メインフェイズ
メインフェイズ第一サイクル第一シーン
シーンプレイヤー:静居黙雷
GM
どういう雰囲気のシーンですか? シーン表ふる?
静居 黙雷
ST シーン表(8) >
凄まじい人混み。喧噪。影の世界のことを知らない無邪気な人々の手柄話や無駄話が騒がしい。
GM
姉とかになにか言われたかったら姉をやりますが……
GM
では静居のお屋敷の……そういう……報告のための間があるのかな。
静居 黙雷
長姉の前に正座し、深く頭を下げている。
GM
少し高くなった場所から、黙雷を見下ろすようにしながら。
静居 黙雷
「ええ、ええ。本当に、本家を背負うに相応しい戦いぶりでした」
GM
志筑を案ずるというよりかは、黙雷の振る舞いそのものを嗜めるような。
静居 黙雷
現在のこの家は長姉のものだ。そして自分は末子。言うなれば主と従者のようなもの。
静居 黙雷
己の主は志筑のみだと思っていても、家には姉がいる。その視線からは逃げられない。
GM
「心配することなど、そうありはしないのでしょうけれど」
GM
「最後までしっかりと志筑さまのことをお守りなさいませね」
GM
「あなたの能で果たせる仕事の、ひとつでありましょう」
GM
そばに置いた桐箱から何か書物を取り出して、そちらに意識を向けた。
GM
部屋を出で、縁側を歩けば、夜空には透き通る月。
静居 黙雷
最近はずっと、志筑の成人の儀についてばかりお小言を頂く。無理もない。一族の期待を一身に背負った本家の若。静居の家も無関係ではいられない。
静居 黙雷
姉達は早速見合いの候補を探している。志筑はまだ17歳だというのに。
静居 黙雷
そのような話は志筑本人が決めるべきであるし、そうでなくても本家が決めることだ、と思う。
静居 黙雷
しかし、静居の家はそうも言っていられない。少しでも静居に有利な嫁を本家に嫁がせたい。
静居 黙雷
そして、それを自分はどうすることもできない。
静居 黙雷
障子を開けて、誰もいない静かな部屋に。灯りを付けると、物の少ないがらんとした部屋が照らされた。
静居 黙雷
そんなものはたかが知れている。自分には権力も力も、口を出す権利もない。ただ、世話役を担っているというだけ。
静居 黙雷
そして、おそらく。志筑は自分が何もしなくとも、自ら運命を切り開ける少年だ。
静居 黙雷
2D6>=5 (判定:対人術) (2D6>=5) > 9[3,6]
> 9 > 成功
静居 黙雷
手にした書物が、ばさばさと畳に落ちる。
静居 黙雷
そのまま膝から崩れ、呆然と空の両手を見る。
静居 黙雷
「俺に、できることは、何がある……?」
静居 黙雷
答えはない。答えられるものなどはいない。
静居 黙雷
気の早い虫の声だけが、部屋には響いた。
メインフェイズ第一サイクル第二シーン
シーンプレイヤー:天之韴子
天之 韴子
ST シーン表(5) >
世界の終わりのような暗黒。暗闇の中、お前達は密やかに囁く。
天之 韴子
ちょっと被っちゃうけど、自宅にしようかな
GM
志筑が天之家の門を叩き、韴子に手合わせを申し入れるのはいつものこと。
GM
それを天之家の者が快く迎え、韴子が快諾するのもいつものことで、
GM
そのために開放された道場で、今、二人が相対する。
GM
視覚の利かぬ中、しかし、彼らはお互いの姿を確かに捉えている。
静寂ヶ原 志筑
間合いを測れば、その一呼吸を読まれる。
天之 韴子
今は、たまたま修行場に置かれていた薙刀を持っているが、これも愛用の獲物というわけではない。
静寂ヶ原 志筑
薙刀の間合いは、木剣よりも長い。
しかし志筑はその間合いを一足に詰める。
天之 韴子
突かれた勢いで弾かれるようにくるりと薙刀は回り、志筑の鼻先へ。
静寂ヶ原 志筑
叩かれた剣に乗った体重のまま、地を這う姿勢。
静寂ヶ原 志筑
目の前を過ぎていく一閃を空気で感じて、逆袈裟。
天之 韴子
同じように、べったりと姿勢を低くして躱す。
静寂ヶ原 志筑
巻き上げるように払って、さらに一歩踏み込む。
静寂ヶ原 志筑
至近距離から、横薙ぎにしようとして。
天之 韴子
弾かれ、両手で持っていた薙刀を片手でなんとかキャッチする。
天之 韴子
そんな隙だらけの姿に打ち込まれた横薙ぎは、しかし手応えがなく、擦り抜けるように通り過ぎていった。
天之 韴子
横からは音もなく手刀。剣を持った手首へ。
静寂ヶ原 志筑
右手を打たれ、がらん、と木剣が落ちる。
落ちたそれを一顧だにせず、左手の裏拳が韴子の頬を狙う。
天之 韴子
掌で受け止めつつ、後ろへと下がって闇の中へ。
天之 韴子
その手に薙刀はない。先ほどの幻のあった場所に浮かんでいる。
天之 韴子
それが落ちるまでの時間は、ひどく長かった。
静寂ヶ原 志筑
懐から二本、棒手裏剣。一本で受け、一本を投げ放つ。
天之 韴子
弾かれたとはいえ、その手裏剣は確かに韴子の位置を捉えていた。
天之 韴子
嬉しそうな声が、位置を変えながら部屋に響く。
天之 韴子
「今度は本気でやるよ!全力で避けてね!」
天之 韴子
*忍法修業 功績点3を使用して鎌鼬を強化します
GM
了解しました。以降韴子の鎌鼬に対する回避判定に-1の修正がつきます。
静寂ヶ原 志筑
鋼の手裏剣一本を頼りに、バックステップしながらそれを避け、往なし。
静寂ヶ原 志筑
手傷を負いつつ下がって、気づけば壁際に追い込まれている。
天之 韴子
目の前から手が伸びて、志筑の頭へと乗る。
GM
風に衣服と肌とを裂かれた志筑と、無傷でその前に立つ韴子の姿が。
静寂ヶ原 志筑
「……ま、それでもまだ足りないな」
静寂ヶ原 志筑
「いや。お前も止まっちゃいないだろ」
静寂ヶ原 志筑
「でも、お前に足を止めてほしいわけじゃない」
静寂ヶ原 志筑
「なんでもいいから勝てば良いわけじゃないんだ」
天之 韴子
「成人前に、残るような傷なんてできちゃったら困るし」
天之 韴子
「なんでもない。志筑こそそんなこと気にして手を抜いたりしちゃだめだよ」
静寂ヶ原 志筑
「手ぇ抜いて勝てるわけないだろ……」
静寂ヶ原 志筑
「傷のひとつやふたつで、お前の何かが変わるわけじゃないよ」
天之 韴子
「そういうかっこいい事は、傷をつけてから言ってもらいたいね」
静寂ヶ原 志筑
「……でっかい傷つけてやろうか?」
天之 韴子
それまでに自分へと食らいつこうとする志筑。
天之 韴子
時からは逃げられない。だから、そろそろ向き合わなければいけないのだ。
天之 韴子
*鎌鼬のシーンだったので縄術でいいですか
天之 韴子
2D6>=5 (判定:縄術) (2D6>=5) > 8[3,5]
> 8 > 成功
GM
成功ですね。絆により韴子さんに愛情を抱いているため、いよさんにも情報共有で渡ります。
天之 韴子
それは、たまらなく嬉しい事のはずなのに。
天之 韴子
「……じゃ、今日はここまでかな!またいつでも来てね!」
天之 韴子
その顔を、真っすぐ見ることはできなかった。