2020/12/上旬
真城朔
その真ん中、鏡の正面に置かれた椅子に座っている。
夜高ミツル
緊張の面持ちで真城の後ろに立っている……。
真城朔
これ散髪ケープって言うんだなって思いました。
夜高ミツル
ハサミやらコームやら、なんやかんや一式揃ってるやつ。
真城朔
前に髪を切ってから2ヶ月くらい経ったので、まあ軽く髪が伸びている。
真城朔
後ろはそこまで気にならないけど前髪は結構……
夜高ミツル
右手に持ったハサミを、シャキシャキと動かす。
真城朔
頭の裏でしゃきしゃき鳴っているのが聞こえる。
夜高ミツル
2D6>=5 (判定:斬る)
DiceBot :
(2D6>=5) > 2[1,2] > 3 > 失敗
夜高ミツル
一緒に動画とか記事とかを見て予習はしたけど……
夜高ミツル
自分の前髪でちょっと練習もしたけど……
夜高ミツル
「でもずっと伸ばしっぱなしにはできないし……」
夜高ミツル
改めて真城のを切るとなると、やっぱりめちゃめちゃ緊張する。
夜高ミツル
「……とりあえず、いつもこんな感じだったようなというのを目指して……」
夜高ミツル
一旦手を離し、ヘアクリップで両サイドの髪を留める。
真城朔
一緒に動画とか見たけどむずかしそうだった……
真城朔
前を向いて目を閉じた真城の姿が鏡に映っている。
夜高ミツル
前髪のカットの記事を思い出している……
真城朔
料理のレシピとかの時は真城が色々スマホで調べて持ってきたりするが……
夜高ミツル
ハサミを右手に取り、左手は前髪の真ん中辺りの毛束を取る。
夜高ミツル
さっき決めた辺りに指を添えてガイドにして……
真城朔
床に落ちるのではなく反り返った部分にちょっとずつ黒い髪が溜まっていく。
夜高ミツル
最初に取った毛束を切り終えて、手を離す。
夜高ミツル
長さはやっぱりこれくらいで良さそうだな……と改めて確認する。
真城朔
じっとするぞ! と気付いたのか背を伸ばしなおした。
夜高ミツル
それで真城の顔についた毛をちょこちょこと払う。
夜高ミツル
あたりをつけて、またハサミを入れていく。
夜高ミツル
さっきと同じようにハサミで切っていく。
真城朔
背中のミツルの気配 髪に触れられている感じ ハサミの音
夜高ミツル
前髪はそもそも自分で何度か切っていたからか、慣れてきたらそこまで難しくはない。
夜高ミツル
真城の方が髪が真っ直ぐだから切りやすい。
夜高ミツル
それはそれとして、緊張するのは別の問題。
真城朔
落ちた髪が顔にくっつくと時折むず……になる。
夜高ミツル
そこはちょっと我慢してもらい、前髪を切り終わりました。
真城朔
ミツルがふうになってる気配を感じて真城もふうになっています。
真城朔
ケープが動いてあっ……になって止めました。
夜高ミツル
変になってないと言われて、とりあえず安心する。
夜高ミツル
「……とりあえず前髪は大丈夫そうだから」
真城朔
普段結構梳いてもらってるのだと言っていた。
真城朔
髪質まっすぐで細いとはいえ伸びてくると量~って感じになる。
夜高ミツル
「えーっと、とりあえず下の方からだよな……」
夜高ミツル
いつもこのくらいだよな……という感じの長さ。
真城朔
そのくらいだったとおもう……と思っている。
夜高ミツル
「いつもこのくらいだよなって位に……」
夜高ミツル
手を離して、ヘアクリップとコームを取る。
真城朔
前髪よりも後ろ髪の方が触られている感が強く感じる。
夜高ミツル
前髪はなんというか……こうすれば多分いけるというビジョンがあったけど……
真城朔
そんな緊張しなくても……的なことが言いたかったらしい。
夜高ミツル
右側の毛束を手に取って、ハサミを当てる。
夜高ミツル
とりあえず長さを揃えるだけならやることは前髪とそんなに変わらないはず。
夜高ミツル
動画だと結構ざっくり横にハサミを入れていたけど、ちょっと短くするだけなのでまた縦にハサミを当てる。
夜高ミツル
細かくハサミを入れている感じの音がしている。
夜高ミツル
トークをする余裕どころか、プロの人は切りながら喋れてすごいなとか思う余裕すらない。
真城朔
切りながらセクハラをするのは高等技術だった
夜高ミツル
そんな感じでもくもくと後ろ髪を切っていく。
真城朔
そのうちミツルも喋りながら髪を切ったりするようになるのだろうか……
真城朔
ぼんやり想像しようとしてみたがあんまり思い描けなかった。
夜高ミツル
「多分もっと梳かないといけないんだろうな……」
夜高ミツル
「なんか、俺が決めると変になりそうだし……」
夜高ミツル
「いつもと同じ感じを目指したほうが多分いいから……」
真城朔
これも言われると結構困るのでは? ということに気づきつつある。
夜高ミツル
「俺切ってる間喋ったりもなんもできないし……」
夜高ミツル
「よかったらスマホ取ってくるけど……」
夜高ミツル
「いじれないだろうけど動画見るくらいなら……」
夜高ミツル
右側がこのくらいだから……と鏡越しに長さを確認して、ハサミを入れる。
夜高ミツル
さっきは見られてることに気づく余裕もなかった。
真城朔
別にプレッシャーを掛けているつもりはないのだが……
真城朔
本人にそのつもりがあるかどうかは別の問題。
夜高ミツル
毛先を切りそろえていくのは結構好きかもしれない……。
夜高ミツル
もくもくちょきちょきと、左側も切りそろえました。
真城朔
切ったら取り返しつかないって動画でも言ってた気がする……
夜高ミツル
「……こっちの方がちょっと短い……?」
夜高ミツル
「梳く前に長さ揃ってないとだよな……」
真城朔
言われてみれば……? くらいのリアクション。
真城朔
別にいいけど……みたいな空気感はあるものの頷いた。
夜高ミツル
右側に移動して、今しがた切った左側に合わせて毛先を揃えていく。
夜高ミツル
めちゃめちゃ細かい毛が舞い落ちている。
夜高ミツル
ケープにくっついたり下に溜まったりしていく。
夜高ミツル
サイドは満足いったので、後ろの毛先も切っていく。
夜高ミツル
毛先を揃えるのはなんとなく慣れてきた。
夜高ミツル
最初はちょき…………ちょき…………という感じだったのが、
真城朔
母親に切られてきたので家で切られること自体にはそこまで驚きはないのだが……
夜高ミツル
人の髪を切る日が来るとは思ってなかった。
夜高ミツル
そして動機はミツルが理容師に真城を触られるのが嫌だから……。
夜高ミツル
全体的に切ってみると、やっぱりなんか……
真城朔
まあこうしてると、だろうな……という感じの雰囲気になる。
夜高ミツル
ミツルは真城ほど伸ばしたことはないので、自分のときにこうだったな……というのがまるで当てにならない。
夜高ミツル
ハサミを置いて、一旦コームで梳かし……
真城朔
見た動画で絶対にねじるなって言われてたやつ……
夜高ミツル
強めに言っていたので、よくないんだろうな……。
夜高ミツル
あと同じところにハサミを入れるなとも言っていた……
夜高ミツル
真ん中辺りに梳きバサミを当て、ちょきんと切る。
夜高ミツル
「いや、梳きバサミって使うの初めてだから……」
夜高ミツル
手にとったままの毛束を見えるように前に持っていく。
夜高ミツル
「分かってたけど、全部切れないんだなって……」
夜高ミツル
指で梳くと、切れたまま残っていた髪の毛がハラハラと落ちていった。
夜高ミツル
同じところにハサミを入れちゃダメで……ちょっと間隔を空ける感じで……
夜高ミツル
また2cm分程毛束を取り、ちょきんと梳きバサミで切る。
夜高ミツル
耳の前側をそんな感じで軽くしていき……
夜高ミツル
後ろ側からは上1/3辺りでハサミを入れたらいいんだっけ……
真城朔
いっしょにいっぱい動画を見たもののこういう局面ではさっぱりの真城。
夜高ミツル
耳の後ろ辺りが一番毛の量が多いらしいことを初めて知った。
夜高ミツル
その辺りの毛束を取って、さっきまでより上の方にハサミを入れる。
夜高ミツル
そんな感じで後ろの方まで切っていき……
夜高ミツル
上の方で留めていた髪も下ろして、ハサミを入れて軽くしていく。
夜高ミツル
動画でやっていたことを思い出しながらちょきちょきと……
夜高ミツル
切って、コームで梳かして、鏡を見て……
夜高ミツル
見られながら、なんとか全体にハサミを入れていきました。
夜高ミツル
参考にした動画がもうちょっと長めのヘアスタイルの女の人だったからか……
夜高ミツル
なんか……全体的にまだ毛先が重いような……?
夜高ミツル
「もうちょっと梳いたほうがいいかなって」
夜高ミツル
「なんか……いつもはもっと軽い感じというか……」
夜高ミツル
「……やっぱり気になるから、もうちょっと梳いてみる」
夜高ミツル
クリップで髪をブロッキングしなおして、内側の髪を梳いていく。
夜高ミツル
そうしてもうちょっと切った方がを繰り返し、やがて良くない領域に突入していき……
夜高ミツル
それを何度か繰り返して櫛を通しながら、はたと手が止まる。
夜高ミツル
軽くしたくて、軽くはなってるんだけど……
夜高ミツル
改めて櫛を通していくと、くっついてた髪の毛が取れていき……
夜高ミツル
「……でも伸ばしてたんじゃないのか?」
夜高ミツル
「いつもちょっと長めにしてたから……」
夜高ミツル
「喜んでもらえるなら、いくらでも……」
夜高ミツル
「……いや、とりあえず今日はやめとく……」
夜高ミツル
「なんか……ショートにするときに更に失敗しそう……」
夜高ミツル
「また切り方調べておくから、次リベンジさせてくれ……」
夜高ミツル
しょぼしょぼしながら、真城のケープを外す。
真城朔
あの後ブルーシートとかもきれいに片付けました。
真城朔
後ろから見ると襟足が短くなっているのがわかる。
夜高ミツル
いつもより気持ちぺったりしている髪を撫でている。
夜高ミツル
「甘く見てたつもりはないんだけど……」
真城朔
抱きしめられて、ミツルの胸に体重を預ける。
夜高ミツル
寄せられた頭に、こつんとミツルも頭を寄せる。