2021/04/16 午前
夜高ミツル
時期は4月も半ば。札幌でもそろそろ桜の咲き始める頃。
真城朔
来週あたり、桜が咲いたら花見に行こうという話になった。
真城朔
千葉に比べたらそれでも信じられないほど遅いが……
真城朔
なんだかんだ寒いのは大変だったので、早く暖かくなってうれしいな、という気持ちはある。
夜高ミツル
それで、花見に行くのに弁当を持っていくことにして、
夜高ミツル
一人暮らしの頃もミツルは弁当を作ってはいたが……
夜高ミツル
なにせ……食の楽しみを全く軽視したものだったので……
真城朔
今回は冷凍食品とかなしの手作りでやるぞということになった。
真城朔
金と時間に余裕があるカップルの特権を堪能しようとしている。
真城朔
スマホをふたりぶんの二台並べて、それぞれにそれぞれのレシピを表示させている。
真城朔
なんか結局ミツルに助けを求めてしまうんだよな。
夜高ミツル
「俺がたまねぎとか切るのやるから、調味料計るの任せていいか?」
真城朔
薄力粉 片栗粉 酒 塩 しょうゆ おろしにんにく……
真城朔
残りの調味料は1つにまとめちゃってよさそうで……
真城朔
これはソースで1個 パン粉で1個 牛乳で1個……?
真城朔
バターは包丁いるからミツが終わってからにしよう……
真城朔
ほどほどに使いやすい感じのやや底のある器を6個とってきます。
真城朔
たまねぎ切る前に使わせてもらおうかと思っていたけど
真城朔
もしかして……ミツに用意させてしまう……?
夜高ミツル
バターはあとで玉ねぎとレンジにかけるんだったはず……
夜高ミツル
真城が並べた容器の中から耐熱のものを取って、スケールに乗せる。
真城朔
おろ……になってるけど 今更取り戻すのもなんか……違う気がするから……
夜高ミツル
包丁が自分の方にあったからそのままバターも受け取ってしまった……。
夜高ミツル
バターの包装を剥がして、スケールのスイッチを入れる。
夜高ミツル
レシピが5gで……今回は倍つくるから10gいる。
真城朔
お菓子の時はもっといっぱい使ったことを思い出している。
真城朔
お菓子ってやっぱりバターいっぱい使うんだな……
夜高ミツル
お菓子のバターと砂糖の量はすごい……。
真城朔
ミツルを眺めつつ、片栗粉を大さじ2器に盛りました。
夜高ミツル
包丁を一旦置いて、バターを包装しなおす。
真城朔
自分で考えようとすると絶対片方しか使わなさそうで……
真城朔
ちゃんと こうだからここでは片栗粉 こうだからここでは薄力粉 とか
真城朔
そういうのをわかってレシピ作ってるんだな……みたいな
真城朔
そういうすごさを感じているんだけどちゃんと説明できてません。
真城朔
盛られた粉がふたつ並んだけど自分ではもうどっちが片栗粉だかどっちが薄力粉だかちょっと自信がないです。
夜高ミツル
「なんか……これがこのくらいの量、とかも色々試してるんだろうしな」
真城朔
たぶんこっちの……気持ち白っぽい方がたぶん……片栗粉……だと思うんだけど……
夜高ミツル
思い出したように、バターを冷蔵庫に戻す。
真城朔
レシピだと順番重要そうじゃなかった気がするからあんま自信ない……
夜高ミツル
「強力粉と薄力粉と中力粉とか、俺違い分かんないし」
夜高ミツル
薄力粉以外が要求されること、ほとんどない。
真城朔
うどんはなんか薄力粉じゃなかった気はする……
真城朔
我々はだいたいレシピ通りに作っているので……
夜高ミツル
レシピ通りに作るとレシピ通りのものができておいしい。
夜高ミツル
包丁を取って、お湯でバターを洗い流す。
夜高ミツル
洗ったあとは水気を拭き取って、まな板の前に戻り。
真城朔
ミツにバターを任せてしまったな……という気持ちをぶり返しながら包丁を握る背中を見ている。
真城朔
まとめていいし、一個ずつ大さじを洗う必要もない……
夜高ミツル
調理補助は以前にバイトでやってたので、そこそこ鍛えられた。
夜高ミツル
皮剥いたり……同じ大きさに切ったり……
真城朔
こちらは調味料を量って分けるのにもたついている……
真城朔
これは混ぜちゃっていいやつで……いいやつ……いいやつのはず。
夜高ミツル
合間に、時折手を止めて真城の様子を窺っている。
真城朔
もたもたはしているけどミツルに助けを求める様子はまだないです。
真城朔
並べた片栗粉、薄力粉、混ぜた調味料の器を示した。
夜高ミツル
とんとんとん、と玉ねぎをみじん切りにしていく。
真城朔
よかった……という気持ちでミニハンバーグ(※の調味料などのとりわけ)にとりかかっています。
真城朔
パン粉が10gで……さっきミツルが使っていたスケールを……
真城朔
大さじを洗う必要がまた出てきたので、流し台の方に行きます。
真城朔
切りの悪い数字があるとややこしいから二倍作るんじゃなかったっけハンバーグ……
夜高ミツル
真城が固まっているのを見て手を止めた。
真城朔
冷蔵庫から出してきて、そのようにしています。
夜高ミツル
そういえばさっきバター5gって言ってたな……
夜高ミツル
ちょうど自分もレシピを見てたのでそのまま2倍にしてしまっていた。
夜高ミツル
改めて、分量の倍の玉ねぎをみじん切りにしていく。
夜高ミツル
換気扇は回してるけど、多少涙目になる……
真城朔
まあ気づけてしまえば調味料を分ける工程はそれほど大変でもなく
真城朔
ウスターソースとトマトケチャップまで量って、混ぜました。
夜高ミツル
こちらもちょうど玉ねぎの山ができました。
夜高ミツル
いっぱいある中からバターを入れた耐熱容器を取ります。
夜高ミツル
バターを……乗せてって書いてあるから……
真城朔
おそるおそる卵を割りながらミツルの方をちらちら見てます。
夜高ミツル
これ最初から小さい皿に出しときゃよかったな……と思いながらバターを適当なスプーンで取り上げている。
夜高ミツル
玉ねぎの上にバターを戻してラップをかける。
真城朔
その分いっぱい溶こう……と決めて強めに溶き始めました。
真城朔
あと力が余ったのかすでに黄身が破れている。
夜高ミツル
卵の上に浮かんだ欠片を、箸でつまみ上げる。
真城朔
絶対そうしなきゃいけないわけではないのはわかってるけど……
夜高ミツル
レンジに玉ねぎを入れて、3分にセットして温める。
夜高ミツル
まな板の前に戻って、鶏肉のパックを取る。
夜高ミツル
普通の唐揚げは油をたくさん使って大変なので……
夜高ミツル
ということで、あまり油を使わないレシピを見つけてきた。
真城朔
ちょっと特別な唐揚げなので、卵を使います。
夜高ミツル
揚げると言うか……ほぼ焼くという感じの……
真城朔
他に見つけた揚げ焼きみたいなのでも1cmくらいは必要で大変そうだったから……
夜高ミツル
鶏肉を広げて、一口サイズにカットする。
真城朔
ミツルが鶏の唐揚げの準備しているっぽいのを見つけたので
真城朔
片栗粉と小麦粉と調味料と卵1個溶いたやつ……
夜高ミツル
切って……脂の塊の部分や筋は落として……
真城朔
そのままハンバーグに使う用のボウルにもパン粉と塩と卵を並べ……
夜高ミツル
切り分けた鶏肉を、真城が用意してくれたボウルに移す。
夜高ミツル
ついでに包丁とまな板を流しに持っていく。
真城朔
たまねぎの入った容器をあついあついになりながら置いて
夜高ミツル
二人で料理するようになってからそこそこ経ち、いろんなことを真城に頼むようになってきた。
真城朔
こうした方がいいかな? もちょっとずつわかるようになってきた。
真城朔
わかるようにはなったけど自信がないしけっこうポカをするので確認を取る。
夜高ミツル
鶏肉を漬けたあと時間を置くので、洗い物はその時にしてしまうことにする。
夜高ミツル
鶏肉を入れたボウルに、調味料を入れる。
真城朔
その隣でボウルにパン粉と牛乳を入れている。
夜高ミツル
出来上がりの味がどうなるのか分からないが、調味料の香りからはすごく唐揚げ感がする……
真城朔
ミツルが切ってくれてレンチンしたバターたまねぎもざー。
真城朔
卵と塩を入れて、こしょうとナツメグを振って……
夜高ミツル
揉み込むだけなので、ミツルの方が先に終わる。
真城朔
たまねぎがレンチンされているのであたたかみがある。
夜高ミツル
軽く手を拭いて、空いた容器を流しに回収していく。
夜高ミツル
飲食のバイトは賄いが出るからとても助かった。
真城朔
まあでも混ぜてるぶんには悪いことは起きないかも……
真城朔
ということで、ミツルの洗うのが終わるまで待っている。
夜高ミツル
洗いながら、視線を感じて真城の方を窺う。
真城朔
片腕でボウルを抱えた状態でミツルの方に行きます。
真城朔
だいぶいっぱい混ざったな……って感じのハンバーグのたね。
夜高ミツル
「まあ、そんなにきっちり分けてなくても大丈夫だから」
真城朔
戻ったはいいものの、戻ってからまたはっ……になる。
真城朔
皿を出してもらったので、安心して等分し始めた。
夜高ミツル
洗った端から広げた布巾の上に置いて……
夜高ミツル
いつもは真城がすぐ拭いてくれるからあまり活用されないエリア。
真城朔
いつも片端から持っていく真城はハンバーグを丸めています。
夜高ミツル
いっぱいの容器が重なったり並んだりしている。
真城朔
力がこもりすぎると不思議な方向に飛び出してしまう。
夜高ミツル
ミニハンバーグのレシピなので、結構小さめのやつがころころと並んでる。
真城朔
となりながら、手元の1個をまた隣に並べました。
夜高ミツル
「唐揚げの方まだ混ぜないとだから……」
夜高ミツル
頷きを返して、キッチンペーパーを一枚取る。
夜高ミツル
ボウルの中の鶏肉に被せて、上から抑えて水気を取る。
真城朔
まるめまるめ……をやってます。集中している。
夜高ミツル
水気を取るってどのくらいなんだろうな……
真城朔
取りすぎると旨味を持っていきそうでむずかしい
夜高ミツル
動画を見た感じそんな丁寧に……でもなさそうだったからこんなもんか……?
夜高ミツル
濡れたキッチンペーパーを外して、捨てる。
夜高ミツル
唐揚げっぽくない、不思議な見た目になっている……
真城朔
ミニハンバーグをこねながらミツルを見ています。
真城朔
そう思われてることは知らないけど笑って、またハンバーグを並べて……
真城朔
小判型……をちょっとぐにゃぐにゃだけど……
夜高ミツル
こういうことをしているから何をしてももた……になりがち。
夜高ミツル
でも時間がいっぱいあるから全然困らない。
夜高ミツル
そうやって真城を見ていたが、思い出したように棚からフライパンを取り出す。
真城朔
真城はあんまり思い当たってなく、たねをまるめてます。
真城朔
それが終わった後だな……と気付いています。
真城朔
脂だらけの手ではなくて腕でレバーを引き上げ……
夜高ミツル
温まったところで、ボウルを取って唐揚げを並べていく。
真城朔
手を洗い終わったところなのでせっせとボウルを取りました。
夜高ミツル
弱火で4分……裏返して蓋をして2分……表に返して3分……
夜高ミツル
時間を確認しやすいよう、スマホをコンロの近くに持っていく。
夜高ミツル
ぱちぱちと音を立てながら焼けていくのを見ている。
夜高ミツル
たまに箸で持ち上げて焼き色を見たりしている。
夜高ミツル
いい感じの色になっているのを見て、ひっくり返していく。
夜高ミツル
さすがに火を扱っている時はあまり真城の方を見れない。
夜高ミツル
普通の唐揚げのような、カリッとした感じはあまりない。
夜高ミツル
やっぱりなんか……唐揚げとは違う気がする……
真城朔
そういえば、と思ってハンバーグの方の自分のスマホを取ります。
真城朔
なんか不思議な商品名が挙げられていたが普通のアルミホイルでよしとした。
真城朔
「焼き色がついたら裏返して、蓋をして4分」
真城朔
そのためのアルミホイルは買ってないので……
夜高ミツル
頷きあっているうちに概ね2分が経った。
夜高ミツル
「真城、キッチンペーパー取ってくれるか」
夜高ミツル
フライパンの余分な油を拭き取っていく。
真城朔
キッチンペーパーを一応持ったまま見ています。
夜高ミツル
唐揚げはずっとぱちぱちいい音がしている。
夜高ミツル
キッチンペーパーは一旦フライパンの隅に置いて、唐揚げを皿に盛っていく。
夜高ミツル
盛ってもやっぱり唐揚げじゃない気がする!
真城朔
受け取ってもらったので、アルミホイルを置き
真城朔
唐揚げにふわっとラップをします。とりあえず。
夜高ミツル
さっきの工程で概ね油は吸えてるので一枚でいける。
夜高ミツル
そして使用済みのやつは三角コーナーへ。
真城朔
置いたので、ハンバーグのたねの並んだ皿を持ってきた。
夜高ミツル
ミニハンバーグのタネをフライパンに並べていく。
夜高ミツル
こっちは全部は無理なので、とりあえず半分の6個。
夜高ミツル
並べて、中火だったはず……と思い出して火を強める。
真城朔
たぶんそれ用のやつは熱伝導がいいはずなんだ……
夜高ミツル
「強めだと焦がしそうで怖いから、時間で調節しようかな」
夜高ミツル
じゅわわ……と肉の焼ける音がしている。
夜高ミツル
「強火だと早くできるのかと思って焦がしたな~前……」
真城朔
隣から見てるけど、あんまりよくはわからない……
夜高ミツル
いい感じに焼き色がついたところで、ひっくり返す。
真城朔
蒸気で曇った蓋の窓から中身を覗き込んでいる。
夜高ミツル
「本番の弁当はもっと色々入れるから、全部朝やると大変そうだな」
夜高ミツル
「ハンバーグはたくさん作ったし、冷凍して残しとくか」
夜高ミツル
「唐揚げも漬け込むのまでは前の日にやっておけるし」
真城朔
言いながらスマホの時間とフライパンの中身を見比べている。
夜高ミツル
ガトーショコラやパウンドケーキでも使った。
夜高ミツル
言って取ってる間に5分くらいになっている気もする。
夜高ミツル
竹串を手にフライパンの前に戻り、蓋を取る。
夜高ミツル
引き抜くと、透明な肉汁がじゅわ……と溢れてくる。
夜高ミツル
「刺して、肉汁が透明だったら焼けてる」
真城朔
最初に並べた皿にはラップがしてあるけど残り半分がまだ残ってる。
夜高ミツル
見られながら、ハンバーグを盛り付けていく。
夜高ミツル
並べ終わったら皿を置いて、入れ替わりにタネが乗っている方を取る。
夜高ミツル
小さなハンバーグの残り半分がフライパンに並んでいく。
夜高ミツル
焼けたらひっくり返して弱火で蒸し焼き……
夜高ミツル
概ね5分くらい経ったところで蓋を開けて、串を通す。
夜高ミツル
ミニハンバーグの皿のラップを剥がして、今焼いた分も盛りつける。
真城朔
手を拭いて冷蔵庫から茹でてあるブロッコリーを取り出して、