キャラ紹介

GM
ではこれより
GM
シノビガミセッション『火神被殺』、始めていきましょう。
GM
よろしくお願いします!
七竈 幽
よろしくおねがいします。
獅子鞍 透夜
よろしくお願いします
七竈 蘇芳
よろしくお願いします。
懸鉤子 蜜
よろしくお願いします。
GM
では今回予告から参りましょうか。今回のシナリオはー

 
GM
――火神死なずして神産みの儀は成らず――

滅びを迎えんとした一族『不知火』。
再興のために彼らが挑んだのは神産みの儀。
しかし火の神死なずして、彼らは燐火となり消えた。

滅びた一族に遺されたのはただ一人の幼子。
育った子は決意する。再び神産みを行わん、と。

力の宿った神鏡『啼沢女』を手に、狙うは火神『迦具土』。
神を殺し、神を産み、火は新たな世界を啓くのか。

シノビガミ『火神被殺』

火神死すとき、新たなる神が産まれる。

 
GM
というわけで。
GM
神産みに挑み、滅びた不知火の一族の生き残りであるところのPC1が成長し、
GM
一族の悲願成就のため、火神の力の源であろう宝珠・迦具土の持ち主、PC2を狙う。
GM
そういったシナリオとなっております。
GM
といったところでPC紹介からやっていきましょう!
GM
PC1よりお願いします。導入を貼りますね。
■PC1 推奨:不知火
・使命:【PC2を殺す】
・導入:
不知火の生き残りとして、あなたが行うべきことは一族の再興である。
再興のため、必ず成し遂げなければならない儀『火神被殺』。
それは『宝珠・迦具土』をその身に宿すPC2を、この手で殺すことである。
一族に遺された『神鏡・啼沢女』を手に、あなたは誓いを立てた。
GM
このようなもの。
GM
キャラクターシートのURLを提示し、そのまま自己紹介をお願いします。
七竈 幽
七竈 幽。ななかまど ゆうと読む。
七竈 幽
不知火の生き残り。
七竈 幽
オレ以外の不知火はみんな……死んでしまった。
七竈 幽
生き延びたオレが、一族の宿願である火神被殺を果たさなければいけないと思っている。
七竈 幽
一人になったオレを育ててくれたのは、七竈蘇芳さん。
七竈 幽
オレを拾って、ご飯食べさせてくれて、学校とか……とにかく、色々。してもらった。
七竈 幽
感謝してる。
七竈 幽
オレは蘇芳さんと会うまでの記憶がない。
七竈 幽
覚えてたのは幽という名前と、一族の宿願だけ。
七竈 幽
なにか思い出すきっかけになればって、蘇芳さんがいろんなとこに連れてってくれたりもしたな。
七竈 幽
思い出したりとかは結局なかったけど……楽しかった。
七竈 幽
……今はしないといけないことがあるから、あんまり遊んだりはしてない。
七竈 幽
火神被殺は必ず果たさなければいけない。そう思っている。
七竈 幽
以上。
GM
ありがとうございました。
GM
PC1、使命は【PC2を殺す】。
GM
意志の強さが垣間見られますね。
GM
では次はそのPC2です。導入は……
■PC2 推奨:鞍馬神流
・使命:【宝珠・迦具土を守る】
・導入:
あなたは『宝珠・迦具土』を心臓に宿している。
あなたの死は『宝珠・迦具土』の破壊をも意味しているのだ。
『宝珠・迦具土』が破壊されれば、
世に力が溢れ新たな忍神が誕生することだろう。
それを防ぐのがあなたの使命だ。
GM
こう。
GM
と、いうわけで、PC2。
GM
よろしくお願いします。
獅子鞍 透夜
キャラクターシート
獅子鞍 透夜
獅子鞍 透夜(ししくら とうや)。17歳。
獅子鞍 透夜
ガキの頃に、儀式だか何だか……あんま覚えてねーんだけど。
獅子鞍 透夜
まあ、俺の心臓には『宝珠・迦具土』ってのがくっついてるらしいな。
獅子鞍 透夜
ま、おかげ様で窮屈な生活もなく、中学んときから悠々自適な独り暮らし。
獅子鞍 透夜
ふつーに学校行って、ふつーに友達もいるし、ふつーにみんなでひと狩りいったりもするな。
獅子鞍 透夜
……ま、でも。なんか俺の事を狙ってるやべーやつってのがいるらしくてな。
獅子鞍 透夜
ここんとこはちょいとばかし学校休んで、警戒態勢ってやつ?
獅子鞍 透夜
まったく、人気者はつれーぜ。
獅子鞍 透夜
家族とは疎遠だが、なんかミツって女が昔から世話やいてくれてる。
獅子鞍 透夜
まあ、料理はうまいし?面倒な事そこそこやってくれるけど……
獅子鞍 透夜
俺的にはけっこーうざい。
獅子鞍 透夜
家族でもないのに授業参観とか勝手に来るし、そんな年変わんねーのにねーちゃんぶったり、たまに酒くせーしどんくさいし……
獅子鞍 透夜
…………
獅子鞍 透夜
あー、もういいや。おわりおわり。
獅子鞍 透夜
以上!
GM
はい! ありがとうございました。さっぱりかっこいいな~。
GM
PC2、使命は【宝珠・迦具土を守る】。
GM
鞍馬らしいな。バヨネットだが。がんばってくださいね。
GM
ではお次はPC3!
七竈 蘇芳
はいはい。
■PC3 推奨:隠忍の血統
・使命:【PC1を助ける】
・導入:
全てが灰燼と帰した場所。
そこに倒れていた幼子『PC1』。
気まぐれか、必然か、君はその子を拾い、共に生きてきた。
その生活は楽しかった。これからも共にいよう。そう願っている。
GM
保護者組ですね。
GM
それでは紹介よろしくお願いします。
七竈 蘇芳
七竈蘇芳。
七竈 蘇芳
歳はねえ、内緒。
七竈 蘇芳
まあ、ご覧の通りの流派だから、年齢とかはあんまりアテにならないんだな、これが。
七竈 蘇芳
普段は古本屋の店長さんやってます。幽を拾った時に、古い知り合いが店を譲ってくれてね。それ以来2人で暮らしてるのさ。
七竈 蘇芳
幽がいると、毎日楽しい。
七竈 蘇芳
あんなに小さかった子が、10いくつも歳をとって、こんなに大きくなるなんて不思議だよね。
七竈 蘇芳
毎日見ていても全然飽きないし……ずっと、こういう日々が続けばいいなと思ってる。
七竈 蘇芳
幽の頼みならなんでも聞いちゃうなあ。
七竈 蘇芳
まあ、そんなわけで。うちの子がご迷惑をおかけします。
七竈 蘇芳
よろしくね。
七竈 蘇芳
以上です。
GM
はい。ありがとうございました。
GM
ご迷惑 ご迷惑か~ ご迷惑。
GM
はい、では改めて使命が【PC1を助ける】。
GM
素直かつ素朴な使命ですね。よろしくお願いします。
GM
最後! PC4です。
■PC4 推奨:比良坂機関
・使命:【PC2を守る】
・導入:
PC2が物心ついた頃から、あなたはPC2をそばで支えてきた。
その胸に巣食った『宝珠・迦具土』。
これを守るのがあなたの使命。そう聞かされてきた。
そのためには、PC2をしっかりと守っていかなくては。
GM
これまた保護者。
GM
紹介をよろしくお願いします!
懸鉤子 蜜
はい。
ご紹介にあずかりました、懸鉤子 蜜です。
きいちご、みつ。
懸鉤子 蜜
幼い頃より透夜様に付き添い、身の回りのお世話を任されております。
懸鉤子 蜜
弟のようでもあり、主人のようでもあり……。
公私ともに大事な存在です。
懸鉤子 蜜
『宝珠・迦具土』……聞き及んでおります。
透夜様に宿られた、宝珠。
一族にとってだいじなもの……。
懸鉤子 蜜
……。
懸鉤子 蜜
透夜は私が守ります。
懸鉤子 蜜
……そんなことより!
今日の晩御飯は何にしようかな。
ね、とーや。何がいいと思う~?
懸鉤子 蜜
以上です。
GM
はい! ありがとうございました。
GM
PC4の使命は【PC2を守る】。
GM
意志の強さでは引けを取りそうにないですね。
GM
では、この4人で今回
GM
『火神被殺』をやっていきたいと思います。
GM
よろしくお願いします!
七竈 幽
よろしくおねがいします。
獅子鞍 透夜
よろしくお願いします。
七竈 蘇芳
よろしくお願いしま〜す
懸鉤子 蜜
よろしくお願いします。

◆導入フェイズ

◆導入:七竈 蘇芳

GM
十年前。
GM
ぱち、ぱちりと、火の粉の爆ぜる音。
GM
焼け野原。
GM
全てが灰燼と帰した荒れ野原で、
GM
炎と蜃気楼が名残に砂を舐めている。
GM
およそ生きるものの気配の感じられないその一帯に、
GM
蘇芳さん。あなたは立っています。
七竈 蘇芳
幽鬼のごとく、ゆらりと、巨きな。
GM
焦土と化した地を、鬼がゆく。
七竈 蘇芳
巨きな影が揺らめく。
GM
熱い砂を踏みしめる。
七竈 蘇芳
それは薄く笑みを浮かべているような、あるいは虚ろな貌をして。
GM
焼け野原のところどころに、わずか哀れな燃え残り。
GM
それも炎を灯され火の粉を散らし、儚く燃え落ちていく。
七竈 蘇芳
肺を灼く蜃気楼を胸一杯に吸い込んで。
GM
その中で。
GM
ただひとつ、
GM
たったひとつ、
GM
残されたものがあった。
GM
蜃気楼、
GM
陽炎に隠されて見過ごしかねないその場所に、
GM
どうしてか一人残された、
GM
小さな幼子の姿が。
七竈 蘇芳
「…………」
七竈 蘇芳
鬼がまたたく。
七竈 蘇芳
巨きな身体についた長い腕を伸ばす。

まだ、息がある。
七竈 蘇芳
瓦礫の中からかろがろ拾いあげる。
七竈 蘇芳
そこに労わりはなく、猫か犬にするような手つき。

血と煤と埃にまみれ、

顔には、生々しい火傷の痕。
七竈 蘇芳
「…………」
七竈 蘇芳
人喰らう鬼にも映る、恐ろしい顔で覗き込む。

焦点の合わない瞳を、ぼんやりと向ける。
七竈 蘇芳
生々しい火傷に唇を寄せ、血の匂いを嗅ぐ。
七竈 蘇芳
やわらかい肉のかたまりを確かめる。

抵抗する体力もないのか、ぐったりと身体を預けている。

食われて、死ぬのだろうか。

焼けて死ぬのとどちらがマシだろう。
七竈 蘇芳
周囲は焦土。咎める者はない。
七竈 蘇芳
煤けた頬をなかば掴むように手を添えて。
七竈 蘇芳
その目を見た。

視線が重なる。
七竈 蘇芳
燐火を思わせるその瞳。

それは二人を照らす炎よりなお赤く。
七竈 蘇芳
オ、と地を這うような低い声が漏れる。
七竈 蘇芳
長らく人と話していなかったことを示す掠れた声。
七竈 蘇芳
「……ここで死にたいか」

「…………」

すべてを諦め、受け入れていたような瞳が、揺れる。
七竈 蘇芳
が、と口を開ければ、白く尖る牙が覗く。
七竈 蘇芳
「ここで喰われるか」

「あ…………」

掠れた、弱々しい声。

それを振り絞って、唇が動く。

「…………ぃ」

「や、だ」

「い、きたい」
七竈 蘇芳
「…………そうか」
七竈 蘇芳
頷く。

「いきたい……」

繰り返す。

「しに、たくない…………」

力の入らない小さな手で、男に縋る。
七竈 蘇芳
縋る手の、生を望む声のちいささ。
七竈 蘇芳
再び頷く。
七竈 蘇芳
「ならば、今喰うのはやめにしよう」
七竈 蘇芳
その手を離させ、抱きあげ、担ぐ。

なすがままに担がれる。
七竈 蘇芳
子供の扱いなど知らぬような巨きな手で。

それから遅れて、どうやら助けてくれるらしいと理解する。
七竈 蘇芳
「名はあるか」

「…………」

「ゆう……」
七竈 蘇芳
「ゆう」
七竈 蘇芳
口ずさむように何度か繰り返す。ゆう。ゆう。
七竈 蘇芳
「……蘇芳」
七竈 蘇芳
「七竈の、蘇芳と呼ばれている」

「……すおー、さん」
七竈 蘇芳
「うん」
七竈 蘇芳
焦土と化した地を、鬼がゆく。

「……すおう、さん」

「あり、がとう……」

そう告げた言葉の、最後はほとんど吐息に近く。

そのまま、担がれた身体からぐったりと力が抜ける。
七竈 蘇芳
応えはせず。
七竈 蘇芳
ただ焼け野原に、遠く近く火の爆ぜる音を聞きながら。
七竈 蘇芳
巨きな影が暫し揺らめき、――いずこかへ消えた。
GM
おおきな鬼がひとり幼子を連れ去り、
GM
あとには焦土のみが残る。
GM
ぱき、と、火の粉が散った。

◆導入:懸鉤子 蜜

GM
十年前。
GM
格式高い鞍馬のお屋敷――獅子鞍家のその一室に、懸鉤子 蜜は招かれる。
GM
その部屋ではまだ幼い透夜が正座している。
GM
隣には、厳しい面をした獅子鞍の父が。
GM
向き合う形で座らされた蜜に、その男は重々しい口調で語りかける。
GM
「……懸鉤子蜜」
GM
「だったな」
懸鉤子 蜜
「はい、その通りにございます」
懸鉤子 蜜
この年になれば、もう一通りの礼儀がしつけられているとはいえ。
きゅっと伸ばした背筋にわずかに緊張。
GM
少女を侮る様子はない。通常の忍者に向けられるものと同じ、いかめしい視線。
GM
「忍務の内容に関しては把握しているな」
懸鉤子 蜜
微笑む。
これが蜜の仕事のひとつだ。
懸鉤子 蜜
「はい」
GM
獅子鞍はそのように言い放ち、ちらと隣の透夜に視線を向ける。
獅子鞍 透夜
両拳を膝の上に乗せ、しっかりと正座をして正面を向いている。
獅子鞍 透夜
呼吸は乱れることなく父の視線に気が付けば視線だけを向け。
懸鉤子 蜜
対面する。
こちらは手を手の上に重ねた正座。
GM
「君にはこれの護衛をしてもらうこととなる」
GM
「まあ、それだけではなく――身の回りの世話も頼むこととなるだろうが」
GM
「我々には、これに構う余裕があまりないものでね」
懸鉤子 蜜
「聞き及んでおります」
懸鉤子 蜜
しずしずと重すぎない一礼。
獅子鞍 透夜
口をはさむこともない。
懸鉤子 蜜
「どうぞ、この蜜にお任せくださいませ」
GM
男はゆっくりと頷いた。
GM
「詳しいことは本人から聞くと良い」
GM
短く言い捨てると、すぐに膝を立てて
GM
「では、我々は忙しいのでな。後は任せた」
獅子鞍 透夜
「…………」
GM
「透夜」
獅子鞍 透夜
「はい」
GM
「彼女の言葉を守りなさい」
獅子鞍 透夜
「…………はい」
GM
「お前の身体は、そう簡単なものではないのだからな」
GM
言い残して立ち上がる。
GM
あとは透夜にも蜜にも関心をなくしたように、男は足音も立てずにその場を去った。
懸鉤子 蜜
深々と礼をして見送る。
獅子鞍 透夜
「…………」
GM
障子の戸が閉まる。
GM
残された二人。
懸鉤子 蜜
「はじめまして」
懸鉤子 蜜
改めて向きなおる。
獅子鞍 透夜
ミツへと向き直る。
獅子鞍 透夜
「獅子鞍が長子、透夜と申します」
獅子鞍 透夜
すらすらと、覚えたような言葉。
獅子鞍 透夜
「…………」
懸鉤子 蜜
「蜜にございます。今日からあなたのお傍で身の回りのお世話をさせていただきます」
獅子鞍 透夜
続きが出てこない。
懸鉤子 蜜
くすくすと笑って。
獅子鞍 透夜
「えと……」
懸鉤子 蜜
「気軽に、ミツって呼んでね、とーや」
獅子鞍 透夜
「う……」
懸鉤子 蜜
「そのうちでいいよ」
獅子鞍 透夜
「うう……」
懸鉤子 蜜
「えっと……」
獅子鞍 透夜
膝の上を見下ろす
懸鉤子 蜜
正座したまま、人差し指をくるくる。
何かを言おうと思っていたような……そんな動き。
懸鉤子 蜜
「好きな……たべものとか、聞いてもいい?」
獅子鞍 透夜
「…………」
獅子鞍 透夜
「…………いちご」
懸鉤子 蜜
「私はねえ、いちご!」
懸鉤子 蜜
同時。
獅子鞍 透夜
「あっ」
獅子鞍 透夜
「はは……」
懸鉤子 蜜
「ふふ」
懸鉤子 蜜
「今日は、いちごでおやつを作るところから」
懸鉤子 蜜
「私のお仕事スタート、だね」
獅子鞍 透夜
「…………ミツ」
懸鉤子 蜜
「!」
懸鉤子 蜜
はにかみ。
懸鉤子 蜜
「なぁに、とーや」
獅子鞍 透夜
「ありがとう。えっと……」
獅子鞍 透夜
「あっ」
獅子鞍 透夜
拳を解いて、頭を下げる。
獅子鞍 透夜
「本日より獅子鞍の家を離れ、お役目を全うすべく……」
獅子鞍 透夜
「…………」
獅子鞍 透夜
「えっと……」
獅子鞍 透夜
「がんばります」
懸鉤子 蜜
「うん」
懸鉤子 蜜
頷く。
懸鉤子 蜜
「でも、がんばりすぎないでね」
獅子鞍 透夜
「うん……」
懸鉤子 蜜
「私こそ。懸鉤子の名にかけて。
あなたに尽くし、お守りいたします」
懸鉤子 蜜
「お仕事以外は……いっぱい、好きなようにしちゃお」
獅子鞍 透夜
好きなように、との言葉に表情が輝く
懸鉤子 蜜
「それが、私の方針です」
獅子鞍 透夜
「……いいの?」
懸鉤子 蜜
「もちろん」
獅子鞍 透夜
やった、と小さく。
獅子鞍 透夜
「あのね、ミツ」
懸鉤子 蜜
「なぁに」
獅子鞍 透夜
「正座、やめていい……?」
懸鉤子 蜜
くすくすと笑って。
懸鉤子 蜜
「足、しびれるもんね~」
懸鉤子 蜜
手本のようにさっそく崩す。
獅子鞍 透夜
既にちょっとしびれた足をゆっくり崩す。
懸鉤子 蜜
「こうすると、崩してもきれいだからマナー違反にならないらしいよ」
獅子鞍 透夜
「へぇ~」
懸鉤子 蜜
足を楽によせてみて。
獅子鞍 透夜
真似てみる。
懸鉤子 蜜
上手上手。
懸鉤子 蜜
「こうやって、ちょっとずつ抜け道教えてあげるね」
獅子鞍 透夜
「……うん!」
獅子鞍 透夜
今日まで、シノビの術を叩きこまれ。
獅子鞍 透夜
今日から、知らない家に行く。
獅子鞍 透夜
幼心にも今生の
獅子鞍 透夜
別れの香を感じながら、心を静め。
獅子鞍 透夜
赤き炎を宿した胸に触れる。
懸鉤子 蜜
どれほど厳しいシノビの世界だろうと。
懸鉤子 蜜
日々移り変わる外の世界で生きていくためには。
懸鉤子 蜜
やわらかな強かさが大事だ。
懸鉤子 蜜
今までの孤独の代わりに、たくさん。
懸鉤子 蜜
楽しいことをしてほしい。
懸鉤子 蜜
そうして、胸に宿る炎のことを想った。
GM
胸の奥に燃える炎。
GM
宿されたもの。
GM
灯されたもの。
GM
それが、運命を導くしるべのように。

◆導入:七竈 幽&獅子鞍 透夜

GM
さて、月日は流れ現代へ。
GM
幽。
GM
誰に教えられたのか、あなたは知っています。
GM
一族の悲願を叶えるためには『宝珠・迦具土』をその身に宿す者を殺さなければならないことを。
七竈 幽
そう。知っている。
GM
そして、透夜。
GM
あなたは教えられ、知っています。
GM
あなたの心臓には『宝珠・迦具土』が宿っており、これを狙って、いつか必ず何者かがやってくることを。
獅子鞍 透夜
胸がざわつく。その日は近い。

 
GM
と、いうわけで、二人の出会うシーンになりますが。
GM
幽くんが放課後徘徊しているということですから、偶然ばったり出会う……という形になりそうですかね。
七竈 幽
そうですね。
GM
透夜さんは外出するならどういった場所にいらっしゃるのでしょう。
獅子鞍 透夜
俺は今学校休んでるから、なんか見晴らしのいいところで訓練してるかな。
GM
なるほど
GM
ではそこに幽くんがついにいきついてしまう……というのがいいかな。
七竈 幽
はい。
GM
では。そのように。
GM
 
GM
初夏の風が吹く。
GM
陽射しは日々強さを増し、身を焦がす熱の温度を自覚させられていく、
GM
そんな夏の始まる頃。
獅子鞍 透夜
腰には二丁の銃と、絡繰箱。
獅子鞍 透夜
家から離れた森の中、一人演舞のように体を動かしている。
七竈 幽
予感があった。
七竈 幽
今日は、今日こそは、目当ての人物にたどり着ける。
七竈 幽
そうして、学校へと向かったはずが気がつけば街中を離れて。
七竈 幽
森の中を進んでいる。
七竈 蘇芳
今や珍しくなった固定電話の受話器を置いて、頭を掻く。
七竈 蘇芳
教師からの連絡。真面目な子だから、心配で、といった言葉のいくつか。
七竈 蘇芳
そりゃあもう、真面目で頑固で良い子だ。
時折自分が育てたことを訝しむほど。
七竈 蘇芳
今朝はいつも通り弁当を持たせ、学校へと行く姿を見送った。
七竈 蘇芳
それからあとのことだろう。
七竈 蘇芳
ここのところ、放課後あちこち出向いていることを知らないわけじゃない。
七竈 蘇芳
その理由もまた。
七竈 蘇芳
「…………」
七竈 蘇芳
溜息をひとつ。
七竈 蘇芳
古い本屋の奥、そこに構えた自分の”巣”を抜け出して。
七竈 蘇芳
『急用につき本日休業』
七竈 蘇芳
下ろしたシャッターにへたくそな字の張り紙をして、歩き出した。
獅子鞍 透夜
いつもと違う風のにおい。
七竈 幽
この先に、いる。
七竈 幽
それが分かる。
獅子鞍 透夜
誰かが来る。
獅子鞍 透夜
感じる。
七竈 幽
肩にかけた学ランが翻る。
七竈 幽
手にした刀は既に抜き身。
獅子鞍 透夜
銃を抜く。
GM
――戦いの火蓋が、ここに切って落とされる。
七竈 幽
二人の間を遮る木々を抜け、駆ける。
七竈 幽
鏡のごとく、刃が煌めく。
獅子鞍 透夜
此方は殺気を隠そうともしない。
獅子鞍 透夜
張り詰めた空気の中、後方へ地を蹴り間合いを取る。
七竈 幽
名乗らない。尋ねもしない。
獅子鞍 透夜
右手に抜いた獲物の銃口をまっすぐに相手の眉間に向け、ためらうことなく引き金を引く。
獅子鞍 透夜
次いで、一呼吸もない間に左手も同様に。
七竈 幽
光が奔る。
七竈 幽
銃弾を切り捨て、間合いを詰める。
七竈 幽
袈裟懸けに斬りかかる。
七竈 幽
右目から、涙のように炎が溢れては消えていく。
獅子鞍 透夜
刀のあげられた方向へ、力を抜くように腰を落とし回転しながら刃を除け死角へ入り込む。
獅子鞍 透夜
半回転するように足を低く回し脚払いを狙う。
七竈 幽
払われて体勢を崩すが、そのまま地に手をついてくるりと身体を起こす。
獅子鞍 透夜
すぐ隣に立つ。その瞬間、透夜の右手の銃は幽の額を狙い向けられ。
七竈 幽
刀を振るう。
七竈 幽
青い焔が幽と透夜を隔て、
七竈 幽
透夜を焼き尽くさんと迫る。
獅子鞍 透夜
一瞬の躊躇は仇となる。
獅子鞍 透夜
迫りくる炎を見据え。
獅子鞍 透夜
切るように右手を払えば、黒い炎がそれを相殺する。
獅子鞍 透夜
睨む。
七竈 幽
炎の向こう側にいたはずの幽はいない。
獅子鞍 透夜
「ち……」
七竈 幽
透夜の背後に、音もなく。
七竈 幽
刃が背に──心臓に迫る。
獅子鞍 透夜
笑った。
獅子鞍 透夜
背後の絡繰り箱からパチリと火花が立つ。
七竈 幽
「!」
獅子鞍 透夜
背後は透夜にとって隙ではない。
発射口から小型のミサイルが飛び出し、襲撃者を襲う。
七竈 幽
小さく、舌打ち。
獅子鞍 透夜
それはそれぞれが別の軌道を描き、襲い掛かる。
七竈 幽
けれど、回避も迎撃もせず。
七竈 幽
ただ、目の前の相手を殺すためだけに動く。
獅子鞍 透夜
常ならばこの隙に逃れる。
七竈 幽
逃さない。
獅子鞍 透夜
が、尋常ならぬ殺気に振り向き銃を向ける。
獅子鞍 透夜
今度はためらわない。
獅子鞍 透夜
2発の銃声。
七竈 幽
刀が閃いた。
獅子鞍 透夜
銃をかばった腕を浅く切られ、血が頬へと跳ねる。
獅子鞍 透夜
そうして、再び銃を、至近距離で頭に向ける。
懸鉤子 蜜
風の音にも等しい森を走る音。
これがわかるものがいるのなら大方、敵。
七竈 蘇芳
千里眼に頼るまでもなく、炎の匂いを嗅ぎつけて。
ゆらり、巨きい鬼のような男が森へ踏み入る。
七竈 蘇芳
風の音を追うようにぴたりと後をつき、音もなく。
懸鉤子 蜜
その影に、知った炎ではないにおいを嗅いで。
瞬間、止まる。
七竈 蘇芳
僅かな停止に、棒手裏剣が飛ぶ。
懸鉤子 蜜
棒手裏剣を帯締めが撃ち落とす。
七竈 蘇芳
一本目は牽制。二本目は額を狙った。
懸鉤子 蜜
額への一投を絡めとり、帯締めに結わえてそれを紐クナイとする。
懸鉤子 蜜
振り回し、返す一撃。
七竈 蘇芳
影が揺らぐ。
七竈 蘇芳
刹那、後ろに気配。
懸鉤子 蜜
跳躍。握りしめた帯締めでその首を絞めあげんとするために。
懸鉤子 蜜
その顎に帯締めを目がけた。
七竈 蘇芳
細い頤にいとも易く帯締めが回り、気道が絞め上げられる。
懸鉤子 蜜
ギリギリと万力で締め上げる。
── が、
懸鉤子 蜜
弛む。
何かに気づいたように跳ねあがり。
七竈 蘇芳
下腹から蹴り抜こうと上げた脚が行き場を失くす。
懸鉤子 蜜
血のにおいの方へ。
七竈 蘇芳
「っと、っとあ」
七竈 蘇芳
「……」
七竈 蘇芳
僅かに遅れて、その後を追う。
獅子鞍 透夜
「随分と物騒なご挨拶だなぁ、おい」
七竈 幽
「名乗った方がよかったか?」
七竈 幽
制服が焼け焦げ、血が滲んでいる。
獅子鞍 透夜
銃は向けたまま、引き金は引かない。ひけない。
獅子鞍 透夜
距離が近すぎる。相打ちは御免だ。
七竈 幽
刀は今も、透夜の心臓を狙っている。
獅子鞍 透夜
「言葉はわかるみてーだな」
獅子鞍 透夜
「剣振るしかできねークソ犬かと思ったぜ」
七竈 幽
「この場で必要とは思わない」
獅子鞍 透夜
「はっ……」
獅子鞍 透夜
「コミュニケーション不全か?」
獅子鞍 透夜
拮抗。出方をうかがっている。
七竈 幽
相打ちになっては困るのは、こちらも同じ。
獅子鞍 透夜
「俺は優しいから教えてやるけどよ」
七竈 幽
「……」
獅子鞍 透夜
「名は獅子鞍 透夜、アンタが……」
獅子鞍 透夜
「狙ってんのはアレか」
獅子鞍 透夜
「…………なぜわかった」
七竈 幽
「……さあな」
七竈 幽
「…………」
七竈 幽
「幽」
獅子鞍 透夜
「は?」
七竈 幽
「不知火の、幽」
七竈 幽
「名前」
獅子鞍 透夜
「…………」
獅子鞍 透夜
「ふふ」
獅子鞍 透夜
「ははは……」
獅子鞍 透夜
「ユウ、ねぇ……」
獅子鞍 透夜
「お話しできるじゃねーか、お坊ちゃん」
七竈 幽
会話の合間、隙を窺う。
懸鉤子 蜜
その隙。
棒手裏剣の結わえられた赤い帯締めが2人の間に割って入る。
七竈 幽
「……!」
獅子鞍 透夜
刹那、後方へ転がり距離をとる。
懸鉤子 蜜
そのわずかな慣性を利用して、跳ぶ。
七竈 幽
ほんの僅か遅れて、距離を取る。
獅子鞍 透夜
跳び上がり、追撃の銃弾。
七竈 幽
獅子鞍透夜の味方か。
七竈 幽
厄介だな……。
七竈 幽
追撃を切り払う。
獅子鞍 透夜
楽しいおしゃべりは時間稼ぎ
懸鉤子 蜜
切り落とされ、なお手にした帯締めを両手に巻き付け。
拳闘の間合いをはかる。
獅子鞍 透夜
もう二歩、後方へ。
獅子鞍 透夜
合間に銃弾を装填する。
七竈 幽
銃使いに間合いを取られるのは好ましくない。
懸鉤子 蜜
近づかせない。
武器の間合いのない身ひとつの戦意。
獅子鞍 透夜
頬の血を拭う。
七竈 幽
さりとて、この女を無視して獅子鞍透夜を殺せそうにもない。
獅子鞍 透夜
「さぁて、ユウ君」
獅子鞍 透夜
銃を回して向ける。
獅子鞍 透夜
「そろそろ死ぬか……?」
七竈 幽
退くべきだ、と思う。
獅子鞍 透夜
銃声。
ミツの側を抜けまっすぐに。
懸鉤子 蜜
綺麗に巻かれた髪の、隙間を縫って。
七竈 幽
けれど、それよりも強く、退くなという声がある。
獅子鞍 透夜
連射された銃弾が、ユウを狙う。
七竈 蘇芳
銃を握る獅子鞍の手を目掛け棒手裏剣が飛ぶ。
懸鉤子 蜜
「!」
懸鉤子 蜜
それを、庇うために。
一瞬解かれる拳。
七竈 幽
銃弾が身体を掠め穴を開けるのも厭わず、まっすぐに向かう。
獅子鞍 透夜
「…………」
獅子鞍 透夜
新手を見て、ミツへ視線を送る。
懸鉤子 蜜
視線を受け取って、交わす
獅子鞍 透夜
透夜の後方から、小型ミサイルが放たれ……
獅子鞍 透夜
戦場を、抉る。
獅子鞍 透夜
爆破音と土煙。
七竈 幽
「…………!」
七竈 蘇芳
「……」
獅子鞍 透夜
風が土煙を凪ぐ頃、そこに獅子鞍 透夜の姿はない。
懸鉤子 蜜
同じく。もうひとりの姿も。
七竈 幽
「…………」
七竈 幽
暫し、警戒を解かずに戦場を見渡していたが。
七竈 蘇芳
「……あ~……」
七竈 蘇芳
「余計なことしちゃったな」
七竈 幽
緊張を解く。
七竈 蘇芳
「幽」
七竈 幽
「…………ん」
七竈 蘇芳
「よく見つけたねえ」
七竈 幽
蘇芳を見る。
七竈 幽
「見つけた」
七竈 幽
「……獅子鞍透夜」
七竈 幽
「と、言うらしい」
七竈 蘇芳
「おねえさんのほうは聞きそびれちゃった」
七竈 蘇芳
「時間稼ぎくらいにはなるかと思ったんだけど、はやくってね」
七竈 幽
「そっか」
七竈 幽
「…………」
七竈 幽
「余計じゃないよ」
七竈 幽
「助かった」
七竈 蘇芳
「……ん」
七竈 幽
「ありがとう、蘇芳さん」
七竈 蘇芳
「どういたしまして」
七竈 蘇芳
「次は殺れるかな?」
七竈 幽
「うん」
七竈 蘇芳
「よし。……じゃ、今日は帰ろう」
七竈 蘇芳
「学校の先生が心配してたよ」
七竈 幽
「あ~…………」
七竈 幽
「……うん」
七竈 幽
「……」
七竈 幽
「ごめんなさい」
七竈 幽
「学校サボって」
七竈 蘇芳
「ん~ん」
七竈 蘇芳
くしゃくしゃと大きな手が頭を撫でる。
七竈 蘇芳
「元気があっていいことだ」
七竈 幽
撫でられている。
七竈 蘇芳
「ま、次は連絡を入れてから休もう」
七竈 幽
はじめて会った時と同じく、抵抗もせず。
七竈 幽
なされるがまま。
七竈 蘇芳
「電話がかかってくると俺びっくりしちゃうから」
七竈 幽
「……ん」
七竈 幽
「気をつける」
七竈 蘇芳
真面目で。
七竈 蘇芳
頑固で。
七竈 蘇芳
良い子。
七竈 蘇芳
「しかしまあ」
七竈 蘇芳
「あちらさんも同い年くらいとはね」
七竈 蘇芳
「……あの子も学校サボってるんじゃない?」
七竈 幽
「そうかも」
七竈 蘇芳
「あっちは狙われる方だもんなあ」
七竈 蘇芳
「あの感じだとたまたま寄ったってわけじゃないだろう」
七竈 幽
「警戒されてた」
七竈 蘇芳
「そう」
七竈 蘇芳
「ま、やばいもんだからね、”アレ”」
七竈 蘇芳
「……」
七竈 幽
「油断してくれてたら楽だったのに」
七竈 幽
「まあ、そう都合よくはいかないか」
七竈 蘇芳
「とはいえ」
七竈 蘇芳
「たぶんねぐらはこの辺りでしょう」
七竈 蘇芳
「顔さえわかりゃまた会えるよ」
七竈 幽
「うん」
七竈 幽
「また探す」
七竈 蘇芳
「そうしよう」
七竈 幽
頷く。
七竈 蘇芳
満足そうに頷き返すと、もう二、三度頭を撫でて。
七竈 幽
ほんの少し、表情が緩む。
七竈 幽
屈託なくとはいかないが、それが蘇芳だけに見せる、幽の一番の笑顔だった。
七竈 蘇芳
それを受ければ帰路につく。
七竈 蘇芳
殺し合いの空気など欠片も残さず、並んで。
七竈 幽
二人の過ごす家へと帰る。
懸鉤子 蜜
森を抜け、予め用意していた空部屋へ。
懸鉤子 蜜
この状況であけすけに家に戻るわけにも行かない。
懸鉤子 蜜
がらんとした部屋で一息。
懸鉤子 蜜
「……遅れてごめんね、痛くない?」
獅子鞍 透夜
手首に傷。それ以外にも、いくつか。
懸鉤子 蜜
治療道具を並べて、聞く。
獅子鞍 透夜
よけきれなかった切っ先、煤のにおい。
獅子鞍 透夜
「平気」
獅子鞍 透夜
装備を外して床に座る。
懸鉤子 蜜
ほっとした表情。
それでも緊張は解けず、張り詰めた空気をほぐすようにゆるゆると手当の準備を始めた。
獅子鞍 透夜
「不知火の幽」
懸鉤子 蜜
「……あの子の名前?」
獅子鞍 透夜
「そう言ってた」
懸鉤子 蜜
「お名前教えてくれるなんて……なんていうか。真面目というか」
獅子鞍 透夜
「変な奴だったな……ミツの方は?」
懸鉤子 蜜
「んふふ」
懸鉤子 蜜
帯締めに絡めて結わえた棒手裏剣を見せる。
懸鉤子 蜜
「調べれば素性がわかるかもね……」
獅子鞍 透夜
「あんな目立つ図体してっしな」
懸鉤子 蜜
「ね。向こうも2人がかりかぁ」
獅子鞍 透夜
溜息
懸鉤子 蜜
傷に薬を塗るために寄る。
獅子鞍 透夜
「これまでこんな狙われることなかったからな……絶対また来るだろ?」
獅子鞍 透夜
「めんどくせ~!」
懸鉤子 蜜
「めんどうくさいね~」
獅子鞍 透夜
「向こうにも俺の名前教えたから、まあ、探りに来るだろう」
獅子鞍 透夜
「うまい具合に返り討ちにできればいいんだけどな……」
懸鉤子 蜜
「はやめに手を打たないとね」
獅子鞍 透夜
「…………ミツ」
懸鉤子 蜜
「なぁに、とーや」
獅子鞍 透夜
「運動したら腹減った」
懸鉤子 蜜
「それじゃあ~ご飯にしましょっか♪」
獅子鞍 透夜
「おう!」
懸鉤子 蜜
「今日はキューバサンドだぞ~」
獅子鞍 透夜
「めしめし!」