クライマックスフェイズ

GM
藻の家のすぐそばを流れる川の流れ。
GM
せせらぎを遡り、滝を登ったそのさらに上流に、
GM
ひとつ、大きく開けた空間がある。
GM
清涼な気に満ち満ちた、成人の儀のための舞台。
GM
岩を流れ落つ水の音が耳にひどく心地よく。
GM
飛沫に立つ白い霧に包まれたその場所は、
GM
なるほど、神の為る地としてふさわしい。

いちばん上等な服。
丹念な禊を終えたからだ。

頭の先からつま先、指先まで清浄な気を纏わせて。
ただ黙したまま、水の音と一体に其処に在る。
御祀 潺
元より纏うのは神気。
御祀 潺
神を宿す器としての儀は既に遠く。
御祀 潺
川は我が身、天は我が心。
御祀 潺
ただあるように、そこにあり。
御祀 潺
時を待つ。
葛火焔郎
山を分け、霧を分け。少年と青年、そのあわいの男が現れる。
葛火焔郎
家の者に丁寧に着付けられた袴に羽織。
葛火焔郎
いつもの襟巻。眼鏡。
葛火焔郎
瞳に炎を宿して、まっすぐに――
煤木野灰吏
伴われて少し後ろを歩く男は、シワ一つないスーツを身にまとい。
煤木野灰吏
ただ黙って、前を行く彼の背中を見ていた。
葛火焔郎
「見参いたしました」
御祀 潺
本来であれば、この地に至る道を。
煤木野灰吏
その背中を、追い越して
煤木野灰吏
まっすぐ、藻の元へ。
御祀 潺
儀式の間中、通さぬように見張りをたてるものを。
御祀 潺
これ、ここに。至るは、一切承知の事。
御祀 潺
「大きくなりましたね」
御祀 潺
皆。皆。
御祀 潺
時の過ぎるのは、刹那。
御祀 潺
「灰吏。」
煤木野灰吏
視線を遣る。
御祀 潺
「刃を収めるつもりは、ありませんね」
煤木野灰吏
「あれば、この場に立ってはいません」
御祀 潺
「では、これに至っては立ち合いではなく」
御祀 潺
「己の意志を通すため」
御祀 潺
「全力で戦いなさい」
煤木野灰吏
「──ええ」
煤木野灰吏
「言われずとも」
御祀 潺
「よろしい」
御祀 潺
藻へと。
御祀 潺
「最後の」
御祀 潺
「『手合わせ』を、許可します」
御祀 潺
「現シノビガミとして」

黙したまま、二礼。
葛火焔郎
こちらもまた、二礼。
煤木野灰吏
藻の傍らに立つ。
煤木野灰吏
焔郎を、背中ではなく
煤木野灰吏
その顔を、正面から見据えている。
葛火焔郎
真正面から視線を返す。
葛火焔郎
灰色の双眸を、焔宿る瞳が捉える。
煤木野灰吏
煤色の瞳が、燃え盛る焔の赤を映す。
葛火焔郎
己の為にと其処に立つ者に、恨みごとは言わない。
煤木野灰吏
恨めばいい、とももう言わない。
煤木野灰吏
諦めろとも。
煤木野灰吏
ただ、立ちはだかる。
御祀 潺
静寂。
御祀 潺
岩を流れ落つ水の音が、響いている。

交わす視線も、言葉もない。
ただ。在るために居る。

静寂。
御祀 潺
「構え」
御祀 潺
一声。
御祀 潺
それは、開始の令。
御祀 潺
澄んだ空気が満ちる戦場に。
御祀 潺
あとは只、世界のもたらす合図(きっかけ)を待つのみ。
GM
遠く。
GM
小石の滝を転がり落ちる音が、シノビたちの耳に響く。
葛火焔郎
――修羅の境に、踏み入る。

ラウンド1

GM
皆様、プロットのご用意はよろしいですか。
御祀 潺
はい
煤木野灰吏
はい

はい
葛火焔郎
はい
GM
それでは
GM
ラウンド1のプロット開示をお願いします!
[ 御祀 潺 ] がダイスシンボルを公開。出目は 1 です。
[ 藻 ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
[ 葛火焔郎 ] がダイスシンボルを公開。出目は 2 です。
[ 煤木野灰吏 ] がダイスシンボルを公開。出目は 4 です。
GM
*ラウンド1
 プロット4:藻、灰吏
 プロット2:焔郎
 プロット1:潺
GM
藻と灰吏は2D6を。出目の低い方後出し有利の法則に従ってそのように裁定するGM。から行動していただきます。
煤木野灰吏
2d6 (2D6) > 5[1,4] > 5

2d6 (2D6) > 7[2,5] > 7
GM
灰吏から。
GM
処理上の問題なので、実際は同時行動として処理いたします。
GM
同時行動が発生した場合に限り、逆凪の適用がすべての行動の終了後になります。
GM
この場合、灰吏さんや藻さんが禁術や獣化でファンブルしたとしても、そのまま攻撃忍法の判定は可能になる、といったような裁定ですね。

プロット4 行動:煤木野灰吏

煤木野灰吏
禁術比良坂機関のサポート忍法。コスト2。
特定の忍法一つを指定して、シーンを対象に判定する。
その忍法を使ったキャラクターに接近戦ダメージ1点が入るようになる。
を使用します。対象は神槍。
GM
了解しました。判定をどうぞ。
煤木野灰吏
2D6>=5 (判定:罠術) (2D6>=5) > 8[2,6] > 8 > 成功
GM
成功ですね。
GM
灰吏がクライマックスフェイズから脱落するか、禁術による書き換えが入るまで、神槍の使用者は使用後に接近戦ダメージを1点受けます。
GM
灰吏はこのまま 攻撃行動が取れますね。信じがたいことに禁術は攻撃行動を消費せずに使える忍法。
煤木野灰吏
続いて魔琴比良坂機関秘伝の攻撃忍法。間合3コスト2、射撃戦ダメージ1点。
この忍法によるダメージは奥義絶対防御を貫通する。
灰吏さん公安入るのやめた方がいいよ。
を使用します。対象は潺さん。
GM
了解です。判定を。
煤木野灰吏
2D6>=5 (判定:遊芸) (2D6>=5) > 7[2,5] > 7 > 成功
GM
成功ですね。潺は遊芸より回避判定を。使われた攻撃忍法の指定特技を使って回避判定をする。
御祀 潺
奥義を使用します
GM
いいですね。効果と演出をどうぞ!
御祀 潺
■奥義
《神流:慧眼ノ法》
指定特技 :千里眼の術
エフェクト: 完全成功奥義の一種。弱味も強みも全部解説されててありがたいな~。
逆凪でも判定に成功できるが、奥義を破られたらその判定は無条件で失敗になる。
(判定を成功にする)/くらまし(奥義破りの判定に-2)/発動条件(生命点が3以下の時しか使用できない)
効果・演出:僅か先の未来を見て行動を最善へと導く
GM
完全成功により回避判定が成功ですね。
残りの3人に潺の奥義情報が渡ります。
煤木野灰吏
小石の滝を転がり落ちる音。
煤木野灰吏
それを合図に、灰吏が動く。
煤木野灰吏
灰を散らして、鋼線が結界の内に張り巡らされる。
煤木野灰吏
それが、焔郎の腕を絡め取る。
葛火焔郎
合図と共にまず退がる。藻の間合いに入ることを避けた。 
葛火焔郎
それが仇。”いつも”ならば決してあるはずのない、妨げ。
葛火焔郎
「っ、」
煤木野灰吏
「……動くと痛いぞ」
葛火焔郎
ギリ、と引く。言葉の通り、痛む。
煤木野灰吏
「つっても、まあ」
煤木野灰吏
「お前は止まらないんだろうが……」
煤木野灰吏
指を引く。鋼線自体が意思を持つかにように動いて、焔郎を締め上げる。
葛火焔郎
「止まるんなら」
葛火焔郎
「此処には来てない」
煤木野灰吏
「ああ」
煤木野灰吏
「そうだな」
煤木野灰吏
ここにいる誰も、自分も。
煤木野灰吏
自分の意思を曲げるつもりはない。
煤木野灰吏
そのつもりなら、この場に立ってはいない。
煤木野灰吏
「……だから、まあ」
煤木野灰吏
「動きたくても動けないくらい、叩きのめすしかねえんだよな」
煤木野灰吏
鋼線を弾く。
葛火焔郎
「、!」
煤木野灰吏
向かう先は、潺。
御祀 潺
「…………」
御祀 潺
手を出すつもりはなかった。
御祀 潺
見守ることが、己の役目だと。
御祀 潺
その結果が、どうあったとしても。
御祀 潺
「灰吏」
煤木野灰吏
「あんたに」
煤木野灰吏
「邪魔されると困る」
御祀 潺
「……困った子ですね」
御祀 潺
動きやすいとは言えない、厚手の布が翻る。
御祀 潺
未来視。
御祀 潺
ほんの僅か、先の未来。
御祀 潺
しかしそれは、一瞬を舞うシノビにとっての全て。
御祀 潺
届かない。
煤木野灰吏
鋼線が、空を滑った。
煤木野灰吏
「…………っ」
御祀 潺
「ふふ」
御祀 潺
微笑む。
御祀 潺
「いいのですか?」
御祀 潺
「私などにかまけて」
煤木野灰吏
地に落ちた鋼線を引き戻した

プロット4 行動:藻


呼吸。

妖魔化妖魔化。任意の分野を1つ潰し、なんかすごく強い効果がランダムで1個得られる。
同時に妖魔化している最中は全ての特技が分野潰れに関係なく使えるようになる。
ただし、1度でも妖魔化するとセッションの終了時に制御判定が発生し、その判定に失敗すると完全な妖魔となって戻ってこられなくなる。
を試みます。
GM
了解しました。MTを。

MT 異形表(4) > 妖魔化している間、戦闘中、1ラウンドに使用できる忍法のコストが、自分のプロット値+3点になり、装備忍法の 【揺音】汎用装備忍法。
奥義を使用した際、奥義情報の取得に【見敵術】での判定を要求するようになる。
を修得する。
GM
汚れはどの分野に受けますか?

忍術にけがれを受けます
GM
了解しました。
[ 藻 ] 忍術 : 1 → 0

ほむろ。

わたしの ほんとうの 名前は

頽れるように地に伏せる。
死者のように青白いはだに、神域の光が灯る。

少女の細い肢体を割って、神が出でる。
藻久去鹿彌
藻久去鹿彌
── 白い鹿。
藻久去鹿彌
白い骨から零れず湛えられる臓腑。
藻久去鹿彌
月の光を浴びた毛皮。
藻久去鹿彌
太古より人が肉を食むさいに言葉を発することかなわぬ、沈黙の数秒を司る食肉の神 ──
藻久去鹿彌
わたし の
藻久去鹿彌
ほんとうの なまえは
葛火焔郎
言わなくていい
葛火焔郎
言わなくていい、まだ、
葛火焔郎
僕は勝ってない。
藻久去鹿彌
──
藻久去鹿彌
続いて獣化隠忍の血統下位流派、凶尾のサポート忍法。コスト3。
効果は後述。すごくつよい。
を行います。
GM
了解です。判定を。
藻久去鹿彌
2d6 (2D6) > 7[1,6] > 7
GM
成功ですね。以降、藻の攻撃忍法のダメージに接近戦ダメージ1点が上乗せされます。
GM
手番の攻撃行動マジで信じがたい。がまだ残っています。行動があるなら宣言を。
藻久去鹿彌
神域に引きずられていく精神。
藻久去鹿彌
神様に成りたくて成るわけじゃない。
成ろうとしてなるわけじゃない。
藻久去鹿彌
成る。ただ、
藻久去鹿彌
ただ。そう運命づけられて。
藻久去鹿彌
全身全霊の、全身とはなんなのか
藻久去鹿彌
全霊とはどういうことなのか。
藻久去鹿彌
今、こうして神に成る少女の。
精神の残り香が、ばらの香りだけを残して脱ぎ捨てられて。
藻久去鹿彌
少女の。
藻久去鹿彌
少女だけになったからだの。
ちいさなうらみごとが。
涙のように零れてくる。
藻久去鹿彌
ヘアオイルとか。
リップクリームとか。
フラペチーノとか。
藻久去鹿彌
今思うと。
藻久去鹿彌
消えちゃうものばっかり頼んじゃったな。
藻久去鹿彌
もっと。
藻久去鹿彌
もっと。
最初から。
藻久去鹿彌
マジェステとか。
たのんで。
藻久去鹿彌
そうすれば。
神様になっても。
藻久去鹿彌
忘れられちゃっても。
藻久去鹿彌
わたし。
藻久去鹿彌
わたし ──
藻久去鹿彌
ほむろ。
藻久去鹿彌
だいじ、とか。
いっしょにいてほしい、とか。
藻久去鹿彌
「ほむろ」
藻久去鹿彌
わたし、どうして泣いてるの。
藻久去鹿彌
「わたしも」
藻久去鹿彌
「わたしも一緒にいたい」
藻久去鹿彌
「ちょっとだけだっていい」
藻久去鹿彌
「ほむろ」
藻久去鹿彌
「ずっと」
藻久去鹿彌
「ずっと」
藻久去鹿彌
「すきだったの」
藻久去鹿彌
「ずっと、だいすきだったの」
藻久去鹿彌
「やだ」
藻久去鹿彌
「神様になんて」
藻久去鹿彌
「なりたくない」
葛火焔郎
「知ってた」
葛火焔郎
「わかってたよ、藻」
葛火焔郎
「おまえのことぜんぶ」
葛火焔郎
「ちゃんと」
葛火焔郎
「わかるようにがんばった」
藻久去鹿彌
「う」
藻久去鹿彌
「うあぁ」
葛火焔郎
「だから勝つ」
葛火焔郎
「泣くな……」
藻久去鹿彌
「あ゛ー……」
藻久去鹿彌
沈黙を破った少女の泣き叫ぶ声。
藻久去鹿彌
咽るように泣いて、泣いて。
藻久去鹿彌
そうして。
藻久去鹿彌
奥義を煤木野灰吏に使用します。
GM
了解しました。
GM
クリティカルヒット/断ち/回数制限/第六感。
GM
奥義破りは第六感からになります。
煤木野灰吏
奥義破りを 流言の術から……
GM
どうぞ。
煤木野灰吏
回想で達成値に+修正をつけます。
GM
では。
GM
自らの秘密を開示し、回想シーンクライマックスフェイズにのみ解禁される特殊効果。
自分の秘密を公開して演出を行うことで、行為判定に+3の修正、
もしくは命中させた攻撃に接近戦ダメージ1点を上乗せすることができる。
1PLにつき1回まで。
の演出をお願いします。
【秘密:煤木野灰吏】
あなたは葛火 焔郎が藻に執着しすぎていることを危惧している。
このまま藻への執着を保っていては、葛火 焔郎さえも藻と同じようにシノビガミとなってしまうのではないだろうか。
そう危惧したあなたは藻の家からプライズ『帝光の書』を奪った。
これを調べれば、この心配が杞憂であるかどうかが分かるはずである。
煤木野灰吏
焔郎。
煤木野灰吏
お前のためだなんて言うつもりはない。
煤木野灰吏
あの日藻の家に忍び込んだのも、
煤木野灰吏
帝光の書を盗み出したのも、
煤木野灰吏
この場に、お前の敵として立っていることも。
煤木野灰吏
お前のため、なんて言わないさ。
煤木野灰吏
お前のやりたいことを認めて、背中を押してやった方がお前は喜ぶだろうな。
煤木野灰吏
でも、無理だ。
煤木野灰吏
悪いな。
煤木野灰吏
+3をつけて判定を行います。
GM
いいでしょう。判定をどうぞ。
煤木野灰吏
2D6+3>=7 (判定:流言の術) (2D6+3>=7) > 10[4,6]+3 > 13 > 成功
GM
成功ですね。
藻久去鹿彌
あの清流で師に見せたものとは。
一線を画すほどの荒々しさ。
藻久去鹿彌
一切研ぎ澄まされていない。
暴力的な角の一撃。
藻久去鹿彌
神のものでも。
人のものでもない。
藻久去鹿彌
ばらの香をまいて、振りかぶられる。
煤木野灰吏
「…………っ!」
煤木野灰吏
指を引く。
煤木野灰吏
少女の涙も、少年の決意も、無視して。
煤木野灰吏
その一撃を絡め取る。
藻久去鹿彌
神魔をわけるものはなんなのか。
ただここに人の糸に絡めとられる神は。
藻久去鹿彌
本当に神なのだろうか。
煤木野灰吏
なってくれ。
煤木野灰吏
頼む。
藻久去鹿彌
その眼が見下ろしている。
煤木野灰吏
死なせたくないんだ。

プロット2 行動:葛火焔郎

GM
行動をどうぞ。
葛火焔郎
呼吸。
葛火焔郎
絡め取られた腕を動かす。筋肉を引き裂く鋼線をものともせず。
葛火焔郎
【神槍】鞍馬神流の攻撃忍法。間合3コスト1、射撃戦ダメージ2点。
自分とのプロット差が0-1のキャラクターは狙えない。
を使用します。対象は藻。
GM
判定を。
葛火焔郎
【陽炎】鞍馬神流のサポート忍法。コスト2。
命中判定の前に使用。その攻撃への回避に-2の修正をつける。
を入れます。
GM
それでは【陽炎】からですね。
GM
【鬼影】隠忍の血統下位流派、凶尾の装備忍法。
この忍法を習得しているキャラクターへの命中判定に-2の修正をつけられる。
ゆえ、【神槍】の判定には-2がつくので注意してください。
葛火焔郎
骨法術で代用判定。
葛火焔郎
2D6>=6 陽炎(判定:骨法術) (2D6>=6) > 7[1,6] > 7 > 成功
藻久去鹿彌
神槍に感情修正を入れます。
GM
了解です。【神槍】の判定を続けてどうぞ。
GM
-2と+1ですね。
葛火焔郎
2D6-2+1>=5 (判定:手裏剣術) (2D6-2+1>=5) > 10[5,5]-2+1 > 9 > 成功
GM
成功。回避判定は手裏剣術から。
葛火焔郎
鋼線を引いて繰り出す神速の突き。
葛火焔郎
炎を纏う拳が神に成らんとする少女へ。
藻久去鹿彌
2D6>=6 (判定:手練) (2D6>=6) > 5[1,4] > 5 > 失敗
GM
命中ですね。
[ 藻久去鹿彌 ] 頑健汎用の装備忍法。生命力スロットを2増加する。 : 2 → 0
葛火焔郎
【血断】鞍馬神流の装備忍法。
自分の生命力1点を消費し、命中させた攻撃のダメージを1点上昇させる。
を使用します。
GM
了解です。射撃戦ダメージが1点上昇。
GM
藻は任意の分野を1つ潰してください。
[ 藻久去鹿彌 ] 体術 : 1 → 0
GM
体術了解です。
GM
【禁術】により焔郎に1点の接近戦ダメージ。
GM
悩むところですが、禁術の対象はシーンだからGMが振ります。
GM
1D6 (1D6) > 6
[ 葛火焔郎 ] 妖術 : 1 → 0
GM
プロット2の処理はこれにて終了ですね。演出を。
GM
あっ
GM
血断
葛火焔郎
あっ
葛火焔郎
はい
GM
どこを潰しますか?
葛火焔郎
【忍術】を。
GM
了解しました。
[ 葛火焔郎 ] 忍術 : 1 → 0
葛火焔郎
ブヂ、と筋肉が嫌な音を立てるのが分かる。
煤木野灰吏
止まらないよな。
煤木野灰吏
そうだろうな。
葛火焔郎
駆け出す足は影。瞳は真っ直ぐに、華奢な少女を見つめて。
葛火焔郎
振り返りもしない。視線を遣ることもない。
藻久去鹿彌
糸に絡めとられた角が傾いで、骨の脚がもつれる。
葛火焔郎
襟巻が鋼線に取られて落ちる。
葛火焔郎
真一文字に結んだ唇を噛み締めて。
葛火焔郎
――己すら焼く灼熱の一撃。
藻久去鹿彌
焔が神の肉を焼く。
葛火焔郎
初めの神殺しは、炎で成された。
葛火焔郎
おまえが神様になんかなりたくないって言うんなら
葛火焔郎
だいじょうぶだよ。
葛火焔郎
おまえは俺が連れていく。
藻久去鹿彌
─ そも、この神は初めから。
ただ名もなき神に捧げられた贄だったのではないか。
藻久去鹿彌
それを人々が。
神としただけなのではないか。
藻久去鹿彌
もはや知るすべはない。
藻久去鹿彌
冠された少女が神の臓腑に収まり。
ただ、何かを待っている。
葛火焔郎
その燃える瞳には、いまはただ。
葛火焔郎
少女だけが映っている。

プロット1 行動:御祀潺

御祀 潺
妖魔化します
GM
了解です。MTを。
御祀 潺
MT 異形表(1) > 1D6を振り、「妖魔忍法表A」で、ランダムに忍法の種類を決定する。妖魔化している間、その妖魔忍法を修得しているものとして扱う。この異形は、違う種類の妖魔忍法である限り、違う異形として扱う。 妖魔忍法表A > 【夜雀】妖魔忍法。サポート忍法、コスト0。
判定を求められるサポート忍法を使用する際、それを自動成功にできる。
(怪p.252)
GM
どの分野に汚れを受けますか?
御祀 潺
体術です
[ 御祀 潺 ] 体術 : 1 → 0
GM
OK。
GM
演出をどうぞ。
御祀 潺
眼前に顕現する神の姿。
御祀 潺
己に下ろすことのできなかった完全なる神。
御祀 潺
あの日全てを救う事が出来たのなら
御祀 潺
彼女は今頃、学校に行き、友人とフラペチーノを手に笑いあっていたのかもしれない。
御祀 潺
先祖返り。
御祀 潺
かつて、人と妖魔の間になされた子。
御祀 潺
二度とはみられぬ醜い顔という。
御祀 潺
しかして
御祀 潺
その子は愛され、藻の娘と結ばれた。
御祀 潺
遠い昔のこと。
御祀 潺
御祀の起源は妖魔。
御祀 潺
妖魔とて、この地に生きる命であると。
御祀 潺
「………………」
御祀 潺
地に手をつく。
御祀 潺
獣のにおい。
御祀 潺
水のにおい。
御祀 潺
立ち込める霧の中、全身から獣の毛が伸びる。
御祀 潺
「…………」
御祀 潺
鋭い爪で、布を引きはがす。
御祀 潺
二度とは見れぬ醜い顔と
御祀 潺
人は言う。
御祀 潺
「あなたたちを」
御祀 潺
「愛することを……」
御祀 潺
「お許しくださいね」
御祀 潺
穢れを受けたその身に、触れる資格はなかろうとも。