GM
はい。
煤木野灰吏
生きててすみません
GM
同じ気持ちですが……
GM
はい……では……
煤木野灰吏
はい……
GM
シノビガミセッション『出口なし・改』
GM
はじめていきましょう……
GM
よろしくお願いします。
煤木野灰吏
よろしくおねがいします………………
GM
三点リーダから逃れられない。
GM
今回予告。
GM
とある地方の山中。ぽつりと建つ古びた木造建築の一室。
窓の外には川の清らかな流れが認められるこの家を、彼はセーフハウスであると語る。
忍務の最中に深手を負ったあなたは、その部屋のベッドで彼の看護を受けている。

置かれた木製のベッドもまた古いものだが、できる限りを清潔に保たれているし、
供される食事――主に獣や野草で作られたもの――も、腹を満たすには充分だった。

時折外を斜歯忍軍の機忍戦闘部隊が彷徨いていることもある。
彼はあなたを部屋に置いてそれに打って出、時に軽い傷を負って戻ってくる。

都会から遠く離れた山中の木造建築の一室。
この部屋を流れる時間ばかりはひどく穏やかだが、あなたはこの時間を永遠に続けるつもりはない。
彼もまた。傷が癒えたらここを出ようと、繰り返しそのように語っている。

出口はあるのだ。
帰るべき場所が、自分たちにはあるはずなのだから。
GM
 
GM
2d6 (2D6) > 6[1,5] > 6
GM
06~07:窓から吹き込む初夏の風がカーテンを静かに揺らす。
GM
柔らかな風が吹き込んでいる。
GM
草のにおい。若葉のにおい。都会から隔てられた土地特有の青臭さ。
GM
郷愁を呼び起こすそれに、慣れきってしまったのはいつ頃からだったか。
GM
窓の外から風に揺れる木々のさまを見下ろしながら、ぼんやりと思索に耽る。
煤木野灰吏
忍務の最中に傷を負い、同僚である鐘守のセーフハウスに匿われてからしばらく経つ。
煤木野灰吏
傷の手当てに食事の準備、
煤木野灰吏
時に外を彷徨く斜歯の機忍の撃退。
煤木野灰吏
随分と、手間をかけさせてしまっていると思う。
煤木野灰吏
はやくここを出て、忍務に戻らなければ……
煤木野灰吏
そう思うものの、肝心の忍務がなんだったのかも思い出せない。
煤木野灰吏
窓の外では若葉が風に揺られてさらさらと音を立てている。
煤木野灰吏
そろそろ鐘守が戻ってくる頃だろうか。
PC1:煤木野灰吏 推奨:公安隠密局
【導入】
あなたは忍務の最中に深手を負い、PC2のセーフハウスに匿われた。
あなたからは忍務に関しての記憶がすっかり抜け落ちており、その詳細が思い出せない。
何らかのショックによる一時的な記憶障害だろうと彼は言う。
あなたの【使命】は記憶を取り戻すことである。

【使命】
記憶を取り戻す
鐘守錫為
果たして灰吏の予期したどおりに、
鐘守錫為
古びた床板を軋ませる靴の音。
煤木野灰吏
扉の方に視線を移す。
鐘守錫為
足音を響かせるのはそれを知らせるため。潜める必要のないため。
鐘守錫為
何一つ隠すことはないとでも言うように堂々とその接近を知らしめて、
鐘守錫為
やがて変わらぬその顔が覗く。
煤木野灰吏
「鐘守さん」
煤木野灰吏
「お疲れさまです~」
鐘守錫為
……今日は、怪我はない。
鐘守錫為
血の匂いもなく。
鐘守錫為
そしてそうあるときともそうでないときとも変わらずに、
鐘守錫為
いつものように灰吏に問いをかける。
鐘守錫為
「加減は」
煤木野灰吏
それを認めて「ご無事で何よりです~」と笑って、
煤木野灰吏
「……あ~」
煤木野灰吏
「もうちょいかかりそう、ですね」
煤木野灰吏
「すみません」
鐘守錫為
「いや」
鐘守錫為
首を振る。
鐘守錫為
反射的なその動きの続きに何某か言いかけて、
鐘守錫為
それは常であれば気にするなと続くものであったが、
鐘守錫為
今日は言い淀んだように、口を閉じた。
煤木野灰吏
「…………?」
PC2:鐘守錫為 推奨:斜歯忍軍
【導入】
あなたはPC1の公安での先輩である。
忍務で傷を負ったPC1を連れ、このセーフハウスへと匿った。
あなたの【使命】はPC1の傷を癒やし、この部屋を出ることだ。

【使命】
PC1に記憶を取り戻させる
鐘守錫為
ゆるやかな風が吹いている。
GM
はい。手番の順番決めの2D6を振ります。それぞれ。
煤木野灰吏
2d6 (2D6) > 10[4,6] > 10
鐘守錫為
2d6 (2D6) > 8[2,6] > 8
GM
◆メインフェイズ第一サイクル第一シーン
 行動:煤木野灰吏
煤木野灰吏
情報判定……秘密を抜きます……
GM
誰のですか
煤木野灰吏
鐘守さんの…………
GM
はい…………
GM
使用特技は?
煤木野灰吏
人脈……?
GM
了解です 判定をどうぞ。
煤木野灰吏
2D6>=5 (判定:人脈) (2D6>=5) > 3[1,2] > 3 > 失敗
煤木野灰吏
うそ
煤木野灰吏
神通丸
GM
どうぞ。
煤木野灰吏
2D6>=5 (判定:人脈) (2D6>=5) > 4[1,3] > 4 > 失敗
煤木野灰吏
神通丸…………
GM
かわいそう どうぞ。
煤木野灰吏
2D6>=5 (判定:人脈) (2D6>=5) > 6[3,3] > 6 > 成功
[ 煤木野灰吏 ] 忍具 : 3 → 1
GM
すごい手こずったからちょっとRPしましょう。
煤木野灰吏
ミン…………
鐘守錫為
褪せた色のカーテンを押さえて、外を見ている。
煤木野灰吏
常と変わらぬ表情の鐘守の様子を窺う。
鐘守錫為
先程何かを言い淀んだのを誤魔化すでもなく、ただ沈黙を続けている。
鐘守錫為
外を見ている。瞳を巡らして。
鐘守錫為
哨戒というにはきつい、
鐘守錫為
苛立ちめいた色をその奥に隠して。
煤木野灰吏
「鐘守さん?」
煤木野灰吏
その視線の先を辿るように、灰吏も外に目を向ける。
鐘守錫為
人の姿はない。
鐘守錫為
陽光に透かされた若色の葉が揺らめいている。
鐘守錫為
「例えば」
鐘守錫為
不意に、口を開いた。
煤木野灰吏
再び鐘守に視線をやる。
鐘守錫為
「もう時間がない」
鐘守錫為
「ここを発たねばならない」
鐘守錫為
「そう言われたら、お前はどうする」
煤木野灰吏
「ん~……」
煤木野灰吏
少しの間思案して、
煤木野灰吏
「まあ、動けないほどではないので」
煤木野灰吏
「出る分には問題ないです」
鐘守錫為
「…………」
鐘守錫為
「それは」
鐘守錫為
「身体の話だろう」
鐘守錫為
身体を灰吏へと向ける。
鐘守錫為
恵まれた体躯。高い上背。
煤木野灰吏
「そうですね」
煤木野灰吏
灰吏も背は高い方だが、鐘守はそれよりも更に幾分高い。
鐘守錫為
長い脚で歩を進め、灰吏のベッドへと距離を詰める。
煤木野灰吏
「……鐘守さん?」
煤木野灰吏
見上げる。
鐘守錫為
上体を屈める。
鐘守錫為
腕を伸ばして、
鐘守錫為
その襟首を掴んだ。
鐘守錫為
「俺は、お前に」
煤木野灰吏
襟首を掴まれて、一瞬息が詰まる。
鐘守錫為
「ついてくる気があるかと、そう問うている」
【秘密:鐘守錫為】
あなたは公安隠密局所属の斜歯忍軍へのスパイということになっているが、
本心では斜歯忍軍に忠誠を誓っている。

この度公安への諜報忍務を切り上げ、斜歯へと戻るように指令を受けた。
それに異論はないが、公安隠密局で築いたPC1との縁を心のどこかで惜しんでいる。
ゆえにあなたは忍務で彼が深手を負ったのを良いことに、
PC1を自分のセーフハウスへと連れ込んだ。
それがただの時間稼ぎでしかないことを知りながら。

あなたの【本当の使命】はPC1を下し、自分の流派へと連れ帰ることだ。
GM
◆メインフェイズ第一サイクル第二シーン
 シーンプレイヤー:鐘守錫為
鐘守錫為
煤木野灰吏に戦闘を仕掛けます。
鐘守錫為
BT 戦場表(5) > 雑踏:人混みや教室、渋滞中の車道など。この戦場では、行為判定のとき、2D6の目がプロット値+1以下だとファンブルする。
煤木野灰吏
「……はは」
煤木野灰吏
「鐘守さんも冗談とか言うんですね」
鐘守錫為
応えはない。
鐘守錫為
ただ掴んだ襟首を引いて、窓へと足をかけた。
鐘守錫為
跳びたつ。
煤木野灰吏
「ちょっとぉ!?」
鐘守錫為
狭い病室から外へ、
鐘守錫為
雑木の生い茂る森へと転がり込んで、
鐘守錫為
途中、手は灰吏の襟元を離れた。
鐘守錫為
埃を払うように手を叩いて、相対する。
煤木野灰吏
身体を起こして、鐘守を見る。
鐘守錫為
見下ろしている。灰吏を。無表情のままに。
鐘守錫為
「それで」
鐘守錫為
「返答は」
煤木野灰吏
「…………」
煤木野灰吏
「残念ですけど」
煤木野灰吏
「俺は公安辞めるつもりはないですね」
鐘守錫為
「そうだろうな」
GM
◆ラウンド1
[ 煤木野灰吏 ] がダイスシンボルを公開。出目は 2 です。
[ 鐘守錫為 ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
鐘守錫為
◆ラウンド1
 プロット4:錫為 2:灰吏
鐘守錫為
◆プロット4
 行動:鐘守錫為
鐘守錫為
飛傘を使用。
鐘守錫為
2D6>=6 (判定:登術) (2D6>=6) > 9[3,6] > 9 > 成功
鐘守錫為
射程+1を受け、そのまま灰吏に接近戦攻撃。
鐘守錫為
2D6>=6 (判定:絡繰術) (2D6>=6) > 3[1,2] > 3 > 失敗
鐘守錫為
通しで。
鐘守錫為
腕を振る。
鐘守錫為
虫の鳴く音、若葉のさやけに紛れて、かすかな音の鳴る。
鐘守錫為
空に紛れる機功の駆動音。
鐘守錫為
その音の鳴ると同時に地を蹴りかけて、密かに眉を寄せた。
GM
◆プロット2
 行動:煤木野灰吏
煤木野灰吏
鐘守に雀蜂。揺らしが乗ります。
煤木野灰吏
2D6>=5 (判定:人脈) (2D6>=5) > 3[1,2] > 3 > 失敗
煤木野灰吏
「…………」
煤木野灰吏
木々の影、地面の下、
煤木野灰吏
密かに罠を張り巡らせる。
GM
◆ラウンド2
[ GM ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。
[ 煤木野灰吏 ] がダイスシンボルを公開。出目は 5 です。
鐘守錫為
◆ラウンド2
 プロット5:灰吏 3:錫為
GM
◆プロット5
 行動:煤木野灰吏
煤木野灰吏
鐘守に雀蜂……
鐘守錫為
布砦を使用します。
鐘守錫為
2D6>=5 (判定:衣装術) (2D6>=5) > 8[2,6] > 8 > 成功
鐘守錫為
ファンブル値+2だから雑踏の+1と合わせてファンブル値8ですね。
煤木野灰吏
2D6>=5 (判定:人脈) (2D6>=5) > 3[1,2] > 3 > 失敗
GM
◆プロット3
 行動:鐘守錫為
鐘守錫為
灰吏に接近戦攻撃。
鐘守錫為
2D6>=5 (判定:絡繰術) (2D6>=5) > 7[2,5] > 7 > 成功
鐘守錫為
逆凪につき回避不能、命中ですね。
鐘守錫為
1D6 分野決定 (1D6) > 6
[ 煤木野灰吏 ] 妖術 : 1 → 0
鐘守錫為
不可視の機功が灰吏の行動を制し、
鐘守錫為
鐘守が地を蹴る。
鐘守錫為
その合間を掻い潜るように飛び込んで、
煤木野灰吏
「……!」
鐘守錫為
居合の構え。
鐘守錫為
一閃、
鐘守錫為
刃は見えなかった。
鐘守錫為
峰打ちでも打撃としては充分に、
鐘守錫為
その肉体を打ち据えて地に転がす。
鐘守錫為
見下ろしている。
煤木野灰吏
「ぐ……」
煤木野灰吏
峰で打ち据えられ、姿勢を崩す。
煤木野灰吏
倒れ込んだ地面から鐘守を見上げている。
鐘守錫為
膝を折って、目線を近づける。
鐘守錫為
それでも見下ろしている。
鐘守錫為
「お前はそうだと理解していた」
鐘守錫為
「だから、最初から腹は決まっていたよ」
鐘守錫為
戦果を宣言、プライズを譲渡します。
『秘密:記憶』
このプライズの真の名称は『真実』である。
「」内の記述はこのプライズの所持者が好きに書き換えてよいものとする。

「そもこの忍務自体が斜歯忍軍を通して鐘守が公安隠密局へと働きかけ、仕組んだものである。
 忍務の目的は比良坂機関が保有するある神器を奪わんとする斜歯忍軍からの忍を排除することだが、真の目的は『公安隠密局所属の鐘守錫為という人間を殺す』こと。
 しかし、鐘守を訝しんだ公安隠密局が灰吏を監視につけたことで歯車が狂った。
 『死ぬ』はずだった男は死にきれぬまま、斜歯からも比良坂からも時間稼ぎに逃れ続けている。」
GM
◆メインフェイズ第二サイクル第一シーン
 行動:煤木野灰吏
煤木野灰吏
「…………」
鐘守錫為
陽光が背を焼く感覚がある。
煤木野灰吏
「鐘守さんそんなに俺のこと好きだったんですか~?」
煤木野灰吏
「困るな~」
鐘守錫為
「ああ」
鐘守錫為
「困らせる」
鐘守錫為
初夏にしては、妙に陽射しの強い日だった。
鐘守錫為
眼差しも陽光もやけにじりじりと心を灼いて、
煤木野灰吏
「…………」
鐘守錫為
心の奥の焦燥を掻き立てる。
鐘守錫為
鉄面皮は変わらぬままに、
鐘守錫為
冗談とも思えぬ無愛想な声の、潜ませることのない真直ぐさに。
煤木野灰吏
「……まぁ、このままお持ち帰りされるわけにもいかないんでね」
煤木野灰吏
鐘守に戦闘を仕掛けます。
GM
了解です。戦場表は?
煤木野灰吏
振りません!
GM
プロットですね~
[ GM ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
[ 煤木野灰吏 ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
GM
◆ラウンド1
 プロット4:灰吏、錫為
鐘守錫為
2d6 (2D6) > 4[2,2] > 4
煤木野灰吏
2d6 (2D6) > 10[4,6] > 10
GM
◆プロット4
 行動:鐘守錫為
鐘守錫為
飛傘から。
鐘守錫為
2D6>=5 (判定:登術) (2D6>=5) > 10[4,6] > 10 > 成功
鐘守錫為
射程+1ですね。そのまま接近戦攻撃を灰吏に。
鐘守錫為
2D6>=5 (判定:絡繰術) (2D6>=5) > 8[3,5] > 8 > 成功
煤木野灰吏
2D6>=10 (判定:手練) (2D6>=10) > 4[1,3] > 4 > 失敗
鐘守錫為
1d6 (1D6) > 3
GM
◆プロット4
 行動:煤木野灰吏
煤木野灰吏
鐘守に雀蜂!!!!!
鐘守錫為
どうぞ。
煤木野灰吏
2D6>=5 (判定:人脈) (2D6>=5) > 3[1,2] > 3 > 失敗
[ 煤木野灰吏 ] 忍術 : 1 → 0
煤木野灰吏
陽射しに灼かれて、向かい合う。
鐘守錫為
殺意を放ったのは灰吏が先、
鐘守錫為
けれど先んじて動いたのは鐘守の方だった。
鐘守錫為
より速い。
煤木野灰吏
僅かな差でも、忍び同士の戦いにおいては命取りになる。
鐘守錫為
機功の音は忍びの耳には騒々しく、
鐘守錫為
それを掻い潜った音速より速い一撃に腹部を打ち据えられ、
鐘守錫為
蹴り飛ばされて転がされて、天を仰ぐ。
鐘守錫為
空が青い。
煤木野灰吏
「……っ、」
煤木野灰吏
鋼線がそれを捉える間もなく打ち据えられる。
鐘守錫為
見下ろしている。
鐘守錫為
戦果の宣言、灰吏の秘密をいただきます。
煤木野灰吏
どうぞ…………
【秘密:煤木野灰吏】
あなたは忍務の最中に起きたことを忘れているが、それでもただ一つ覚えていることがある。
今回の忍務では鐘守の動向を特別に注視しなければならないと思っていたことだ。
ゆえにあなたは傷がすっかり癒えていることを隠してその様子を窺っている。
あなたの【本当の使命】は真実を自らの手で掴み取ることである。
鐘守錫為
革靴が草を踏む。
鐘守錫為
地に這うた灰吏へと膝を折り目線の高さを近づけるさまは、
鐘守錫為
奇しくも先程の、あのセーフハウスで見せた仕草とよく似ていた。
GM
◆メインフェイズ第二サイクル第二シーン
 シーンプレイヤー:鐘守錫為
煤木野灰吏
「…………」
鐘守錫為
「だから」
鐘守錫為
だからだ、と繰り返す。
鐘守錫為
スラックスの膝が草を踏み擦る。
鐘守錫為
伸べた手が、その襟首を掴んだ。
鐘守錫為
「力尽くで連れ帰るほかに、お前には術がないだろう」
煤木野灰吏
「連れ帰ってどうするっつーんですか」
煤木野灰吏
「洗脳でもしてみます?」
鐘守錫為
「…………」
鐘守錫為
沈黙。思案。
鐘守錫為
ごくごく真面目な検討ののちに、首を振って否定する。
鐘守錫為
「それでは連れ帰る意味もない」
煤木野灰吏
「さいですか」
鐘守錫為
見下ろしている。
鐘守錫為
値踏み、というのとは少し違う。
鐘守錫為
探る、というのには全てが今更。
鐘守錫為
行く先の分かりきった袋小路、
鐘守錫為
出口のないことを知って歩く迷宮、
鐘守錫為
それでも歩みを進めることだけを諦めぬのと同じに。
鐘守錫為
「詮無い話をしている」
鐘守錫為
「それには、自覚がある」
煤木野灰吏
「そうですね」
鐘守錫為
「手を離してしまえればいいのだとも、理解している」
鐘守錫為
「……お前には」
鐘守錫為
「葛藤は、ないだろう」
煤木野灰吏
「…………」
煤木野灰吏
「まぁ」
煤木野灰吏
「俺は生まれてこのかた公安一筋ですからね」
鐘守錫為
見下ろしている。
煤木野灰吏
「連れ帰っても無駄だと思うけどな~」
煤木野灰吏
「斜歯に忠誠なんか誓えないし~」
鐘守錫為
「そうだな」
鐘守錫為
「あそこに忠誠を誓っても、益はない」
煤木野灰吏
「へぇ?」
煤木野灰吏
「でもあんたはそこに戻るんでしょう」
鐘守錫為
「…………」
鐘守錫為
そうなる、と、低い声。
煤木野灰吏
「…………俺としては」
煤木野灰吏
「公安に寝返る方を、オススメしますがね」
鐘守錫為
「お前は」
鐘守錫為
「益を求めて、公安に忠誠を誓っているのか?」
煤木野灰吏
「…………」
煤木野灰吏
「……まあ、違いますねぇ」
鐘守錫為
だろう、と頷く。
鐘守錫為
「だから」
鐘守錫為
「どうすることもできない」
鐘守錫為
「理解している」
煤木野灰吏
「だからってねぇ……」
煤木野灰吏
会話を続けながら、鐘守の隙を窺う。
鐘守錫為
それも知っている。悟っている。
鐘守錫為
その邪魔をするでもなく、
鐘守錫為
小さく、息を吐いた。
鐘守錫為
「煤木野」
鐘守錫為
乾いた声で名前を呼ぶ。
煤木野灰吏
見上げる。
鐘守錫為
『俺と一緒に、来てはくれないか』
鐘守錫為
煤木野灰吏に感情判定。
鐘守錫為
言霊術を使用します。
鐘守錫為
2D6>=5 (判定:言霊術) (2D6>=5) > 7[3,4] > 7 > 成功
鐘守錫為
ET 感情表(4) > 忠誠(プラス)/侮蔑(マイナス)
煤木野灰吏
ET 感情表(3) > 愛情(プラス)/妬み(マイナス)
鐘守錫為
忠誠で。
煤木野灰吏
……………………愛情
鐘守錫為
見下ろしている。
鐘守錫為
窺うような瞳の色がある。
煤木野灰吏
『一緒に来てはくれないか』
煤木野灰吏
一蹴できるはずのその言葉に、なぜだか妙に心が揺れる。
煤木野灰吏
公安で働くため、国に尽くすために育てられてきた。
煤木野灰吏
灰吏。
煤木野灰吏
この名前すら、『灰になるまで国家に尽くせ』という意味でつけられたものだ。
煤木野灰吏
望まれたとおり、死ぬまでそのようにあるつもりで。
煤木野灰吏
だからこんな誘いに乗ることはありえない。
鐘守錫為
有り得べからざる誘いの、受け入れられることのない提案の、
鐘守錫為
そのいらえを待っている。
鐘守錫為
襟首を掴んだままに、瞳は真直ぐに灰吏を見下ろしていた。
煤木野灰吏
「…………」
煤木野灰吏
見下されている。
煤木野灰吏
見据えられると、ますますに惑いが大きくなる。
鐘守錫為
襟首を掴む指に力の強く、
鐘守錫為
繋ぎ止めんとする意思の滲む。
鐘守錫為
それを無為と知っている。
鐘守錫為
捧げられるものの、与えられる対価の存在しないことを知った上の、
鐘守錫為
これは馬鹿らしい懇願だ。
煤木野灰吏
その懇願に応えたい、応えなければならないような気がする。
煤木野灰吏
「…………」
煤木野灰吏
けれど、
煤木野灰吏
その首は縦には振られなかった。
鐘守錫為
わかっていながら、
鐘守錫為
かすかわずかな、落胆の色がある。
鐘守錫為
「だろうな」
鐘守錫為
唇だけは常のように言葉を返す。
鐘守錫為
低い声、乾いた声でそう返すとともに、立ち上がる。
煤木野灰吏
「……すみませんね~、ご期待に添えず」
鐘守錫為
襟首を掴んだ手はそのままに軽口を叩く灰吏の身体を引き上げ、
鐘守錫為
投げ捨てて地へと転がしやる。
煤木野灰吏
受け身を取って、そのまま立ち上がる。
鐘守錫為
埃を払うように手を叩く。常の仕草。
鐘守錫為
「だから、こうするしかない」
鐘守錫為
それからの相対に、同じ言葉を繰り返した。
煤木野灰吏
「…………」
煤木野灰吏
「諦めてくれりゃあいいのに」
煤木野灰吏
そうは言うものの、そうするくらいなら初めからこんなことはしていないだろう。
鐘守錫為
その事実を肯定するように、
鐘守錫為
無言のままに、構えをとった。
GM
◆クライマックスフェイズ
GM
◆ラウンド1
[ 鐘守錫為 ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
[ 煤木野灰吏 ] がダイスシンボルを公開。出目は 2 です。
GM
◆ラウンド1
 プロット4:錫為 2:灰吏
GM
◆プロット4
 行動:鐘守錫為
鐘守錫為
飛傘。
鐘守錫為
2D6>=5 (判定:登術) (2D6>=5) > 7[1,6] > 7 > 成功
鐘守錫為
接近戦攻撃>灰吏
鐘守錫為
2D6>=5 (判定:絡繰術) (2D6>=5) > 3[1,2] > 3 > 失敗
鐘守錫為
神通丸。
[ 鐘守錫為 ] 忍具 : 2 → 1
鐘守錫為
2D6>=5 (判定:絡繰術) (2D6>=5) > 8[3,5] > 8 > 成功
鐘守錫為
回避判定を。
煤木野灰吏
2D6>=10 (判定:手練) (2D6>=10) > 8[4,4] > 8 > 失敗
鐘守錫為
1D6 分野 (1D6) > 6
煤木野灰吏
体術
[ 煤木野灰吏 ] 体術 : 1 → 0
鐘守錫為
目の端にちらつく機巧の光は、その動きを阻むように動く。
鐘守錫為
操る本人にとっては当然邪魔にはならない。
鐘守錫為
愚直な一直線と、そして、
鐘守錫為
一閃。
鐘守錫為
この期に及んで未だに峰打ち。
鐘守錫為
あくまでも目的を、灰吏の身柄にあることを示すように。
煤木野灰吏
三度目のそれを、やはり捉えることはできず。
煤木野灰吏
先の二回と同じに打ち据えられる。
煤木野灰吏
鐘守に雀蜂!!!!!!
煤木野灰吏
2D6>=5 (判定:人脈) (2D6>=5) > 9[4,5] > 9 > 成功
煤木野灰吏
KWT 怪変調表(6) > 呪い:修得している忍法の中からランダムに一つを選び、その忍法を修得していないものとして扱う。この効果は、修得している忍法の数だけ累積する。各サイクルの終了時に、《呪術》で行為判定を行い、成功するとこの変調はすべて無効化される。
煤木野灰吏
1d6 上から (1D6) > 6
煤木野灰吏
忍法研究
鐘守錫為
回避判定を放棄し、奥義を使用します。
鐘守錫為
■奥義
《機巧再現:鉢屋之末》
指定特技 :絡繰術
エフェクト:絶対防御/くらまし/防御低下
鐘守錫為
射撃戦ダメージ1点を無効化し、忍法研究に呪いを受けます。
煤木野灰吏
打ち据える力に逆らわず、そのまま下がって距離を取る。
煤木野灰吏
その最中、木陰に張った鋼線の一本を引く。
煤木野灰吏
それをスイッチとして、張り巡らせた鋼線が幾重にも鐘守を取り巻き、迫る。
鐘守錫為
鐘守に迫った鋼線の一本が、
鐘守錫為
機巧の光に叩き切られて弾け飛んだ。
鐘守錫為
――灰吏には与り知らぬことであるが。
鐘守錫為
鉢屋の忍法は――少なくとも、鐘守の生まれた流派においては――既に失伝されている。
鐘守錫為
それを最後に継いで身につけたのは彼の兄貴分であり、
鐘守錫為
里が斜歯の襲撃に遭ったのは、鐘守が受け継ぐよりも前のことだった。
鐘守錫為
これらはすべて、からくりによる再現。
鐘守錫為
正しきものではない。
鐘守錫為
けれど、しかし、同時に、
鐘守錫為
斜歯の技術においては、彼の故郷の忍法は未だ、辛うじて息づいている。
鐘守錫為
そういう、事実がある。
鐘守錫為
ラウンド終末、誘導をします。
鐘守錫為
2D6>=5 (判定:遊芸) (2D6>=5) > 4[2,2] > 4 > 失敗
鐘守錫為
通しで。
GM
◆ラウンド2
[ 煤木野灰吏 ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
[ GM ] がダイスシンボルを公開。出目は 5 です。
GM
◆ラウンド2
 プロット5:錫為 4:灰吏
鐘守錫為
接近戦攻撃>灰吏
鐘守錫為
2D6>=6 (判定:絡繰術) (2D6>=6) > 9[3,6] > 9 > 成功
煤木野灰吏
回避放棄します
鐘守錫為
1d6 (1D6) > 4
[ 煤木野灰吏 ] 謀術 : 1 → 0
煤木野灰吏
兵糧丸で謀術を回復。
[ 煤木野灰吏 ] 謀術 : 0 → 1
[ 煤木野灰吏 ] 忍具 : 1 → 0
煤木野灰吏
禁術。対象は布砦。
煤木野灰吏
2D6>=5 (判定:罠術) (2D6>=5) > 6[1,5] > 6 > 成功
煤木野灰吏
雀蜂を鐘守に。
煤木野灰吏
2D6>=5 (判定:人脈) (2D6>=5) > 5[2,3] > 5 > 成功
煤木野灰吏
KWT 怪変調表(4) > 行方不明:メインフェイズ中、自分以外がシーンプレイヤーのシーンに登場することができなくなる。この効果は累積しない。各サイクルの終了時に、《経済力》で行為判定を行い、成功するとこの変調は無効化される。
鐘守錫為
回避判定放棄、通しで絶対防御を使用。くらまし/防御低下/絡繰術。
煤木野灰吏
破ります。
煤木野灰吏
2D6>=12 (判定:罠術) (2D6>=12) > 10[5,5] > 10 > 失敗
鐘守錫為
失敗ですね。そのままラウンド終末で誘導をします。
鐘守錫為
2D6>=6 (判定:遊芸) (2D6>=6) > 2[1,1] > 2 > ファンブル
鐘守錫為
残念です。
GM
◆ラウンド3
[ GM ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。
[ 煤木野灰吏 ] がダイスシンボルを公開。出目は 2 です。
GM
◆ラウンド3
 プロット3:錫為 2:灰吏
鐘守錫為
接近戦攻撃>灰吏
鐘守錫為
2D6>=5 (判定:絡繰術) (2D6>=5) > 7[3,4] > 7 > 成功
煤木野灰吏
2D6>=12 (判定:罠術) (2D6>=12) > 10[5,5] > 10 > 失敗
鐘守錫為
1d6 (1D6) > 5
[ 煤木野灰吏 ] 戦術 : 1 → 0
鐘守錫為
交錯が続く。
鐘守錫為
鋼線を機巧と刃で切り払っては距離を詰める。
煤木野灰吏
まだ決定的な一打はない。
煤木野灰吏
しかし、じりじりと追い詰められているのが分かる。
鐘守錫為
峰打ちとはいえ鉄の塊で、打ち据えられ続けた身体が悲鳴をあげている。
鐘守錫為
重なる打撲が手足を痺れさす。
鐘守錫為
鋼線が、
鐘守錫為
また一本、断たれた。
煤木野灰吏
「…………っ」
煤木野灰吏
一本。また一本。
煤木野灰吏
断たれる度に、敗北が近づいている。
煤木野灰吏
追い詰められている。
煤木野灰吏
それでも……まだ膝を折るわけにはいかない。
煤木野灰吏
雀蜂を鐘守に。
煤木野灰吏
2D6>=10 (判定:遊芸) (2D6>=10) > 7[1,6] > 7 > 失敗
鐘守錫為
失敗ですね。
鐘守錫為
ラウンド終末、誘導を。
鐘守錫為
2D6>=5 (判定:遊芸) (2D6>=5) > 7[3,4] > 7 > 成功
鐘守錫為
高所へ。
鐘守錫為
灰吏の襟首を指が掴んで、
鐘守錫為
巨木を強かに蹴りつけ、駆け上がった。
GM
◆ラウンド4
[ GM ] がダイスシンボルを公開。出目は 2 です。
[ 煤木野灰吏 ] がダイスシンボルを公開。出目は 2 です。
GM
◆ラウンド4
 プロット2:灰吏、錫為
鐘守錫為
2d6 (2D6) > 8[2,6] > 8
煤木野灰吏
2d6 (2D6) > 3[1,2] > 3
煤木野灰吏
雀蜂を鐘守に
煤木野灰吏
2D6>=10 (判定:遊芸) (2D6>=10) > 5[2,3] > 5 > 失敗
煤木野灰吏
おわり
鐘守錫為
接近戦攻撃>灰吏
鐘守錫為
2D6>=5 (判定:絡繰術) (2D6>=5) > 11[5,6] > 11 > 成功
煤木野灰吏
2D6>=12 (判定:罠術) (2D6>=12) > 6[1,5] > 6 > 失敗
鐘守錫為
回想シーンでダメージ上昇します。
鐘守錫為
【秘密:鐘守錫為】
あなたは公安隠密局所属の斜歯忍軍へのスパイということになっているが、本心では斜歯忍軍に忠誠を誓っている。
この度公安への諜報忍務を切り上げ、斜歯へと戻るように指令を受けた。
それに異論はないが、公安隠密局で築いたPC1との縁を心のどこかで惜しんでいる。
ゆえにあなたは忍務で彼が深手を負ったのを良いことに、煤木野灰吏を自分のセーフハウスへと連れ込んだ。
それがただの時間稼ぎでしかないことを知りながら。
あなたの【本当の使命】は煤木野灰吏を下し、自分の流派へと連れ帰ることだ。
鐘守錫為
木の幹を駆け上がり、枝を蹴って空を駆る。
鐘守錫為
最終的に着地したのは長く過ごしたセーフハウス、
鐘守錫為
その屋根の上。
鐘守錫為
風雨に晒されて砂に汚れたその場所に灰吏の身体を転がして、見下ろす。
煤木野灰吏
見下されている。また。
鐘守錫為
その感情の機序を認識している。
鐘守錫為
ひとつひとつに自覚がある。
鐘守錫為
そうして行き詰まった行き止まり、出口のない道先の末に、自分が及ぶ行為の意味も。
鐘守錫為
今は理解している。
鐘守錫為
そうする、らしい。自分は。
煤木野灰吏
灰吏にとっては未だ理解し難く。
煤木野灰吏
鐘守の挙措を窺う視線には警戒が色濃い。
鐘守錫為
屋根の上に軋む靴の音。
煤木野灰吏
それでも理解できることが一つ。
煤木野灰吏
おそらく自分は、
煤木野灰吏
この男から、逃げられない。
鐘守錫為
悠然と灰吏へと近づいて、
鐘守錫為
その襟首を掴み上げた。
鐘守錫為
回想シーンの効果により接近戦ダメージ1点上昇。
鐘守錫為
2点ダメージですね。
[ 煤木野灰吏 ] 器術 : 1 → 0
[ 煤木野灰吏 ] 謀術 : 1 → 0
煤木野灰吏
はい……
鐘守錫為
灰吏は脱落、戦果としてプライズを奪います。
鐘守錫為
「……全く」
鐘守錫為
掴んだ首元を引き寄せて、
鐘守錫為
その耳元に低く囁く。
鐘守錫為
「この体たらくでは、流石にまだ早かったな」
煤木野灰吏
「……は?」
鐘守錫為
『秘密:記憶』
このプライズの真の名称は『真実』である。
「」内の記述はこのプライズの所持者が好きに書き換えてよいものとする。

「これは中忍頭試験である。
 灰吏の中忍頭への昇進の最終試験として鐘守に勝利することが課題として課されている。
 
 舞台は都会から離れた山中などではなく、比良坂が訓練用に保有するとある裏山。
 自然は豊かだが思ったより都会は近い。セーフハウスから出ないのと隠蔽用の結界のため気付けないだけ。
 指定した人間の記憶と認識の一部を「本人に違和感を感じさせない形」ですり替える神器、『鳥籠』が使われており、鐘守本人もそれに囚われてはいる。
 これは試験を課すもの課されるものの両方が正しく全力を発揮できるようにするため。
 
 神器に取り込まれていた間の感情が色濃く残りうることが『鳥籠』の危険性として指摘されているが、
 それに振り回されるような人間はそもそも公安隠密局には向いていないので構わない、というのが上の判断。」
鐘守錫為
認識が塗り替わる。
鐘守錫為
ここが地方の山中などではなく、比良坂の所有する訓練用の森であることを思い出す。
鐘守錫為
遠く、青い空の下、
鐘守錫為
今になって目を凝らしてみれば、立ち並ぶ都心のビルが目に入った。
鐘守錫為
手を離した。
煤木野灰吏
「……………………」
煤木野灰吏
へたり込む。
鐘守錫為
「まあ」
鐘守錫為
手を払っている。いつもの仕草。
鐘守錫為
「今回は相手が悪かったと思うのは、どうだ」
煤木野灰吏
頭を抱えている。
煤木野灰吏
「………………お気遣い、どうも」
鐘守錫為
「あれはあれで本気だったぞ」
鐘守錫為
「俺は」
鐘守錫為
傷一つないが。
煤木野灰吏
傷一つねえな~!
煤木野灰吏
鳥籠によって操作されていた記憶と認識は、全て元に戻っている。
煤木野灰吏
自信を持って、意気揚々とこの試験に臨んだことも、ばっちりはっきり覚えている。
煤木野灰吏
それが……このザマだ。
鐘守錫為
うずくまる灰吏を視界に収めながら腕時計を見ている。
鐘守錫為
戦いのうちに陽は傾き、
鐘守錫為
今では立派な逢魔ヶ刻。
鐘守錫為
「直帰でいいか」
鐘守錫為
端末を取り出して公安に連絡を入れている。
煤木野灰吏
屋根の上に長く影が伸びている。
煤木野灰吏
「はい…………」
鐘守錫為
「お前が望むならば」
鐘守錫為
「この後反省会をしてもいいが」
煤木野灰吏
「…………お願いしま~す」
GM
 
GM
シノビガミセッション『出口なし・改』
GM
――さらにあらため『中忍頭試験』
GM