◆メインフェイズ第三サイクル第三シーン

シーンプレイヤー:七竈 蘇芳

GM
どういうシーンかな。
七竈 蘇芳
戦闘から離脱してどっかしらに身を潜めてますね。
万が一の時幽くんと落ち合おうって決めてる場所とかかな。
GM
うむ。
GM
ではそんな感じだな。太陽は高く。
GM
陽射しが強い。
GM
CSTでもふる?
七竈 蘇芳
振りま~す
GM
いけ~
七竈 蘇芳
CST 都市シーン表(12) > 廃屋。床には乱雑に壊れた調度品や器具が転がっている。
GM
廃屋だ。
GM
打ち捨てられた不動産。
GM
吸血種の仲間の持ち物で、これもまた好きに使っていいと言われていた。
GM
強い陽光から逃れるように、蘇芳はその一階に隠れている。
七竈 蘇芳
惨めなものだ。泥水が溜まるように、廃屋の片隅。
七竈 蘇芳
宝珠を吐きだすことも出来ず、しばし苦しみ喘ぐように影が震え。
七竈 蘇芳
やがて廃屋の壁に落ちた薄い影に沿って、人のかたちを結ぶ。
七竈 蘇芳
案の定、胸に。――かつてと同じように。
七竈 蘇芳
取り込んでしまった。
七竈 蘇芳
「………………………」
七竈 蘇芳
息を浅く吐き、吸い。ちらと窓に目を向ける。
七竈 蘇芳
既に陽が高い。どれほど経ったのかは感覚でわかる。
七竈 蘇芳
あの後すぐに戦闘が終わっていたなら、そろそろ。
七竈 蘇芳
辿りついても良いはずだ。
七竈 幽
そう思ったのを見計らったかのように、潜めた気配が廃屋へと近づいてくる。
七竈 幽
扉に手をかけ、開く。
七竈 蘇芳
差し込む陽光を嫌うように僅かにずれる。
七竈 幽
内に入って、素早く扉を閉める。
七竈 幽
「蘇芳さん」
七竈 幽
声に心配と、かすかに安堵の色。
七竈 蘇芳
目を開く。が、視線は幽には向かなかった。
七竈 蘇芳
「…………ふたりは?」
七竈 幽
「どこかに行った」
七竈 蘇芳
「流石に仕掛けてくるだけあるな」
七竈 蘇芳
細く、息。
七竈 幽
「うん」
七竈 蘇芳
それから僅かに間を置いて、思い出したように。
七竈 蘇芳
「怪我は、?」
七竈 幽
「オレは大丈夫」
七竈 幽
「……蘇芳さんこそ」
七竈 幽
こちらを向かない蘇芳に歩み寄る。
七竈 幽
「大丈夫?」
七竈 蘇芳
「……やられたよ」
七竈 蘇芳
胸をはだけて見せる。
七竈 蘇芳
火傷、あるいは寄生されたかのような、傷。
七竈 蘇芳
「参ったねえ」
七竈 幽
「…………」
七竈 幽
目をみはる。
七竈 幽
「……痛い?」
七竈 蘇芳
「いや……」
七竈 蘇芳
「どちらかといえば、……寒い」
七竈 蘇芳
それはかつて神なりし頃には無かった感覚。
七竈 幽
「……さむい」
七竈 蘇芳
「不思議なもんだね」
七竈 幽
言葉をなぞって、
七竈 幽
歩み寄る。
七竈 蘇芳
近付く幽を拒みこそしないものの、普段のように長い手を伸ばして頭を撫でることもない。
七竈 蘇芳
なにか忘れてしまったように。
七竈 幽
蘇芳の傍に膝をついて、
七竈 幽
腕を伸ばす。
七竈 蘇芳
今は形を結ぶ、実体のあるヒトとして。
七竈 蘇芳
その手が触れるのを見る。
七竈 蘇芳
「なんだい」
七竈 幽
そのまま腕を蘇芳の身体に回して、身体を寄せる。
七竈 幽
「寒いって言ったから」
七竈 蘇芳
身にしみついた習慣めいて、寄せられた身体をのろのろと抱きかえす。
七竈 幽
もっと幼い頃、幽が同じことを言ったらしてもらったように。
七竈 幽
抱きついて、熱を分ける。
七竈 蘇芳
不格好に背を曲げ身をかがめて、肩に頭を載せる。
七竈 蘇芳
「幽は」
七竈 蘇芳
「……いい子だね……」
七竈 蘇芳
焼けた肉と、血の匂いがする。
七竈 幽
「…………」
七竈 幽
「……蘇芳さんを守れなかった」
七竈 幽
「ごめん」
七竈 蘇芳
「謝るこたない」
七竈 蘇芳
「俺も、逃げた」
七竈 蘇芳
「……幽を残して」
七竈 幽
「逃げてくれてよかったよ」
七竈 蘇芳
「俺もそう思う」
七竈 蘇芳
「でも、なんだか……なんだろうな」
七竈 蘇芳
「こういうの、ヤキが回ったっていうのかねえ」
七竈 幽
「……?」
七竈 蘇芳
「昔の俺ならこんな風にはならなかったよ」
七竈 蘇芳
「情けないね、歳をとるってのも」
七竈 蘇芳
抱きすくめた身体から、温もりが分けられる。
七竈 幽
「……蘇芳さん、結構気にしてる?」
七竈 蘇芳
「気にしてる」
七竈 蘇芳
「……幽、がっかりしなかった?」
七竈 幽
「しなかった」
七竈 幽
「ちゃんと逃げてくれて、安心した」
七竈 蘇芳
「……はは」
七竈 蘇芳
「そうか、安心したか」
七竈 蘇芳
「……なら、よかった」
七竈 幽
「うん」
七竈 幽
「大丈夫だよ」
七竈 蘇芳
ようやく、顔を上げる。
七竈 蘇芳
変調の回復判定をします。指定特技は異形化。
GM
いいでしょう。判定をどうぞ。
七竈 幽
感情修正を入れます。
GM
はい。+1ですね
七竈 蘇芳
2D6+1>=5 (判定:異形化) (2D6+1>=5) > 6[3,3]+1 > 7 > 成功
GM
成功。蘇芳の忘却が回復しました。
GM
蘇芳から幽への感情、友情が回復します。
七竈 蘇芳
「よかったあ~……」
七竈 蘇芳
「……だいぶ、かなり……こわかった」
七竈 幽
「蘇芳さんにがっかりしたりするわけない」
七竈 幽
「大丈夫だよ」
七竈 蘇芳
「幽……」
七竈 蘇芳
はああ、と今度はわざとらしいほど肩を落として。
七竈 蘇芳
「俺は自分にも~幻滅だよ、せっかく幽ががんばったってのに」
七竈 幽
やや不慣れな様子で蘇芳の背中を撫でる。
七竈 蘇芳
「ここんとこ平和暮らしだったからな~」
七竈 幽
「……うん」
七竈 蘇芳
蘇芳の言う、ここんとこ、というのは、あなたがやってきてからの十年。
七竈 蘇芳
不死の頃には気にも留めなかった短い間。
七竈 幽
幽にとっては人生の全てに等しい十年。
七竈 蘇芳
背中を撫でる手に心地よさそうに頭を傾けて、額を合わせる。
七竈 蘇芳
「幽」
七竈 幽
「……ん」
七竈 幽
ごく近い距離で目線が合う。
七竈 蘇芳
「これからも、平和に暮らそう」
七竈 幽
「……うん」
七竈 幽
「蘇芳さんがそれを望んでくれるなら」
七竈 幽
「オレはそのために全力を尽くすよ」
七竈 蘇芳
「俺は不死じゃなくたって長生きするから、幽も」
七竈 蘇芳
「元気で健康で、楽しく」
七竈 蘇芳
「ふたりでさ」
七竈 幽
「うん」
七竈 蘇芳
「もしかしたら人間らしい幸せってのは、もうちょっと他にあるかもしれないけど」
七竈 幽
「あるのかなあ」
七竈 幽
「オレは蘇芳さんがいてくれるなら」
七竈 幽
「それで」
七竈 蘇芳
「結婚したりとか、孫つくったりとかさ」
七竈 蘇芳
「……でも、そう」
七竈 蘇芳
「俺は幽を独り占めしちゃうもんね」
七竈 蘇芳
抱きよせる。今度は強く、きつく。
七竈 蘇芳
頭を撫でる。頬を寄せる。
七竈 幽
「わ」
七竈 幽
「も~」
七竈 幽
抵抗なくそれを受け入れる。
七竈 幽
「…………」
七竈 幽
「蘇芳さんは」
七竈 幽
「オレが妹を見捨てる冷たい人間でも、がっかりしない?」
七竈 蘇芳
「しない」
七竈 蘇芳
「大丈夫だよ」
七竈 蘇芳
「俺が幽の、家族だから」
七竈 幽
「…………うん」
七竈 幽
幽からも頬を寄せる。
七竈 幽
「ありがとう、蘇芳さん」
七竈 蘇芳
「俺も、……ありがとうね、幽」
七竈 蘇芳
「がんばるよ、幽と一緒に」
七竈 幽
我ながらひどい兄貴だと思う。
七竈 幽
妹に、蜜に、なんとなじられようが仕方がない。
七竈 幽
それでも
七竈 幽
たった一人、蘇芳が幽を受け入れてくれるなら。
七竈 幽
そのために戦える。
七竈 幽
「…………蘇芳さん」
七竈 幽
「オレより先に死なないでね」
七竈 蘇芳
わかった、と二つ返事をしようとして。
七竈 蘇芳
「もしかして……人間って、親より先に子が死んじゃだめじゃない?」
七竈 幽
「一般的には、そう」
七竈 蘇芳
「だよね」
七竈 蘇芳
「……でも、ま、いっか」
七竈 蘇芳
「わかった。幽、君が望むなら」
七竈 蘇芳
「約束するよ。幽より先に死なない」
七竈 幽
「……ありがとう」
七竈 蘇芳
息子の頭をわしゃわしゃと掻き乱して、それから手櫛で整えて。
七竈 蘇芳
いつもどおり、笑った。
七竈 蘇芳
七竈 蘇芳の使命を『七竈幽より先に死なない』に変更します。
GM
変更了解しました。
七竈 幽
「蘇芳さん、オレを助けるために死んじゃったりしそうで怖いから」
七竈 幽
「そういうのなし」
七竈 蘇芳
「なしかあ」
七竈 幽
「うん」
七竈 蘇芳
「じゃあ、幽が死ぬのも、無しだ」
七竈 幽
「………………」
七竈 蘇芳
「言っただろ、ふたりで、だよ」
七竈 幽
「……うん」
七竈 蘇芳
「ふたりで、平和に暮らしていこう」
七竈 幽
「うん、そうだね」
七竈 幽
「ふたりで」
GM
蘇るもの。
GM
まだ焼き切れていないもの。
GM
その手に掴むと、心に決めたもの。
GM
取り零していくもののあることを知りながら、
GM
不知火の子は約束を交わす。
GM
今度はその、
GM
約束を。

◆メインフェイズ第三サイクル第四シーン

シーンプレイヤー:七竈 幽

GM
どういうシーンにしましょう。
七竈 幽
とりあえず家で クライマックスにそのまま繋がるような形にします
GM
ドラマですか?
七竈 幽
はい。
GM
了解しました。
七竈 幽
手入れの済んだ忍具を手に取る。
七竈 幽
おそらく次が最後の戦いになる。
七竈 幽
なんとはなしに、部屋を見渡す。
七竈 幽
六畳の畳部屋に、ローテーブル。布団。
七竈 幽
本棚には漫画や参考書がいくらか。
七竈 幽
物の少ない部屋。
七竈 幽
蘇芳に与えられ、十年間暮らしてきた私室。
七竈 幽
廊下に出る。
七竈 幽
古びた家は鴨居が低く、蘇芳はよく苦労していた。
七竈 幽
床に、焼け焦げて黒くなった跡。
七竈 幽
幼い頃、幽が自分の炎を扱いきれずに焦がしてしまった。
七竈 幽
二人で食卓を囲む居間。その向こうに蘇芳がいつも立つ台所。
七竈 幽
台所が低いのにもよく苦労していたな。
七竈 幽
だけど上の棚から物を取るのは難なくしていた。
七竈 幽
よく使うものを上にしまって、シンクの下にはそうでないものを入れているのだと言っていた。
七竈 幽
どこを見ても、十年間蘇芳とともに暮らしてきた思い出がある。
七竈 幽
必ず戻ってくる。ここに。
七竈 幽
二人で。
七竈 幽
回復判定で体力を回復します。
GM
了解しました。判定をどうぞ。
GM
GM
特技は?
七竈 幽
盗聴術。交わしてきた会話が脳裏に蘇る。
GM
いいでしょう。
七竈 蘇芳
感情修正を入れます。
GM
じゃあシーンに出てね。
七竈 蘇芳
シーンに出ます。
七竈 幽
出てください!
GM
ちょっとRPちょうだい。
七竈 蘇芳
「幽」
七竈 幽
「ん」
七竈 蘇芳
いつもの笑顔。いつもの。いつも通りの生活の延長に。
七竈 蘇芳
蘇芳がいる。
七竈 幽
「準備できてる」
七竈 蘇芳
「よし」
七竈 蘇芳
「行こう」
七竈 蘇芳
あなたのそばに。
GM
では+1をつけて判定をどうぞ。
七竈 幽
「うん」
七竈 幽
2D6+1>=5 (判定:盗聴術) (2D6+1>=5) > 7[1,6]+1 > 8 > 成功
GM
成功ですね。どこを回復させますか?
七竈 幽
器術。
GM
OK
[ 七竈 幽 ] 器術 : 0 → 1
GM
幽の器術が回復。
七竈 幽
二人連れ立って、家を出る。
七竈 幽
買い物にでも出かけるように、いつもどおりに。
七竈 幽
いつもどおりに帰ってくるために。

 
GM
2d6 (2D6) > 9[3,6] > 9
GM
9:霧中。視界を覆いつくす霧。互いの姿は認識できない。僅かな音と気配を頼りに相手の出方を窺う。
GM
夜霧。
GM
月は冴え冴えと蒼く、視界を霞ませる霧を映え立たせる。
GM
夏の夜。
GM
にしてはどこか冷たい湿った空気が、じんわりと肌を包み込む。
GM
街を見下ろせる高台に、月光が降り注いでいる。
GM
森の中。
GM
幽と透夜の初めて出会った、
GM
否、
GM
透夜と結が、十年ぶりに再会した場所。
GM
されど彼らは、
GM
今の彼らは、七竈幽と獅子鞍透夜であった。
GM
だから、それきり。
GM
絡み合う因果に解けた兄妹の指先は、
GM
それぞれ別に掴むものを見つけた。
GM
見つけてしまった。
GM
そのために彼らは戦う。
GM
互いの命を奪うことも構わず。
GM
忍として、月の下に相対す。
懸鉤子 蜜
月光の下。
夏のワンピースをさらりと着て。
女が立っている。
懸鉤子 蜜
これから刃を交えるとは思えないようないでたち。
いつもの服。いつもの自分。
懸鉤子 蜜
シノビとして、自分自身として、女として。
透夜の姉として。友人として。
すべての誇りを身に纏って前を見据えた。
七竈 蘇芳
今や人間の統べる宵闇の世界にも、灯りの無い場所はある。
真なる闇がひとつ、人の姿を結んで立つ。
七竈 蘇芳
10年。
不死なる命を持つ間、瞬きのように過ぎていたはずのその時間は。
ただひとりの人間のこどもを気まぐれに生かした、
たったそれだけのことで、あまりにもその質を変えてしまった。
七竈 蘇芳
――業は積まれ、因果は巡る。
七竈 蘇芳
それでも次の10年を。その次の10年を、そしてその次を。
定められた命尽きるまで過ごす為に、今ここで。
七竈 蘇芳
全ての憂いを断ちきらなければならない。
七竈 蘇芳
たったひとり、愛し子のためならば。
七竈 蘇芳
その障害を前にいまひとたび牙を剥いて、笑う。
獅子鞍 透夜
10年。
獅子鞍 透夜
お役目、宝珠を守る。
家の為、国の為、世界の為。
獅子鞍 透夜
行動範囲は制限された。
技を仕込まれ、術を仕込まれ、今日の為。
獅子鞍 透夜
初めから、彼奴らは俺の事なんてどうでもよかった。
ただの器、使い捨ての道具。
獅子鞍 透夜
ミツは、地下深くに幽閉されていてもおかしくなかったその人生に、光を当ててくれた。
獅子鞍 透夜
学校に行けば友人がいて、カフェに行けばよく見る顔の店員がいて、知らない人とすれ違い。
獅子鞍 透夜
そんな『普通』が俺にとっての『自由』だ。
獅子鞍 透夜
動きを阻害しない戦闘服に、武器の詰め込まれた鞄。
斜めにかけたベルトに、幾本も仕込まれた武器。
獅子鞍 透夜
既に心臓はなく、この身に鼓動はなかれども。
獅子鞍 透夜
『火神死なずして神産みの儀は成らず』
獅子鞍 透夜
黒い炎が、神を殺せと囃し立てる。
自由を掴めと燃え盛る。
七竈 幽
10年。
七竈 幽
あの日瓦礫の下で焼けて死ぬはずだった、
七竈 幽
一族の妄念と共に滅ぶはずだった自分が、今も生きてここに立っているのは
七竈 幽
全て蘇芳のおかげだ。
七竈 幽
蘇芳に救われたから、幽は生きている。
七竈 幽
食事を与えてくれた。
七竈 幽
安心して暮らす家をくれた。
七竈 幽
学校に通わせてくれた。
七竈 幽
数年もあれば人間を構成する細胞は全て入れ替わるのだと、授業のこぼれ話で聞いた。
七竈 幽
ならばやはり、ここに立つのはもう不知火の透夜ではなく
七竈 幽
七竈蘇芳の息子、七竈幽なのだろう。
七竈 幽
人ならざるものと、記憶をなくした幼子。
七竈 幽
二人で積み上げきた10年は、これからも積み上げようとしているものは
七竈 幽
他人からすればあるいは、ひどくいびつで見るに耐えないものかもしれない。
七竈 幽
だけどそれこそが、幽には何よりも大切で手放しがたい。
七竈 幽
妹をこの手にかけてでも守りたいもの。
七竈 幽
「…………」
七竈 幽
妹に、結に、
七竈 幽
かけられる言葉はもはや何もない。
七竈 幽
あの日結んだ小指は、もう離してしまったから。
七竈 幽
新しい約束を胸に、死地に立つ。
GM
縁も情も焼け落ちた。
GM
交わされるものは殺意ばかり。
GM
交錯する視線の間に、それがどちらともなく膨れ上がり、
GM
火花のように、
GM
生命のように、
GM
弾けた。