2021/01/23 昼過ぎ

真城朔
リビングのテレビでは映画が流れている。
真城朔
それをソファに座ってぼんやりと眺めながら、
真城朔
ぴっとりとミツルに身体をもたせかけていた。
夜高ミツル
ソファで身を寄せ合う。
夜高ミツル
流しているのは、有名なアニメ映画が実写化されたもの。
夜高ミツル
実写化とかされてたんだな~、くらいの感覚で選んだ。
真城朔
ねこがかわいい。
夜高ミツル
ねこがかわいいなー
真城朔
昔見たことあったな……くらいの気持ちで見てる。
真城朔
アニメの方どうだったかよく覚えてない……
夜高ミツル
ミツルの方もそのくらいの印象。
夜高ミツル
アニメはテレビで流れてたのを一度見たくらい。
真城朔
この映画の魔女は平和な存在だな~。
真城朔
というような感想を抱きながら、
夜高ミツル
現実の魔女もこうだったら戦わなくていいのになー。
真城朔
ぴとりとミツルにくっついている。
真城朔
ソファに座って。身体を傾けて。
真城朔
体重を寄せて、頬を肩に預けて、
真城朔
ふにゃ……
真城朔
無意識に頬を擦り寄せる。
夜高ミツル
くっついている部分が、繋いだ手が温かい。
夜高ミツル
頬を寄せられて、ちらりと真城を伺う。
真城朔
視線は一応テレビの画面を向いている。
夜高ミツル
なんとなく、その横顔を眺める。
夜高ミツル
映画よりも真城の方に意識が向かいがち。
真城朔
テレビの中の海をぼんやりと眺めている。
真城朔
その瞳が不意にミツルを向いた。
真城朔
ごく近くで視線がかち合う。
夜高ミツル
当然目が合う。
真城朔
ぱち、と瞬き。
真城朔
かすかに首を傾げた。
真城朔
「……なんか」
夜高ミツル
気まずい……というか、照れくさいというかなんというか。
夜高ミツル
「……いや」
真城朔
「?」
真城朔
ちらとテレビの画面を向く。
真城朔
「思ったより」
真城朔
「日本」
真城朔
映画の感想が出てきた。
夜高ミツル
追うように、テレビに視線を戻す。
夜高ミツル
「あ、」
夜高ミツル
「そうだな……」
夜高ミツル
「日本人だしな……」
真城朔
こくこく……
真城朔
また視線を戻したけど、
真城朔
結局すぐにミツルを見上げる。
真城朔
じ……
夜高ミツル
見られている気配に、結局テレビから真城の方に視線を移し。
夜高ミツル
手持ち無沙汰に、繋いだ真城の手を指でなぞってみたり。
真城朔
魔女でも不法侵入は不法侵入じゃないかな……は置いとき、
真城朔
なぞられた指に指を搦めて、握りしめる。
夜高ミツル
「……」
夜高ミツル
指を止め、真城の手を握り返す。
真城朔
眉が下がった。
真城朔
顔を俯けて、
夜高ミツル
よほど面白いものでない限り、大体途中からこのように映画を見ることがうやむやになっていく。
夜高ミツル
なっていくが……。
真城朔
けれど視線を上げてちらちらとミツルの顔を窺って、
真城朔
「…………」
真城朔
でも……みたいな空気感。
夜高ミツル
今日はゆっくり過ごそう、と
夜高ミツル
一応、そういう話をしていて。
真城朔
昨晩散々にしてしまって反省したので……
夜高ミツル
時間もまだ昼過ぎで……
真城朔
いくらなんでも、というような気持ちはある。
真城朔
けれど、
真城朔
こうして寄り添っていると、
真城朔
あたたかい。
夜高ミツル
もっとそのぬくもりを求めたくなる。
夜高ミツル
昨晩散々に求めて確かめたばっかりだというのに。
真城朔
もどかしさを埋めるように頬をまたミツルの肩に擦り寄せて、
真城朔
物憂げに小さく息をついた。
真城朔
手はしっかりと繋がれている。
夜高ミツル
映画をちゃんと見るぞ……という気持ちで一応画面に視線を戻す。
夜高ミツル
いつの間にかタイトルが回収されてた。
真城朔
気づいたらけっこうシーンが飛んでる……
真城朔
手持ち無沙汰げに指だけが動く。
真城朔
すり……
真城朔
気まずいような気まずいとはちょっと違うような
真城朔
微妙な時間が流れていく……
GM
*かけひき開始 行動順を決めましょう……
夜高ミツル
1d6
DiceBot : (1D6) > 6
真城朔
1d6
DiceBot : (1D6) > 1
夜高ミツル
*s2 c2 cA
真城朔
*c9 cK Joker
GM
*1ラウンド目
夜高ミツル
*パス
夜高ミツル
別に、今日は休もうというのは二人で決めたことであって
夜高ミツル
それを反故にしたところで何が困るということもない。
夜高ミツル
別に予定があるわけでもなく、
夜高ミツル
映画だって、特別興味があって見ているものではない。
夜高ミツル
ただまあ……
真城朔
寄り添う体温を感じる。
夜高ミツル
あんまりにもあんまりだなという気持ちはお互いにあり……。
真城朔
くっついているのは好きだけど、
真城朔
いくらなんでもそれ以上はさすがに、みたいな気持ち。
夜高ミツル
さすがにな~……
真城朔
*アピールします Joker捨て
夜高ミツル
*誘い受け s2
真城朔
どうぞ
夜高ミツル
2d6>=7
DiceBot : (2D6>=7) > 9[6,3] > 9 > 成功
真城朔
2d6>=9
DiceBot : (2D6>=9) > 7[2,5] > 7 > 失敗
真城朔
駄目かもしれん。
夜高ミツル
7出たじゃん えらいよ
[ 真城朔 ] 情緒 : 0 → 1
真城朔
「…………」
真城朔
自制心を働かせつつも。
真城朔
やはり画面よりもミツルが気になるのか。
真城朔
ちらちらと視線が向くのを感じさせられる。
夜高ミツル
視線が向けば、ミツルもやはり真城を見る。
真城朔
タイミングが合ってしまった。
夜高ミツル
映画が退屈なのか、まともに見ていないから退屈に感じるのか……。
真城朔
ぱちっと目が合って、
夜高ミツル
いずれにしろ、どうしても真城の方が気になってしまう。
真城朔
惑うように唇が震える。
真城朔
真城の側も結局そうなのだろう。
真城朔
映画はなんか 追いかけっこしてるみたいだけど
真城朔
なんでしてるかよくわかんないな……になりつつ
真城朔
あんまり気にできずに結局ミツルを見ている。
真城朔
「……え、と」
夜高ミツル
映画を見る合間に真城を伺うのが、だんだん真城を見る合間に映画をチラ見する、くらいの感覚になっていく。
夜高ミツル
「……ん」
真城朔
「…………」
真城朔
「……こういうシーン」
真城朔
「あった」
真城朔
「っけ」
夜高ミツル
「ど……うだっけ」
真城朔
おずおずと画面を指さす。
夜高ミツル
「あんま元の話覚えてないからな……」
真城朔
こくこく……
真城朔
「…………」
真城朔
「……え、っと」
真城朔
「……うー」
真城朔
よくわかんない声が出た。
夜高ミツル
「……」
真城朔
何やら一人でしょぼついている。
真城朔
指だけ時折落ち着かなさそうにミツルの指を撫でる。
真城朔
柔らかい指の腹が指の筋を、関節の節をたどって
夜高ミツル
撫でられれば、遠慮がちに指を絡める。
真城朔
指の股へと滑り込んだところを絡め取られる。
真城朔
「…………」
夜高ミツル
指を絡めて、つ、と撫でて。
真城朔
「…………」
真城朔
かすかに身体が震えた。
真城朔
ほんの小さな動きが、
真城朔
けれど身を寄り添わせた今は如実に伝わる。
夜高ミツル
「……」
夜高ミツル
一応、自制心はまだ働いている。
GM
*手札捨て
真城朔
*c9 cK 捨てます
夜高ミツル
*c2 cA 捨て
GM
*2R目!
夜高ミツル
*h5 d6 d9
真城朔
*s5 h10 dK
夜高ミツル
*d9 距離を測る
夜高ミツル
*h5 アピール
真城朔
*誘い受けします dK
真城朔
2d6>=7
DiceBot : (2D6>=7) > 5[2,3] > 5 > 失敗
真城朔
あっ……
夜高ミツル
真城……
[ 真城朔 ] 情緒 : 1 → 2
夜高ミツル
2d6+1>=7
DiceBot : (2D6+1>=7) > 6[1,5]+1 > 7 > 成功
真城朔
ああっ……
[ 真城朔 ] 情緒 : 2 → 3
夜高ミツル
映画、映画を見よう……。
夜高ミツル
なぜかシーンが動物園に戻っている。
真城朔
なんでだろう……
真城朔
そわそわとしています。
夜高ミツル
まともに見れていないからどんどん話が分からなくなる。
真城朔
ねこが出てくるとかわいいことくらいしかわからない……
真城朔
わからないし、結局あんまり集中できていない。
夜高ミツル
わからないとおもしろくないので、結局意識は真城に向かいっぱなしで……。
真城朔
「……えっと」
真城朔
また微妙に気まずそうに口火を切る。
夜高ミツル
「ん……」
夜高ミツル
手が汗ばんできた。
夜高ミツル
指を握ったり開いたりしている。
真城朔
その度握り込んだ手の中で、せわしなく指が動く。
真城朔
「…………」
真城朔
「さっき、の」
真城朔
「動物園の……」
夜高ミツル
「う、ん」
真城朔
「どういうシーン」
真城朔
「だった……?」
夜高ミツル
「え」
夜高ミツル
「あー」
夜高ミツル
「……」
真城朔
「…………」
夜高ミツル
「カバが、なんか……」
真城朔
「うん」
夜高ミツル
「なんだろう……?」
夜高ミツル
「戻すか……?」
真城朔
「…………」
真城朔
「別、に」
真城朔
「いい」
真城朔
「かな……?」
真城朔
「…………」
真城朔
「気になる……?」
夜高ミツル
「……いや」
真城朔
「そっ」
真城朔
「……か」
真城朔
言ってるうちに全然違うシーンになってるし……
夜高ミツル
シーンをまたぐと本当に分からなくなる……
真城朔
わかんない……
真城朔
なんか悲しい感じになってるのでしょんぼりしてきた。
真城朔
話の展開はわからないけど悲しい感じの空気はわかる……
真城朔
気持ちしゅんとした雰囲気でミツルに身体をすりよせる。
夜高ミツル
こんな話だったっけ……
夜高ミツル
本当に覚えてなさすぎるので、元からこういう話だったのかもしれない。
夜高ミツル
擦り寄せられて、視線が揺れる。
真城朔
「…………」
真城朔
*アピールします s5
夜高ミツル
どうぞ~
真城朔
2D6>=7
DiceBot : (2D6>=7) > 9[3,6] > 9 > 成功
真城朔
よし!!!!!!!
夜高ミツル
おっ!!!!
[ 夜高ミツル ] 情緒 : 0 → 1
真城朔
しゅんとしたまま身を寄せて、
真城朔
そのまま上体を傾かせた。
真城朔
ミツルの膝に頭を転がす。
真城朔
ごろん……
夜高ミツル
「…………」
夜高ミツル
視線を下げて、膝の上の真城を見つめる。
真城朔
仰向け。
真城朔
ミツルの脚の上に頭を預けて、
真城朔
視線がかち合う。
夜高ミツル
繋いでいない方の手で、真城の髪に触れる。
真城朔
「……ん」
真城朔
髪に触れられて、小さく微笑む。
真城朔
ミツルの手に頭を寄せる。
夜高ミツル
サラリとした黒髪の、慣れた感触が手に伝わる。
夜高ミツル
寄せられて、掌で頭を撫でる。
真城朔
繋いだ手に力が籠もる。
真城朔
「……ミツ」
夜高ミツル
「真城……」
真城朔
「…………」
真城朔
空いている方の手をミツルと繋いだ手と重ねて、
真城朔
両手でミツルの手を握りしめる。
GM
*カード捨てタイム
真城朔
*h10捨てます
夜高ミツル
*破棄なし
GM
*3R!
夜高ミツル
*h2 c10(d6)
真城朔
*h7 s8 hJ
夜高ミツル
*c10 距離を測る
夜高ミツル
*d6 アピール
真城朔
*s8 誘い受けします
夜高ミツル
どうぞ
真城朔
2D6>=7
DiceBot : (2D6>=7) > 9[6,3] > 9 > 成功
夜高ミツル
2d6+1>=9
DiceBot : (2D6+1>=9) > 5[3,2]+1 > 6 > 失敗
[ 夜高ミツル ] 情緒 : 1 → 2
真城朔
「……ミツ?」
夜高ミツル
掌は変わらず真城の頭を撫でている。
真城朔
ミツルの太腿に頭を預けたまま、首をかしげる。
真城朔
撫でられるたび嬉しそうに目を細める。
夜高ミツル
時折指先で髪の毛を梳いては、また頭を撫で。
夜高ミツル
「映画……」
真城朔
「うん」
夜高ミツル
見ないのか?と問うには
夜高ミツル
自分の視線もずっと真城を向きっぱなしなので。
夜高ミツル
「……いや」
真城朔
「?」
夜高ミツル
結局黙り込んでしまう。
真城朔
もはや視線はまっすぐにミツルを向いている。
夜高ミツル
二人して全く観ていない映画の音声だけが部屋に流れている。
真城朔
ちょっといい雰囲気っぽいんですが、映画の方……
夜高ミツル
いい雰囲気っぽいBGMが流れているなあ。
真城朔
*h7 アピールします
夜高ミツル
*h2 誘い受け
真城朔
どうぞ
夜高ミツル
2d6>=7
DiceBot : (2D6>=7) > 8[3,5] > 8 > 成功
真城朔
2D6>=8
DiceBot : (2D6>=8) > 6[3,3] > 6 > 失敗
真城朔
あっ。
夜高ミツル
ハプニングだ
[ 真城朔 ] 情緒 : 3 → 4
真城朔
1d6 ハプニング表
DiceBot : (1D6) > 6
真城朔
6 はっと我にかえった奴がいる。ランダムな対象1人の情緒-1。
真城朔
Choice[ミツル,真城]
DiceBot : (CHOICE[ミツル,真城]) > 真城
真城朔
プラマイゼロ
夜高ミツル
おっと……
真城朔
わかんなくなってきたな……
夜高ミツル
粘るねえ……
[ 真城朔 ] 情緒 : 4 → 3
真城朔
ミツルをまっすぐに見る瞳が、
真城朔
いつしか熱を伴って、何かを求めているような。
真城朔
気のせいにも思えるような。
真城朔
微妙なラインなのだが、少なくとも目はずっと合わされている。
夜高ミツル
「……」
夜高ミツル
見つめ合う。
夜高ミツル
頭を撫でていた手をずらして、頬に触れる。
真城朔
触れられて、瞼を伏せた。
夜高ミツル
指に伝わる、柔らかな感触。
真城朔
ミツルの手のひらに重ねた手を寄せて動かして、
真城朔
ぎゅっと握り込む。
夜高ミツル
握り込まれて、指先がぴくりと震える。
真城朔
ミツルの手を持ち上げて、
真城朔
「ミツ」
真城朔
顔を上げて、
夜高ミツル
「……ん」
真城朔
その手に口づけしかけたところで、
真城朔
はたと目を瞬いた。
夜高ミツル
「……?」
真城朔
「…………」
真城朔
固まっている。
真城朔
昨晩のことを思い出している。
夜高ミツル
ミツルも遅れて、あ……みたいな空気になる。
GM
*手札捨てタイム
夜高ミツル
*破棄なし
真城朔
*捨てなし
GM
*4R!
夜高ミツル
*d3 h4 dQ
真城朔
*c7 s7 (hJ)
夜高ミツル
*dQ アピール
真城朔
抵抗できない どうぞ
夜高ミツル
2d6>=7
DiceBot : (2D6>=7) > 5[3,2] > 5 > 失敗
夜高ミツル
ぐあ~~~
真城朔
7以上を安定して成功させてきたのがむしろけっこうすごいからな……
[ 夜高ミツル ] 情緒 : 2 → 3
夜高ミツル
あ……になり、
夜高ミツル
お気持ち程度にテレビ画面に視線を移したりする。
夜高ミツル
嵐の中を飛んでいる。
夜高ミツル
こういうシーンは……あったっけ? なかったか?
真城朔
真城もミツルに合わせておどおどと視線を画面に向けたりする。
真城朔
するが、手は握りしめたまま。
真城朔
自分の胸の腕にミツルの手を置いて、ぎゅっと指を寄せている。
真城朔
こういうシーンあった覚え全然ないけど……
真城朔
全然……全然ないけど……見てなかったし……
夜高ミツル
反対の手も真城の頬に触れたまま。
真城朔
いつの間にかそういう展開になってる……
真城朔
カバが運ばれてる……
真城朔
ぼんやりと映画を眺めながら、
夜高ミツル
よりによってこんな天気で飛ばなくても……
真城朔
無意識にミツルの手に頬を擦り寄せていた。
真城朔
*アピールします s7
夜高ミツル
*d3 誘い受け
夜高ミツル
2d6>=7
DiceBot : (2D6>=7) > 8[4,4] > 8 > 成功
夜高ミツル
ハプ
真城朔
ハプだな……
夜高ミツル
1d6
DiceBot : (1D6) > 2
夜高ミツル
2 もはやみんなまともじゃない。全員の情緒+1。
真城朔
うわっ。
夜高ミツル
ひひひ
夜高ミツル
次で決まりますね
[ 真城朔 ] 情緒 : 3 → 4
[ 夜高ミツル ] 情緒 : 3 → 4
真城朔
真城が決めるか否かにかかっちゃったよ……
真城朔
いくぞ
真城朔
2D6>=8
DiceBot : (2D6>=8) > 5[2,3] > 5 > 失敗
真城朔
ああっ……
夜高ミツル
真城・・・・・・・
[ 真城朔 ] 情緒 : 4 → 5
真城朔
真城の情緒が爆発しました。
夜高ミツル
また勝ってしまった
真城朔
粘ったんだけどな~~~。
夜高ミツル
がんばったがんばった
真城朔
ミツルの手に頬を擦り寄せて、
夜高ミツル
擦り寄せられて、頬を撫でる。
真城朔
ほとんど押しつけるような仕草。
夜高ミツル
真城の輪郭が、手に触れて形を変える。
夜高ミツル
ふに……
真城朔
指先が皮膚を触れるのに目を細めて瞼を伏せて、
真城朔
小さく息をつく。
真城朔
「……ミツ」
真城朔
ゆっくりと瞼を上げて名前を呼ぶ。
夜高ミツル
吐息にくすぐられ、指先が小さく震える。
夜高ミツル
「……真城」
真城朔
しばしそうして触れてくる感触を楽しんでいたが、
真城朔
顔を傾け、頬に触れる指先にくちづけた。
夜高ミツル
「……」
夜高ミツル
口付けられ、そのまま指先で唇を撫でる。
真城朔
撫でられて、薄く唇を開いた。
夜高ミツル
指の動きが止まる。
夜高ミツル
暫し逡巡するように、やわやわと唇に触れて
夜高ミツル
結局、開かれた口に指先を差し入れる。
真城朔
「……ん」
真城朔
ミツルの指を受け入れる。
真城朔
舌先がその指をちろりと舐めた。
夜高ミツル
歯列を撫ぜ、差し出された舌先に触れる。
夜高ミツル
柔らかな粘膜の感触。
真城朔
真城が握りしめた指の腹がミツルの手の甲を撫ぜる。
夜高ミツル
くすぐったさに小さく震える。
夜高ミツル
口に差し入れた二本の指は、舌の上を滑って唾液を絡め取る。
真城朔
「ん」
真城朔
「んく、……っ」
真城朔
真城の肩に力が入って、
夜高ミツル
いつの間にか映画の再生は終了していて、
夜高ミツル
水音と、真城が漏らす声だけが静かになった部屋に響いている。
真城朔
伸ばした舌がその口腔内で戸惑うように左右に揺れた。
真城朔
口に溜まった自らの唾液を呑み込んで、
真城朔
こくり、
真城朔
真城の喉が物欲しげに鳴らされる。
夜高ミツル
唾液に濡れた指先を曲げて、上顎の粘膜に触れる。
夜高ミツル
つ、と指の腹を這わせる。
真城朔
「ふ――」
真城朔
ひくりと腰が一度跳ねてから、
真城朔
背が浮いた。
真城朔
ぎゅっと閉じられた目の端に薄く涙が滲む。
夜高ミツル
「……真城」
夜高ミツル
意味もなく名前を呼ぶ。
真城朔
名前を呼ばれて、瞼を上げる。
真城朔
ミツルの指を咥えて、吐息を熱く漏らしながら、
真城朔
「み」
真城朔
「み、ふ」
真城朔
名を呼び返し、
真城朔
その指をじゅっと吸い上げる。
夜高ミツル
「……っ」
真城朔
真城の膝が、欲しがるように擦り寄せられている。
夜高ミツル
指を吸われ、背筋を震わせる。
真城朔
涙と熱に潤んだ視線がミツルを向いて、
真城朔
唾液で濡れた唇がてらてらと光って、
夜高ミツル
口から指を抜き去る。
真城朔
「は」
真城朔
「ぁ、っ」
真城朔
抜かれたばかりの濡れた指先に真城の息がかかる。
夜高ミツル
糸を引いた唾液が切れて、唇をさらに濡らした。
真城朔
濡れた唇で、
真城朔
「ミツ」
真城朔
「……ミツ」
夜高ミツル
「真城……」
真城朔
「もっと」
真城朔
「さわっ、て」
夜高ミツル
「…………」
夜高ミツル
「……ん」
真城朔
胸の上に置かせたもう一方の手を、ねだるように握りしめる。
真城朔
「もっと」
真城朔
「もっと……」
真城朔
舌足らずに同じ言葉を繰り返して、
夜高ミツル
ねだられるがままに、身体の上に掌を滑らせる。
夜高ミツル
「……うん」
真城朔
応えを受けて身体をびくりと震わせてから。
真城朔
「ミツ」
夜高ミツル
「真城……」
真城朔
「ミツ」
真城朔
「好き……」
夜高ミツル
「……俺も」
夜高ミツル
「好きだよ」
夜高ミツル
「真城」
夜高ミツル
「真城……」