げられた忍の男の迷いなきはずの一閃を、
GM
闇に溶けるその獣の姿を、けれど追手は見失いはしない。
GM
この世界にいないはずのもの。いてはならぬもの。
GM
そういった”違えたもの”の気配を、その忍たちは知っている。
終末の獣
鉄の履物に矢筒を背負う、異様な風貌の男が森を駆ける。
終末の獣
その足は不安定な枝の上を身軽に飛び移りながらも
終末の獣
穿たれた傷口からはぽたりぽたりと赤い導がしたたり落ちる。
GM
音速を超える忍の足といえ、繰り返し降り注ぐ散弾を避けきれるものでなく。
GM
手傷を負わすたび、追手の忍たちは小さな声を漏らす。
GM
この者たちは、獣の傷つくことをよろこんでいる。
終末の獣
その弓は追手に向けられず。
その矢は射られず。
終末の獣
月の明るい夜、枝を踏み落とし、木の葉の中に影が消える。
GM
舞うた夜色の蝶は、振り下ろされる刀の剣筋を逸らす。
終末の獣
腰を低くした男の鉄が平らな地を削りて走る。
終末の獣
蝶の鱗粉の輝きを残し、その足は疾風の如く。
GM
しかし失われる少女の命、絶えゆく息吹のその気配が、
終末の獣
どこからともなく寄ってきた蝶が2人の男の間を遮るように群がる。
蘭沢 清誉
鱗粉が視界にちらつく。
ほぼ反射的に、妻を裂いた返す刀でその金色の頭を追う。
蘭沢 繭子
暗く霞む視界に、金色が月の明かりを受けてかすかに煌めいていた。
終末の獣
一陣の風と共に、ただ2人分の赤を残して。
GM
代わりに残された神刀ばかりが月夜に冴え冴えと美しく、
牛墓 鞴良
木の上にだらりと居座る、その姿。
寄りてみればただの人なれど。
気配を誰一人として悟らせない。
牛墓 鞴良
ただ燻らせる煙だけがその存在を知らせる。
牛墓 鞴良
煙すら、月夜の風に流されて。
遥か果ての光ばかりを眺め呟く。
牛墓 鞴良
「……何せうぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂へ」