キャラ紹介
GM
■今回導入
きっとだれも見ていないさ。
きっとだれも気付けない。
成人の儀を控えた忍者たちと、彼らを取り巻く世界の話。
もうすぐ子供でなくなってしまう二人は、かみさまの姿に何を見るか。
GM
と、そういった穏やかなシナリオとなっております。
GM
一人ずつ、最初にキャラクターシートのアドレスを改めてご提示いただけると嬉しいかな。
■PC1 推奨:
・使命:【PC2に敗北を教える。】
・導入:
あなたは名だたる忍者の家系に生まれた。
家の期待を一身に背負い、鍛錬を欠かさず生きて来たが、何をしても幼馴染であるPC2に勝つことが出来ない。
成人の儀を迎える前に一度でいいから、なんとかしてPC2を負かしてみたいと思っている。
葛火焔郎
17歳。普段は堅気の学校に通っています。
葛火焔郎
子供の頃から厳しい修行を積み、時には親から谷底に突き落とされて腕一本で崖を上らされたりしました。
葛火焔郎
その時は落とされた先にハイリにいちゃ……ハイリさんがいてくれたのでなんとかなりました。
葛火焔郎
若干過保護気味ながらすくすく大きく育つ……予定でしたが筋肉をつけすぎたせいか身長は伸び悩んでいます。169cm。
葛火焔郎
普通に喋っていてもやや声のでかい男です。
■PC2 推奨:
・使命:【PC1と共に生きる。】
・導入:
あなたはシノビガミの血を色濃く継ぐ一族の嫡子である。
人間と神の境界を彷徨いながら眺める世界には、今のところ退屈していない。
正真正銘人間の身でありながら自分に突っかかってくるPC1の存在も酷く小気味良い。
もうすぐPC1ともども成人の儀を迎えるが、ずっとこうして生きていければいいと思っている。
GM
最初にキャラクターシートのアドレスをはっていただいてどうぞ!
藻
下の名前は……ひみつ。
わたしに勝ったらおしえる。
藻
学校は行ったことない。
ほむろがたまに町の話をしてくれる。
■PC3 推奨:
・使命:【PC1を守る。】
・導入:
あなたはPC1の家系の分家の人間である。
PC1がPC2に挑み、負かされ続けている姿をずっと見守ってきた。
躍起になってPC2に挑むのもいいが、そろそろお守りをするのも限界である。
もうすぐ成人の儀を迎えるのだし、いい加減落ち着きを持ってくれないものだろうか。
煤木野灰吏
焔郎坊っちゃんのお家の分家の者です~。
煤木野灰吏
ちっさい頃から坊っちゃんとは仲良くさせてもらってます。
GM
灰吏さんはもっとにょきにょき伸びましたからね
煤木野灰吏
今はまだ……ギリギリ……モラトリアム……みたいな。
煤木野灰吏
できることをやる主義で、実際に大体のことがそこそこできる。
煤木野灰吏
昔は幼馴染みたいな感じが強かったけど……もう流石にねぇ。
GM
というわけでPC3の灰吏さん、使命は「PC1を守る。」でした。
■PC4 推奨:
・使命:【彼らの世界を守る。】
・導入:
あなたはPC2の家系の分家の人間である。
あなたはPC1やPC2、PC3を微笑ましく見守ってきた。
彼らが笑っていられるこの世界がいつまでも続けば良いと思っている。
御祀 潺
藻のお嬢様にお仕えしております。
名を、御祀 潺 (オマツリ セセラギ)。
御祀 潺
一族の中でも、藻の家に直接お仕えできるのは一握り。
御祀 潺
御立場上、お嬢様には親しい間柄のご友人など縁遠いものと思っておりましたが
御祀 潺
嬉しきこと。
焔郎お坊ちゃまと灰吏様には感謝しております。
御祀 潺
おふたりには私のような者にもお声をかけていただき、本当に……
御祀 潺
良い方々に巡り合えて、良かったですねぇ。
御祀 潺
出来る事ならば、誰も傷つかず。
誰も死なず。誰も嘆かずに。
御祀 潺
いつまでも、この時が続けばよいと思います。
GM
ではこの4人にてシノビガミシナリオ「神様のヒマ潰し」。
■導入フェイズ
GM
予告通り、2シーンの導入フェイズを予定しています。
GM
PC1-3がまとめて出るシーンと、その後のPC4と2のシーンという感じでいきます。
◆導入:葛火焔郎 藻 煤木野灰吏
GM
おどろおどろしい叫びを上げた泥のような妖魔が腕を伸ばし、
葛火焔郎
伸ばされた腕に真っ向から焔を纏った拳を叩き込む。
GM
泥のような不定形の妖魔が数多くはびこっていた。
藻
腕をはたかれて怯んだ妖魔の頭上に飛び上がる。
落下の重力がたっぷりと乗った、かかとの一撃を叩き込んだ。
GM
そのまま身体も溶け落ち、ぶしゃりと汚い泥になって山肌を汚す。
煤木野灰吏
親父殿曰く、なんでもかんでもお前が手出ししたらお二人の経験にならないとのこと。
煤木野灰吏
実際この程度なら、俺が手助けするほどのことはないのだ。
煤木野灰吏
がんばれ~とかさすが~とか茶々を入れていた。
葛火焔郎
妖魔の動きが止まり、再起の兆しも見えなくなれば拳を解く。
GM
妖魔どもが殲滅させられるまで、そう時間はかからなかった。
葛火焔郎
自分の倒した分。藻の倒した分。見るともなく視線が向く。
藻
踏み込み、地を駆ける。
泥の腕めがけて手刀を振った。
煤木野灰吏
「……いや~、さすがでいらっしゃる!」
GM
禍々しい瘴気こそ満ちているが、この3人をおいて他に、今この土地に生者の気配はない。
GM
あとは下忍に後始末を任せて帰還していいだろう。
煤木野灰吏
「ともあれ、これで本当に討伐完了ですよ」
煤木野灰吏
「ちゃんと討伐数数えておきましたよ~、知りたいですか~?」
GM
割と最近は妖魔の討伐忍務をよく振られまして。
煤木野灰吏
二人が話してる時よくこういう空気を出す。
葛火焔郎
「まだ臭くない。ほっとくとなるって言った」
葛火焔郎
退治した妖魔の数などというみみっちい数比べをしたいわけではないが。
葛火焔郎
そんな数比べですら一度も勝ったことがない。
煤木野灰吏
勝てた試しがないのに、よくもまあ諦めずに挑むものだと思う。
煤木野灰吏
これだけ何年も負け続けていれば、諦めてしまってもおかしくないものだが。
葛火焔郎
数はいちいち数えるし、判定が必要なら第三者にそうさせる。
煤木野灰吏
付き合いが長い分、二人の勝負にはよく立ち会ってきた。
葛火焔郎
いつかは勝つ。それがいつになるかはわからない。
葛火焔郎
だが、挑み続けることのできる間は、藻に手が届くということに他ならないのだから。
煤木野灰吏
何度負けても、焔郎の瞳の炎が消えたのを見たことがない。
煤木野灰吏
いつかは勝つと、心の底から信じている目。
葛火焔郎
だから、手を伸ばす。挑む。負けても負けても。いつかを信じて。
煤木野灰吏
さっさと諦めたほうが楽だと思うんですけどね。
煤木野灰吏
人間には、ほら、分ってものがありますからね。
葛火焔郎
あと5体。打ち漏らしていなければもう少しだった。
葛火焔郎
反射神経訓練を強化しよう……などと考えながら短く息を吐く。
煤木野灰吏
「きっと御祀さんがお風呂とご飯を用意してくれてますよ~」
煤木野灰吏
歩きだす。泥がスーツに跳ねないように。
葛火焔郎
「報告は灰吏さんにお任せしていいですか?」
葛火焔郎
藻の小さな後ろ姿を追って、山を後にする。
GM
瘴気の残滓を抜け出して、いつもの屋敷へと帰りゆく。
GM
忍務での戦いも、他愛ない会話も、彼らにとっては日常。
御祀 潺
里を流れる川の上流、滝の間にそびえる岩の上に男がひとり。
御祀 潺
無事に動く獲物のなくなったことを確かめると、両手を上にあげ伸びをして。
御祀 潺
三人が戻る前に、湯と夕餉の準備をさせて。
◆導入:御祀潺
御祀 潺
そろそろお帰りになるころかと思いますので、玄関前ですね。
御祀 潺
なんと、このような場所に妖魔の手が及ぼうとは。
御祀 潺
そのまま片膝をつくように拳を妖魔へ振り下ろす。
GM
御祀の家の周辺に妖魔が這い出ることが増えてきたが、
GM
藻の家にまでその爪を伸ばされたのは今回が初めてだ。
GM
そのどれも大した力を持たぬ木っ端ではあるが……。
GM
木っ端は木っ端、されどその根源か、あるいは原因となるものがあるのか。
藻
祓われた邪気に気がついているのかいないのか。
屋敷の敷地内に流れている清流に駆け寄ってざぶんと飛び込む。
御祀 潺
当然の如くその様子をほほえましく眺めている。
藻
「あれぜんぶチョコレートだったらいいのにねって」
御祀 潺
「まあ……あの量のチョコレートを全部食べれば胸やけもしましょう」
御祀 潺
「還るのが、理というものでありましょう」
御祀 潺
「炎は……自然とは異なるものですからね」
御祀 潺
「雷や熱によってもたらされ、その在り様を変化させ」
御祀 潺
その下にある顔はうかがい知れないが、口元には微笑み。
藻
布の下の顔を見たことはない。
見ようと思ったことも、ない。
藻
浮世離れした少女の瞳は、潺に信頼以外のものを向けたことはない。
藻
今もチョコレートとマシュマロを待ちわびているだけの光をたたえて居る。
御祀 潺
穢れなき清流のうちに佇む少女を見ている。
御祀 潺
忍びの家に生まれ、清らかな狭い世界で脈打つ神の血を感じている。