最終ラウンド

GM
最終ラウンドのプロット開示をお願いします!
[ 翡翠 ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
[ 蘭沢 繭子 ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
[ 牛墓 鞴良 ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。
[ 赤羽 ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。
[ 黒羽 ] がダイスシンボルを公開。出目は 2 です。
GM
◆ラウンド6
 プロット4:翡翠、繭子 3:鞴良、赤羽(火蜥蜴) 2:黒羽
GM
◆プロット4
GM
翡翠と繭子は2D6を。
蘭沢 繭子
2d6 (2D6) > 12[6,6] > 12
翡翠
2d6 (2D6) > 4[1,3] > 4
GM
翡翠から。

◆プロット4 行動:翡翠

翡翠
奥義を使用します。対象は蘭沢 繭子。
GM
生存術ですね。くらましが付きます。
翡翠
《黄昏の終焉 -crepusculum-》
指定特技 :生存術
エフェクト:クリティカルヒット/滅び、くらまし/威力低下、射程低下
蘭沢 繭子
破ります。
蘭沢 繭子
2D6>=11 (判定:身体操術) (2D6>=11) > 4[2,2] > 4 > 失敗
GM
……ファンブルですが、あまり関係はありませんね。
蘭沢 繭子
奥義。絶対防御、くらまし、千里眼の術。
翡翠
奥義を破ります。
GM
判定をどうぞ
翡翠
2D6+1+2-2>=8 (判定:言霊術) (2D6+1+2-2>=8) > 10[4,6]+1+2-2 > 11 > 成功
GM
成功ですね。
GM
繭子に3点のダメージ喪失処理が入りますが、プロット4の処理の最後に回します。
GM
先に繭子の行動を。

◆プロット4 行動:蘭沢 繭子

蘭沢 繭子
水晶眼を使用します。潰すのは妖術。
蘭沢 繭子
凶手を組み合わせて、接近戦攻撃を翡翠に。
GM
いいでしょう。凶手から判定を。
[ 蘭沢 繭子 ] 妖術 : 1 → 0
蘭沢 繭子
2D6>=5 (判定:刀術) (2D6>=5) > 5[2,3] > 5 > 成功
GM
命中判定をどうぞ。
蘭沢 繭子
2D6>=12 (判定:刀術) (2D6>=12) > 2[1,1] > 2 > ファンブル
蘭沢 繭子
もうだめです
GM
繭子の命中判定は失敗。
GM
クリティカルヒットによる3点の生命力喪失を受け、脱落します。
[ 蘭沢 繭子 ] 体術 : 1 → 0
蘭沢 繭子
清誉の身体を横たえ、とまらぬ涙をぬぐう。
蘭沢 繭子
「……少しだけ」
蘭沢 繭子
「待っていて、くださいね」
蘭沢 繭子
頬を撫でて、立ち上がる。
蘭沢 繭子
「……蘭沢清誉が妻、繭子」
蘭沢 繭子
「夫の使命は、妻である私の使命」
翡翠
マユ、君が。
蘭沢 繭子
鈴は壊れてしまった。
蘭沢 繭子
神の加護はとうにない。
翡翠
君が、ただ一言。
蘭沢 繭子
運にも見放され、
蘭沢 繭子
あるのは持って生まれた小さな身一つ。
蘭沢 繭子
それと小さな懐剣だけ。
蘭沢 繭子
まっすぐに、翡翠に向かう。
翡翠
たった、一言。
翡翠
そうすれば……
翡翠
俺はもうひとたび、君に命をささげられたのに。
翡翠
虹の翅は月明かりに黒く輝き、細かい鱗粉が空気中に漂う。
翡翠
それは口から身体に入り込み全身を侵していく。
翡翠
「…………」
翡翠
今、古き太陽は沈み。
翡翠
この世界に終焉が訪れる。
蘭沢 繭子
もう、朝は訪れない。
蘭沢 繭子
「…………傷つけるのが、つらいのでしょう」
蘭沢 繭子
「私で最後になさい」
翡翠
「そうじゃない」
翡翠
「そうじゃないんだ、ただ……俺は」
翡翠
「君に刃を向けられたことが……たまらなく」
翡翠
「悲しいんだ」
蘭沢 繭子
「…………」
蘭沢 繭子
「ごめんなさい」
蘭沢 繭子
「あなたを傷つけたのは私」
蘭沢 繭子
「あなたの優しさを拒んだのは私」
蘭沢 繭子
「あなたの望みを断ったのは、私」
蘭沢 繭子
「お忘れなさい」
蘭沢 繭子
「古き世界の、冷たい女など」
翡翠
「…………」
蘭沢 繭子
「お父様を大事にね」
蘭沢 繭子
「あなたにおはようを言ってくれる人よ」
翡翠
泣きながら、首を横に振る。
翡翠
降り立った獣は膝をつき、地に涙が落ちる。
翡翠
その翅がもたらすのは終焉。
翡翠
内に入り込んだ粉は熱を持ち、心を焼く。
蘭沢 繭子
「そうなさい」
蘭沢 繭子
「覚えがなくとも、家族なのでしょう」
蘭沢 繭子
手をのばす。獣の頬に触れる。
翡翠
顔をあげて、その眼を見る。
蘭沢 繭子
微笑みを浮かべて、あなたを見つめている。
翡翠
「マユ……」
蘭沢 繭子
「翡翠」
蘭沢 繭子
「つらかったわね」
蘭沢 繭子
「がんばったわね」
翡翠
翡翠、君がくれた名前。
翡翠
「…………うん」
蘭沢 繭子
「新しい世界が、きっと、あなたの優しさと苦難に報いてくれるわ」
翡翠
「うん……」
翡翠
「……おやすみ、マユ」
蘭沢 繭子
「……しあわせを、あきらめないでね」
蘭沢 繭子
「おやすみなさい、翡翠」
翡翠
涙を、腕で拭い。笑った。
翡翠
終わりを導く風が、繭子の頬を撫でる。
翡翠
最後の眠りへと誘う。
蘭沢 繭子
まどろみ、身体がかしぐ。
蘭沢 繭子
その手に、剣は握られていなかった。
蘭沢 繭子
……清誉様。
蘭沢 繭子
やっぱり、あの時しておいてよかったでしょう?
蘭沢 繭子
本当は唇にしたかったけど
蘭沢 繭子
清誉様からほしかったんです。
翡翠
立ち上がり、向かうは……。
翡翠
「父上……いや」
翡翠
「フクラ」
牛墓 鞴良
見やる。
翡翠
「…………」
翡翠
「記憶がないんだ」
翡翠
刀を鞘に納める。
牛墓 鞴良
「嗚呼」
牛墓 鞴良
「……知っている」
翡翠
胸に手を置く。
翡翠
「ここに、貴方の息子がいる」
牛墓 鞴良
「……息子は、刀を振るったか?」
翡翠
「俺を守ってくれた」
牛墓 鞴良
「そうか……」
翡翠
「わかるんだ」
翡翠
「それは、間違いなく俺で」
翡翠
「でも、貴方の知っている俺じゃない」
牛墓 鞴良
「たとひ、真でなくとも……」
翡翠
首を横に振る。
翡翠
その胸に、手を伸ばし触れて。
翡翠
「『俺』は、貴方に……」
翡翠
「これ以上、苦しみを負わせたくない」
牛墓 鞴良
「……呼ばせてくれるか」
牛墓 鞴良
「息子よ」
翡翠
微笑む。
翡翠
刀を取り落とし、両手で抱きしめる。
翡翠
「『父さん』」
牛墓 鞴良
その背を撫ぜる。
翡翠
「俺は、貴方が注いでくれた愛情も」
翡翠
「母さんがくれたものも、なにも、覚えていないけれど」
翡翠
「ただ、今。貴方がくれた愛だけは……」
翡翠
「俺のものだよ」
牛墓 鞴良
本来ならば成し得なかった邂逅。
牛墓 鞴良
詰まる言葉を少しずつ振り絞ってようやく声に出す。
牛墓 鞴良
「よくぞ、生きた」
牛墓 鞴良
頭を、がしがしと腕の先が撫でる。
牛墓 鞴良
この先の終焉とて、我が子の道ならば。
生であると。これが不器用な愛であると。
牛墓 鞴良
お前に伝わったなら。
500年生きた甲斐もある。
翡翠
ありがとう。それから……どうか、最後の贈り物を。
翡翠
ゆるしてほしい。
翡翠
貴方を此処に置いていくことを。
翡翠
母のいた世界に、残していくことを。
翡翠
約束を違えることを。
翡翠
それが、俺にできる唯一の贈り物。
翡翠
「ありがとう」
翡翠
「父さんこそ、本当に……」
翡翠
「ずっと、見ていてくれて……ありがとう」
翡翠
500年
翡翠
途方もない時間を。
翡翠
腕に力がこもる。
翡翠
その肩に額を当てて、唇を引き結ぶ。
翡翠
「父さん……」
翡翠
戦果として牛墓 鞴良への愛情を
牛墓 鞴良
脱落します
翡翠
不器用なのは
翡翠
貴方譲りだ。
牛墓 鞴良
そうだろうな。
牛墓 鞴良
いいとこも悪いとこも持っていきやがって。
翡翠
母さんによろしくね。
牛墓 鞴良
あいつは、今も。
牛墓 鞴良
きっと笑っているだろうよ。
翡翠
名残惜しけれど、離れれば。
翡翠
足元の刀を拾い上げ。
翡翠
「行かなくちゃ」
牛墓 鞴良
「達者でな」
翡翠
「うん」
翡翠
終末の獣は舞い上がる。
翡翠
嘆きと悲しみ、怒りを置き去りに。
翡翠
希望と喜び、優しさを引き連れて。
翡翠
ただ終わりを迎える世界に別れを告げ。
翡翠
鞘おとし、抜き身の刀で
翡翠
一閃。
翡翠
現は夢幻と消え去り
翡翠
新たなる
翡翠
「嗚呼」
翡翠
「おはよう」
翡翠
新たなる世界の黎明に、始まりの言葉が告げられた。
GM
――かくて世界は動き出す。
GM
それは人の物語。
GM
それは神の物語。
GM
そしてなによりも
GM
獣と刀の物語。
GM
 
GM
――シノビガミ『化粧応神』了