メインフェイズ サイクル1
GM
では導入終わりまして、ここからメインフェイズです!
GM
メインフェイズの行動順は任意ですので、動きたい方から動いてもらいます。
GM
初手行くぜ! という方はいらっしゃいますか?
GM
他に希望がいらっしゃらないようなので、花楽ちゃんのシーンからやってもらいましょう。
サイクル1 晴嵐路花楽
GM
行動はどうしますか? RPしてから行動の宣言でも大丈夫です。
晴嵐路 花楽
ある程度RPをしてから行動を宣言したいかもしれません、可能であれば羽流さまの登場を希望します。それ以外の方も、登場希望があれば出て頂いて大丈夫です。
天立 羽琉
出られます!
ちなみに屋外でしょうか、屋内でしょうか?
GM
ちなみに羽琉くんと乞さんは不忍があるので、同じシーンに登場したPCには居所が渡ります。
晴嵐路 花楽
いつものように遊んでいる風景、をやりたいので、状況に関しては希望があればお任せします。
花楽の部屋までゲーム機を持ってきていただいても構いませんが、ネット環境・電気はない形になります……。
古縁塚 命
じゃあ、遊び道具の提供役として出させてもらおうかな。
隠岐 乞
じゃあ超高性能バッテリー機能つきスマートスピーカー忍具を持って出ちゃおうかな
天立 羽琉
了解です~! では屋内で遊びましょうか
晴嵐路 花楽
では、場所は晴嵐路家の離れにある花楽の自室で、四人全員で集まって遊んでいる風景にしましょうか!
花楽から始めさせていただきます!
晴嵐路 花楽
本日、お日柄もよく晴天。
晴嵐路家の離れには、嫡子である花楽のために渡り廊下の奥に丸々一棟、譲り渡された敷地があります。
その、花楽の自室にて。
晴嵐路 花楽
「今日もとっても素敵なお天気ですね! 今日は、お外で遊んでいかれますか? それとも、またあの、”げぇむ”なる不思議な遊びをなさるのですか?」
どんな遊びをするのか、花楽は興味津々です。
天立 羽琉
「じゃん! 新しいゲームを持って来たよ!」
肩に下げた鞄から、両手で素早くカートリッジを取り出して見せる。
「”スプラシューン”と”忍生ゲーム”の最新作!
花楽もまだ遊んだこと無いよね?」
晴嵐路 花楽
「……すぷらしゆうん? と、忍生げぇむ……ですか?」
不思議そうに、首をかしげ。
晴嵐路 花楽
「……どちらも気になります、ムムム……どうしましょう、分身して両方遊び……ああっ! げぇむき、ひとつしかない……」
悲しそうですね。
晴嵐路 花楽
「どうして、げぇむきは分身の術が使えないのでしょうか……」
天立 羽琉
「そう!
こっちは水鉄砲を撃ち合うゲームで、こっちは下忍から成り上がって最後はお殿様になることを目指すゲームなんだけど……」
天立 羽琉
「いやいや、いくら花楽でも2つのゲームを同時に遊ぶのは無理…じゃないかも知れないけど。
こういう時にはさ、1つずつ順番に遊べば良いよ。」
隠岐 乞
「そーゆーこと。楽しみはゆっくり消化しても逃げないからねえ」
持ち込みのポータブルテレビを卓上に置いたり配線の準備をしています。
古縁塚 命
「そうだね。同時にやるより一個ずつやった方がきっと楽しいよ」
乞ちゃんの手伝いをしながら頷きます。
晴嵐路 花楽
「……順番に! げぇむは、逃げない! 分かりました、花楽、一つずつ順番に遊びます!」
天立 羽琉
「あ、乞姉さん! 古縁塚さん!
花楽もゲームに慣れるのに少し時間が掛かるだろうしさ。乞姉さんたちも一緒に遊ばない?
このゲーム、4人でも出来るみたいだし。」
晴嵐路 花楽
「羽流さまの持ってきてくださる遊びは、いつも新鮮でとっても楽しいものばかりだから、時間がいくらあっても足りなくて、大変! ふふ、花楽、幸せ者です……」
古縁塚 命
「僕たちも一緒に遊んでいいのかい?
それなら混ぜさせてもらおうかなぁ」
隠岐 乞
「え~? あーしらも入るもんと思ってたけど~。それじゃどれから遊ぶか……」
ちらり。命にーちゃんへ目配せ。
晴嵐路 花楽
「お兄様も乞さまも一緒に遊べるんですか? うれしい!」
古縁塚 命
「スプラシューンの方が一試合が早く終わるし、そっちを先にやったら両方やりやすいかもね」
視線を受けて意見を言います。
天立 羽琉
「ふっふっふ!
ま、今日こそは僕が最後に勝ちを飾らせて貰うつもりだけどね!」
晴嵐路 花楽
「ふふっ、楽しみです! でも、花楽は今日も負けませんよ! 勝負はいつだって真剣勝負ですからね!」
隠岐 乞
「準備おーわり。ポチとなっ、と」
用意したるは手帳サイズのポータブルテレビ……、4つ。なんとボタン1プッシュでじょきじょきうぃうぃうぃんッ。
ディスプレイサイズに伸びます。伸びました。
天立 羽琉
(初めて遊ぶゲームの上に、現実とは異なる距離感の射撃戦、多種多様な武器群、そして4人入り乱れての目まぐるしい戦いの中なら、いかに花楽でも隙は見せる筈!)
隠岐 乞
お子様ふたりへコントローラーを渡しながら花楽さまへは起動方法の簡易説明を……。
晴嵐路 花楽
そんな形で、乞の説明を聞きながら、四人で楽しくゲームを遊び始めた所で感情判定を行いたいです。対象は羽流さま。
晴嵐路 花楽
伝達術がいいかな、ゲーム中、ちらりと羽流さまの方を見て、以心伝心アイコンタクト。今日も負けませんよ、とか、とっても楽しい、とか。
晴嵐路 花楽
2D6>=5 (判定:伝達術) (2D6>=5) > 11[5,6] > 11 > 成功
天立 羽琉
当然のように視線を感じ取って、サングラスの向こうからアイコンタクトを返します。勝負の前の日常的な光景。こっちこそ負けないぞ、の思い。
晴嵐路 花楽
ET 感情表(6) >
狂信(プラス)/殺意(マイナス)
天立 羽琉
ET 感情表(4) >
忠誠(プラス)/侮蔑(マイナス)
晴嵐路 花楽
……………………狂信でおねがいします……………………。
隠岐 乞
すんごい楽しく陣地塗りをしています。隙間を残さないタイプ。
晴嵐路 花楽
「まあ、とっても”からふる”な墨汁……ええと、乞さま、これをこうですか?」
乞の説明を聞きながらも、すでにその反射神経と動体視力でプロゲーマーも脱帽の動きを見せています。軽々とゲーム内を飛び回り、とても楽しそう。
古縁塚 命
乞ちゃんと一緒に陣地を埋めています。
みるみるステージが自分たちの色に!
隠岐 乞
「そうそう、上手上手! 花楽さまはゲームもやるねえ。乞ちゃんも負けてらんないなあ」
天立 羽琉
「うわあ何だあの動き……
これ全員のコントローラー同じだよね………?」
花楽と一定の距離を保ちつつ隙を伺うプレイング…を試みようとして付いて行くのがやっとになっている。
晴嵐路 花楽
「すごい! この、てれびの中の子も、シノビなのですか? わたくしたちの仲間なのかしら! ふふっ、忍務みたい!」
古縁塚 命
「あ、羽琉くん。そっちに相手チームが一人行ったよ」
塗りながらアドバイス。
晴嵐路 花楽
視界内に入るあらゆる敵を、その朗らかな声とは裏腹に容赦なく撃ちとっていきます。
みるみる重なるキルの山、その姿はまさに鬼神のごとし。
天立 羽琉
「(むぅ……
だけど花楽なら…花楽なら僕が付かず離れずにいることに絶対に気付いてる! どこかで反応を見せればそこに隙が生まれる筈……)」
隠岐 乞
「そう……その子たちは忍烏賊。かつて鳥でありながら海に適応した8本から10本足の……」
与太話を仕込んでいます。
天立 羽琉
「え、何ですか古縁塚さん?」
のめり過ぎて聞き逃し。
晴嵐路 花楽
「……!! 忍烏賊……!! でも、この子たち、足、2本しかありませんよね……?」
真に受けております。
古縁塚 命
律儀に聞き返している隙に相手チームが入り込んできてしまった。
晴嵐路 花楽
「ふふ、羽流さま、油断は禁物ですよ!」
入り込んだ相手を、手早く仕留め。
隠岐 乞
「そ~なの。ヘンゲの術で足が出たり消えたりするんだな~……およ」
雑談しながら塗り塗り。花楽さまならアドバイスシないほうがいいと判断しているのでしょうか。
古縁塚 命
「……あーはは…。今のは僕が邪魔をしちゃったかなぁ…」
ごめんね、と謝りつつリカバリーを行う。
晴嵐路 花楽
「羽流さまと乞さま、命お兄様に仇なす者には容赦しませんよ! さあさあ、命の惜しくない者から前へ出ていらっしゃい!」
楽しそうに戦場を駆けていきます。
天立 羽琉
「いや、今のは僕が油断したのが悪かったです…
というか! こうしてる間に花楽とのスコアがまた引き離されてるーー!」
隠岐 乞
「がんばれうりゅ~。今回の敵は花楽さまじゃないぞ~」
やんややんや。野次めいたことを言いながらも塗りを広げて移動サポートをしています。
古縁塚 命
「花楽ちゃんは今日も絶好調だねぇ」
朗らかに笑いながら、分家の者としてアシストをします。必要ないかもだけどね。
晴嵐路 花楽
「変化の術まで使いこなすだなんて、手練ですのね……! なんだか、とっても親近感が湧いてきました……お耳もとっても可愛いし……ウサギみたい!」
サポートしてくれる命と息を合わせながら、マイ烏賊への愛着を深めているようです。
天立 羽琉
「分かってるよー乞姉さん!
というか、もう塗る所ほとんど残って無くない?
残ってる場所には花楽が向かってるしー!」(必死)
晴嵐路 花楽
四者四様、悲喜こもごもの声が飛び交う部屋の中。
楽しそうなみんなの様子に、思わず心の底からこう思います。
晴嵐路 花楽
(ずっと、ずっとこんな日が続いて欲しい)
晴嵐路 花楽
この世は、この世界は、少しも飽きる暇がない。
心から純粋に、この日々が続いて欲しい、そう願ってしまうようなとても楽しい一時でした。
GM
*不忍によって羽琉、乞の居所が他全員に共有されました。
サイクル1 天立羽琉
隠岐 乞
「ふい~~~~、ちかれた~~。次行く前にちょっと休憩しましょっか」
セリフほどは疲れていない、そんな声で立ち上がります。
古縁塚 命
「そうだね。お茶でも淹れてこようか。
乞ちゃんも手伝ってくれる?」
こちらも特には疲れていない声色で。
乞ちゃんの言葉の意味を深読みしながらそう言います。
天立 羽琉
「うん…そ、そうだね……
ちょっと休憩が必要かも……」
必死過ぎて本当に少し疲れている声。
天立 羽琉
「あ、ありがとうございます。
お世話になります、古縁塚さん。」
晴嵐路 花楽
「まぁ、夢中で遊んでしまいました……ふふ、とっても楽しかった!」
とっても、の部分に力が籠もってます。
隠岐 乞
「ん~、どうしようかな~」
答えはいつものやりとり。命にーちゃんについていき、廊下へと。
古縁塚 命
そうしてふたりとも部屋を出て行きました。
晴嵐路 花楽
「まぁ! 乞さま、命お兄様、お気遣いありがとうございます!」
二人とも、さすがだなぁ……という声。
天立 羽琉
「うん、花楽の動きすごかったもんね……
ゲームに慣れるのが早いのは知ってたけど、スプラシューンもこんなに上手とは思わなかったや。」
天立 羽琉
「(…これからはスプラシューンの腕前で張り合うのは止めといた方が良いかも……。)」(忠誠ロール)
晴嵐路 花楽
「初めて遊ぶげぇむなので、ドキドキしたのですが、とっても楽しくて……つい、夢中になって我を忘れてしまいました、お恥ずかしい……」
ちょっと大人気なかったですね、反省。
晴嵐路 花楽
「でも、羽流さまもとってもお上手でしたよ! 羽流さまはあまり複数のことを沢山こなすのが得意でないようですから、最中の会話は控えめな方がよろしいかもしれませんね。もしくは、短い合言葉を決めるとか……」
赤ペン先生。
天立 羽琉
「う、うん…そうだね……
ちょっと集中と気配りが足りなかったかも……
一回やられたのも、周りが見えて無かったからだし……」
いつも通り言い渡される勝負後の寸評に、こくこくと頷く。
晴嵐路 花楽
「でも、一つの物事に対して誠実でまっすぐ見つめられる所は、羽流様の長所でもあると思うのです。ですから、ご自分の得意な部分や、気質は大事になさって頂いて、苦手な分野は周りの方と協力して……そうすれば、羽流さまは今よりもきっと、もっとずっと強くなれます」
晴嵐路 花楽
仮面越しにも真っ直ぐ向き合い、ひとつずつ良かった部分も並べていきます。ここが良かった、あのシーンは……と、自分のゲームの傍らにも、こんなに貴方のことを見ていたのだと言いたげに。
天立 羽琉
「うん、ありがとう……
これでも目標は絞ってるつもりだったんだけれど、まだまだ甘かったね。工夫とひと口に言ってもやり方は色々あるし、僕ももっと頭を使わないといけないや。」
そんな花楽の評に一切の反発を見せるでもなく、素直に言葉を受け取る。その言葉の正しさを、誰よりも知っているからだ。
天立 羽琉
「…だけど、次のゲームはそうは行かないよ。
忍生ゲームは、サイコロを振った結果で進む遊びなんだ。反射神経や咄嗟の判断力以上に、運がものを言うのさ。」
軽く首を振って、もう一つのゲームに視線を向ける。
「花楽は知ってる? 忍生ゲーム。」
晴嵐路 花楽
「羽流さまなら、すぐにお強くなられますよ」
育ちの良い素直さ、天性の柔軟さ、真面目で真摯な姿勢。
どれをとっても、思わず眩しくなってしまうほどに真っ直ぐで、一直線に伸びていく未来を感じる瞳。
成長、可能性、初めから”完成”している自分からは遠いなにか。
晴嵐路 花楽
「……忍生ゲーム! わたくし、こちらのゲームも存じ上げませんの……お殿様をみんなで目指すということでしたが、お殿様というのは普通、跡取りがなるものではありませんか……?」
とても不思議そうに首を傾げます。
天立 羽琉
「ふふふ。まあ詳しいことは、また乞姉さんが説明してくれると思うけれどさ。
簡単に言うと、どんどん成り上がって行く最後の目標がお殿様なんだ。」
軽く膝を崩して、また視線を戻す。
「何しろ、最初は下っ端の下忍から始まるからね。
ゲームが終わるまでにお殿様になれるかだって保証は無いんだ。
基本は忍務でお金を稼いで、そのお金を使って学校に通ったり、服や武器を揃えたりして――」
晴嵐路 花楽
「目標!」
お殿様が目標とは、また大きく出ましたね。
「まあ、忍務をこなさなくてはならないのはやっぱり一緒なのですね。そして”がっこう”……わたくし、げぇむの中で、”がっこう”に通ったり、お買い物をしたりできるのですか?」
目をキラキラさせて、貴方の説明に聞き入ります。
天立 羽琉
「忍者だからね。
どうしても忍務は外せないわけだけれど……
でも、そこで稼いだお金で何でも出来るのも、このゲームの面白い所だからさ。
買い物も出来るし、学校に通って勉強して能力を上げたら、忍務で貰えるお金も増えたりして……」
もしかしたら、彼女の想う学校とは少し違うものかも知れないが……ともあれ、説明は淀みなく続いて行って。
「それから、うーんと。
お金を稼いでおくと、プロポーズも有利になるんだ。
お金持ちほど良い返事が貰い易いからさ。
これでお殿様の子どもと結婚出来れば、お殿様への道がグッと有利になるわけ!」
晴嵐路 花楽
「まあ、まあ、まあ!」
にこにこ、キラキラ。
「素敵ですね、げぇむの中の……もう一人のわたくし。わたくしなのに、わたくしではない”げぇむ”。ぷろぽーず……は、ええと、嫁入り・婿入りのことですか? ああ、やはり、血筋は続いていかなければなりませんものね……」
しみじみ。なにかを噛みしめるように。
天立 羽琉
「ね、面白いでしょ?」
良好な反応を得て、つられてにこにこしてしまう。
「ふふ…そうそう、嫁入りや婿入りの交渉のこと。
と言っても、ゲームはゲームだからね。
そう難しく考えたりはしなくて大丈夫だよ。
僕だって、現実ならお金の多寡とか、相手の身分だけで相手を決めたりとかしたくないしさ。
仮に踏まえたとしても、お互いの意思が大事だと思うというか……」
なんて物知り顔で語れども、まだ成人の儀式も前の子供。
真剣にそんなことを考えたことは未だに無くて。
天立 羽琉
「……ほわっ」
放った言葉の先に、小さな想像力の火花が走った。
晴嵐路 花楽
「まあ……ふふ、そうですね。シノビは血を残すことも使命の一つとされていますから……それでも、羽流さまのように真剣にそのように案じてくださる方と巡り会えたのなら、それはきっと素敵なことなのだと思います」
どこか絵空事のような、夢見心地な言葉。
フワフワとして現実感がなくて、夢の中のわたあめみたいな、子供の言葉でしたからね。
成人の儀すらまだ控えたままの二人でしたので。
晴嵐路 花楽
「……羽流さま? どうかなさいましたか?」
こちらは至って、いつもどおりの。
どうかしたのかしら、なんて声。
天立 羽琉
「あ……な、なんでもないよっ」
一度散った火花が、脳裏でくすぶり続けている。
空想の物語を語り始めた想像力の仕業か、平素より見慣れたはずの花楽の姿であるのに、その仮面の向こう側が透けて見えた様な心地がして。
羽琉は慌てて細く深く息を吸い込むと、平静を取り戻そうと試みた。
天立 羽琉
と言うわけで、花楽ちゃんの秘密を取りたいと思います。
判定は意気で。
晴嵐路 花楽
分かりました、では、狂信の感情修正を送ります。
天立 羽琉
2D6+1>=5 (判定:意気) (2D6+1>=5) > 10[5,5]+1 > 11 > 成功
GM
成功です。では花楽の秘密を羽琉にお渡しします。
天立 羽琉
「……えっ?」
狐の面を通じて、何かが伝えられたような……
否、確実に何かが羽琉の頭に流れ込んで来た。
自分でも気付かぬほど自然と動いた腕の動きとは裏腹に、思考は混乱の様相を見せていて。
「…花楽、それって……」
天立 羽琉
「ほ…本当に………?」
高揚とも落胆とも付かぬ、平坦な声が問い掛ける。
晴嵐路 花楽
「……………………羽流さま」
ただただ、超然と。
自然に、当たり前に、ただそこにある道端の小石や吹き去る風、花の香りと変わらないような、”ただそこにいるだけ”の落ち着いた声音。
晴嵐路 花楽
「……命お兄様と、乞さま。そろそろ、お戻りになられますよ、きっと」
二人の足音、聞こえましたから。
ただただ、いつもと同じ声、同じ仕草でそう告げます。
天立 羽琉
「…ね、花楽。」
腕を下ろして、もう一度問い掛ける。
天立 羽琉
「………また今度、二人で話でもしよっか。」
廊下から聞こえて来る二人分の足音を、聞きながら。
ただ静かに、そう言葉を告げて。
後は、まるで何も無かったのように。
いつも通りに、部屋で過ごす二人がそこに。
古縁塚 命
廊下を歩いてテクテク母屋へと向かいながら。
隠岐 乞
「ねっ。花楽さまったらほ~んとお強いんだから。うりゅーも頑張ってるんだけどなあ……」
隠岐 乞
廊下を軋ませながらすこしばかりそわそわ。ひとさまのおうちですからね。
古縁塚 命
「羽琉くんは頑張ってるから、たまには勝って欲しいんだけどねぇ…相手が花楽ちゃんだから」
古縁塚 命
あははと笑いながら、慣れた様子で歩いています。
隠岐 乞
「あーしとにーちゃんが戦ったらどっちが勝ちそう?」
古縁塚 命
「難しいな。勝負の内容によるかも…?」
古縁塚 命
「それなら案外……僕が勝てちゃうかもよ?」
古縁塚 命
たまに意表を突かれるとこういう顔をしてくれるのが可愛いな、と思う。
古縁塚 命
だからつい、たまにこういう返事をしてしまう。
隠岐 乞
6つも違うんだ。6年も先に生まれた人の考えがどうして見えようか。
古縁塚 命
「そうだね。それが一番分かりやすいと思うし……」
古縁塚 命
「最初から負けると思ってたり、勝たれても良いかなって思ってる相手とやるより…乞ちゃんも面白いでしょ」
古縁塚 命
「いやぁ……張り合いって大事だよねぇって話かなぁ。…調子に乗ってるわけじゃないよ?」
隠岐 乞
「ほんと~?」
えいえい。これはつつくのが楽しくなってるの方。
古縁塚 命
「ほんとほんと。
花楽ちゃんと羽琉くんを見てるとさ。特にそう思うよ。……本当にね」
隠岐 乞
だって、どちらでもいいし。調子に乗ってても、そうでなくとも。
隠岐 乞
「そうねえ。うりゅ~もよく熱意が続くなあ、なんて」
隠岐 乞
「それで二人楽しければいいなんて……ずっとは言ってられないじゃん? ほら」
古縁塚 命
それは、何か…決定的な変化が訪れるということを意味する。
隠岐 乞
自分のときはどうだったかな。数年前というのにうまく思い出せない。
隠岐 乞
「それまでにうりゅ~ももうちっとばかり大人になってくれたらいいんだけど。そんな、にーちゃんほどとは言わないけどさ」
隠岐 乞
大人になって。『大人』になったところで。
隠岐 乞
そう大きく変わるわけでもないんだよなあ、なんて。
古縁塚 命
大人になって。『子供』でなくなってしまったなら。
古縁塚 命
下される命令も。扱われ方も。求められる役割も、全てが変わってしまうから。
古縁塚 命
「そうかなぁ。羽琉くんは純粋なのが良いところじゃない?」
古縁塚 命
そんな道を通ってきた命は、そんな風に答えた。
隠岐 乞
世界は広くて大きい。十センチ満たない距離のあなたと私ですら同じもの見れないように。
隠岐 乞
「ンンン……そういうのとはちょっと違う、違うんだけど~~」
隠岐 乞
こんな会話が心地よいなと感じているように。
古縁塚 命
子供の頃の世界は大きくて。…けれど、その世界を出たあとはいくつもの壁に覆われていて。戻りたくても後戻りの道は塗り潰されていく。
古縁塚 命
今できるこんな会話がかけがえがなく感じて。隣に居る彼女の言葉に耳を傾ける。
隠岐 乞
「そう。純粋なのはいいことだけど……、落ち着きというかさ……」
古縁塚 命
「言いたいことはまぁ…分かるよ。大丈夫」
隠岐 乞
だけど気分は軽い。思考を言葉へ落とす過程。気持ちを包み隠さず話せる、させてくれる人。
隠岐 乞
「そうねえ……お煎餅は先週で切れた、羊羹はこの間食べきったんでしょ。となると……」
古縁塚 命
「凄いねぇ。よく分かったね、乞ちゃん」
古縁塚 命
「この前、忍務成功のお礼に依頼主さんがくれたからね。それを今日は出しちゃおうと思って」
隠岐 乞
間違えてもそれとなくなだめてくれることも知ってますから。
隠岐 乞
「乞のブッセ探知センサーにかかれば天井ごしのブッセだってわか…………おっと、」
古縁塚 命
違ったら、乞ちゃんが言ったものを出すつもりだったよ。
古縁塚 命
僕の部屋ならともかく、本当だったら晴嵐路家はまずいからね…?の目で見ています。
隠岐 乞
もやつきを与えるのも、実はたのしい。ここだけの秘密だ。
古縁塚 命
乞ちゃんがこちらを困らせようと、あれこれ考えて来てくれること自体は割りと楽しんでたり嬉しかったりするけど……危ないことだけはしないでね?
隠岐 乞
だって困らされたり、先を行かれること多いから。同じ場所に立ちたいときがある……おなじかは、あやしいけど。
隠岐 乞
「にーちゃんが本当の本当に困ることはね」
古縁塚 命
そういうところはちゃんとしてくれる子だって、信じている。
隠岐 乞
「あちらのお勝手にお菓子とお茶の反応がありま~す。おや……命にーちゃんの好きなピンク色は後ひとつ…………?」
隠岐 乞
数は適当。場所は何度も来れば勝手知ったるというか。
隠岐 乞
「早く行かないとなくなっちゃうかも~」
えいえい。
古縁塚 命
「ええ…?そんな…朝見た時は確かにまだ人数分残ってた筈……」
古縁塚 命
なんて言いながら、えいえい押されながらお勝手の方へと。
隠岐 乞
「どうかなどうかな~」
なんだかちょっと……わざとらしい。そんな押し出し。
隠岐 乞
いつものお茶と甘いお菓子。子供のふたりを見守るいつもの景色。
隠岐 乞
わたしの気持ちも『いつも』に溶け込ませるように。
古縁塚 命
「朝にちゃんと見たからね。…きっと残ってるよ。僕はこの屋敷の人たちを信じるさ」
古縁塚 命
押し出されながら。ちょっとだけ分かりやすく…どっちに転んだって笑えるようなことをきりっとした顔で言いながらブッセの蓋を開ける…
古縁塚 命
「……………やっぱり、一個だけになってる方に賭けようかな」
古縁塚 命
申し訳ないけれど。人を比較するのは悪いことだけれど……それでも気持ち的には、この屋敷の人達と乞ちゃんだったら……乞ちゃんの方を信じたいなと思っている。
古縁塚 命
「じゃあそしたら僕は乞ちゃんが好きな味をあげる」
続けてそう言って。いざ…というように蓋を開ける。
古縁塚 命
2D6>=6 (判定:火術) (2D6>=6) > 9[3,6] > 9 > 成功
隠岐 乞
どうかなどうかな~。一緒に覗き込んでみたり。
古縁塚 命
果たして。真剣な面持ちで詰め合わせブッセの箱の中身を覗いてみれば………
古縁塚 命
見事。乞ちゃんが言っていた通りに好物のブッセは1つだけになっていた。
隠岐 乞
当たってよかったような~……にーちゃんの好物一つだけになっちゃったねえ……のような~。
隠岐 乞
「それじゃあーしの勝ちってことで、後であーしの半分あげちゃう。で、にーちゃんの半分ちょーだいね?」
隠岐 乞
ま。隠し事じょうずだから。出さないけど。わからない……はずだけど。わからない…………よね?
古縁塚 命
自分の好物が少なくなっていたことには特に気にする様子もなく。それよりも乞ちゃんが複雑な表情になっているなぁ…なんて、横目で見ています。
古縁塚 命
「まぁ、きっと誰かが食べたかお出しをしたんだろうね。
ここはお客様も多いから…」
隠岐 乞
「そうねえ。本家さまだもの」
まあいっか。にーちゃんの好物、たくさん知ってるし。
古縁塚 命
「結果的にはみんな得をしたんじゃないかな?取替っ子で僕たちは好物を多く食べられるし…誰かも美味しいブッセが食べられたしね」
気にしてないよ~というように箱の中身への感想を溢して、そう続ける。
隠岐 乞
「うんうん。たしかに」
納得しました。説得判定◎。
「私ね、苺クリームの。うりゅーはこれで、花楽さまは?」
花楽さまのすきなもの。好むもの。にーちゃんなら知っているから。
古縁塚 命
「花楽ちゃんは…この栗かぼちゃかなぁ。いつも秋になるとね。楽しみにしているから」
古縁塚 命
そんな風に答えながら。人数分のブッセとお茶をお盆に乗せて。
古縁塚 命
あとは2人並んで。
『子供』たちが過ごす部屋へと戻っていった。
サイクル1 隠岐乞
隠岐 乞
隠岐家邸宅。その庭、プレハブ小屋 兼 乞の自室に!
隠岐 乞
"アレ"をね……"アレ"を調べちゃいます。
GM
乞の私室となっている、隠岐邸の庭に建てられたプレハブ小屋にて。
隠岐 乞
普段は本家筋の羽琉も遊びに来る乞の自室。
夜の時間ともなれば忍務でもなしに来訪者はまずいない。
半乾きの髪に首からタオルをかけて、玄関扉には【秘密の作業中! 入室禁止!】の札もセットです。
隠岐 乞
「これより行うは秘密の儀式……略して秘技……あと1文字で7音……」
重大作業の合間には5音と7音を考える。集中力を高めるコツです。
隠岐 乞
部屋の傍らに積まれた忍ナク(すべてボロボロになっている)をよいしょっ、と引き抜きます。雪崩が発生してひどいことになりましたが見向きもしません。
隠岐 乞
手の中にあるのは……桐箱。ぱかりと開けて出てきた紙束を作業机にセット。自動的に机内に格納されていたロボットアームがウィ~ンと伸びてきて、紙束を開いたり、超スゴイヨクワカルレーザーを放って……
隠岐 乞
2D6>=5 (判定:経済力) (2D6>=5) > 11[5,6] > 11 > 成功
サイクル1 古縁塚命
古縁塚 命
場所は古縁塚家の隠し部屋のつもりだけど、乞ちゃんに情報が渡るというのもあってシチュエーションはちょっと相談をしたいかな
古縁塚 命
じゃあそこはさっくりといこうか。
調べるのに成功をしたら、乞ちゃんは僕の変化に何か気づくかもしれないしね。
GM
むしろ、感情修正もらいたいかどうかがありますね(修正もらいたいなら出てもらわないといけない)
GM
あとアレの内容については一応秘話で宣言お願いしますねっ
古縁塚 命
了解です。
乞ちゃんからの感情修正は…もしも貰えるようなら出てきてもらおうかな
古縁塚 命
出てきてくれる場合は蔵の掃除?整理?をしている命のところに不意にやってきた形になります。
古縁塚 命
スパイマシンを仕込んでたということでも大丈夫。
隠岐 乞
蔵の掃除中ならガラッと開けて入ってくる気がします
古縁塚 命
じゃあ一緒に蔵の中で…って感じで行こう!
古縁塚 命
4人で遊んだその翌日。
命は許可を貰って、珍しく花楽様の元から離れて自らの家の蔵の中に居ます。
古縁塚 命
そこにあるのは古い蔵書や器物に奇物。
祭事に使われるようなものから、シノビガミ所縁のものが数多く収められていて…
古縁塚 命
それらを一つ一つ検分をしては、また次…というように蔵の中を検めています。
古縁塚 命
そんな風に次の物品に手を伸ばそうとしたところに…
隠岐 乞
ばん、と大きな音がたち、新鮮な空気が蔵の中へ吹き込みます。
隠岐 乞
「いる?」
なんて尋ねながら迷いのない足取りで命さんの傍へ。
隠岐 乞
「もしかしてジョセフィーヌと勘違いした~?」
古縁塚 命
「あはは。ジョセフィーヌは晴嵐路家での飼育ダチョウだから。流石にここまでは来ないでしょ」
隠岐 乞
探しものをしているのは訪れたばかりの身でも明らかで。背後から覗き込みます。
古縁塚 命
いや…どうだろう…?懐いてくれているから追いかけてくることもあるのかもしれない…。
隠岐 乞
実はうりゅーの家の傍まで散歩してる……一羽もしくは姉妹連れ立って……たまに……。
隠岐 乞
「そだねえ。いくらにーちゃんでも蔵にはいれないか」
私は入れますけどね、って顔。
古縁塚 命
手伝うよと言われて、返ってきたのは普段より歯切れの悪い声色の返事。
隠岐 乞
「よっしっ。ねだりちゃん、たまには本気出しちゃお」
腕まくり。
古縁塚 命
「うん…折角だし、お願いをしようかな。乞ちゃんはこの帳簿の中でバツ印のついていない書物を探してくれる…?」
古縁塚 命
「探す場所はここ(蔵の手前当たり)から………このあたり(蔵の中程)で…」
古縁塚 命
「奥の方のはちょっと……門外不出なものがあるから…」
隠岐 乞
帳簿をざっと眺めれば早速調べにいきます。奥の方へ。
古縁塚 命
冗談で良かったよというように笑って、つまんだ手を離しま…
古縁塚 命
そんなこんなで、1人に1人が加わり2人がかりで暫く蔵の中を検めだして…
隠岐 乞
積もる埃やら歴史やらの中、探す手付きは慣れたもので。その上、一人ではなく二人ですから、目当てのものを見つけるにそう時間はかからなかったでしょう。
古縁塚 命
改めて、瞳術でアレへの調査判定を行います。
出来ればそちらへ感情修正を頂きたいです。
古縁塚 命
憧れてくれている気持ちをパワーに変えて判定が上向きます。
古縁塚 命
2D6+1>=5 (判定:瞳術) (2D6+1>=5) > 11[5,6]+1 > 12 > 成功
GM
貼りました。準備ができたらRPの続きをどうぞっ。
古縁塚 命
探し始めて暫く。ある一つの書物を開いて、ある一文に目が留まったところでその頁を覗き込む。
古縁塚 命
探していた情報はあった。
けれど、それが求めていたものに繋がるかどうか……
隠岐 乞
乱雑に広げられた書物の中、座り込んでいた。声をあげることもできず。
隠岐 乞
明るい声。私、隠しごとはじょうずだから。
古縁塚 命
「…ありがとう。乞ちゃんが探すのを分担してくれたから見つけることが出来たよ」
古縁塚 命
こちらも明るい声。僕も秘めることは上手なんだ。
隠岐 乞
「どいたま。乞ちゃんが必要なときはいつでも頼っていいんだぞ~」
隠岐 乞
背後立って、書に触れる手へ手を重ねます。
古縁塚 命
なんだい?と、いつもと変わらない表情で言葉の続きを促します。
隠岐 乞
掌ごしに伝わる熱を掴んで、耳元、寄せて。
隠岐 乞
「今度の休み、クッキー焼くから。そしたら、食べる?」
古縁塚 命
触れられるがままに。掴まれるがままに。寄せられるがままに。
古縁塚 命
「やった。うん、食べたいな。
乞ちゃんのクッキー…美味しくて好きなんだ」
古縁塚 命
想いを寄せてくれるままに、受け入れて笑う。
隠岐 乞
「でしょ~。散々にーちゃんには実験体になってもらったからねえ」
古縁塚 命
「最初の頃は確かに……結構冒険してたよね…」
隠岐 乞
「…………その節はご迷惑をおかけしました」
古縁塚 命
これからも続いてほしいと思う、いつもの。
古縁塚 命
どうなるかが分からないから、今は笑う。