鐘守錫為
するめだとか貝ひもだとか、珍しくコンビニで買った安上がりなつまみ。
鐘守錫為
キッチンの方から皿を両手に戻ってくれば、
鐘守錫為
既にそれなりに出来上がっている後輩の姿が目に入る。
煤木野灰吏
酔うために酒を飲むということを、普段ならばしないのだが……。
鐘守錫為
炙った油揚げにねぎ乗せたのとか、レンジで作った茄子の煮浸しとか、その程度。
鐘守錫為
深追いせずにタンブラーを取って灰吏へと傾けた。
鐘守錫為
箸を取って、油揚げの一片をつまんでいる。
煤木野灰吏
終わってみれば試験官であった鐘守に傷一つつけられない有様。
鐘守錫為
多少その動きを封じることはできたが、それだけの話。
鐘守錫為
全身を打ち据えられた灰吏と裏腹に今もぴんぴんしている。
煤木野灰吏
「まぁ、前準備も立ち回りも甘かったですねー……」
煤木野灰吏
「準備の方は、ガードの固さを突破する手段がなかったのがキツかったですね」
煤木野灰吏
「いや~、一向にガードを抜けなかったですね……」
鐘守錫為
「辛うじて張れたようだったが、あまり有効には働かなかった」
鐘守錫為
「そもそも俺は張らせるつもりなく動いていたから」
煤木野灰吏
「障害物の多さは俺に優位なはずだったんですが……」
煤木野灰吏
「そこをちゃんと突けてればまだな~……」
煤木野灰吏
グラスに酒が満たされていくのを眺めて、
煤木野灰吏
「……評価してもらうに足る成果を出したいと思っていますよ」
煤木野灰吏
2d6 (2D6) >
5[1,4] > 5
鐘守錫為
2d6 (2D6) >
11[6,5] > 11
煤木野灰吏
3d6 (3D6) >
9[2,2,5] > 9
鐘守錫為
3D6 (3D6) >
11[2,4,5] > 11
[ 煤木野灰吏 ] がダイスシンボルを2 に変更しました。
[ 鐘守錫為 ] がダイスシンボルを4 に変更しました。
[ 鐘守錫為 ] がダイスシンボルを5 に変更しました。
鐘守錫為
2D6>=5 (2D6>=5) > 8[2,6]
> 8 > 成功
[ 煤木野灰吏 ] 情緒 : 1 → 2
煤木野灰吏
「……まあ、それはそうなんでしょうけど」
煤木野灰吏
「とは言え俺は誰が相手でも受かるつもりで挑みましたからね」
鐘守錫為
「それでも、外のやり方にも内のやり方にも詳しい俺が相手では」
鐘守錫為
「得意の技も通じない局面が数多くあったろう」
煤木野灰吏
「運が悪かった、相手が悪かった、なんてのは」
煤木野灰吏
「口が裂けても言いたくないですね~俺は」
鐘守錫為
灰吏の顔を見ながら茄子の煮浸しをつまんでいる。
鐘守錫為
4切って誘い受けします 5切って距離を測るで+1
鐘守錫為
2D6+1>=5 (2D6+1>=5) >
9[3,6]+1 > 10 > 成功
煤木野灰吏
2d6+1=>10 (2D6+1>=10) >
8[5,3]+1 > 9 > 失敗
[ 煤木野灰吏 ] 情緒 : 2 → 3
鐘守錫為
「当たりが悪ければ、という場面もあった」
鐘守錫為
「逆に俺の方からは有効打がなかなか入らなかったからな」
煤木野灰吏
「なんとか捌けてる間にこちらから攻撃を入れられたらよかったんですけどね……」
煤木野灰吏
「手数を今以上に増やす手段は……ちょっとすぐには思いつかないですね」
鐘守錫為
「方針が定まったなら良かったんじゃないか」
鐘守錫為
「俺も実際貫通力には欠けるきらいがある」
鐘守錫為
「どうにか補う手段を模索してはいるが……」
煤木野灰吏
「まあ、それでも俺は押し切られてますからね……」
煤木野灰吏
「じゃあ次に鐘守さんと当たったら今度はラッキーかもですね~」
鐘守錫為
「俺も、お前の手の内と方向性を把握したからな」
煤木野灰吏
「いや~、ガラッと戦い方を変えていくかもですよ?」
煤木野灰吏
「鐘守さんそういうタイプじゃなさそうですけどねぇ」
鐘守錫為
「お前よりは、様々の戦い方に精通している」
煤木野灰吏
実際に当たればラッキーと思っている訳ではない。
鐘守錫為
「まあ、また俺がお前に当たることがあったとして」
煤木野灰吏
2d6 (2D6) >
2[1,1] > 2
鐘守錫為
3d6 全部使ったので全部振り直し (3D6) >
5[2,2,1] > 5
[ 煤木野灰吏 ] がダイスシンボルを1 に変更しました。
[ 煤木野灰吏 ] がダイスシンボルを1 に変更しました。
[ 鐘守錫為 ] がダイスシンボルを2 に変更しました。
[ 鐘守錫為 ] がダイスシンボルを1 に変更しました。
煤木野灰吏
グラスが空になったのを見て、瓶に手を伸ばす。
鐘守錫為
「今回の試験に関しては、ありのままに上に報告するが」
煤木野灰吏
当然だ、と灰吏も思っている。不満はない。
鐘守錫為
「俺がお前に将来性を見込んでいるのも同時に揺るぎない事実だ」
煤木野灰吏
首をわずかに傾けて、鐘守の話を聞いている。
鐘守錫為
考え込んでいる。言葉を選びあぐねている。
鐘守錫為
もとより言葉を弄すことのあまり得意でない性質であるが。
鐘守錫為
生育環境から来る寡黙を友と長く過ごし過ぎたために、
煤木野灰吏
急かすでもなく、言葉の続きを待っている。
鐘守錫為
その気質を育てた遠因に、ふと思考が逸れた。
鐘守錫為
2D6>=5 (2D6>=5) > 8[2,6]
> 8 > 成功
[ 煤木野灰吏 ] 情緒 : 3 → 4
鐘守錫為
そのように力を、唇に乗せたことは覚えているが。
鐘守錫為
「普段は使わないようにしているものだが」
鐘守錫為
「いや、忍び相手に案ずることでもなかろうが……」
鐘守錫為
酔いのためだけではなかろうが、珍しく語尾がぼやける。
煤木野灰吏
「あれ、後から思うとおかしかったな~って分かるんですけど」
煤木野灰吏
「かけられたその時はなかなか気づけないですねぇ」
鐘守錫為
「そもそも根本的におかしかったからな……」
鐘守錫為
「一週間もしたら、俺はあの”益のない”流派にしばらくカンヅメだ」
煤木野灰吏
「なんだったんですかねぇ、あのシチュエーション」
煤木野灰吏
「男にお持ち帰りされるなんてごめんですからね!」
煤木野灰吏
「……そうです~本気でやってあのザマでした~」
鐘守錫為
意気消沈している様子を見ながら酒を飲んでいます。
煤木野灰吏
2d6=>5 (2D6>=5) >
3[2,1] > 3 > 失敗
[ 煤木野灰吏 ] 情緒 : 4 → 5
煤木野灰吏
「互いが本気を出せるシチュエーションに設定されるんですよね……?」
鐘守錫為
「試験官の側には多少無理があっても構わないとされる」
鐘守錫為
「本質を計られるのは、試験を受ける側の方だからな」
煤木野灰吏
「あれが『本気を出せるシチュエーション』だったってことですよね……?」
煤木野灰吏
言ってから、訊かない方がよかったかもしれないと思った。
煤木野灰吏
「……いや、多少の無理もあるんですもんね!」
煤木野灰吏
言い出しておいて、誤魔化すようにグラスを傾ける。
鐘守錫為
「根本的にああはならない状況設定だったが……」
鐘守錫為
「あの中での俺はそうだった、ということにはなるな」
鐘守錫為
「あの中で大真面目に戦っていたかと思うと」
鐘守錫為
その開発というか、再現に関わりもしたことが頭を過ぎったが、黙っておいた。
鐘守錫為
2d6 (2D6) >
8[5,3] > 8
[ 鐘守錫為 ] がダイスシンボルを3 に変更しました。
煤木野灰吏
2d6 (2D6) >
2[1,1] > 2
[ 鐘守錫為 ] がダイスシンボルを5 に変更しました。
[ 煤木野灰吏 ] がダイスシンボルを1 に変更しました。
鐘守錫為
「仮初の感情に振り回されるようではそもそも適性がない、という」
鐘守錫為
「それも含めて制御してみせろという話なのだろう」
煤木野灰吏
「記憶や感情を書き換えられるのは、今回に限らずある話ですからねぇ」
煤木野灰吏
「仕掛ける側がかけられて振り回されてりゃ世話ないって話ですよね」
鐘守錫為
残り少なくなってきた自分のグラスへと視線を移しながら、
鐘守錫為
2D6>=5 (2D6>=5) > 8[2,6]
> 8 > 成功
[ 煤木野灰吏 ] 情緒 : 5 → 6
鐘守錫為
残り少ない酒を呷り、手酌で次を注いでいる。
煤木野灰吏
酔うために酒を飲むことも、自身の限界を見誤ることも、普段ならばしないのだが。
煤木野灰吏
いつになく深酒をして、やがてローテーブルに突っ伏してしまう。
煤木野灰吏
相手に見せる態度を慎重に選んでいる後輩にしては珍しい声色。
鐘守錫為
やがて軽く表情を緩めると、突っ伏した頭に手を伸ばした。
煤木野灰吏
んー、とも、うー、ともつかない唸り声をあげる。
鐘守錫為
「お前の頑張り自体は、認めてやろうと思っているよ」
煤木野灰吏
覗き込まれた気配に、緩慢に顔を上げる。
煤木野灰吏
「本当に分かってくれてるのかなって思っただけです~」
鐘守錫為
「まあ、たまには浴びるほど飲むのもいい」
煤木野灰吏
また顔を伏せるのもおっくうなのか、視線はぼんやりと鐘守に向けられている。
煤木野灰吏
「飲まなきゃやってらんね~、みたいな……?」
鐘守錫為
そのまま、先程より穏やかな手つきで頭を撫でている。
煤木野灰吏
もう少し素面に近ければ、あるいは拒否したかもしれない手付きを、
鐘守錫為
頬杖をついてそれを延々と繰り返している。
鐘守錫為
グラスもすっかり手放してしまって、灰吏を見ている。
煤木野灰吏
そうされているうちに、やがてうとうとと瞼が下りてゆく。
煤木野灰吏
そう言いつつも、起き上がる気配はなく。
鐘守錫為
もごもごと言い募るのを見ながら、手を止めない。
鐘守錫為
瞼を落としても手を止めず、繰り返し頭を撫でている。
煤木野灰吏
口から出るのも、もはや意味をなさないうめき声ばかり。
煤木野灰吏
やがてそれさえもなくなって、静かに寝息を立て始める。
鐘守錫為
灰吏が寝息を立て始めてからも、しばらくは手を止めずにいた。
鐘守錫為
しかしそのうち手を止めて、ソファのへりに背中を預ける。
鐘守錫為
寝入った後輩を眺めながら残った酒をちびちびとやって、
煤木野灰吏
かすかに唸って、けれどされるがままに担がれる。
鐘守錫為
唸り声を耳に一瞬止まったが、起きる様子のないことを確認して
鐘守錫為
そのまま寝室に繋がる扉を押し開け、酒の残るリビングを去った。