◆メインフェイズ第一サイクル第三シーン

シーンプレイヤー:煤木野灰吏

GM
どういうシーンになります?
煤木野灰吏
情報判定を……3シーン目にして。
任意の目標の【秘密】か【居所】を抜くことができる。
GM
はい……
GM
なんか 空気的には 同席者とか
GM
ひとり?
GM
シーン表ふっちゃう?
煤木野灰吏
一人だろうな~
煤木野灰吏
シーン表 合う感じのないんだよな
GM
とりあえずST振っちゃってネタにするとかいいよ
煤木野灰吏
なるほど
煤木野灰吏
ST シーン表(6) > 優しい時間が過ぎていく。影の世界のことを忘れてしまいそうだ。
GM
優しい時間さっきだろ
煤木野灰吏
優しい時間は終わった
煤木野灰吏
自室でいいや……
GM
優しい時間終わったあとで
GM
その夜とかかな
煤木野灰吏
一人なのでさくっと
煤木野灰吏
はい 夜に
GM
では煤木野の屋敷にて。
煤木野灰吏
穏やかな時間のあと。
煤木野灰吏
真夜中。
煤木野灰吏
静かに自室の隠し棚を開ける。
煤木野灰吏
家の者も知らない、自作の隠し場所。
煤木野灰吏
そこから一冊の書を取り出す。
煤木野灰吏
「……」
煤木野灰吏
古ぼけた表紙を指先でなぞる。
煤木野灰吏
サクッと判定しちまいますかね
GM
なんの判定を?
煤木野灰吏
情報判定を……
煤木野灰吏
封術で 読むのを妨げるような仕掛けがあればそれを封じます
GM
情報判定の対象は?
煤木野灰吏
あれを  あれで大丈夫ですか?どれ?
GM
OKOKな時もある。
GM
では判定をどうぞ。
煤木野灰吏
2D6>=5 (判定:封術) (2D6>=5) > 3[1,2] > 3 > 失敗
煤木野灰吏
クソ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※ここでGMから初心者救済処置ダイスを振ってから遁甲符を他者に譲渡して使ってもらうことは本来不可能。の打診が入る。
灰吏の所持する遁甲符忍具の一種。
自分以外の誰かが行為判定のダイスを振ったときに使用可能。
そのダイスを振り直させることができる。
を他のPCに譲渡することによる振り直しが認められる。
煤木野灰吏
「……しかし、まあ」
煤木野灰吏
「困ったらなんでも言ってくださいね、とは」
煤木野灰吏
本の表を見たりひっくり返したり。
煤木野灰吏
ためつすがめつ。
御祀 潺
水の匂い。
煤木野灰吏
「!」
煤木野灰吏
書を羽織の下に隠す。
御祀 潺
屋敷の外から、視線。
煤木野灰吏
「……うわ」
煤木野灰吏
「うわ~~~」
御祀 潺
足元を少し細長い獣がくるりとまわって
御祀 潺
川の方へと駆けていく。
煤木野灰吏
「…………」
御祀 潺
『お困りの様でしたので』
御祀 潺
そう、唇の動きだけで。
煤木野灰吏
その動きを読み取る。
GM
灰吏の手元にある書物。
GM
潺にとっては、どこか見覚えのあるような、ないような、
GM
あるような……。
御祀 潺
霧。
御祀 潺
清浄な気。
御祀 潺
足元から、白く湧き出でて視界を歪める。
煤木野灰吏
うちの敷地内なんですがねぇ……。
煤木野灰吏
今度警備を検めさせよう……。
御祀 潺
そんなこと言わず
煤木野灰吏
めちゃめちゃ厳しく見直す!
御祀 潺
つれませんねぇ
煤木野灰吏
「できれば表からお入りいただけると助かるんですがねえ」
煤木野灰吏
書は羽織の下に隠しているものの、果たしてどれだけ意味があるのやら。
煤木野灰吏
「二次会のお誘いならLINEでも~……」
御祀 潺
「少し、見回りをしていたのですが」
煤木野灰吏
「見回りの範囲が広くていらっしゃる」
御祀 潺
「ええ。動くものが見えたものですから。」
御祀 潺
男の髪は少し濡れている。
煤木野灰吏
「……いやあ、さすがの千里眼だ」
御祀 潺
「何か、悪戯でも企んでおられました?」
御祀 潺
一歩前へ。
煤木野灰吏
「お見通しですねぇ」
御祀 潺
水の滴る音。
煤木野灰吏
「焔郎坊っちゃんをまたからかってやろうかと思いましてね」
煤木野灰吏
「それで軽い仕掛けでも作ろうかとね」
御祀 潺
足音は消さず。近づく。
御祀 潺
二歩、三歩。
煤木野灰吏
正直逃げ出したいところだが……。
御祀 潺
「それはそれは」
煤木野灰吏
後ろめたいで~すと宣言するようなもんだし、多分意味もないんだよな~。
御祀 潺
「さすが、仲が良くていらっしゃる」
御祀 潺
「怒られたりはしないのですか?」
煤木野灰吏
「怒ってる顔がかわいいんですよ、うちの坊っちゃんは」
御祀 潺
「……では。あまり……おやすみが遅くなられませんよう。」
煤木野灰吏
「……お気遣いどうも~」
御祀 潺
「ああ、そうですね」
御祀 潺
そちらに手を伸ばす。
御祀 潺
直接触れる事はないが、ふと。
御祀 潺
傍を霧が流れていく。
煤木野灰吏
*お土産の遁甲符を潺さんに渡します。
御祀 潺
*受け取った遁甲符を使用し、感情修正判定をする相手に+感情があれば+1、-感情があれば-1の修正をつけられる。
1サイクルもしくは1ラウンドに1回のみ。
をのせます。
GM
了解しました。振り直しをどうぞ。
煤木野灰吏
2D6感情修正があるので2d6+1が正しい>=5 (判定:封術) (2D6 >=5) > 4[2,2] > 4 > 失敗成功
GM
ある!
煤木野灰吏
+1!!!
GM
感情修正あるからセーフです!!!!
GM
はい!!! 秘密が渡りまーす!!!!!
煤木野灰吏
5です!!ありがとうございます!!!
GM
ディスコードにてお送りしまーす!!!
御祀 潺
お役に立てて何よりです
煤木野灰吏
御祀さんのおかげで分かりました!!
煤木野灰吏
劣等感メーターがアップ!!
御祀 潺
ふふふふふ
御祀 潺
懐を、すり抜けるような水の気配。
煤木野灰吏
「…………」
御祀 潺
「飲みなおすには、遅い時間ですね」
煤木野灰吏
「……また今度、そちらに伺いますよ」
御祀 潺
「ええ、お待ちしております」
御祀 潺
一礼。
御祀 潺
立ち込める霧がその姿を覆い隠していく。
煤木野灰吏
その場に貼り付けられたように硬直して、それを見送る。
煤木野灰吏
後には元通り自分一人が残される。
煤木野灰吏
「………………こっ」
煤木野灰吏
「こえ~…………」
煤木野灰吏
いやはや……
煤木野灰吏
あの人はどこまで知っているのやら……
煤木野灰吏
息をついて、自室の真ん中に戻る。
煤木野灰吏
どっかりと腰を下ろす。
煤木野灰吏
疲れた……。
煤木野灰吏
「はぁ…………」
煤木野灰吏
改めて、書を取り出す。
煤木野灰吏
ヘタな言い訳はしたものの……
煤木野灰吏
正直、目をつけられたならもう隠しようがないな。
煤木野灰吏
あの千里眼が相手では……。
煤木野灰吏
……諦めて開き直ってしまうしかないだろう。
煤木野灰吏
古ぼけた書物。
煤木野灰吏
読むものを拒む仕掛けを封じて、それを開く。
煤木野灰吏
予想よりもあっさりと開くことができたのは、はてさて誰かの助けがあったのか。
煤木野灰吏
「…………」
煤木野灰吏
表紙から分かる通りの古い文字だが、読むのに差し支えはない。
煤木野灰吏
頁を捲り、文章を目で追う。
煤木野灰吏
「…………」
煤木野灰吏
「………………」
煤木野灰吏
静かな部屋に、紙を捲くる音だけが小さく響いて。
煤木野灰吏
やがて、ぱたりと書を閉じる。
煤木野灰吏
「…………おいおい」
煤木野灰吏
いやはや……
煤木野灰吏
あんた、本当にどこまで知ってたんだ……?
煤木野灰吏
「いやあ」
煤木野灰吏
「これは、どうしたものかね……」

メインフェイズ第一サイクル第四シーン

シーンプレイヤー:藻

GM
何するシーンにしましょう?

では、先ほどの地続きのシーンで。
GM
了解です

寝屋。
清潔そのものの布団に潜りこむ前に鏡に向かって髪を梳かしている。

歴史の重みが乗った調度品類にそぐわない、チープなプラスチックボトルのヘアオイルを手に取る。

焔郎に買ってきてもらったものだ。
検品を潜り抜けたそれは、いつも屋敷にたゆたう水のにおいではない香がする。

ばらのかおり。
……らしい。

朝起きて出るころには消えている儚いかおり。

「……」

どれほど泥だらけになっても。
清流にもぐって、お風呂を浴びて、これを丁寧に塗り込めば、いつものわたし。

揉み込むそばから消えてゆくばらの香を五感が追いかける。

── その先で。

いちばん深い水の香りが揺らいだ。

「……?」

潺が、家を抜け出た気配。

こんな夜中にどうしたのだろう。

潺の秘密を調べます。
GM
了解です。指定特技はいかが致しますか?

帰ってきたら聞き出そうか。
それとも……。

焔郎と遊んでいた。
昔みたいに、屋敷を探検しちゃおうか。

ばらの香に身を任せて、立ち上がる。

いつも、宝探しは。
わたしのほうが得意だった。

使用特技は【第六感】で。
GM
OK
GM
判定をどうぞ!

2D6>=5 (判定:第六感) (2D6>=5) > 7[3,4] > 7 > 成功
GM
成功ですね。
GM
感情共有感情があるといいことがある。
具体的には自分が感情を持っている相手が入手した情報をそのままもらえる。
感情修正の連鎖は発生しない。
で焔郎にも渡ります。
GM
ディスコードでお渡ししましょう。少々お待ちください
GM
お送りしました。続きを。

そっと、屋敷に作りつけられた潺の部屋の戸をひらく。
御祀 潺
潺の部屋。
今は主がおらず、静まり返っている。
御祀 潺
水の香と、ほんの少し獣のにおい。
御祀 潺
天井まで届く書棚と、書き物机。
敷かれたしわのない布団。
一見して無駄なものはなく、整っている。

いつもの潺の気配のにおい。
それに混じる古い本のにおい。
わたしのよりいくらか薄い布団。

それらに一切触れることなく。
戸口で、敷居をまたぐことなく。
部屋のなかを視る。
御祀 潺
動くものはなく、ただ少しだけ。
御祀 潺
水の香が。
御祀 潺
誰も寝ていない布団の下から、湧き上がっている。

潺が帰ってくるよりはやく。

それをみつける。
御祀 潺
流れる水の音。
御祀 潺
微かに、鼓膜をゆらす。

そっと部屋にすべりこんで、布団をめくる。
畳のへりに耳をあてて、これがほんものの水の音なのかどうか聴こうとして。
御祀 潺
布団をどければさわさわと、畳の下。
御祀 潺
隙間から風と、確かな水の音。

「……」

音もなく畳をめくった。
御祀 潺
畳の下には、おみごと。
隠し部屋への隠し戸、隠し梯子と隠し水路。

がっつぽーず。
御祀 潺
部屋の真ん中にさわさわと流れる水路は人が通れるサイズの管から流れ。
御祀 潺
部屋には『外』の物がいくつも置かれていた。

「……」

見回す。
知らない部屋、知らないもの。
御祀 潺
洋箪笥に、蓄音機。西洋の文字で書かれたレコード。

知らない種類の木で作られた箪笥。
朝顔の花みたいな形の、機械。

そして色とりどりの絵が描かれた雑誌のようなもの。
御祀 潺
小箱の貴金属に、貝殻。
眼鏡のフレーム。すこしばかり古いもの。

どれもふれてみたくなる気持ちをおさえて。
見るだけにとどめる。

「せせらぎ……」

「……」
御祀 潺
それは、どれもこれも。
藻のお嬢様が生まれる以前につくられたもの。
御祀 潺
少し古いもの、そこそこ古いもの。

この屋敷ほどの歴史じゃなくても、人の世の時間を流れたものたち。
御祀 潺
水の音が変わる。

聴き耳をたてる。
御祀 潺
何かが流れに交じる音。
御祀 潺
部屋の主が戻る音。

「!」
御祀 潺
流れる水に交じって、それは近づいてくる。

音もなく抜け出す。

潺が、教えてくれたように。

ちゃんと、教わったとおりに。
それ以上の精度を目指して。

ばらの香が待つ寝屋へ、戻っていった。
御祀 潺
誰もいなくなった隠し部屋に、部屋の主が戻る。
御祀 潺
水から上がり、ふと。
御祀 潺
「やれやれ」
御祀 潺
薔薇の残り香を、嗅いだ。