GM
とある地方の山中。ぽつりと建つ古びた木造建築の一室。
窓の外には川の清らかな流れが認められるこの家を、彼はセーフハウスであると語る。
忍務の最中に深手を負ったあなたは、その部屋のベッドで彼の看護を受けている。
置かれた木製のベッドもまた古いものだが、できる限りを清潔に保たれているし、
供される食事――主に獣や野草で作られたもの――も、腹を満たすには充分だった。
時折外を斜歯忍軍の機忍戦闘部隊が彷徨いていることもある。
彼はあなたを部屋に置いてそれに打って出、時に軽い傷を負って戻ってくる。
都会から遠く離れた山中の木造建築の一室。
この部屋を流れる時間ばかりはひどく穏やかだが、あなたはこの時間を永遠に続けるつもりはない。
彼もまた。傷が癒えたらここを出ようと、繰り返しそのように語っている。
出口はあるのだ。
帰るべき場所が、自分たちにはあるはずなのだから。
GM
2d6 (2D6) >
6[1,5] >
6
GM
06~07:窓から吹き込む初夏の風がカーテンを静かに揺らす。
GM
草のにおい。若葉のにおい。都会から隔てられた土地特有の青臭さ。
GM
郷愁を呼び起こすそれに、慣れきってしまったのはいつ頃からだったか。
GM
窓の外から風に揺れる木々のさまを見下ろしながら、ぼんやりと思索に耽る。
煤木野灰吏
忍務の最中に傷を負い、同僚である鐘守のセーフハウスに匿われてからしばらく経つ。
煤木野灰吏
随分と、手間をかけさせてしまっていると思う。
煤木野灰吏
はやくここを出て、忍務に戻らなければ……
煤木野灰吏
そう思うものの、肝心の忍務がなんだったのかも思い出せない。
煤木野灰吏
窓の外では若葉が風に揺られてさらさらと音を立てている。
【導入】
あなたは忍務の最中に深手を負い、PC2のセーフハウスに匿われた。
あなたからは忍務に関しての記憶がすっかり抜け落ちており、その詳細が思い出せない。
何らかのショックによる一時的な記憶障害だろうと彼は言う。
あなたの【使命】は記憶を取り戻すことである。
【使命】
記憶を取り戻す
鐘守錫為
足音を響かせるのはそれを知らせるため。潜める必要のないため。
鐘守錫為
何一つ隠すことはないとでも言うように堂々とその接近を知らしめて、
鐘守錫為
そしてそうあるときともそうでないときとも変わらずに、
煤木野灰吏
それを認めて「ご無事で何よりです~」と笑って、
鐘守錫為
反射的なその動きの続きに何某か言いかけて、
鐘守錫為
それは常であれば気にするなと続くものであったが、
【導入】
あなたはPC1の公安での先輩である。
忍務で傷を負ったPC1を連れ、このセーフハウスへと匿った。
あなたの【使命】はPC1の傷を癒やし、この部屋を出ることだ。
【使命】
PC1に記憶を取り戻させる
GM
はい。手番の順番決めの2D6を振ります。それぞれ。
煤木野灰吏
2d6 (2D6) >
10[4,6] >
10
鐘守錫為
2d6 (2D6) >
8[2,6] >
8
GM
◆メインフェイズ第一サイクル第一シーン
行動:煤木野灰吏
煤木野灰吏
2D6>=5 (判定:人脈) (2D6>=5) >
3[1,2] > 3 >
失敗
煤木野灰吏
2D6>=5 (判定:人脈) (2D6>=5) >
4[1,3] > 4 >
失敗
煤木野灰吏
2D6>=5 (判定:人脈) (2D6>=5) > 6[3,3]
> 6 >
成功
[ 煤木野灰吏 ] 忍具 : 3 → 1
GM
すごい手こずったからちょっとRPしましょう。
鐘守錫為
褪せた色のカーテンを押さえて、外を見ている。
鐘守錫為
先程何かを言い淀んだのを誤魔化すでもなく、ただ沈黙を続けている。
煤木野灰吏
その視線の先を辿るように、灰吏も外に目を向ける。
鐘守錫為
陽光に透かされた若色の葉が揺らめいている。
煤木野灰吏
灰吏も背は高い方だが、鐘守はそれよりも更に幾分高い。
鐘守錫為
長い脚で歩を進め、灰吏のベッドへと距離を詰める。
鐘守錫為
「ついてくる気があるかと、そう問うている」
【秘密:鐘守錫為】
あなたは公安隠密局所属の斜歯忍軍へのスパイということになっているが、
本心では斜歯忍軍に忠誠を誓っている。
この度公安への諜報忍務を切り上げ、斜歯へと戻るように指令を受けた。
それに異論はないが、公安隠密局で築いたPC1との縁を心のどこかで惜しんでいる。
ゆえにあなたは忍務で彼が深手を負ったのを良いことに、
PC1を自分のセーフハウスへと連れ込んだ。
それがただの時間稼ぎでしかないことを知りながら。
あなたの【本当の使命】はPC1を下し、自分の流派へと連れ帰ることだ。
GM
◆メインフェイズ第一サイクル第二シーン
シーンプレイヤー:鐘守錫為
鐘守錫為
BT 戦場表(5) >
雑踏:人混みや教室、渋滞中の車道など。この戦場では、行為判定のとき、2D6の目がプロット値+1以下だとファンブルする。
鐘守錫為
ただ掴んだ襟首を引いて、窓へと足をかけた。
鐘守錫為
見下ろしている。灰吏を。無表情のままに。
[ 煤木野灰吏 ] がダイスシンボルを公開。出目は 2 です。
[ 鐘守錫為 ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
鐘守錫為
◆ラウンド1
プロット4:錫為 2:灰吏
鐘守錫為
2D6>=6 (判定:登術) (2D6>=6) > 9[3,6]
> 9 >
成功
鐘守錫為
射程+1を受け、そのまま灰吏に接近戦攻撃。
鐘守錫為
2D6>=6 (判定:絡繰術) (2D6>=6) >
3[1,2] > 3 >
失敗
鐘守錫為
虫の鳴く音、若葉のさやけに紛れて、かすかな音の鳴る。
鐘守錫為
その音の鳴ると同時に地を蹴りかけて、密かに眉を寄せた。
煤木野灰吏
2D6>=5 (判定:人脈) (2D6>=5) >
3[1,2] > 3 >
失敗
[ GM ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。
[ 煤木野灰吏 ] がダイスシンボルを公開。出目は 5 です。
鐘守錫為
◆ラウンド2
プロット5:灰吏 3:錫為
鐘守錫為
2D6>=5 (判定:衣装術) (2D6>=5) > 8[2,6]
> 8 >
成功
鐘守錫為
ファンブル値+2だから雑踏の+1と合わせてファンブル値8ですね。
煤木野灰吏
2D6>=5 (判定:人脈) (2D6>=5) >
3[1,2] > 3 >
失敗
鐘守錫為
2D6>=5 (判定:絡繰術) (2D6>=5) > 7[2,5]
> 7 >
成功
[ 煤木野灰吏 ] 妖術 : 1 → 0
煤木野灰吏
倒れ込んだ地面から鐘守を見上げている。
『秘密:記憶』
このプライズの真の名称は『真実』である。
「」内の記述はこのプライズの所持者が好きに書き換えてよいものとする。
「そもこの忍務自体が斜歯忍軍を通して鐘守が公安隠密局へと働きかけ、仕組んだものである。
忍務の目的は比良坂機関が保有するある神器を奪わんとする斜歯忍軍からの忍を排除することだが、真の目的は『公安隠密局所属の鐘守錫為という人間を殺す』こと。
しかし、鐘守を訝しんだ公安隠密局が灰吏を監視につけたことで歯車が狂った。
『死ぬ』はずだった男は死にきれぬまま、斜歯からも比良坂からも時間稼ぎに逃れ続けている。」
GM
◆メインフェイズ第二サイクル第一シーン
行動:煤木野灰吏
煤木野灰吏
「鐘守さんそんなに俺のこと好きだったんですか~?」
鐘守錫為
初夏にしては、妙に陽射しの強い日だった。
鐘守錫為
眼差しも陽光もやけにじりじりと心を灼いて、
鐘守錫為
冗談とも思えぬ無愛想な声の、潜ませることのない真直ぐさに。
煤木野灰吏
「……まぁ、このままお持ち帰りされるわけにもいかないんでね」
[ GM ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
[ 煤木野灰吏 ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
鐘守錫為
2d6 (2D6) >
4[2,2] >
4
煤木野灰吏
2d6 (2D6) >
10[4,6] >
10
鐘守錫為
2D6>=5 (判定:登術) (2D6>=5) >
10[4,6] > 10 >
成功
鐘守錫為
射程+1ですね。そのまま接近戦攻撃を灰吏に。
鐘守錫為
2D6>=5 (判定:絡繰術) (2D6>=5) > 8[3,5]
> 8 >
成功
煤木野灰吏
2D6>=10 (判定:手練) (2D6>=10) >
4[1,3] > 4
> 失敗
煤木野灰吏
2D6>=5 (判定:人脈) (2D6>=5) >
3[1,2] > 3 >
失敗
[ 煤木野灰吏 ] 忍術 : 1 → 0
鐘守錫為
けれど先んじて動いたのは鐘守の方だった。
煤木野灰吏
僅かな差でも、忍び同士の戦いにおいては命取りになる。
鐘守錫為
それを掻い潜った音速より速い一撃に腹部を打ち据えられ、
煤木野灰吏
鋼線がそれを捉える間もなく打ち据えられる。
【秘密:煤木野灰吏】
あなたは忍務の最中に起きたことを忘れているが、それでもただ一つ覚えていることがある。
今回の忍務では鐘守の動向を特別に注視しなければならないと思っていたことだ。
ゆえにあなたは傷がすっかり癒えていることを隠してその様子を窺っている。
あなたの【本当の使命】は真実を自らの手で掴み取ることである。
鐘守錫為
地に這うた灰吏へと膝を折り目線の高さを近づけるさまは、
鐘守錫為
奇しくも先程の、あのセーフハウスで見せた仕草とよく似ていた。
GM
◆メインフェイズ第二サイクル第二シーン
シーンプレイヤー:鐘守錫為
鐘守錫為
「力尽くで連れ帰るほかに、お前には術がないだろう」
鐘守錫為
ごくごく真面目な検討ののちに、首を振って否定する。
鐘守錫為
それでも歩みを進めることだけを諦めぬのと同じに。
鐘守錫為
「手を離してしまえればいいのだとも、理解している」
煤木野灰吏
「俺は生まれてこのかた公安一筋ですからね」
煤木野灰吏
「公安に寝返る方を、オススメしますがね」
鐘守錫為
「益を求めて、公安に忠誠を誓っているのか?」
鐘守錫為
2D6>=5 (判定:言霊術) (2D6>=5) > 7[3,4]
> 7 >
成功
鐘守錫為
ET 感情表(4) >
忠誠(プラス)/侮蔑(マイナス)
煤木野灰吏
ET 感情表(3) >
愛情(プラス)/妬み(マイナス)
煤木野灰吏
一蹴できるはずのその言葉に、なぜだか妙に心が揺れる。
煤木野灰吏
公安で働くため、国に尽くすために育てられてきた。
煤木野灰吏
この名前すら、『灰になるまで国家に尽くせ』という意味でつけられたものだ。
煤木野灰吏
望まれたとおり、死ぬまでそのようにあるつもりで。
煤木野灰吏
だからこんな誘いに乗ることはありえない。
鐘守錫為
有り得べからざる誘いの、受け入れられることのない提案の、
鐘守錫為
襟首を掴んだままに、瞳は真直ぐに灰吏を見下ろしていた。
煤木野灰吏
見据えられると、ますますに惑いが大きくなる。
鐘守錫為
捧げられるものの、与えられる対価の存在しないことを知った上の、
煤木野灰吏
その懇願に応えたい、応えなければならないような気がする。
鐘守錫為
低い声、乾いた声でそう返すとともに、立ち上がる。
煤木野灰吏
「……すみませんね~、ご期待に添えず」
鐘守錫為
襟首を掴んだ手はそのままに軽口を叩く灰吏の身体を引き上げ、
鐘守錫為
それからの相対に、同じ言葉を繰り返した。
煤木野灰吏
そうは言うものの、そうするくらいなら初めからこんなことはしていないだろう。
[ 鐘守錫為 ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
[ 煤木野灰吏 ] がダイスシンボルを公開。出目は 2 です。
鐘守錫為
2D6>=5 (判定:登術) (2D6>=5) > 7[1,6]
> 7 >
成功
鐘守錫為
2D6>=5 (判定:絡繰術) (2D6>=5) >
3[1,2] > 3 >
失敗
[ 鐘守錫為 ] 忍具 : 2 → 1
鐘守錫為
2D6>=5 (判定:絡繰術) (2D6>=5) > 8[3,5]
> 8 >
成功
煤木野灰吏
2D6>=10 (判定:手練) (2D6>=10) >
8[4,4] > 8
> 失敗
[ 煤木野灰吏 ] 体術 : 1 → 0
鐘守錫為
目の端にちらつく機巧の光は、その動きを阻むように動く。
鐘守錫為
操る本人にとっては当然邪魔にはならない。
鐘守錫為
あくまでも目的を、灰吏の身柄にあることを示すように。
煤木野灰吏
三度目のそれを、やはり捉えることはできず。
煤木野灰吏
2D6>=5 (判定:人脈) (2D6>=5) > 9[4,5]
> 9 >
成功
煤木野灰吏
KWT 怪変調表(6) >
呪い:修得している忍法の中からランダムに一つを選び、その忍法を修得していないものとして扱う。この効果は、修得している忍法の数だけ累積する。各サイクルの終了時に、《呪術》で行為判定を行い、成功するとこの変調はすべて無効化される。
鐘守錫為
■奥義
《機巧再現:鉢屋之末》
指定特技 :絡繰術
エフェクト:絶対防御/くらまし/防御低下
鐘守錫為
射撃戦ダメージ1点を無効化し、忍法研究に呪いを受けます。
煤木野灰吏
打ち据える力に逆らわず、そのまま下がって距離を取る。
煤木野灰吏
その最中、木陰に張った鋼線の一本を引く。
煤木野灰吏
それをスイッチとして、張り巡らせた鋼線が幾重にも鐘守を取り巻き、迫る。
鐘守錫為
鉢屋の忍法は――少なくとも、鐘守の生まれた流派においては――既に失伝されている。
鐘守錫為
それを最後に継いで身につけたのは彼の兄貴分であり、
鐘守錫為
里が斜歯の襲撃に遭ったのは、鐘守が受け継ぐよりも前のことだった。
鐘守錫為
斜歯の技術においては、彼の故郷の忍法は未だ、辛うじて息づいている。
鐘守錫為
2D6>=5 (判定:遊芸) (2D6>=5) >
4[2,2] > 4 >
失敗
[ 煤木野灰吏 ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
[ GM ] がダイスシンボルを公開。出目は 5 です。
鐘守錫為
2D6>=6 (判定:絡繰術) (2D6>=6) > 9[3,6]
> 9 >
成功
[ 煤木野灰吏 ] 謀術 : 1 → 0
[ 煤木野灰吏 ] 謀術 : 0 → 1
[ 煤木野灰吏 ] 忍具 : 1 → 0
煤木野灰吏
2D6>=5 (判定:罠術) (2D6>=5) > 6[1,5]
> 6 >
成功
煤木野灰吏
2D6>=5 (判定:人脈) (2D6>=5) > 5[2,3]
> 5 >
成功
煤木野灰吏
KWT 怪変調表(4) >
行方不明:メインフェイズ中、自分以外がシーンプレイヤーのシーンに登場することができなくなる。この効果は累積しない。各サイクルの終了時に、《経済力》で行為判定を行い、成功するとこの変調は無効化される。
鐘守錫為
回避判定放棄、通しで絶対防御を使用。くらまし/防御低下/絡繰術。
煤木野灰吏
2D6>=12 (判定:罠術) (2D6>=12) >
10[5,5] >
10 > 失敗
鐘守錫為
失敗ですね。そのままラウンド終末で誘導をします。
鐘守錫為
2D6>=6 (判定:遊芸) (2D6>=6) >
2[1,1] > 2 >
ファンブル
[ GM ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。
[ 煤木野灰吏 ] がダイスシンボルを公開。出目は 2 です。
鐘守錫為
2D6>=5 (判定:絡繰術) (2D6>=5) > 7[3,4]
> 7 >
成功
煤木野灰吏
2D6>=12 (判定:罠術) (2D6>=12) >
10[5,5] >
10 > 失敗
[ 煤木野灰吏 ] 戦術 : 1 → 0
鐘守錫為
鋼線を機巧と刃で切り払っては距離を詰める。
煤木野灰吏
しかし、じりじりと追い詰められているのが分かる。
鐘守錫為
峰打ちとはいえ鉄の塊で、打ち据えられ続けた身体が悲鳴をあげている。
煤木野灰吏
それでも……まだ膝を折るわけにはいかない。
煤木野灰吏
2D6>=10 (判定:遊芸) (2D6>=10) >
7[1,6] > 7
> 失敗
鐘守錫為
2D6>=5 (判定:遊芸) (2D6>=5) > 7[3,4]
> 7 >
成功
[ GM ] がダイスシンボルを公開。出目は 2 です。
[ 煤木野灰吏 ] がダイスシンボルを公開。出目は 2 です。
鐘守錫為
2d6 (2D6) >
8[2,6] >
8
煤木野灰吏
2d6 (2D6) >
3[1,2] >
3
煤木野灰吏
2D6>=10 (判定:遊芸) (2D6>=10) >
5[2,3] > 5
> 失敗
鐘守錫為
2D6>=5 (判定:絡繰術) (2D6>=5) >
11[5,6] > 11 >
成功
煤木野灰吏
2D6>=12 (判定:罠術) (2D6>=12) >
6[1,5] > 6
> 失敗
鐘守錫為
【秘密:鐘守錫為】
あなたは公安隠密局所属の斜歯忍軍へのスパイということになっているが、本心では斜歯忍軍に忠誠を誓っている。
この度公安への諜報忍務を切り上げ、斜歯へと戻るように指令を受けた。
それに異論はないが、公安隠密局で築いたPC1との縁を心のどこかで惜しんでいる。
ゆえにあなたは忍務で彼が深手を負ったのを良いことに、煤木野灰吏を自分のセーフハウスへと連れ込んだ。
それがただの時間稼ぎでしかないことを知りながら。
あなたの【本当の使命】は煤木野灰吏を下し、自分の流派へと連れ帰ることだ。
鐘守錫為
木の幹を駆け上がり、枝を蹴って空を駆る。
鐘守錫為
最終的に着地したのは長く過ごしたセーフハウス、
鐘守錫為
風雨に晒されて砂に汚れたその場所に灰吏の身体を転がして、見下ろす。
鐘守錫為
そうして行き詰まった行き止まり、出口のない道先の末に、自分が及ぶ行為の意味も。
煤木野灰吏
鐘守の挙措を窺う視線には警戒が色濃い。
鐘守錫為
回想シーンの効果により接近戦ダメージ1点上昇。
[ 煤木野灰吏 ] 器術 : 1 → 0
[ 煤木野灰吏 ] 謀術 : 1 → 0
鐘守錫為
灰吏は脱落、戦果としてプライズを奪います。
鐘守錫為
「この体たらくでは、流石にまだ早かったな」
鐘守錫為
『秘密:記憶』
このプライズの真の名称は『真実』である。
「」内の記述はこのプライズの所持者が好きに書き換えてよいものとする。
「これは中忍頭試験である。
灰吏の中忍頭への昇進の最終試験として鐘守に勝利することが課題として課されている。
舞台は都会から離れた山中などではなく、比良坂が訓練用に保有するとある裏山。
自然は豊かだが思ったより都会は近い。セーフハウスから出ないのと隠蔽用の結界のため気付けないだけ。
指定した人間の記憶と認識の一部を「本人に違和感を感じさせない形」ですり替える神器、『鳥籠』が使われており、鐘守本人もそれに囚われてはいる。
これは試験を課すもの課されるものの両方が正しく全力を発揮できるようにするため。
神器に取り込まれていた間の感情が色濃く残りうることが『鳥籠』の危険性として指摘されているが、
それに振り回されるような人間はそもそも公安隠密局には向いていないので構わない、というのが上の判断。」
鐘守錫為
ここが地方の山中などではなく、比良坂の所有する訓練用の森であることを思い出す。
鐘守錫為
今になって目を凝らしてみれば、立ち並ぶ都心のビルが目に入った。
鐘守錫為
「今回は相手が悪かったと思うのは、どうだ」
煤木野灰吏
鳥籠によって操作されていた記憶と認識は、全て元に戻っている。
煤木野灰吏
自信を持って、意気揚々とこの試験に臨んだことも、ばっちりはっきり覚えている。
鐘守錫為
うずくまる灰吏を視界に収めながら腕時計を見ている。
鐘守錫為
端末を取り出して公安に連絡を入れている。