◆ラウンド4

GM
というわけで皆様プロットをお願いします。
静居 黙雷
斎垣使用します。
GM
はーい。判定を。
静居 黙雷
2D6>=5 (判定:罠術) (2D6>=5) > 10[5,5] > 10 > 成功
GM
両極端だな!
静居 黙雷
傷口から溢れる血を抑える。筋肉である程度の出血は止められるが、お世辞にも余裕があるとは言えない状態だ。
静居 黙雷
そして、自分よりも志筑はなお。
静居 黙雷
それでも、あの少年は笑っている。不安な顔ひとつ見せず、まっすぐに韴子を見ている。
静居 黙雷
──例えば。
静居 黙雷
自分が何かを行ったことにより、志筑の、そして韴子の望みを断ってしまうかもしれない。
静居 黙雷
それは、本当に恐ろしいことだ。恐ろしいことのはず、なのだが。
静居 黙雷
この場で、自分がいよの命を望まねば、誰が望むというのだろう。
静居 黙雷
小さくため息を吐いて、背筋を伸ばす。
静居 黙雷
「……皆々様」
静居 黙雷
「次の占いが出ております。再び、思考の速さ」
静居 黙雷
「……そして、歩みを遅くすることは、あまりおすすめできませぬなぁ……」
静居 黙雷
「先を、未来を求めて進むことこそ、人の生きる道、ではありませんでしょうか」
静居 黙雷
「いえ、いえ。これは黙雷の独り言でありますが」
静居 黙雷
プロット、斎垣OKです。
雨野 いよ
プロットOKです
静寂ヶ原 志筑
プロットOKです
天之 韴子
OK
GM
では
GM
ラウンド4,プロットの開示をお願いします!
[ 雨野 いよ ] がダイスシンボルを公開。出目は 5 です。
[ 静寂ヶ原 志筑 ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
[ 天之 韴子 ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
[ 静居 黙雷 ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。
[ 静居 黙雷 ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
GM
斎垣は4です。
GM
志筑と韴子に生命力1点ダメージ。
GM
接近戦ともなんともないので任意分野といたします。
天之 韴子
*戦術
GM
了解です。志筑は体術しかないので体術で、これを受けて脱落ですね。
GM
……まずはRPから頂きましょうか。
静居 黙雷
嘘を言った。
静居 黙雷
自分を信じる人を、裏切るような嘘。
静居 黙雷
鎖が境界を作ってゆく。彼方と此方を区切るもの。神域とそれ以外を分けるもの。
静居 黙雷
一定以上、一定以下の速度で動く者を鎖は捉え、縛り、雷が体を焼くだろう。
静居 黙雷
これで志筑は倒れるかもしれない。これで韴子の夢は潰えるかもしれない。
静居 黙雷
それでも、どんな手を使ってでも。
静居 黙雷
通したい我がある。死なせたくない人がいる。
静居 黙雷
何より──
静居 黙雷
「この程度、乗り越えて貰わねば困る!」
[ 天之 韴子 ] 戦術 : 1 → 0
[ 静寂ヶ原 志筑 ] 体術 : 1 → 0
天之 韴子
「きゃっ!?」
天之 韴子
耳をつんざく音。視界がちかりと光り、全身に熱と痛みが走る。
天之 韴子
「いっ……」
天之 韴子
驚きの色を浮かべて黙雷へと振り返る。
静居 黙雷
「おや、おや」
静居 黙雷
「神ともなろう方が、境界に足を取られてしまうとは」
静居 黙雷
「分かりましたでしょう」
静居 黙雷
「人など、信じるものではありませぬ」
天之 韴子
「……」
天之 韴子
騙されたと理解する。その目的は……
天之 韴子
「っ、!!!」
天之 韴子
慌てて志筑の方へと振り返る。
静寂ヶ原 志筑
引かれた境界に打たれたのは、志筑も同じ。
静寂ヶ原 志筑
声もなく、刀を持つ手が震える。刃先が地を噛む。
静寂ヶ原 志筑
声にはならず。ただ苦悶の息が落ちるさま。
静寂ヶ原 志筑
ぐ、と歯を噛み締めた。もはや上がらぬはずの顔を上げる。
静寂ヶ原 志筑
韴子と目が合う。視線が絡まる。
静寂ヶ原 志筑
そうして、忍の間に結ばれた感情が。
二人の間に、すべてを伝える。何もかもを伝える。
静寂ヶ原 志筑
命を懸けて。
静寂ヶ原 志筑
遠い日から今に至るまでの、きらきらとした憧れ。
届かない悔しさ。隣にいることの安らぎ。小さな幸福。時折の苛立ち。
しかし、そのすべてが、眩しくて嬉しくて楽しい。
静寂ヶ原 志筑
あなたを見ていた。
あなたの背を、あなたの笑顔を、あなたの、そうでない顔も。
静寂ヶ原 志筑
――全部見ていたよ。
静寂ヶ原 志筑
お前のことが、何よりも誰よりも大切で。
だから、お前の望みならなんだって叶えてやりたかった。
静寂ヶ原 志筑
でも、今、おれは足りなかったな。
静寂ヶ原 志筑
ごめんな。
静寂ヶ原 志筑
でも、最後にさ。
静寂ヶ原 志筑
本当に最後に。
静寂ヶ原 志筑
もう一回。
静寂ヶ原 志筑
伝えるくらいは、いいってことにしてくれないか。
静寂ヶ原 志筑
天之韴子への遺言

【静寂ヶ原志筑の秘密】
あなたは超然たるPC2に負かされ続ける一方で、誰よりも近くで触れ合い、PC2が当たり前に笑う姿を見てきた。
あなたはPC2が神などではなく自分たちと同じ人間であることを信じている。
それを証明するためには、PC2に敗北というものを教えてやらなければならないと思っている。
あなたの本当の使命は【PC2が人間であることを証明する】である。
静寂ヶ原 志筑
「……おれ、どうしてもそうしてほしいなら、言葉にしなきゃだめだって、そう言ったろ」
静寂ヶ原 志筑
「おれは、どうしてもそうしてほしかったんだけど」
静寂ヶ原 志筑
「おれは、韴子に」
静寂ヶ原 志筑
「おれと同じ、人間のまま」
静寂ヶ原 志筑
「おれと一緒に、死んでほしかったよ」
静寂ヶ原 志筑
困ったように笑って。
静寂ヶ原 志筑
そして、
天之 韴子
「……!!!!」
静寂ヶ原 志筑
崩れて落ちて、動かない。
GM
遺言を伝えるために、志筑は死亡を選択しました。
天之 韴子
「しっ」
天之 韴子
「しづ、きっ」
天之 韴子
慌てて駆け寄る。
天之 韴子
──どちらも本心だった。
天之 韴子
志筑に幸せに生きて欲しいという気持ちも、共に死んで欲しいという気持ちも。
天之 韴子
──どちらも嫌だった。
天之 韴子
志筑が自分を忘れて幸せになってしまうことも、彼の命が自分のために失われてしまうことも。
天之 韴子
伝えたかった。本当は。
天之 韴子
けれど自分の理性が叫ぶのだ。伝えるべきではないと叫び続けるのだ。
天之 韴子
きっと、間違ってはいなかった。
天之 韴子
最後まで弱さを閉じ込め続けられた。
天之 韴子
大切な人たちを死なせずに済んだ。
天之 韴子
なのに──、
天之 韴子
どうしてこんなに後悔の気持ちが押し寄せてくるのだろう。
天之 韴子
本心の言葉を待ち望んでくれていた。それを自分は拒み続けた。
天之 韴子
せめて戦いの中で。そう願った最後の手合わせは、機会すら訪れず。
天之 韴子
メッセージを受け取って、本心を知って。
天之 韴子
彼も望んでくれていたのだと、受け入れてくれたのだと自分が知る頃には、もう返す言葉は届かない。
天之 韴子
駆け寄る。
天之 韴子
わかっていた。わかっていたことだ。わかっていたことだったはずだ。
天之 韴子
世界の命運と個人的な決着。どちらが重いかなど比べるまでもない。
天之 韴子
けれど。
天之 韴子
「これが……こんなのが……」
天之 韴子
ぽつり。
天之 韴子
「『この程度』……?」
天之 韴子
恨み言が零れる。
静居 黙雷
志筑の亡骸を見下ろす。
最後まで諦めなかった、若き主の姿を。
静居 黙雷
「この程度、ですとも」
天之 韴子
「……志筑の……」
天之 韴子
「最後のっ、だったのに」
静居 黙雷
「最後だから、手を抜いた方がよかったと?」
静居 黙雷
「私は若が韴子様に勝つまで、指を咥えて眺めていればよかったと?」
天之 韴子
「……」
天之 韴子
何も言い返せない。
静居 黙雷
「勝てばよいのです」
静居 黙雷
「勝てば敗者の生殺与奪も自由です」
静居 黙雷
「志筑様を死なせたくないというのは、韴子様も、私も同じでしょう」
静居 黙雷
「それに、いよも」
雨野 いよ
「……そうだなぁ」
雨野 いよ
「だけど黙雷…………少し、黙れ」
雨野 いよ
強い言葉とは対照的に表情にも声にも荒々しい感情はない。
雨野 いよ
哀れみとも、悲しみとも、怒りともつかない表情で二人を見下ろしている。
静居 黙雷
いよを見上げる。
天之 韴子
「いよ……ちゃん……」
雨野 いよ
「人の心がない振る舞いをしているのは、誰でもないお前だよ。まるで試練を与える神気取りだ」
雨野 いよ
黙雷の言っていることは間違いではない。
立場と、感情と、黙雷自身の無力さと。
もし同じ立場だったら、今の私のように二人の決着を見届けようなどという感情になるはずがない。
雨野 いよ
私のこの考えもシノビガミであるからだという傲慢さからは逃れられない。
雨野 いよ
「……仕える主を討ち、その想い人にかける言葉とは思えないよ」
静居 黙雷
「お前は」
静居 黙雷
「この俺が若を殺して」
静居 黙雷
「平気だと思うのか」
雨野 いよ
「………思いはしないよ」
雨野 いよ
「ただもう甘やかすことはないというだけだ」
静居 黙雷
「それは先に聞いた」
静居 黙雷
「黙らせたいのなら、力尽くでやってみたらどうだ」
静居 黙雷
「容易いだろう、神のお前には」
雨野 いよ
「ああ、黙雷にはわからないだろうよ」
GM
◆ラウンド4
プロット5:いよ 4:韴子 3:黙雷

◆プロット5 行動:雨野 いよ

雨野 いよ
張り巡らせたワイヤーの上から、眼下の三人を見る。
倒れた志筑、泣く韴子、そしてこちらを見据える黙雷。
雨野 いよ
「ふーこ」
天之 韴子
「……いよちゃん……?」
雨野 いよ
「……後悔しないんじゃ、なかったの?」
天之 韴子
「…………」
天之 韴子
「ごめん、ウソついた」
雨野 いよ
「うん、わかってる」
天之 韴子
「……ごめん……」
雨野 いよ
その言葉を伝えるべき相手は、もうここにはいない。
雨野 いよ
「もう一度聞くよ。ふーこはどうしたい?」
天之 韴子
「…………、……」
天之 韴子
「わかん、ない」
天之 韴子
志筑が倒れてしまえば、もう神になることに躊躇う理由もないと思っていた。
雨野 いよ
「心残りがあると、決意って鈍るんだよ」
天之 韴子
「……そうだね」
天之 韴子
「でも、だって」
天之 韴子
「後悔しない選択なんて、ないじゃん」
雨野 いよ
「………そうだよ。大人になるってことは、そういうこと」
雨野 いよ
「何かをあきらめないといけない」
雨野 いよ
「私からふーこに言えることは2つ」
雨野 いよ
「1つは、もしふーこが勝ってシノビガミになるのなら、私の両眼をもっていく必要があること」
雨野 いよ
「2つめは、私が勝てば……私が死ねば、志筑様と話すことも、後悔を癒すことも、………志筑様がふーこに挑むことも、できる」
雨野 いよ
どれほどの猶予があるかは、いよにもわからない。
雨野 いよ
「今私から言えることはこれだけ」
天之 韴子
「……もし、私が」
天之 韴子
「世界で一人だけ、助けられる人がいるとしたら」
天之 韴子
「……私は、いよちゃんを選ぶよ」
天之 韴子
誰よりも大切な人。大切にできる人。
天之 韴子
一番好きな人のことは、大切にできなかった。
天之 韴子
一番好きな人の幸せだけを願えたなら、こんなに悩むことはなかった。
天之 韴子
「負けたかったよ。死にたかったよ。せめてそれを伝えたかった!」
天之 韴子
「でも、それを伝えるために、いよちゃんが死ななきゃいけないんなら」
天之 韴子
「そんなこと、しない」
天之 韴子
「私がいよちゃんと一緒にもっくんと戦う事はないよ」
天之 韴子
「きっと後悔するし、やだし、すごく心が痛いけど」
天之 韴子
「私はいよちゃんの目を貰うし、志筑には私のことなんて忘れてもらうんだ」
雨野 いよ
「……そっか」
雨野 いよ
「……じゃあ、勝ち取って」
雨野 いよ
マスクを外す。
天之 韴子
「……うん」
雨野 いよ
「ふーこにも黙雷にも、渡してやらないから」
静居 黙雷
いよの素顔を、初めて見た。
静居 黙雷
醜女衆が素顔を見せるということは──
雨野 いよ
「これが私の、そして俺の覚悟だ」
雨野 いよ
*八雷 対象は天之 韴子と静居 黙雷
GM
了解です。命中判定をどうぞ。
雨野 いよ
2D6>=5 (判定:死霊術) (2D6>=5) > 10[4,6] > 10 > 成功
GM
たっけえ~~~な
GM
やっぱり10以上しか出せないのか? 二人は死霊術より回避判定をお願いします。
GM
命中したら揺らしが乗って射撃戦ダメージ2点です。
静居 黙雷
結界術で判定します
天之 韴子
2D6>=8 (判定:罠術) (2D6>=8) > 8[4,4] > 8 > 成功
GM
高い!
GM
黙雷は結界術を使うなら
GM
というか、妖術分野が潰れていますが。
静居 黙雷
あ!!そうだった
静居 黙雷
兵糧丸使用します。
GM
OK
[ 静居 黙雷 ] 忍具 : 2 → 1
[ 静居 黙雷 ] 妖術 : 0 → 1
GM
では改めて回避判定をどうぞ。
静居 黙雷
2D6>=6 (判定:結界術) (2D6>=6) > 10[4,6] > 10 > 成功
GM
高い高い高い
GM
怖……
GM
では二人共回避成功です。演出などお願いします
雨野 いよ
黙雷の呼んだ雷に目をやると、小さく息をつく。
雨野 いよ
「……なんでこう、そんなところまでそっくりかなぁ」
雨野 いよ
腕を指揮者のように振るう。
雨野 いよ
神の宿る両目が見るのは現世だけではない。
雨野 いよ
常人が感知しえないものまでも見晴らす両眼。
雨野 いよ
轟音。
雨野 いよ
黙雷が呼び寄せたはずの雷はいよの手によりあちらこちらへ稲光をまき散らす。
雨野 いよ
張り巡らせたワイヤーへと。
雨野 いよ
轟音、光。
雨野 いよ
2人の周囲のワイヤーを雷が駆け巡る。
雨野 いよ
「さぁ、まずはこれはどうだ?」
雨野 いよ
縦横無尽、四方八方から雷が襲い掛かる。
天之 韴子
音の歩みよりも素早い一閃。扇で払う。糸が切れて光は逸れる。
天之 韴子
「……はあっ!」
天之 韴子
汗が飛ぶ。辛うじて間に合った。次、同じことをされても避けられるかはわからない。
天之 韴子
強い。
天之 韴子
そこにあるのは、まだ至れない領域だ。
天之 韴子
これから手を伸ばし、奪い取る領域だ。
静居 黙雷
神に雲を奪われる。
恵みの雨を、稲光を。
静居 黙雷
「……雨と雷だ、似るのは仕方あるまいよ」
静居 黙雷
鎖が奔る。刹那、ワイヤーを絡め取り、そのまま樹木に縛り付ける。雷を逃がす。
静居 黙雷
「まずは、ではない」
静居 黙雷
「手加減をするな。殺す気で来い」

◆プロット4 行動:天之 韴子

天之 韴子
*鎌鼬 対象は雨野 いよ
GM
了解です。命中判定を。
天之 韴子
2D6>=5 (判定:縄術) (2D6>=5) > 11[5,6] > 11 > 成功
GM
高いんだよ
GM
いよさんは-2をつけて回避判定を。
雨野 いよ
2D6>=10 (判定:針術) (2D6>=10) > 5[2,3] > 5 > 失敗
GM
……ファンブル!
雨野 いよ
神通丸使用 振りなおします
GM
了解です。判定を。
[ 雨野 いよ ] 忍具 : 2 → 1
雨野 いよ
2D6>=10 (判定:針術) (2D6>=10) > 7[2,5] > 7 > 失敗
GM
失敗ですが逆凪は回避ですね。
GM
射撃戦ダメージが2点。
[ 雨野 いよ ] 頑健 : 2 → 0
天之 韴子
*風饗
GM
判定を。
天之 韴子
2D6>=5 (判定:骨法術) (2D6>=5) > 5[1,4] > 5 > 成功
GM
成功ですね。そのまま鎌鼬を使用できます。
天之 韴子
2D6>=5 (判定:縄術) (2D6>=5) > 3[1,2] > 3 > 失敗
GM
おっと
天之 韴子
*神通丸
GM
了解。
[ 天之 韴子 ] 忍具 : 2 → 1
天之 韴子
2D6>=5 (判定:縄術) (2D6>=5) > 5[1,4] > 5 > 成功
GM
成功ですね。いよさんは回避判定を
GM
同じく-2です。
雨野 いよ
2D6>=10 (判定:針術) (2D6>=10) > 11[5,6] > 11 > 成功
GM
避けた!
GM
演出をどうぞ。
天之 韴子
黒い雷雲が空を包んでいる。
天之 韴子
空を仰ぎ、乞うように扇を構える。
天之 韴子
風が吹き荒れる。雨粒が針のように四方八方より降り注ぐ。
天之 韴子
力を振るった。
天之 韴子
死なせないために、殺す気で。
雨野 いよ
嬉しい。涙を浮かべながら自分の前に立つ韴子の成長が。
雨野 いよ
哀しい。どんどんと人間離れした力を振るう韴子を見るのが。
雨野 いよ
鋭い雨と風が皮膚を切り裂く。
雨野 いよ
最低限、首を守りながら駆け巡る。
雨野 いよ
二の矢に備えて視線は外さない。
天之 韴子
ざくざくと雨が降り、風が吹き荒れる。
天之 韴子
いよの通り過ぎた足元に、蟻の巣のような穴がいくつも穿たれる。
雨野 いよ
走る。駆ける。跳ぶ。
機関銃の掃射よりも鋭く静かな雨風がワイヤーでできた鳥籠を引き裂いていく。
雨野 いよ
放つ。足場を確保するように。
雨野 いよ
放つ。籠から出さないように。
雨野 いよ
これだけの力をいつまでも振るってはいられまい。

◆プロット3 行動:静居 黙雷

静居 黙雷
* 鎖陣 対象はいよ
GM
命中判定を。
静居 黙雷
2D6>=5 (判定:縄術) (2D6>=5) > 5[1,4] > 5 > 成功
GM
成功ですね。いよさんは縄術から回避判定を。
雨野 いよ
2D6>=8 (判定:針術) (2D6>=8) > 3[1,2] > 3 > 失敗
GM
さすがに……か!
GM
揺らしが乗って射撃戦ダメージ2点です。
以降いよさんの回避判定に-1の修正が。
GM
どこを潰しますか?>いよさん
雨野 いよ
戦術と忍術で
GM
OK
[ 雨野 いよ ] 忍術 : 1 → 0
[ 雨野 いよ ] 戦術 : 1 → 0
GM
演出を。
静居 黙雷
神がもたらす大地を穿つ雨粒。その中を神が駆けている。
静居 黙雷
まるで神話のような話だ、と思う。
静居 黙雷
どうして人間の自分はここにいるのだろう。どうして志筑はそこで血を流し、倒れているのだろう。
静居 黙雷
頭がくらくらする。感情が堰を切って溢れそうになる。
静居 黙雷
しかし、まだその時ではない。泣くことも喚くことも、後でできる。今やるべきは、今成すべきは。
静居 黙雷
最小限の回避行動は、動きを読みやすくさせる。韴子の攻撃を躱せば当たり、こちらの攻撃を躱せば韴子の攻撃に当たるように。
静居 黙雷
そのくらいの知恵は、この十数年で付けてきた。
静居 黙雷
鎖が渦巻き、波打ち、陣を作る。いよを、神を捉えようとする。
雨野 いよ
風よりも音よりもはやく、もはや雷のようにワイヤーの上を駆け巡る。
雨野 いよ
鎖の音。
黙雷が陣を張るのだ。
周囲は韴子の力が未だに渦巻いている。鎖と併せるように。
雨野 いよ
「んん、そうか」
雨野 いよ
誰に向けるわけでもなく呟くと、跳躍。
雨野 いよ
渦巻く鎖へと飛び込む。
静居 黙雷
鎖は大蛇を形作り、いよを丸呑みにする。
静居 黙雷
金属が肉を、骨を破壊しようと、いよの体を締め上げる。
雨野 いよ
鎖の蛇に呑み込まれ、視界も音も鎖の渦中。
静居 黙雷
じゃらじゃら、がらがら、ざらざら。
静居 黙雷
黙雷の感情のように、騒がしく、重苦しい音。
雨野 いよ
そのすべてに付き合ってはいられない。
大人ならば、自分で見つけなければならない。
雨野 いよ
狙いを遮られた韴子の力が鎖に襲い掛かる。
雨野 いよ
軋み、叩き、ぶつかり合う。
雨野 いよ
そのわずかな隙間に強引に左腕を突き上げると、あっさりと蛇の横腹が割れる。
雨野 いよ
血に染まった左腕を省みることなく、黙雷を一瞥すると再び走り出す。
雨野 いよ
「これくらいで捕まってはやらんよ」
静居 黙雷
「おや、残念」
静居 黙雷
「お前を丸呑みにしてやれば、俺のものになるかと思ったのだがな……」
GM
4ラウンド目が終了。
GM
自主脱落はないでしょう。

◆ラウンド5

GM
5ラウンド目のプロットを。
静居 黙雷
斎垣使用します
GM
判定をどうぞ。マジで言ってるんですか?
GM
判定はどうぞ。
静居 黙雷
黙雷はマジマジのマジですが……
静居 黙雷
2D6>=5 (判定:罠術) (2D6>=5) > 11[5,6] > 11 > 成功
GM
マジマジのマジだしめちゃくちゃ高い。なんやねん。
GM
ファンブルしてた頃の黙雷さんはどこに?
GM
RPするならどうぞ……
静居 黙雷
します
静居 黙雷
腹を破られた大蛇がのたうつ。
静居 黙雷
それは散り散りに分かれて、鎖の一本一本へ分かれてゆく。
静居 黙雷
また境界が作られる。
静居 黙雷
「さて」
静居 黙雷
「次はそうですね、また思考の速度でありましょうか」
静居 黙雷
プロット、斎垣OKです
天之 韴子
*OK
雨野 いよ
プロットOKです
GM
では
GM
ラウンド5,プロットの開示をお願いします!
[ 天之 韴子 ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
[ 雨野 いよ ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
[ 静居 黙雷 ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
[ 静居 黙雷 ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。
GM
斎垣は3。
GM
仲のいいことです。
GM
◆ラウンド5
プロット4:韴子、黙雷、いよ
GM
◆プロット4
GM
全員2D6を。
天之 韴子
2d (2D6) > 7[2,5] > 7
静居 黙雷
2D6 (2D6) > 6[2,4] > 6
雨野 いよ
2d6 (2D6) > 11[5,6] > 11
GM
たっか
GM
黙雷→韴子→いよですね。

◆プロット4 行動:静居 黙雷

静居 黙雷
* 鎖陣 痛打 対象はいよ
GM
痛打からですね。判定を。
静居 黙雷
2D6>=5 (判定:縄術) (2D6>=5) > 7[1,6] > 7 > 成功
GM
痛打は成功。そのまま命中判定を
静居 黙雷
2D6>=5 (判定:縄術) (2D6>=5) > 2[1,1] > 2 > ファンブル
GM
黙雷さん?
静居 黙雷
静居 黙雷
神通丸使用します
GM
OK
[ 静居 黙雷 ] 忍具 : 1 → 0
GM
振り直しを。
静居 黙雷
2D6>=5 (判定:縄術) (2D6>=5) > 11[5,6] > 11 > 成功
GM
怖い。
GM
いよさんは回避判定を。一度鎖陣を受けているため、-1がつきます。
雨野 いよ
2D6>=9 (判定:針術) (2D6>=9) > 8[2,6] > 8 > 失敗
GM
鎖陣に仕事をされましたね……。
GM
射撃戦ダメージが3点です。潰す分野の指定を。>いよさん
雨野 いよ
妖術以外で
GM
OK。プロット4の処理が終了したら減らします。
GM
演出を。
静居 黙雷
全員が斎垣の向こう、神域へと踏み入る。
静居 黙雷
ここは神の場所。人間の場所ではない。
静居 黙雷
「なぁ、いよ。お前は俺を神気取りだと言ったが……」
静居 黙雷
「俺はどうしようもなく人間だ。我欲のために嘘を吐くし、神の威を借りもする」
静居 黙雷
「お前や韴子様や……志筑様のような方と並ぶべきではない、汚い、弱い人間だ」
静居 黙雷
ちゃり、と鎖が鳴る。
静居 黙雷
「だからこそ、ああ、だからこそ」
静居 黙雷
「我を通すのに、迷いはない!」
静居 黙雷
鎖の津波。
静居 黙雷
金属の重さと質量が、いよを襲う。
雨野 いよ
轟音と共に鎖が目前へと迫る。
雨野 いよ
神だ神だと言われていても、それは正しい器に収まった時のこと。
雨野 いよ
とうに肺は悲鳴を上げ、脚は軋み、腕の感覚などとっくにない。
雨野 いよ
ただ、韴子と黙雷と志筑様のため。
最後まであきらめきれない私の世界のため。
雨野 いよ
ああ、それでも―――
雨野 いよ
押し寄せる鎖と、それを操る黙雷。
そしてその向こうの、韴子を見つめる。
天之 韴子
「──」
雨野 いよ
泣き言をすべて飲み込み、全力の制動。
雨野 いよ
駆ける。疾しる。2人の元へ。

◆プロット4 行動:天之 韴子

天之 韴子
──志筑。
天之 韴子
人間、って言ってくれたね。
天之 韴子
そうだね、私はまだ神様じゃない。神様に必要な、眼がないから。
天之 韴子
でもね、志筑。神様になるために必要な、もう一つ大切なもの……
天之 韴子
……この血は、最初から私の中に流れてるんだよ。
天之 韴子
「奥義──『斎子亡(ゆつつなくし)』」
天之 韴子
*奥義 不死身/目覚め/回数制限 指定特技:九ノ一の術
GM
了解しました。回復量の1D6-1を。
天之 韴子
1d6-1 (1D6-1) > 5[5]-1 > 4
GM
……全回復ですね。
目覚めの効果の乗った不死身で生命点を回復したため、以降韴子の攻撃に1点の接近戦ダメージが乗ります。
[ 天之 韴子 ] 忍術 : 0 → 1
[ 天之 韴子 ] 戦術 : 0 → 1
天之 韴子
*禁術 対象は八雷
GM
判定を。
天之 韴子
2D6>=5 (判定:罠術) (2D6>=5) > 7[3,4] > 7 > 成功
天之 韴子
*鎌鼬 対象は雨野いよ
GM
命中判定をどうぞ。
天之 韴子
2D6>=5 (判定:罠術) (2D6>=5) > 7[1,6] > 7 > 成功
天之 韴子
服を濡らした血が、光の粒となって零れる。
天之 韴子
傷口を塞ぎ、血の汚れや衣までも元通りに。
天之 韴子
この血が流れる限り、韴子が死ぬことはない。
天之 韴子
死のうと思っても、死にたいと願っても。
天之 韴子
降り続ける。人の時間としては刹那、忍者の世界では永遠とも言えるほどの時を。
天之 韴子
それは弱るどころか、より一層勢いを増し、地面を打ち付ける。
天之 韴子
土は泥のようにぬかるみ、足を絡め取る。
天之 韴子
風は刃となり、扇を振れば横へ、持ち上げれば追従するように上へ。
天之 韴子
針のような水の弾丸がその流れに従って降り注ぐ。
雨野 いよ
鎖と黙雷の向こうに、覚悟を決めた韴子の姿。
雨野 いよ
選抜を受ける前、まだ幼い韴子は将来世話役になる者達によく懐いていた。
雨野 いよ
選抜を終え、私が世話役となった時も笑顔で喜んでくれた。
雨野 いよ
学校を終え迎えに行けば、嬉しそうに学校での出来事を教えてくれた。
雨野 いよ
陽が沈む黄昏時に手を繋いで帰った。
雨野 いよ
姉妹のように。
雨野 いよ
*回想シーン 秘密公開して達成値に+3
雨野 いよ
【秘密:雨野 いよ】
あなたは現代のシノビガミである。
あなたは、成人の儀が天之 韴子が完全無欠のシノビガミへと為るための儀式であることを知っている。
しかし、まだまだ若い天之 韴子にこのような重荷を背負わせてしまうことを申し訳なく思っている。
あなたはプライズ『天帝の眼』を所持している。
雨野 いよ
そして私は、シノビガミになった。
最初からそうなることを運命づけられた韴子につなぐだけの、ただの依り代。
雨野 いよ
そのことは明かせなかった。
それでも韴子は、毎日笑顔を見せてくれた。
雨野 いよ
私がシノビガミであることを知っても。
それでも、私が一番大事だと、笑ってくれた。
雨野 いよ
その韴子が涙を浮かべながらも、私のことを倒すべき相手として向かってきている。
雨野 いよ
それに応えず、何がシノビガミか!
GM
鎌鼬、忍法修行、鎖陣の-3と、回想シーン+3を乗せた回避判定をどうぞ。
雨野 いよ
2D6>=8 (判定:針術) (2D6>=8) > 7[2,5] > 7 > 失敗
GM
……命中ですね。
GM
射撃戦ダメージ2点と接近戦ダメージ1点。
GM
が、同時行動で処理していない生命力の欠けと合わせて
GM
いよの脱落が確定します。
GM
脱落の処理はいよの行動後に行います。
GM
それを踏まえて演出を。
雨野 いよ
OKです。
GM
このまま行動と一緒にやりますか、では

◆プロット4 行動:雨野 いよ

雨野 いよ
*宣言を先に クリティカルヒット 対象は天之 韴子
GM
指定特技は刀術ですね。
雨野 いよ
はい。
GM
奥義破りはありますか?
天之 韴子
*奥義破り判定!
GM
了解です。判定を。
天之 韴子
2D6>=6 (判定:骨法術) (2D6>=6) > 7[2,5] > 7 > 成功
GM
……成功ですね。
GM
演出だな。お願いします。
雨野 いよ
駆ける私を韴子が見逃すはずがない。
雨野 いよ
それでもまだ、たとえ針の穴ほどの勝機でも、あきらめられない。
雨野 いよ
眼前に襲い掛かる鎖の波。
―――躱さず、突っ切る。
雨野 いよ
簡単なものではない。
全身を打ち付ける痛みは迷いなく襲い掛かる黙雷の意思が通っている。
静居 黙雷
鎖の波は、容赦なくいよの体を傷付ける。
静居 黙雷
志筑を死なせてなるものか。いよを死なせてなるものか。
雨野 いよ
肩を、肋を、足首を。砕きながら前へと進む。
雨野 いよ
ごめんねもっくん。
最後だけは、私の我儘を通すよ。
雨野 いよ
鎖の波を突き抜け、黙雷には目もくれず韴子の元へ。
雨野 いよ
まだ動ける。まだできる。これがたとえ捨て身でも―――
雨野 いよ
(おまたせ、ふーこ)
雨野 いよ
心の中でそう、呟いた。
天之 韴子
いよちゃんが、こんな直線的な動きをするはずがない。
天之 韴子
こんな手に打って出るときは……
天之 韴子
もう、他に手がない時だ。
天之 韴子
風の一撃が足元を刈る。
天之 韴子
「いよちゃん」
天之 韴子
姉のように思っていた。
天之 韴子
わからないことがあれば彼女へと尋ねる。
天之 韴子
寂しくなれば彼女へと寄り添う。
天之 韴子
自分だけしか知らない、誰にも言えない彼女の素顔を、山ほど知ってるのが誇らしかった。
天之 韴子
今はお互い、奥底の脆いところは隠し合ってきちゃったけど。
天之 韴子
──本当は、いよちゃんだって辛いでしょ。
天之 韴子
泣きだしたいぐらい。
天之 韴子
いよちゃん。強くさせてごめんね。
天之 韴子
ずっと守ってくれてありがとう。
天之 韴子
大丈夫、私は強いよ。
天之 韴子
まっすぐ育った。いよちゃんのお陰だよ。
天之 韴子
今度は私が守るから。生きて、幸せになって。
天之 韴子
攻撃の届く、一歩前。
天之 韴子
数多の水の針が、ざんと降り注ぎ。
天之 韴子
それを最後に、雨は止んだ。
雨野 いよ
足が止まる。
雨野 いよ
手が震える。
雨野 いよ
気持ちではどうにもならない。
雨野 いよ
抜刀しようとした手を、韴子へ向ける。
雨野 いよ
振るえる脚で、一歩、二歩。
雨野 いよ
「………やっぱり、ねぇ、斬れないや……」
雨野 いよ
笑う。韴子と対照的に。
雨野 いよ
「……こん、な、かわいい、ふーこを、さ………」
雨野 いよ
血に濡れた、力ない右手が韴子の頬を撫でる。
天之 韴子
「あ……」
雨野 いよ
その顔を、温度を、すべてを、決して忘れるものかと。
雨野 いよ
「つよく、なった、ね………」
雨野 いよ
地に伏す。
天之 韴子
「……うん」
天之 韴子
「うんっ……私……強くなったよ……」
天之 韴子
「世界だって……救ってみせるんだから……!」
雨野 いよ
雨野いよの返事はない。
[ 雨野 いよ ] 器術 : 1 → 0
[ 雨野 いよ ] 体術 : 1 → 0
[ 雨野 いよ ] 謀術 : 1 → 0
[ 雨野 いよ ] 妖術 : 1 → 0
GM
プロット4の処理が終了し、いよが脱落。
GM
ラウンド5が終了しますが……
GM
脱落はありますか?
静居 黙雷
黙雷は脱落します。
GM
了解しました。
GM
クライマックスフェイズの勝者は天之韴子。
GM
戦果の宣言をどうぞ。
天之 韴子
*天帝の眼を雨野いよから奪い、全員生存を選択します
GM
了解致しました。
GM
天帝の眼を手にした韴子の宣言により、
GM
静寂ヶ原志筑の死が覆ります。
GM
クライマックスフェイズはこれにて終了。