メインフェイズ第三サイクル第一シーン

シーンプレイヤー:煤木野灰吏

GM
どういったシーンに?
煤木野灰吏
坊っちゃんと藻様と……
GM
ほうほう(梟)特に意味もなく猛禽の鳴き声を発するGM。
煤木野灰吏
いつもどおりな感じのことをやりたいなと いつもどおりじゃねえよもう
GM
めちゃくちゃになっている
葛火焔郎
いつもどおりしよう
GM
なりますか? 二人共?
GM
藻さんも……いつもどおり、いきますか?
GM
灰吏さんのシーンですけど

うん!
GM
ちょっと手前のとこからやっても
GM
アアッ
煤木野灰吏
うう……
GM
どういう形がいいかな。
GM
藻さんの角が一本……
GM
欠けているので……
GM
それを初めて見る焔郎くんの瞬間は……
GM
見たくないですか……?
煤木野灰吏
結構手前の方からやった方がよさげだよね
葛火焔郎
スモア食べますか?
GM
スモア食べに呼ばれますか?
煤木野灰吏
行きますぅ……
GM
藻のお屋敷の……
GM
お呼ばれして なんか
煤木野灰吏
先に言っておくと坊っちゃんの秘密を抜きに行きます
葛火焔郎
はい
GM
宣言した。
GM
訪問するところからやった方がいいかな。今回は。
GM
こういう気安い感じの訪問だと藻さんが外で待ってたりします?

待つ!
GM
ひゃい……
GM
ではそこからですね。

お庭に清流が流れてるのでそこで遊んでます。
葛火焔郎
おてんばむすめだねえ
GM
いつも潜っている……
GM
ではそこに二人、
GM
使用人に促されるかたちで招かれ、
GM
少女の姿を見る。
葛火焔郎
立ち止まる。

清流から顔だけ出して涼んでいる。
葛火焔郎
「……藻」
葛火焔郎
思わず、といった声が飛び出て。

そちらを見る。
いそいそと、清流からあがって。
煤木野灰吏
少女の、失われてしまったものを見る。

水浸しのまま駆け寄った。
葛火焔郎
こちらからもまた駆け寄り、頬を両手で半ば掴むようにして。
煤木野灰吏
失ったものと、得たものと。
葛火焔郎
「どうしたんだ」

「折れちゃった」
葛火焔郎
「なんで」
葛火焔郎
自分の足を受け止めて軽々捻るような角が。

はにかむ。
葛火焔郎
頬を包んだまま離さない。
葛火焔郎
「目もどうした」
御祀 潺
「おや」
御祀 潺
話を遮るように、玄関から。
御祀 潺
「ようこそ、おいでくださいました」
煤木野灰吏
「……どうも、お邪魔いたします」
御祀 潺
水の香と、まじりあう獣のにおい。
葛火焔郎
その気配に気付いているのかいないのか、藻だけを見つめている。
御祀 潺
「囲炉裏の準備は整っておりますよ」
煤木野灰吏
「ありがとうございます」
煤木野灰吏
「……坊っちゃん」
煤木野灰吏
「ひとまず、上がらせてもらいましょう」
葛火焔郎
「…………」

いくらかほっとした顔。

「クラッカー買ってきてくれた?」

本場のスモアはクッキーじゃなくてクラッカーなのだそう。

ちょっとしょっぱいクラッカーが。
チョコレートとマシュマロとと溶け合って。

楽しみ!
葛火焔郎
しばしその顔を見つめるが、問いに応えがなければ渋々離す。
御祀 潺
「ええ。ついでにラズベリーチップとナッツも。」

せせらぎが教えてくれた。
最高のスモアの食べ方。
御祀 潺
「ドライフルーツもありますよ」
葛火焔郎
「……」
煤木野灰吏
「楽しみですね~坊っちゃん」
葛火焔郎
「甘くないものもあるといいんですがね」
GM
囲炉裏へと移りましょうか。
GM
座布団など。準備は整っておりまして。
煤木野灰吏
スモアパーティー再び
御祀 潺
「灰吏様、洋酒はいかがですか?」
葛火焔郎
また飲んでる……
煤木野灰吏
「いただきます」

お酒……。

「わたしも飲んでみたい!」
御祀 潺
「おやおや」
葛火焔郎
「未成年!」

元気よく手をあげる。
御祀 潺
「ちょっとだけですよ?」
葛火焔郎
「ちょっと!」
煤木野灰吏
「まあまあ坊っちゃん」
御祀 潺
「はい、ちょっとです」
煤木野灰吏
「坊っちゃんも飲みますか~?」
葛火焔郎
「そうじゃなく!」
葛火焔郎
「飲みません!」

ちょっとだけ注いでもらう。
葛火焔郎
「ああっ」
煤木野灰吏
「坊っちゃんだってお神酒くらい呑むでしょう」
葛火焔郎
悪い大人が~~~ッ
煤木野灰吏
「一緒一緒」
御祀 潺
酒は隠してあったもの。
御祀 潺
部屋の地下だけではなく。
葛火焔郎
「ハレに呑むものと一緒にしないでください」
御祀 潺
あちこちに、水路は繋がっていた。
煤木野灰吏
「真面目だなあ」
御祀 潺
「背が伸びなくなるといわれるのが気になりますか?」
煤木野灰吏
「は~ん、なるほどねえ」
煤木野灰吏
「それならしょうがないですねえ」
葛火焔郎
「前頭葉の萎縮にも繋がると言いますが!?」

隣の潺とグラスを鳴らして乾杯。

ちょっとだけひとなめ。
御祀 潺
あくまで背は突っ込まないんですね
煤木野灰吏
ありがたく酒をいただいているこの男も、里を出れば未成年だったりする。
煤木野灰吏
呑むが……
御祀 潺
そうですよ
御祀 潺
国を出れば成人のところもありますし
葛火焔郎
大学生はみんな飲むっていうから…… よくないと思うけど……
葛火焔郎
ひとなめする姿を睨んでいる。

えっへへ~。
煤木野灰吏
「どうですか、お味の程は」
葛火焔郎
欠けた角。色の変わった瞳。

「甘くて、」

「舌がぴりぴりして」

「このへんがきゅってする」

喉から胸にかけてをさする。
御祀 潺
「ふふ」
葛火焔郎
「ったく……」
葛火焔郎
手をすり合わせて囲炉裏に向ける。
煤木野灰吏
「洋酒は甘いものが多いんですよねえ」
GM
囲炉裏の近くにはスモアパーティの準備も揃っております。
GM
広いお皿にクラッカー、マシュマロ、チョコレート。ラズベリーチップとナッツ。
GM
藻が期待に胸を膨らませてねだり、潺が用意したすべてが。
御祀 潺
20年ほどの間に流通は進み、街に置いている下忍を経由すれば大抵のものはそろうようになった。
御祀 潺
しようと思えばできたこと。
してこなかったこと。

マシュマロを囲炉裏で炙って、とろとろにして。
チョコレートとラズベリーチップとナッツと一緒にクラッカーに挟んで。

罪の味……!
煤木野灰吏
前回は三人だったが、今回は四人で。
煤木野灰吏
四人で分けたから罪も軽くなるな~
葛火焔郎
「甘い」
御祀 潺
「……ああ、これですね」

「甘いね」
御祀 潺
「ふふ」
煤木野灰吏
「甘いですねえ」
葛火焔郎
ぶつくさ言いはするものの、付き合う。
御祀 潺
「もっと甘いチョコレートもあるんですよ」
煤木野灰吏
「これ以上甘いと坊っちゃんは胸焼けしかねませんねえ」
葛火焔郎
「もうしてます」
葛火焔郎
「糖……」

「ほむろ、チーズもらう?」

クラッカーに炙ったチーズ。
きっとおいしい!
葛火焔郎
「ん」
葛火焔郎
「脂……」
煤木野灰吏
「いいですねえ、チーズ」
煤木野灰吏
「洋酒に合う」
御祀 潺
「胡椒もありますよ」
煤木野灰吏
「合いますよ~坊っちゃん」
煤木野灰吏
悪い大人の誘い。
葛火焔郎
「飲みません」
御祀 潺
「まだ早い、でしょうか」
御祀 潺
「大人の味というものは」
御祀 潺
くすくすと笑う
葛火焔郎
「”成人”まで楽しみにしておきます」
煤木野灰吏
じ、と焔郎の分のグラスを見る。
煤木野灰吏
情報判定で坊っちゃんの秘密を抜きます~
煤木野灰吏
特技は罠術で!
御祀 潺
感情修正をいれます
葛火焔郎
出されたチーズをクラッカーに挟んで、炙って。

感情修正を入れます。
葛火焔郎
溶ける…… 食いづらい……
GM
了解です。+2をつけて罠術で判定ですね。
GM
どうぞ!
煤木野灰吏
みんなの力が俺に!
葛火焔郎
いやだ……
煤木野灰吏
2D6+2>=5 (判定:罠術) (2D6+2>=5) > 9[4,5]+2 > 11 > 成功
GM
はい。
GM
では焔郎の秘密が灰吏に抜かれ、情報共有で公開ですね。
GM
直で貼ります。公開なので。
煤木野灰吏
秘密だ~
【秘密:葛火 焔郎】
あなたは超然たる藻に負かされ続ける一方で、誰よりも近くで触れ合い、藻が当たり前に笑う姿を見てきた。
あなたは藻が神などではなく自分たちと同じ人間であることを信じている。
それを証明するためには、藻に敗北というものを教えてやらなければならないと思っている。
あなたの本当の使命は【藻が人間であることを証明する】である。
GM
以上です。
葛火焔郎
「げほ」
葛火焔郎
「さむい」
煤木野灰吏
「こんなに火の傍にいるのに」
葛火焔郎
「藻の屋敷はいつも寒い」
葛火焔郎
クラッカーを持ち上げてとろけてのびたチーズを下から食う。
煤木野灰吏
「温かいお茶をいただきましょうかねえ」
煤木野灰吏
潺に目配せをする。
御祀 潺
「では、何か温かいものを」
御祀 潺
微笑む
煤木野灰吏
「お願いします」
煤木野灰吏
グラスを傾ける。
御祀 潺
やがて、運ばれてくるのは少しスパイスのきいたホットワイン。
御祀 潺
「どうぞ?」
煤木野灰吏
「ありがとうございます」
煤木野灰吏
「坊っちゃん、ほら」
葛火焔郎
「ありがとうございます」
御祀 潺
「温まりますよ」
葛火焔郎
疑問なく啜る。
煤木野灰吏
素直でよろしい!
葛火焔郎
啜って、一度止まる。
葛火焔郎
「…………」

これもちょっとわけてもらった。
甘くておいしい。
煤木野灰吏
「どうしたんですか~?」
御祀 潺
「っふふふ」

お酒だ……。
煤木野灰吏
わざとらしく首を傾げる。
葛火焔郎
「……」
葛火焔郎
「…………………」
御祀 潺
「温まるものを……」
煤木野灰吏
「温まるものですねえ」
葛火焔郎
「疑問を持たなかった俺が悪いです」
煤木野灰吏
「ははは!」
葛火焔郎
一度口にしたら二度も三度も同じ。
葛火焔郎
そういうことにする。
煤木野灰吏
同じ同じ~
葛火焔郎
「……友達失くしますよ」
煤木野灰吏
「え~?」
葛火焔郎
ず、と啜って。案外味は悪くない。
煤木野灰吏
「坊っちゃん俺を捨てるんですか~?」
御祀 潺
「ふふふ」

焔郎をちらちらと見る。
煤木野灰吏
「悲しいなあ」

そわそわ、にこにこ。
葛火焔郎
「友達だったんですか?」
葛火焔郎
「……」
煤木野灰吏
「一応親からはそのように言われてましたねえ」
煤木野灰吏
「年の近い子供は少ないからと」
葛火焔郎
「じゃあ、次やったら絶交します」
煤木野灰吏
「そんなあ」
葛火焔郎
「藻」
葛火焔郎
ホットワインのグラスを差し出す。

「?」
葛火焔郎
「呑みたいのかと……」

「もうさっきもらっちゃった」

こっそり。

そっとグラスを傾けて。

乾杯!
御祀 潺
こっそりお分けしました
煤木野灰吏
悪い集いだ~

「お酒のんじゃったね」
葛火焔郎
かちん、と音が鳴った。上も下もない。
葛火焔郎
「フツーは大人が叱るんだよ」
葛火焔郎
大人を睨む。
煤木野灰吏
「俺も外では未成年ですからね~」
煤木野灰吏
「叱れないな~」
御祀 潺
「私、神様ですから」
葛火焔郎
「大学入ったら皆呑むんでしょ」
煤木野灰吏
「無法地帯ですよ」
御祀 潺
「ふふふふ」
葛火焔郎
「神様」
葛火焔郎
「でしたね」
葛火焔郎
実感は、あるような、ないような。
煤木野灰吏
かみさまのお家だから粗相がないようにと、幼い頃からよくよく言い含められてきた。
煤木野灰吏
言い含められてきたが……今はこんな感じになっている。
葛火焔郎
こんな感じだなあ クラッカーを生でかじる
煤木野灰吏
囲炉裏を囲んでマシュマロを炙って、未成年に酒なんか飲ませて。
煤木野灰吏
「どうですか~ケの日に飲む酒の味は」
葛火焔郎
「……あまい」
煤木野灰吏
「坊っちゃんはそればっかりだ」
御祀 潺
「清酒、持ってきましょうか?」
葛火焔郎
「好みの問題ではなくてですね……」
葛火焔郎
藻を見る。

はにかんでいる。
葛火焔郎
「悪いことばっか教えて」

だいたいいつも。
焔郎の目の前では。
葛火焔郎
「藻がちゃんとした大人になれなかったらあんたたちのせいですからね」
葛火焔郎
声がやや間伸びする。
煤木野灰吏
「…………」
煤木野灰吏
「そいつは、申し訳ない」
葛火焔郎
「藻は、……藻も、まだ未成年なんですから」
御祀 潺
「まあまあ」
葛火焔郎
「藻だって、大人に、なるんですから……」
葛火焔郎
「甘やかしてばっかり……」
煤木野灰吏
「……そうですねぇ」
御祀 潺
「酸いも甘いも」
御祀 潺
「知るは第一歩、ですよ。」
葛火焔郎
「だったら敗けも」
葛火焔郎
「知っておくべきだと、僕は思うんですが」
葛火焔郎
「潺さんはどう思います」
葛火焔郎
だんだん目が据わってきた。
御祀 潺
「敗北、ですか?」
御祀 潺
藻を見る。
御祀 潺
くすくすと笑って。
御祀 潺
「さて……私はつい先日まで、負けたことがありませんでしたので。」
葛火焔郎
「先日まで」
葛火焔郎
藻を見る。

スモアをかじっている。
葛火焔郎
「こぼすなよ」

折れた角から零れ落ちた髪が床に届いて。
清流のように流れている。

「うん」
煤木野灰吏
潺のように見ていたわけではないが、それでも何があったのかは姿から察せられた。

手がマシュマロとチョコレートでべとべとする。
舐めとりながら食べ進める。

このたべもの、お行儀悪くて最高!
煤木野灰吏
お行儀悪いな~
御祀 潺
はちみつも出しましょうか?
葛火焔郎
その様子に先日の、泥だらけになった姿を重ねた。

これ全部、チョコレートだったらいいのにね。
と、そう囁いた。
葛火焔郎
よくないよ。困るだろ。

困るかなあ。
御祀 潺
「ふふ……こぼしてもいいですよ」
御祀 潺
「少し、レディから遠ざかるかもしれませんが」

「むう」

それは……困る!
煤木野灰吏
藻さんの秘密を潺さんに渡します。
GM
了解しました。公開ですね。
【秘密:藻】
あなたは葛火 焔郎を深く愛している。
しかし同時にあなたはこの世界が限界を迎えつつあることを知っており、シノビガミの血を継ぐ者として世界を救わなければならないと思っている。
そのためにはあなたは人間としての自分を捨て去り、シノビガミとならなければならない。
あなたの本当の使命は【シノビガミとなり、世界を救う】である。
また、あなたはもう一つまれによくある。秘密を持っている。
GM
以上です。
煤木野灰吏
炙ったチーズをクラッカーに挟みながら、藻を見る。

ヘアオイルをねだったり。
リップクリームをねだったり。
煤木野灰吏
先日二人で話をした時とは違う、少女の顔。

こうしてお行儀悪くスモアを食べてみたり。

検閲で切り抜かれた雑誌の頁を知らないまま。
立派なレディになりたいと願った。
煤木野灰吏
それをよく知りながら、見てきながら。
煤木野灰吏
自分はこの少女を神に仕立て上げようとしている。
葛火焔郎
それをよく知っているから、見てきたから。

知らなくても。
わからなくても。

少女は少年を見れば、花の咲くように笑う。
葛火焔郎
自分はこの少女を人間であると信じている。
葛火焔郎
今までも、これからもそうあることを。
葛火焔郎
真っ直ぐに。

わたし、負けないよ。

あの夜、潺に心のなかで誓ったこと。

隣の男の子より、ちょっとだけはやく大人になること。

お酒を飲んでみちゃったこと。

お嬢様として頑張ってきたこと。

潺に教えてもらったたくさんのこと。

ほむろ。

ほむろと過ごした時間。

ぜんぶ、だいじな思い出だよ。