◆メインフェイズ第三サイクル第一シーン
シーンプレイヤー:懸鉤子 蜜
懸鉤子 蜜
ありがとうございます。
透夜くんに登場してもらおう。
懸鉤子 蜜
先に判定をします。
蘇芳の居所を調査します。
懸鉤子 蜜
使用特技は罠術。
入念に街にしかけた比良坂の業。
懸鉤子 蜜
2D6>=5 (判定:罠術) (2D6>=5) > 7[3,4]
> 7 > 成功
GM
では蜜と、情報共有で透夜に蘇芳の居所が渡ります。
懸鉤子 蜜
心に獣の飼う者のことを。
陰の、隠の者のことをよく知っている。
懸鉤子 蜜
罠というのは、相手を深く思い知ること。
これから討つべき異形。
懸鉤子 蜜
それが何を考えてこの街で暮らしてきたか。
わかる。
懸鉤子 蜜
お前が気まぐれと因果によってここまで来たことも。
懸鉤子 蜜
前に訪れた古本屋。
── ここからほとんど“出ていない”
懸鉤子 蜜
どれだけ調べてもそう。
ここがお前の棲家なのか。
懸鉤子 蜜
ここを譲った人も。
訪れる常連客もぜんぶ知ってしまった。
獅子鞍 透夜
それが、獅子鞍 透夜として生きてきたことの意味。
◆メインフェイズ第三サイクル第二シーン
シーンプレイヤー:獅子鞍 透夜
GM
シーンはどんな感じかな。対決シーン表振りますか?
GM
あと透夜は戦場表も振りたければ振っていいですよ。
獅子鞍 透夜
2d6 (2D6) >
9[3,6] > 9
GM
9:霧中。視界を覆いつくす霧。互いの姿は認識できない。僅かな音と気配を頼りに相手の出方を窺う。
GM
では夜にその棲家を突き止め、今は朝靄の漂う暁時。
GM
夜闇に乗じた襲撃よりも、きっと、この方がよい。
七竈 幽
同じタイミングで、幽も目を覚ましていた。
七竈 蘇芳
「あっちも切羽詰まってきたみたいだからね」
七竈 蘇芳
買い物にでも行く調子で連れ立って、家を出る。
七竈 幽
狙ってくるならきっと幽ではなく、蘇芳の方。
七竈 幽
朝靄の向こうの敵を見定めるように、周囲を見渡している。
獅子鞍 透夜
霧の中、二人の足元で甘い匂いが爆ぜる。
獅子鞍 透夜
準備に妥協はしない。
姿をくらます術は、視界を遮るばかりではない。
獅子鞍 透夜
呼吸を止め、気配を殺し。
特製の長距離銃を構えその時を待つ。
獅子鞍 透夜
並の銃弾でシノビを捉えることは出来ない。
七竈 蘇芳
「やっこさん、銃使いだからね。そう姿は見せないだろうけど」
七竈 蘇芳
相手の目論見通り、その気配を探ることは難しい。
七竈 蘇芳
気配そのものではなく、風に流される火薬の匂いを探す。
七竈 蘇芳
どんなに消臭しても、それが”モノ”である限り。何処かには。
七竈 幽
それがどこから襲ってくるのか。耳を澄ませる。
懸鉤子 蜜
必要なのは手数。
女の拳が次に目掛けるのは少年の方。
獅子鞍 透夜
逃げ道をふさぐように、ミサイルが取り囲み地面を抉る。
七竈 蘇芳
布から滑るように抜け出した影が、ミサイルの襲撃に一瞬止まる。
七竈 幽
なさねばならぬこととやりたいことの狭間で、ほんの僅かに動きが精彩を欠く。
獅子鞍 透夜
一瞬、一瞬に。避けた先を狙うように銃弾が奔る。
七竈 幽
女の拳を躱しながら、襲い来る銃撃のすべてを切り伏せることはできない。
懸鉤子 蜜
得物が放たれた位置を狙って飛びかかった。
獅子鞍 透夜
1撃で仕留められなかった。
それで奇襲は失敗。ならば。
懸鉤子 蜜
振るわれた刀を帯締めが捻じ留める。
膠着。
七竈 蘇芳
「もうちょっとおしとやかに訪ねてくれるとうれしいんだけどね」
七竈 幽
透夜の声を耳にすれば、その葛藤の天秤は容易に傾く。
獅子鞍 透夜
「来いよ、ユウ。引導渡してやるぜ。」
◆ラウンド1
七竈 幽
2D6>=5 (判定:分身の術) (2D6>=5) > 9[4,5]
> 9 > 成功
[ 獅子鞍 透夜 ] がダイスシンボルを公開。出目は 5 です。
[ 七竈 蘇芳 ] がダイスシンボルを公開。出目は 2 です。
[ 七竈 幽 ] がダイスシンボルを公開。出目は 6 です。
[ 七竈 幽 ] がダイスシンボルを公開。出目は 3 です。
[ 懸鉤子 蜜 ] がダイスシンボルを公開。出目は 5 です。
GM
◆ラウンド1
プロット6:幽 5:透夜、蜜 2:蘇芳
プロット6 行動:七竈 幽
GM
透夜から蜜への忠誠と、蜜から透夜への愛情が啼沢女の効果によって消されます。
七竈 幽
不知火の業火は、獅子鞍透夜に対して殺意以外の感情を持つことを許さない。
七竈 幽
そうでない感情は全て焼き払われ、塵と化していく。
七竈 幽
そのために構えた刀の、磨き抜かれた鏡の如き刀身が
GM
蜜に真実を知らされ、記憶が蘇ったあの瞬間の。
GM
交わした約束を思い出したあの瞬間によく似て、
獅子鞍 透夜
赤の他人である透夜を見守り、自由にすると誓ったミツの愛情。
懸鉤子 蜜
そんな他人の言葉に言葉に頷いた、透夜の純真な信頼。
GM
蘇芳から幽に与えられ、幽の命を繋ぎ留めるその輝きが、朝靄の光に眩しく輝く。
七竈 幽
朝靄の漂う周囲の景色に反して、幽の思考はクリアになっていく。
GM
七竈 幽の使命は『七竈 蘇芳に恩を返す』に戻ります。
七竈 幽
■奥義
《幽炎》
指定特技 :憑依術
エフェクト:クリティカルヒット/くらまし/威力低下
懸鉤子 蜜
■奥義
《掌・甘露不知隅》
指定特技:衣装術
エフェクト:絶対防御/くらまし/防御低下
七竈 幽
──不意に刀を下ろして、ゆらりと脱力する。
七竈 幽
幽霊のように、陽炎のように、気配を殺気を薄れさせる。
獅子鞍 透夜
奇妙な構えに警戒を示すも、引くには遅い。
獅子鞍 透夜
完全に相手の間合いに入ってしまった。
懸鉤子 蜜
でもいいよ。とーや。
踏み込んで。あなたのやりたいように。
懸鉤子 蜜
── 熊は。木苺や蜂蜜を小熊に食べさせてる間に。
そっとその場を離れて、1人残して。巣立たせる。
懸鉤子 蜜
甘やかしてあげる。
いっぱい。この先の人生、取り戻して。
懸鉤子 蜜
約束を守れない奴が。
約束を守れるわけない。
懸鉤子 蜜
甘い気持ちを吹き飛ばして、殺気を全身に受け止める。
懸鉤子 蜜
女のすっぴんが、素顔だと思ったら大間違いなんだから。
懸鉤子 蜜
指先までうつくしくたおやかに彩られた素手が、刀を受ける。
懸鉤子 蜜
全身が、戦化粧。
皮膚いちまいうえの白粉が、香が。
刃すら留める。
GM
透夜、蜜は2D6を。出目の低い方から処理します。
獅子鞍 透夜
2d6 (2D6) >
4[1,3] > 4
懸鉤子 蜜
2d6 (2D6) >
8[3,5] > 8
プロット5 行動:獅子鞍 透夜
獅子鞍 透夜
2D6-2>=6 (判定:絡繰術) (2D6-2>=6) >
10[5,5]-2 > 8 > 成功
七竈 蘇芳
2D6>=8 (判定:手裏剣術) (2D6>=8) > 9[4,5]
> 9 > 成功
七竈 蘇芳
2D6>=8 (判定:手裏剣術) (2D6>=8) > 8[4,4]
> 8 > 成功
七竈 蘇芳
《夜闇包幽》
指定特技 :隠蔽術
エフェクト:絶対防御/くらまし/防御低下
効果・演出:宵闇の帳が降りる。 幽火は夜に揺れる。
獅子鞍 透夜
複数のミサイルが蘇芳に向かって飛来する。
七竈 幽
刀は蜜に留められ、それを落とすことはできない。
懸鉤子 蜜
渾身の力が、指先で刃を押し留めている。
七竈 蘇芳
足元を焦がしていた透夜の黒焔を厭わず踏みだし、一撃目を避ける。
七竈 蘇芳
しかし続く二撃目。流石に棒手裏剣で撃ち落とせるほどヤワではない。
七竈 蘇芳
僅かな間を置き、中空のあらぬ方向で、重い音。
プロット5 行動:懸鉤子 蜜
懸鉤子 蜜
2D6>=5 (判定:傀儡の術) (2D6>=5) > 8[4,4]
> 8 > 成功
七竈 蘇芳
2D6+1>=8 (判定:隠蔽術) (2D6+1>=8) >
2[1,1]+1 > 3 > ファンブル
懸鉤子 蜜
KWT 怪変調表(5) >
忘却:修得している【感情】の中からランダムに一つを選び、その【感情】を持っていないものとして扱う。この効果は、修得している【感情】の数だけ累積する。各サイクルの終了時に、《記憶術》で行為判定を行い、成功するとこの変調はすべて無効化される。
懸鉤子 蜜
お前が人として生きる限り。
お前が人を装う限り。
この業から逃れられやしない。
懸鉤子 蜜
蘇芳の衣服が、言霊に導かれて捻じれる。
引きちぎるように影を締め上げていく。
七竈 蘇芳
黄泉より訪う鬼の気に喉元まで絞め上げられる。
七竈 蘇芳
人でいるには呼吸が要る。人でいるには痛みが要る。
七竈 蘇芳
遠い昔、神として生きていた、その頃の。
七竈 蘇芳
闇より暗い底の記憶が、蘇芳の心を覆う。
七竈 蘇芳
それは魄の縛りよりもなお重く、強く、魂を縫いとめる。
[ 七竈 蘇芳 ] 謀術 : 1 → 0
七竈 幽
2D6>=5 (判定:分身の術) (2D6>=5) > 7[3,4]
> 7 > 成功
[ 七竈 幽 ] がダイスシンボルを公開。出目は 6 です。
[ 獅子鞍 透夜 ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
[ 七竈 幽 ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
[ 懸鉤子 蜜 ] がダイスシンボルを公開。出目は 5 です。
プロット5 行動:懸鉤子 蜜
懸鉤子 蜜
2D6>=5 (判定:怪力) (2D6>=5) > 8[3,5]
> 8 > 成功
七竈 幽
2D6>=8 (判定:分身の術) (2D6>=8) >
5[2,3] > 5 > 失敗
GM
接近戦ダメージ1点と揺らしの射撃戦ダメージ1点。
[ 七竈 幽 ] 器術 : 1 → 0
[ 七竈 幽 ] 体術 : 1 → 0
七竈 幽
ほんの一瞬、それでもシノビ同士の戦いには致命的な隙。
懸鉤子 蜜
その残身の、勢いのままに隙をついて。
女の掌が幽の顔を捉えた。
懸鉤子 蜜
このままこの頭蓋を砕く。
女から立ち昇る気迫がそう告げている。
七竈 幽
砕かれる前にその掌から逃れようともがく。
懸鉤子 蜜
脇腹への攻撃を顧みず、なおもその手を離さない。
懸鉤子 蜜
しかし、何度かそうしているうちに。
振動が指先を緩ませる。
七竈 幽
今度はこちらの番だとばかりに刀を構え直し──
プロット4 行動:獅子鞍 透夜
獅子鞍 透夜
2D6>=5 (判定:絡繰術) (2D6>=5) > 9[3,6]
> 9 > 成功
[ 懸鉤子 蜜 ] 戦術 : 1 → 0
獅子鞍 透夜
『火神死なずして神産みの儀は成らず』
獅子鞍 透夜
道をつくるように、邪魔を阻むように、ミサイルが着弾する。
獅子鞍 透夜
血が噴き出る。しかし、痛みを感じている余裕はない。
獅子鞍 透夜
心臓、いや。
そこにあるのは『宝珠・迦具土』。
懸鉤子 蜜
退かない。
絶対に逃がすまいと、火神をその場に留めるために立つ。
獅子鞍 透夜
「テメェひとりで……十分なんだよ!」
獅子鞍 透夜
戦果獲得:『宝珠・迦具土』を七竈 蘇芳へ
GM
了解しました。『宝珠・迦具土』が透夜から蘇芳へと移動します。
七竈 蘇芳
透夜から噴き出た血を浴び、影がわななく。
懸鉤子 蜜
鬼の気で締め上げた衣服を、女の手が更に締める。
獅子鞍 透夜
赤く輝く宝珠を、拳ごと。
七竈 蘇芳の中へとぶち込んだ。
七竈 蘇芳
影が灼けるように拡がり、悶え、やがて。
獅子鞍 透夜
穴の開いた胸からぼたぼたと血が落ちる。
七竈 蘇芳
かつてそこに在った時とは比べ物にならない熱が、痛みが、内側から。
七竈 幽
やっと動くようになった身体を引きずって、蘇芳と透夜の間に割って入る。
七竈 蘇芳
その血の色が割り入る幽の姿を映すことはなく。
獅子鞍 透夜
身体がどうしようもなく欠けていることを感じる。
七竈 蘇芳
影は朝靄のなか、黒々と溜まりそのまま這い、
獅子鞍 透夜
「獅子鞍 透夜を殺すんじゃなかったのか?」
獅子鞍 透夜
「獅子鞍 透夜になるのはお前だった」
獅子鞍 透夜
「今の俺に必要なのは、お前じゃない」
懸鉤子 蜜
神魔の炎に灼かれて、ふらつく足取りが透夜に寄り添う。
獅子鞍 透夜
点々と落ちる血の道標は、やがて霧にのまれるように失せた。
GM
残された血痕が、温かい陽光にどす赤い色を映えさせていた。
獅子鞍 透夜
右手で胸下に空いた穴を押さえながら、歩く。
獅子鞍 透夜
心臓。人が生きるのに必要な器官を失ったというのに、意外なほど痛みは少なく、未だ死ぬ気配もない。
獅子鞍 透夜
あの状況で他の臓器を傷付けなかったのは、我ながら天晴だ。
懸鉤子 蜜
転々と続く血を途中、いくつか消しながら。
傍を歩く者を見つめる。
懸鉤子 蜜
心配そうではあるが、狼狽えてはいない。
懸鉤子 蜜
出来るのだろうか。
なにせ神器の傷痕だ。
獅子鞍 透夜
「なんか、思ったより平気みたいだな……でも、たぶん今のうちだけだと思う。」
獅子鞍 透夜
神器を失った身体は中途半端な状態から、きっと人に戻り始めている。
懸鉤子 蜜
いくつかあるうちのひとつの部屋に着く。
一番居心地のいい部屋。
獅子鞍 透夜
「…………ミツのおかげでここまで来れた。あと、半分。」
獅子鞍 透夜
部屋に入るなり、ごろんと床に横になる。
獅子鞍 透夜
血管とか、どうなってるんだろう。
よくわからないけど、見るのはちょっと怖かった。
懸鉤子 蜜
治療箱を持ったまま寝転がる姿を見下ろす。
懸鉤子 蜜
隣に座って、道具を広げた。
比良坂から支給された緊急用の物。
懸鉤子 蜜
「ほんとのこと言うと、ちょっと怖かった」
獅子鞍 透夜
「こんなので死んだらかっこ悪いしな」
懸鉤子 蜜
所謂外的な傷、というよりは。
呪術的なそれに近い裂傷。
獅子鞍 透夜
「そんなんだと嫁の貰い手がっていわれるぞ」
獅子鞍 透夜
「ほんっと、みんなすぐ騙されるんだもんな。美人で羨ましいだとか、紹介しろだとか。」
獅子鞍 透夜
「色々知ったらみんな裸足で逃げ出すっての」
懸鉤子 蜜
こうした瞬間、瞬間に。
自分がかけた人生が報われる。
懸鉤子 蜜
丁寧に、なるべく痛くないように。
処置を施す。
懸鉤子 蜜
あの時の覚悟を見ていてくれて。
これまでの私を見てきてくれて。
獅子鞍 透夜
家族から売られ、冷たい獅子鞍にあって
獅子鞍 透夜
そのなかで、精一杯の自由を得ていた。
獅子鞍 透夜
俺が信じているのだから、それでいい。
懸鉤子 蜜
「今日のご飯はクリームオムライスだぞ~」
懸鉤子 蜜
私がそうしたいの。
透夜を、結を。
他でもないあなたを。