プロローグ
GM
あなたたちは、堕落の国でともに旅をする仲間同士だ。
GM
堕落の国は滅びかけの世界。どこも不毛の荒野。
GM
だだっ広く見通しはよい場所も多いのはいいが、そのぶん野宿はひどく冷える。
GM
集落を見つけ、宿を取ろうと立ち寄った時には、日はとっぷり暮れていた。
GM
細々と暮らす末裔たちはあなたたちを歓迎し、問題なく部屋を取ることができた。
GM
あなたたちは寝る前に、だれが寝床を使うかまた相談したかもしれないし、
GM
あっさり誰を寝かせるか決まったかもしれない。
GM
どこからか、ノイズのような音が聞こえてくる。
アイゼン
異様な気配に真っ先に飛び起きたのはこの女。
アイゼン
剣に手を掛けながら姿勢も低く辺りを見回す。
古海潤
木の根に頭を預けるような格好で、身を丸めて眠っている。
古海潤
が、近くに人の動いた気配と呼ばわる声に身を起こし。
ミハイル
自分たちは確かに宿の一室で眠りについたはずだ。
アイゼン
「末裔に遺棄された?いや、末裔がそんなことをするメリットがないし……部屋に誰かが入れば私が起きる……」
古海潤
状況の変化に覚醒が追いついていない。頭を押さえる。
GM
寝ぼけ眼を何度か瞬かせて、再びあたりを見回したあなたには。
古海潤
村を見る。瞳はぽつぽつと並んだ、古びたぼろの建物のかたちを捉える。
古海潤
目を閉じ、瞼を開いて、やはり違和感を覚える。
GM
こういう演出があるシナリオなのでずっとウキウキしてました。
アイゼン
辺りを伺いながら、森の様子を探りながら。
アイゼン
ちらと潤に視線を向け、怪我や何かでないのならとまた森に目を向ける──誰かが見ている?
アイゼン
このようなことのできる手合いは相場が決まっている。
古海潤
視線が下がったような。身体がおかしいような。
古海潤
そんな感覚を覚えながらも、しかし、今は周辺の異常事態の方をこそ重視するが。
???
気配はどこからか、遠巻きにあなたたちを見ている。気がする。
古海潤
「仕掛けられてる……ってのは、確信しました」
アイゼン
都会育ちの繊細な感性でもあるのだろうか?
ミハイル
「何か身体に不調などがあれば教えて下さいね……」
古海潤
治せそうなものであれば、と、ミハイルには。
古海潤
「見えた……ような、気が、するんですけど」
GM
まるで、村の状態と、森の状態が、同時に重なっているかのように。
古海潤
良かったような、自分の寝ぼけじゃないことが完全に確定して頭が痛いような……。
古海潤
「村が幻覚だったとも流石に思えないし……」
古海潤
雨風を凌げる場所で眠る時の暖かさがあった。はずだ。
???
やはり、どこからか、あなたたちを見ている気配。
古海潤
「俺らの寝てる間に襲いかかってこなかったのには、理由ありそうですけど」
古海潤
「だからって無害なもんとは思えませんし……」
アイゼン
「見られてるってのはいい気分じゃないわ」
GM
あなたたちがそうして森を少し歩くと、
同時に村の外へも向っていくのが分かる。
GM
しかし、村の出口まで辿り着き、荒野へ出ると、
GM
背後を振り返れば荒野が広がっているが、一歩踏み出せば森に戻る。
ミハイル
何度試みても、荒野に出ることは叶わない。
古海潤
「噂に訊く、迷宮型だとか領域型だとか……」
古海潤
「そういうタイプの……」救世主だか亡者だか……
アイゼン
「やだわ~そういうタイプ。まどろっこしくて、めんどくさいわね~」
古海潤
「なんかの条件を満たさないと出られないとかのやつなんすよね~」
この知識は堕落の国で得たというよりは漫画とかあるあるのやつだが……
???
へばりつくように何者かの視線があなたたちへ向けられている。
GM
もっとも簡単な脱出方法は、この視線の主を何とかすること。
アイゼン
「あとはそう……今ここで見てる変態……そいつをぶった斬れば出れるでしょうね」
古海潤
「一番手っ取り早いというか……試しやすいのはそれでしょうね」
ミハイル
これから起こるであろう争いと、その先の殺生を思って黙り込む。
アイゼン
「3人を相手取れると思ってんのは……自信があるのかしら、それともただの自信家かしら」
アイゼン
「厄介ね……けど探さなくては、なんともじゃない?」
古海潤
「このままぼんやりしてても、いいようにされるだけでしょうね」
アイゼン
「相手がこのままただ見てるだけなら、朝になるまで待てばいいのだけど……」
ミハイル
せめて救世主でなければいいと思う。その願いすら罪深いとも。
ミハイル
この世界では、他者の命を奪わなければ生きていけない。
古海潤
とりあえず見た目は取り繕えちゃうな 暴力嫌だけど……
古海潤
こういうとこで黙り込んでたらマジの案山子になる それは嫌だ 暴力を担ってもらってるのに……(霞斬は振る)
古海潤
「捜索させて体力を浪費させに来る気かもしれませんけど……」
アイゼン
「ジュンがそう言うのなら、その方がいいかもね」
古海潤
「アイゼンさんもこれ、ぼうっと待ってるだけは嫌っしょ」
アイゼン
「こんな見られっぱなしじゃ気持ち悪くて寝られないわね」
ミハイル
視線の主は救世主だろうか。亡者だろうか。救世主であれば、何を考えているのだろうか。
アイゼン
ミハイルの方をちらと見る。戦いの予感がするとおおよそこうなるという事に最近慣れてきた……
古海潤
自分は単なる暴力嫌いだからまだいいが、ミハイルの方は信仰に関わる問題だ。
古海潤
現代人の感覚では測りがたいほどに信心深いミハイルの内心を汲むことはできないが……
アイゼン
まあ、殺し合いができないならできないなりの事をしてもらうだけで……
ミハイル
「…………申し訳ありません、こんな時にぼんやりして……」
古海潤
「視界もなんかブレブレですしね」気持ち悪い……
ミハイル
「…………私は、お二人の考えに従います」
アイゼン
「よし。とりあえずは探索する方針、ね?」
古海潤
「それで出口が見つかればいいんですが……」期待はできないな。
古海潤
HPこんな高かったっけ亡者 HPこんな高いわな
古海潤
ミハイルさんの読みが当たってよかったですね
MOD:
『心の性感帯』事前に設定した心の疵を《舐められた / 抉られた》とき、その相手へ恋心を抱いてしまう。
『悖戻』PCたちは裁判直前のタイミングで、自分の名前がある心の疵の○(●)を●(○)にすることができる。
『浸透』裁判終了後、PLは自分のPCが本来の性別に戻るか否かを選択できる。
『テイレシアスの答え』セッション中に男の状態・女の状態両方でセックスした後に裁判中にある申告をすると、セッション中一度だけボスの達成値に-1することが可能(各キャラ1回まで)。
GM
あなたたちが探索を始めると、視界はどんどんあいまいになってくる。
GM
自分が今、森の中にいるのか、村の中にいるのか全く分からなくなるほどに。
GM
そして、今、自分が何者なのか分からなくなるほどに。
1:獣道。暗闇の中、常にだれかに見られているようないやな空気を感じる。
2:万屋。店先には何も並んでおらず、店主は俯いたままだ。
3:濁流の川。流れは澱んでいて、なにか甘ったるいにおいがする。
4:民家。だれの姿もないが、薄っすらと何かの気配が漂っている。
5:山小屋の中。旅の途中にいつの間にか、眠り込んでしまったのだろうか。
6:広場。開けて平らな地面を取り囲むように村は形成されているようだ。
7:森の中。樹には妖しい色の実が成っている。食べられるかもしれないが。
8:大通り。村人たちの姿はない。そう思ったとたん、遠くを影が通り過ぎた。
9:草原。休めそうにも見えるが、背の低い草の間を何かが蠢いているようにも見える。
10: 宿の部屋。粗末なベッドに薄い毛布。外は不気味なほど暗く静かだ。
11:藪。鬱蒼と茂る背の高い草が往く手を阻む。隣を歩く仲間の姿も見失いそうだ。
12:娼館。いつの間にか暗く湿った部屋の中にあなたはいる。客として?あるいは…
ミハイル
さまざまなシチュエーションでTSレイプ!