2021/04/16 午前

avatar
真城朔
ふたりエプロンを着てキッチンに立つ。
avatar
真城朔
キッチン台には卵と鶏肉とひき肉と……
avatar
真城朔
あとまあ諸々。パン粉とか。玉ねぎとか。
avatar
夜高ミツル
時期は4月も半ば。札幌でもそろそろ桜の咲き始める頃。
avatar
真城朔
来週あたり、桜が咲いたら花見に行こうという話になった。
avatar
夜高ミツル
今年は例年より開花が早いらしい。
avatar
真城朔
千葉に比べたらそれでも信じられないほど遅いが……
avatar
真城朔
なんだかんだ寒いのは大変だったので、早く暖かくなってうれしいな、という気持ちはある。
avatar
夜高ミツル
それで、花見に行くのに弁当を持っていくことにして、
avatar
夜高ミツル
今日はそのための練習。
avatar
夜高ミツル
一人暮らしの頃もミツルは弁当を作ってはいたが……
avatar
夜高ミツル
なにせ……食の楽しみを全く軽視したものだったので……
avatar
真城朔
今回は冷凍食品とかなしの手作りでやるぞということになった。
avatar
真城朔
金と時間に余裕があるカップルの特権を堪能しようとしている。
avatar
夜高ミツル
折角だから色々作りたい……
avatar
真城朔
というわけでお弁当のド定番。
avatar
真城朔
ミニハンバーグと鶏の唐揚げの予行練習。
avatar
真城朔
レシピはインターネットで調べました。
avatar
真城朔
なんか信頼できるサイトっぽいやつを……
avatar
真城朔
スマホをふたりぶんの二台並べて、それぞれにそれぞれのレシピを表示させている。
avatar
真城朔
「……どう」
avatar
真城朔
「どうする……?」
avatar
真城朔
なんか結局ミツルに助けを求めてしまうんだよな。
avatar
真城朔
料理むずかしい……
avatar
夜高ミツル
「ん~……」
avatar
夜高ミツル
レシピを見比べながら考えて
avatar
真城朔
じ……
avatar
真城朔
覗き込んでいる。
avatar
夜高ミツル
「そうだなー……」
avatar
真城朔
首を傾ける。
avatar
夜高ミツル
「俺がたまねぎとか切るのやるから、調味料計るの任せていいか?」
avatar
真城朔
「ん」
avatar
真城朔
こくこく頷いた。
avatar
真城朔
「やる」
avatar
真城朔
「えと」
avatar
真城朔
「パン粉とか小麦粉とか」
avatar
真城朔
「そういうのも……」
avatar
夜高ミツル
「うん」
avatar
真城朔
やる……
avatar
夜高ミツル
「頼む」
avatar
真城朔
こくこく。
avatar
真城朔
「する」
avatar
真城朔
頷いた。
avatar
真城朔
「はかる……」
avatar
真城朔
というわけで食器棚に行く。
avatar
真城朔
行くだけ行ってから戻ってきた。
avatar
真城朔
スマホを覗き込む……
avatar
真城朔
容器が何個くらいいるか確かめてます。
avatar
夜高ミツル
ミツルはまな板と包丁を自分の前に。
avatar
夜高ミツル
換気扇を回す。
avatar
真城朔
鶏の唐揚げが……
avatar
真城朔
薄力粉 片栗粉 酒 塩 しょうゆ おろしにんにく……
avatar
夜高ミツル
「?」
avatar
夜高ミツル
真城を窺う。
avatar
真城朔
あっでも調味料は……
avatar
真城朔
「あ」
avatar
真城朔
視線に気付いた。
avatar
真城朔
「えと」
avatar
真城朔
「どう用意するか……」
avatar
真城朔
「いま……」
avatar
真城朔
かんがえてる……
avatar
真城朔
説明……
avatar
真城朔
一応片栗粉と薄力粉は分けて……2個で……
avatar
真城朔
残りの調味料は1つにまとめちゃってよさそうで……
avatar
真城朔
だからとりからは容器が3個で……
avatar
夜高ミツル
「どう……」
avatar
夜高ミツル
「あ~……」
avatar
真城朔
「だ」
avatar
真城朔
「だいじょうぶ」
avatar
真城朔
頷いています。
avatar
真城朔
「ちゃんとできる……」
avatar
真城朔
主張。
avatar
夜高ミツル
「大丈夫か?」
avatar
真城朔
「うん」
avatar
真城朔
「……困ったら」
avatar
真城朔
「よぶ……」
avatar
夜高ミツル
「ん」
avatar
夜高ミツル
「じゃあ任せた」
avatar
真城朔
「ん」
avatar
真城朔
「任された……」
avatar
夜高ミツル
頷いて、玉ねぎを手に取る。
avatar
真城朔
こちらもスマホに視線を戻す。
avatar
真城朔
あとはハンバーグを……
avatar
真城朔
これはソースで1個 パン粉で1個 牛乳で1個……?
avatar
夜高ミツル
ぺりぺりと玉ねぎの皮を剥いていく。
avatar
真城朔
バターは包丁いるからミツが終わってからにしよう……
avatar
真城朔
合計……6個だ!
avatar
夜高ミツル
ぺり……剥き……
avatar
真城朔
結論が出ました。
avatar
夜高ミツル
えらい。
avatar
真城朔
ほどほどに使いやすい感じのやや底のある器を6個とってきます。
avatar
真城朔
並べ並べ……
avatar
真城朔
てたけど
avatar
真城朔
「あ」
avatar
真城朔
「ミツ、包丁……」
avatar
夜高ミツル
「ん」
avatar
真城朔
「先にバター」
avatar
真城朔
「用意する方が」
avatar
真城朔
「もしかしたら」
avatar
真城朔
えっと……
avatar
夜高ミツル
「あー、そうだな」
avatar
真城朔
冷蔵庫に行って……
avatar
真城朔
バターを出します。
avatar
夜高ミツル
「ありがと」
avatar
夜高ミツル
受け取って……
avatar
夜高ミツル
「何gだっけ……」
avatar
夜高ミツル
スマホを覗く。
avatar
真城朔
「5g」
avatar
夜高ミツル
「ん」
avatar
真城朔
「たまねぎと使うから……」
avatar
真城朔
「けっこう早めに使うぽい」
avatar
真城朔
レシピを見ていたので……わかった!
avatar
真城朔
たまねぎ切る前に使わせてもらおうかと思っていたけど
avatar
真城朔
そういえばバターを渡してしまったから
avatar
真城朔
「…………」
avatar
夜高ミツル
俺が切ることになる。
avatar
真城朔
もしかして……ミツに用意させてしまう……?
avatar
真城朔
いいのかな……
avatar
真城朔
手を差し出されたのでつい渡してしまった。
avatar
真城朔
おろ……
avatar
夜高ミツル
バターはあとで玉ねぎとレンジにかけるんだったはず……
avatar
夜高ミツル
真城が並べた容器の中から耐熱のものを取って、スケールに乗せる。
avatar
真城朔
おろ……になってるけど 今更取り戻すのもなんか……違う気がするから……
avatar
真城朔
引き下がりました。
avatar
真城朔
大さじ小さじをとってこよう……
avatar
夜高ミツル
包丁が自分の方にあったからそのままバターも受け取ってしまった……。
avatar
夜高ミツル
バターの包装を剥がして、スケールのスイッチを入れる。
avatar
夜高ミツル
レシピが5gで……今回は倍つくるから10gいる。
avatar
真城朔
こちらはこちらで粉を用意しています。
avatar
真城朔
薄力粉と片栗粉が大さじ2ずつ……
avatar
夜高ミツル
包丁でバターを切り落とす。
avatar
真城朔
「…………」
avatar
夜高ミツル
どさっ。
avatar
夜高ミツル
8g。
avatar
夜高ミツル
ちょっと足りない。
avatar
真城朔
お菓子の時はもっといっぱい使ったことを思い出している。
avatar
真城朔
お菓子ってやっぱりバターいっぱい使うんだな……
avatar
夜高ミツル
お菓子のバターと砂糖の量はすごい……。
avatar
真城朔
脂質と糖分がおいしさを作る
avatar
夜高ミツル
ちまちまと削り落として量を調整する。
avatar
真城朔
ミツルを眺めつつ、片栗粉を大さじ2器に盛りました。
avatar
夜高ミツル
9g。10g。
avatar
真城朔
ミツルの隣を通って
avatar
真城朔
大さじを一度洗います。水で。
avatar
真城朔
じゃば……
avatar
真城朔
洗って 拭いて
avatar
真城朔
戻ってきながら
avatar
真城朔
「…………」
avatar
真城朔
「片栗粉と薄力粉、って」
avatar
真城朔
薄力粉を取りながら。
avatar
夜高ミツル
包丁を一旦置いて、バターを包装しなおす。
avatar
夜高ミツル
「ん?」
avatar
真城朔
「なんで混ぜるんだろ……」
avatar
真城朔
素朴な疑問……
avatar
真城朔
「混ぜるっていうか……」
avatar
真城朔
「なんか……」
avatar
真城朔
白い粉が2種類並んでいるので……
avatar
夜高ミツル
「うん」
avatar
夜高ミツル
「?」
avatar
真城朔
「……こういう」
avatar
夜高ミツル
首を傾げている。
avatar
真城朔
「レシピ作ってる人たち、って」
avatar
真城朔
「片栗粉とか薄力粉とか」
avatar
真城朔
「詳しくて」
avatar
真城朔
「すごい……」
avatar
真城朔
自分で考えようとすると絶対片方しか使わなさそうで……
avatar
真城朔
ちゃんと こうだからここでは片栗粉 こうだからここでは薄力粉 とか
avatar
真城朔
そういうのをわかってレシピ作ってるんだな……みたいな
avatar
真城朔
そういうすごさを感じているんだけどちゃんと説明できてません。
avatar
夜高ミツル
「詳しくてすごい……」
avatar
夜高ミツル
オウム返しして、
avatar
真城朔
頷いている……
avatar
真城朔
頷きながらまた洗ってます。さじを。
avatar
真城朔
都度水洗い。
avatar
夜高ミツル
「確かになぁ」
avatar
真城朔
盛られた粉がふたつ並んだけど自分ではもうどっちが片栗粉だかどっちが薄力粉だかちょっと自信がないです。
avatar
夜高ミツル
「なんか……これがこのくらいの量、とかも色々試してるんだろうしな」
avatar
真城朔
「粉にも詳しい……」
avatar
真城朔
たぶんこっちの……気持ち白っぽい方がたぶん……片栗粉……だと思うんだけど……
avatar
夜高ミツル
思い出したように、バターを冷蔵庫に戻す。
avatar
真城朔
レシピだと順番重要そうじゃなかった気がするからあんま自信ない……
avatar
夜高ミツル
「強力粉と薄力粉と中力粉とか、俺違い分かんないし」
avatar
真城朔
「うん……」
avatar
真城朔
家にあるのは薄力粉。
avatar
夜高ミツル
薄力粉以外が要求されること、ほとんどない。
avatar
真城朔
うどんはなんか薄力粉じゃなかった気はする……
avatar
真城朔
「料理」
avatar
真城朔
「むずかしい」
avatar
真城朔
今してるけど……
avatar
夜高ミツル
「だなぁ」
avatar
真城朔
ミツがいないと自信ないし……
avatar
夜高ミツル
「レシピを考えられる人はすごい」
avatar
真城朔
「すごい……」
avatar
真城朔
我々はだいたいレシピ通りに作っているので……
avatar
夜高ミツル
レシピ通りに作るとレシピ通りのものができておいしい。
avatar
夜高ミツル
包丁を取って、お湯でバターを洗い流す。
avatar
夜高ミツル
洗ったあとは水気を拭き取って、まな板の前に戻り。
avatar
夜高ミツル
今度こそ、玉ねぎを手に取る。
avatar
夜高ミツル
半分に切って、先端と根本を落とす。
avatar
真城朔
ミツにバターを任せてしまったな……という気持ちをぶり返しながら包丁を握る背中を見ている。
avatar
真城朔
あとはええと……
avatar
真城朔
スマホを見ています。
avatar
真城朔
とりからの調味料の……星マークの……
avatar
真城朔
さけしおしょうゆおろしにんにく
avatar
真城朔
これはまとめていいやつ。
avatar
夜高ミツル
玉ねぎに切れ目を入れていく。
avatar
夜高ミツル
最初は縦に……
avatar
真城朔
まとめていいし、一個ずつ大さじを洗う必要もない……
avatar
真城朔
大さじ1回しか使わないじゃん。
avatar
真城朔
小さじは3回使うから……
avatar
真城朔
まあ、やっています。やっている。
avatar
夜高ミツル
調理補助は以前にバイトでやってたので、そこそこ鍛えられた。
avatar
夜高ミツル
皮剥いたり……同じ大きさに切ったり……
avatar
夜高ミツル
速さはいまいちだったが……
avatar
真城朔
こちらは調味料を量って分けるのにもたついている……
avatar
真城朔
でもとりからの下味たちはまとまったぞ。
avatar
真城朔
これは混ぜちゃっていいやつで……いいやつ……いいやつのはず。
avatar
真城朔
スマホを再確認している。
avatar
夜高ミツル
縦に切れ目を入れたら次は水平に。
avatar
真城朔
いいやつっぽい。
avatar
夜高ミツル
合間に、時折手を止めて真城の様子を窺っている。
avatar
真城朔
もたもたはしているけどミツルに助けを求める様子はまだないです。
avatar
真城朔
目が合った。
avatar
真城朔
ぱちっ……
avatar
夜高ミツル
合った……
avatar
真城朔
じー……
avatar
真城朔
「?」
avatar
真城朔
首を傾げた。
avatar
夜高ミツル
「や……大丈夫かなって……」
avatar
真城朔
「あ」
avatar
真城朔
「えっと」
avatar
真城朔
「からあげのは……」
avatar
真城朔
並べた片栗粉、薄力粉、混ぜた調味料の器を示した。
avatar
真城朔
「できた」
avatar
真城朔
成果報告をする。
avatar
夜高ミツル
「ん、ありがと」
avatar
真城朔
「ん」
avatar
夜高ミツル
頷いて、自分の作業に戻る。
avatar
真城朔
できてた……
avatar
夜高ミツル
とんとんとん、と玉ねぎをみじん切りにしていく。
avatar
真城朔
よかった……という気持ちでミニハンバーグ(※の調味料などのとりわけ)にとりかかっています。
avatar
真城朔
パン粉が10gで……さっきミツルが使っていたスケールを……
avatar
夜高ミツル
ひたすらに切っていく……
avatar
真城朔
10g。ぴったり。
avatar
夜高ミツル
玉ねぎの山ができていきつつある。
avatar
真城朔
牛乳は大さじ1と1/2だから……
avatar
真城朔
大さじを洗う必要がまた出てきたので、流し台の方に行きます。
avatar
真城朔
洗い……
avatar
真城朔
戻ってきて、大さじ1と1/2
avatar
真城朔
……1/2?
avatar
真城朔
あれ? になって止まった。
avatar
夜高ミツル
「……どうした?」
avatar
真城朔
切りの悪い数字があるとややこしいから二倍作るんじゃなかったっけハンバーグ……
avatar
真城朔
「あ」
avatar
真城朔
「えっと」
avatar
真城朔
「ハンバーグ……」
avatar
夜高ミツル
真城が固まっているのを見て手を止めた。
avatar
夜高ミツル
「うん」
avatar
真城朔
「分量の、二倍」
avatar
真城朔
「だっけ……?」
avatar
夜高ミツル
「そうそう」
avatar
夜高ミツル
「卵が半分で面倒だったから」
avatar
真城朔
「うん……」
avatar
真城朔
「牛乳も二倍で……」
avatar
真城朔
パン粉も……
avatar
真城朔
さっき量ったのを見ます。
avatar
夜高ミツル
「全部二倍で」
avatar
真城朔
「ん、うん」
avatar
真城朔
こくこく……
avatar
真城朔
「二倍にする……」
avatar
真城朔
まずは牛乳を1と1/2だから……
avatar
真城朔
3!
avatar
真城朔
冷蔵庫から出してきて、そのようにしています。
avatar
夜高ミツル
そういえばさっきバター5gって言ってたな……
avatar
真城朔
あぶなかった…………
avatar
夜高ミツル
ちょうど自分もレシピを見てたのでそのまま2倍にしてしまっていた。
avatar
夜高ミツル
すれ違うところだった……。
avatar
真城朔
パン粉も追加ではかり直してます。
avatar
夜高ミツル
気づけたからセーフ!
avatar
真城朔
減らすほうじゃなくて助かった……
avatar
真城朔
よかったよかった……
avatar
夜高ミツル
改めて、分量の倍の玉ねぎをみじん切りにしていく。
avatar
真城朔
塩も小さじが1/3じゃなくて2/3で……
avatar
夜高ミツル
換気扇は回してるけど、多少涙目になる……
avatar
真城朔
まあ気づけてしまえば調味料を分ける工程はそれほど大変でもなく
avatar
夜高ミツル
とんとんとん……
avatar
真城朔
ウスターソースとトマトケチャップまで量って、混ぜました。
avatar
真城朔
終わった。
avatar
真城朔
ずらっと並べた。
avatar
夜高ミツル
刻んでいき……
avatar
真城朔
のでミツルの方に寄っていく。
avatar
夜高ミツル
こちらもちょうど玉ねぎの山ができました。
avatar
夜高ミツル
こんもり。
avatar
真城朔
「ミツ」
avatar
真城朔
覗き込んだ。
avatar
夜高ミツル
「ん」
avatar
真城朔
「はかれた……」
avatar
真城朔
「次」
avatar
真城朔
「…………」
avatar
真城朔
えーと……
avatar
夜高ミツル
「ありがと」
avatar
真城朔
「たまご」
avatar
真城朔
「とく……?」
avatar
真城朔
なんかそれがいい気がする……
avatar
夜高ミツル
「そうだな、頼む」
avatar
真城朔
「うん」
avatar
真城朔
頷いた。
avatar
真城朔
「といてる」
avatar
真城朔
「一個ずつ」
avatar
真城朔
それぞれ1個ずつ溶き卵がいる。
avatar
夜高ミツル
「うん」
avatar
真城朔
こくこく
avatar
真城朔
戻って深めの皿を2個取ってくる。
avatar
真城朔
皿がいっぱい並ぶ……
avatar
真城朔
真城が料理すると皿が増える
avatar
夜高ミツル
いっぱいある。
avatar
真城朔
ずらっ
avatar
夜高ミツル
いっぱいある中からバターを入れた耐熱容器を取ります。
avatar
夜高ミツル
バターを……乗せてって書いてあるから……
avatar
夜高ミツル
一回避難させたほうがいいな……
avatar
真城朔
おそるおそる卵を割りながらミツルの方をちらちら見てます。
avatar
夜高ミツル
見られている
avatar
真城朔
見てしまう……
avatar
夜高ミツル
これ最初から小さい皿に出しときゃよかったな……と思いながらバターを適当なスプーンで取り上げている。
avatar
真城朔
割り箸を取って1個目の卵を溶いている。
avatar
真城朔
くるくる……
avatar
夜高ミツル
空になった容器に玉ねぎを流し入れる。
avatar
夜高ミツル
どさっ
avatar
真城朔
…………
avatar
真城朔
からざ取ってない気がしてきた……
avatar
真城朔
ミツを見てて忘れてた……
avatar
夜高ミツル
大丈夫大丈夫……
avatar
真城朔
溶き中の卵を見下ろしています。
avatar
夜高ミツル
玉ねぎの上にバターを戻してラップをかける。
avatar
真城朔
その分いっぱい溶こう……と決めて強めに溶き始めました。
avatar
夜高ミツル
レシピを見て……
avatar
夜高ミツル
500wで2分……
avatar
真城朔
こんな感じかな……
avatar
真城朔
2個目に取り掛かり……
avatar
夜高ミツル
量が倍だから……つまり…………?
avatar
真城朔
卵を器の端っこでこんこんとして……
avatar
真城朔
割って……
avatar
真城朔
「あっ」
avatar
夜高ミツル
3分くらいでいいか……?
avatar
夜高ミツル
「ん?」
avatar
夜高ミツル
真城に視線をやる。
avatar
真城朔
卵を入れた容器を覗き込んでいる。
avatar
真城朔
ミツルを見ました。
avatar
真城朔
「たまご……」
avatar
真城朔
「殻……」
avatar
真城朔
はいっちゃった……
avatar
夜高ミツル
「あー」
avatar
夜高ミツル
「箸で取ったら大丈夫大丈夫」
avatar
夜高ミツル
「沈んでないか?」
avatar
真城朔
「う」
avatar
真城朔
「うん」
avatar
夜高ミツル
覗き込む。
avatar
真城朔
ぷか……
avatar
真城朔
あと力が余ったのかすでに黄身が破れている。
avatar
夜高ミツル
「取ろうか?」
avatar
真城朔
「…………」
avatar
真城朔
おど……になってから、頷きました。
avatar
真城朔
「おねがい……」
avatar
真城朔
おずおず差し出す。
avatar
夜高ミツル
「ん」
avatar
夜高ミツル
受け取ります。
avatar
真城朔
おろおろとミツルを見ている。
avatar
夜高ミツル
卵の上に浮かんだ欠片を、箸でつまみ上げる。
avatar
真城朔
おお……
avatar
真城朔
器用……
avatar
夜高ミツル
そのまま三角コーナーにポイ。
avatar
真城朔
さよなら……
avatar
夜高ミツル
「ん」
avatar
真城朔
「あ」
avatar
夜高ミツル
箸と容器を真城へ。
avatar
真城朔
受け取ります。
avatar
真城朔
「ありがとう……」
avatar
真城朔
自分でやるっていったのに……
avatar
夜高ミツル
「どういたしまして~」
avatar
真城朔
「……ん」
avatar
真城朔
こくこく……
avatar
真城朔
ミツルに頷いて、卵を溶き始めました。
avatar
夜高ミツル
頷きを返し、
avatar
夜高ミツル
えーと……なんだっけ……
avatar
夜高ミツル
玉ねぎか……
avatar
夜高ミツル
とりあえず3分でいいだろ……
avatar
真城朔
卵を溶いていてぴたっと止まった。
avatar
真城朔
また……
avatar
真城朔
からざ…………
avatar
真城朔
覗き込むけどもうわかんないな……
avatar
夜高ミツル
止まっているので様子を窺う。
avatar
真城朔
はっ
avatar
真城朔
「だ」
avatar
真城朔
だいじょうぶ……って言いかけたが……
avatar
真城朔
「…………」
avatar
真城朔
「からざ……」
avatar
真城朔
「取り忘れちゃったから……」
avatar
真城朔
絶対そうしなきゃいけないわけではないのはわかってるけど……
avatar
夜高ミツル
「あー」
avatar
夜高ミツル
「焼いたらわかんなくなるから大丈夫」
avatar
真城朔
「……ん」
avatar
真城朔
太鼓判をもらって安心を得ました。
avatar
夜高ミツル
頷いている。
avatar
真城朔
頷いて、くるくる卵を溶いている。
avatar
夜高ミツル
レンジに玉ねぎを入れて、3分にセットして温める。
avatar
夜高ミツル
まな板の前に戻って、鶏肉のパックを取る。
avatar
夜高ミツル
普通の唐揚げは油をたくさん使って大変なので……
avatar
夜高ミツル
でも弁当に唐揚げはほしく……
avatar
夜高ミツル
ということで、あまり油を使わないレシピを見つけてきた。
avatar
真城朔
ちょっと特別な唐揚げなので、卵を使います。
avatar
真城朔
ので卵がそれぞれに1個ずつ要る。
avatar
真城朔
溶きました。並べている。
avatar
夜高ミツル
揚げると言うか……ほぼ焼くという感じの……
avatar
真城朔
他に見つけた揚げ焼きみたいなのでも1cmくらいは必要で大変そうだったから……
avatar
夜高ミツル
鶏肉を広げて、一口サイズにカットする。
avatar
真城朔
並べ 並べて
avatar
夜高ミツル
今回は油大さじ2。
avatar
夜高ミツル
全然使わない。
avatar
真城朔
ミツルが鶏の唐揚げの準備しているっぽいのを見つけたので
avatar
真城朔
ボウルを2個出してきます。
avatar
真城朔
キッチン台に置く。
avatar
真城朔
置いて、テーブルに並べていた器の群れから
avatar
真城朔
片栗粉と小麦粉と調味料と卵1個溶いたやつ……
avatar
真城朔
並べ並べていきます。
avatar
夜高ミツル
切って……脂の塊の部分や筋は落として……
avatar
真城朔
「ミツ」
avatar
真城朔
「これ」
avatar
真城朔
並んだ器とボウルを示す。
avatar
夜高ミツル
「ん」
avatar
真城朔
「唐揚げに使うぶん……」
avatar
夜高ミツル
「おー、ありがと」
avatar
真城朔
「うん」
avatar
真城朔
頷いている。
avatar
真城朔
そのままハンバーグに使う用のボウルにもパン粉と塩と卵を並べ……
avatar
真城朔
あとちょっとだけ使うこしょうとナツメグ。
avatar
真城朔
ならべた。ふー。
avatar
夜高ミツル
切り分けた鶏肉を、真城が用意してくれたボウルに移す。
avatar
真城朔
そこで電子レンジが音を立てた。
avatar
真城朔
ちーん。
avatar
真城朔
3分経過。
avatar
真城朔
「あ」
avatar
真城朔
ミツは手が……いま……
avatar
真城朔
なまものを……
avatar
夜高ミツル
鶏肉を触った……
avatar
真城朔
「俺」
avatar
真城朔
「とる……」
avatar
夜高ミツル
「……ん」
avatar
夜高ミツル
「頼む」
avatar
真城朔
こくこく
avatar
真城朔
電子レンジに向かって玉ねぎを取りました。
avatar
夜高ミツル
手を洗おう……
avatar
真城朔
取り……
avatar
真城朔
「ミツ」
avatar
夜高ミツル
ついでに包丁とまな板を流しに持っていく。
avatar
夜高ミツル
「ん」
avatar
夜高ミツル
振り返る。
avatar
真城朔
たまねぎの入った容器をあついあついになりながら置いて
avatar
真城朔
「ハンバーグ、混ぜるの」
avatar
真城朔
「する?」
avatar
真城朔
自分を指差した。
avatar
夜高ミツル
え~と……になって
avatar
夜高ミツル
「……ん」
avatar
夜高ミツル
「頼む」
avatar
真城朔
「うん」
avatar
真城朔
頼まれると嬉しそうにする。
avatar
真城朔
頷いて、ハンバーグの方のスマホを確認……
avatar
夜高ミツル
二人で料理するようになってからそこそこ経ち、いろんなことを真城に頼むようになってきた。
avatar
夜高ミツル
石鹸でよく手を洗う。
avatar
真城朔
こうした方がいいかな? もちょっとずつわかるようになってきた。
avatar
真城朔
わかるようにはなったけど自信がないしけっこうポカをするので確認を取る。
avatar
真城朔
ハンバーグの調味料あぶなかった……
avatar
夜高ミツル
頼られるとうれしい。
avatar
夜高ミツル
石鹸を流して、タオルで手を拭く。
avatar
夜高ミツル
鶏肉を漬けたあと時間を置くので、洗い物はその時にしてしまうことにする。
avatar
真城朔
流し台が空いたので真城も手を洗います。
avatar
真城朔
スマホを触ったあとなので……
avatar
真城朔
ハンバーグをこねるので……
avatar
真城朔
じゃぶじゃぶ
avatar
真城朔
……よし。
avatar
真城朔
よしになって、拭いている。
avatar
夜高ミツル
鶏肉を入れたボウルに、調味料を入れる。
avatar
真城朔
その隣でボウルにパン粉と牛乳を入れている。
avatar
夜高ミツル
出来上がりの味がどうなるのか分からないが、調味料の香りからはすごく唐揚げ感がする……
avatar
夜高ミツル
酒……醤油……にんにく……
avatar
真城朔
にんにくの存在感が結構強い。
avatar
真城朔
パン粉と牛乳を混ぜて、ひき肉をあけて
avatar
真城朔
合いびき肉……
avatar
真城朔
どさー。
avatar
真城朔
ミツルが切ってくれてレンチンしたバターたまねぎもざー。
avatar
夜高ミツル
調味料と鶏肉を揉み込んでいる。
avatar
夜高ミツル
ぐにぐに……
avatar
真城朔
卵と塩を入れて、こしょうとナツメグを振って……
avatar
真城朔
ミツルに並んで混ぜている。
avatar
真城朔
ぐにゅぐにゅ……
avatar
真城朔
同じことしてるっぽい感じがする。
avatar
真城朔
違うが……
avatar
夜高ミツル
揉み込むだけなので、ミツルの方が先に終わる。
avatar
夜高ミツル
スマホに目を向けてレシピを確認し……
avatar
夜高ミツル
ここから10分放置……
avatar
夜高ミツル
時間を見て……
avatar
真城朔
あっ……
avatar
真城朔
終わってしまった……
avatar
真城朔
終わってはいないが……
avatar
真城朔
同じことをしている瞬間が……
avatar
真城朔
同じことしてたわけじゃないけど……
avatar
夜高ミツル
終わっちゃった……
avatar
真城朔
サイレントに軽くしょぼになった。
avatar
真城朔
ぐにゅぐにゅ
avatar
真城朔
ハンバーグを混ぜています。
avatar
夜高ミツル
流しに立って再び手を洗う。
avatar
真城朔
たまねぎがレンチンされているのであたたかみがある。
avatar
真城朔
無心でぐにゅぐにゅする……
avatar
夜高ミツル
じゃー……
avatar
真城朔
粘りが出るまで……
avatar
真城朔
粘り……
avatar
夜高ミツル
軽く手を拭いて、空いた容器を流しに回収していく。
avatar
夜高ミツル
調味料を分けてたやつとか色々……
avatar
夜高ミツル
器がたくさんある。
avatar
真城朔
なかなか大量の器
avatar
夜高ミツル
たくさんあるのを全部流しへ。
avatar
夜高ミツル
スポンジを取って、洗っていく。
avatar
夜高ミツル
ごしごしあわあわ……
avatar
真城朔
洗ってくれている……
avatar
夜高ミツル
手が空いたから……
avatar
夜高ミツル
皿洗いもバイトでよくやっていた。
avatar
真城朔
バイトしたことない……
avatar
夜高ミツル
飲食のバイトは賄いが出るからとても助かった。
avatar
真城朔
見ながらいっぱい混ぜ込んでいたが
avatar
真城朔
そろそろ……粘り気……そろそろかな……?
avatar
真城朔
うーん……
avatar
真城朔
まあでも混ぜてるぶんには悪いことは起きないかも……
avatar
真城朔
ということで、ミツルの洗うのが終わるまで待っている。
avatar
真城朔
混ぜながら……
avatar
夜高ミツル
次々と器を洗っていってる。
avatar
真城朔
じー
avatar
真城朔
ちらちら……
avatar
真城朔
まぜまぜ……
avatar
夜高ミツル
洗いながら、視線を感じて真城の方を窺う。
avatar
真城朔
あっ
avatar
真城朔
目が合った。
avatar
夜高ミツル
ぱち……
avatar
真城朔
おろ……
avatar
真城朔
「…………」
avatar
夜高ミツル
わずかに首を傾げる。
avatar
夜高ミツル
「大丈夫か?」
avatar
真城朔
「えっと」
avatar
真城朔
「それ」
avatar
真城朔
「洗い終わったら」
avatar
真城朔
「見て、ほしい……」
avatar
真城朔
手元のボウルを軽く傾けて示す。
avatar
真城朔
まぜまぜ……
avatar
夜高ミツル
「今でも見れるぞ?」
avatar
真城朔
「…………」
avatar
真城朔
おろ……
avatar
真城朔
いいのかな……になりながら
avatar
夜高ミツル
手は止まっている。
avatar
真城朔
片腕でボウルを抱えた状態でミツルの方に行きます。
avatar
真城朔
見せる。
avatar
夜高ミツル
覗き込む。
avatar
真城朔
だいぶいっぱい混ざったな……って感じのハンバーグのたね。
avatar
真城朔
無心に混ぜた。
avatar
真城朔
無心ではなくなかったか?
avatar
夜高ミツル
いっぱい混ざってる。
avatar
夜高ミツル
じ……と見て、
avatar
夜高ミツル
「ん」
avatar
夜高ミツル
うなずく。
avatar
夜高ミツル
「これくらいで大丈夫だと思う」
avatar
真城朔
ほ……になった。
avatar
真城朔
「よかった」
avatar
真城朔
「えっ、と」
avatar
真城朔
「これを6等分……」
avatar
夜高ミツル
頷きかけて……
avatar
夜高ミツル
ん?
avatar
夜高ミツル
「倍だから……」
avatar
真城朔
はっ
avatar
真城朔
「12」
avatar
夜高ミツル
「うん」
avatar
夜高ミツル
今度こそうなずく。
avatar
真城朔
「ん」
avatar
真城朔
「する」
avatar
真城朔
こくこく頷いて……
avatar
夜高ミツル
「まあ、そんなにきっちり分けてなくても大丈夫だから」
avatar
夜高ミツル
「食べやすいサイズになってれば」
avatar
真城朔
「食べやすいサイズ……」
avatar
真城朔
考えています。
avatar
真城朔
考えながら、頷いた。
avatar
真城朔
頷きながら流し台から離れて調理台に
avatar
夜高ミツル
「ん」
avatar
真城朔
戻った。
avatar
真城朔
戻ったはいいものの、戻ってからまたはっ……になる。
avatar
真城朔
おろ……
avatar
真城朔
「……えと」
avatar
真城朔
「ミツ……」
avatar
夜高ミツル
「ん?」
avatar
真城朔
「平たいお皿」
avatar
真城朔
「出してもらっても……」
avatar
真城朔
ハンバーグを並べるやつが……
avatar
真城朔
ハンバーグの手になっちゃったから……
avatar
真城朔
出せない……
avatar
夜高ミツル
「あ、そうだな」
avatar
夜高ミツル
泡を流して、手を拭く。
avatar
真城朔
助けを求める目で待っています。
avatar
夜高ミツル
食器棚から、大きめの皿を引き出す。
avatar
夜高ミツル
置いて……ラップを敷いて……
avatar
真城朔
12個くらい並べられるやつ
avatar
夜高ミツル
「ん」
avatar
真城朔
「ありがと」
avatar
真城朔
皿を出してもらったので、安心して等分し始めた。
avatar
真城朔
とりあえず4等分……
avatar
真城朔
してから考えよう
avatar
夜高ミツル
流しに戻って、皿洗いを再開する。
avatar
夜高ミツル
あとは洗剤を洗い流すだけ……
avatar
夜高ミツル
じゃー……
avatar
真城朔
4等分した肉をさらに3等分しています。
avatar
真城朔
これならちゃんと12になる!
avatar
夜高ミツル
かしこい!
avatar
夜高ミツル
洗い……ざぶざぶ……
avatar
夜高ミツル
洗った端から広げた布巾の上に置いて……
avatar
夜高ミツル
いつもは真城がすぐ拭いてくれるからあまり活用されないエリア。
avatar
真城朔
いつも片端から持っていく真城はハンバーグを丸めています。
avatar
真城朔
だえんがた……
avatar
真城朔
まるまる こねこね
avatar
真城朔
くにゃっ
avatar
真城朔
あっ……
avatar
夜高ミツル
じゃぶじゃぶ……
avatar
夜高ミツル
洗い終わった!
avatar
夜高ミツル
いっぱいの容器が重なったり並んだりしている。
avatar
真城朔
力がこもりすぎると不思議な方向に飛び出してしまう。
avatar
夜高ミツル
手を拭いて、真城の隣へ。
avatar
真城朔
のと格闘しつつ、やっています。
avatar
真城朔
「ミツ」
avatar
真城朔
来たので呼んだ。
avatar
夜高ミツル
「ん」
avatar
真城朔
そんな感じの声。
avatar
夜高ミツル
真城を見て、手元のハンバーグを見る。
avatar
真城朔
みられている……
avatar
真城朔
ちょっと緊張で背筋が伸びた。
avatar
真城朔
だいじょうぶだろうか……
avatar
夜高ミツル
「おー」
avatar
夜高ミツル
「ハンバーグだ」
avatar
真城朔
「ハンバーグ」
avatar
真城朔
「なってる?」
avatar
夜高ミツル
「なってるなってる」
avatar
真城朔
「ん」
avatar
真城朔
「よかった……」
avatar
真城朔
ほっ……
avatar
夜高ミツル
ミニハンバーグのレシピなので、結構小さめのやつがころころと並んでる。
avatar
真城朔
となりながら、手元の1個をまた隣に並べました。
avatar
真城朔
「ミツもこねる?」
avatar
夜高ミツル
「あ~……」
avatar
夜高ミツル
ちょっと悩んだ。
avatar
夜高ミツル
「唐揚げの方まだ混ぜないとだから……」
avatar
真城朔
はっ……
avatar
真城朔
そうだった。
avatar
真城朔
頷く。
avatar
真城朔
頷いてからまた笑った。
avatar
真城朔
「じゃあ」
avatar
真城朔
「そっち……」
avatar
夜高ミツル
「ん」
avatar
夜高ミツル
頷きを返して、キッチンペーパーを一枚取る。
avatar
夜高ミツル
ぴっ
avatar
夜高ミツル
ボウルの中の鶏肉に被せて、上から抑えて水気を取る。
avatar
夜高ミツル
ぎゅう……
avatar
真城朔
まるめまるめ……をやってます。集中している。
avatar
夜高ミツル
水気を取るってどのくらいなんだろうな……
avatar
真城朔
取りすぎると旨味を持っていきそうでむずかしい
avatar
夜高ミツル
動画を見た感じそんな丁寧に……でもなさそうだったからこんなもんか……?
avatar
夜高ミツル
濡れたキッチンペーパーを外して、捨てる。
avatar
夜高ミツル
また手を洗う。
avatar
夜高ミツル
拭いて……
avatar
真城朔
並べてます。
avatar
夜高ミツル
鶏肉のボウルに残りの材料を入れる。
avatar
夜高ミツル
片栗粉、薄力粉、溶き卵。
avatar
夜高ミツル
それを箸で混ぜる。
avatar
夜高ミツル
ぐるぐる……
avatar
夜高ミツル
唐揚げっぽくない、不思議な見た目になっている……
avatar
真城朔
黄色い。
avatar
夜高ミツル
卵の色が強い。
avatar
真城朔
普通唐揚げは卵を使わないから……
avatar
夜高ミツル
不思議な感じに……
avatar
真城朔
新鮮
avatar
夜高ミツル
ダマがなくなったので、手を止める。
avatar
夜高ミツル
あとは……焼くだけ!
avatar
真城朔
ミニハンバーグをこねながらミツルを見ています。
avatar
夜高ミツル
視線を真城に移す。
avatar
真城朔
目が合うなあ。
avatar
夜高ミツル
合います。
avatar
真城朔
目が合ったので笑いました。
avatar
夜高ミツル
真城が笑ってると嬉しい……
avatar
真城朔
そう思われてることは知らないけど笑って、またハンバーグを並べて……
avatar
真城朔
あと1個。
avatar
夜高ミツル
並んだハンバーグを見る。
avatar
真城朔
ころころ……
avatar
真城朔
サイズはまあ規定通り。
avatar
夜高ミツル
小さいのがいっぱいある。
avatar
真城朔
小判型……をちょっとぐにゃぐにゃだけど……
avatar
真城朔
まあなんとか楕円の感じで……
avatar
真城朔
ちょっとぐにゃぐにゃだけど……
avatar
夜高ミツル
楕円になってるなってる
avatar
夜高ミツル
「そっちあと一個?」
avatar
真城朔
ちからかげんがむずかしい。
avatar
真城朔
「うん」
avatar
真城朔
手元のたねを見せます。
avatar
真城朔
「これ」
avatar
真城朔
「最後……」
avatar
夜高ミツル
「ん」
avatar
真城朔
頷いた。
avatar
夜高ミツル
ミツルもうなずく。
avatar
真城朔
二人で頷きあっている……
avatar
夜高ミツル
こういうことをしているから何をしてももた……になりがち。
avatar
夜高ミツル
でも時間がいっぱいあるから全然困らない。
avatar
真城朔
困ってないなあ
avatar
夜高ミツル
そうやって真城を見ていたが、思い出したように棚からフライパンを取り出す。
avatar
夜高ミツル
フライパンは一つしかない。
avatar
夜高ミツル
一つだけのやつを、コンロの上に置く。
avatar
真城朔
同時に焼けないのだ……
avatar
真城朔
真城はあんまり思い当たってなく、たねをまるめてます。
avatar
夜高ミツル
終わってる方から焼くか……
avatar
夜高ミツル
コンロの火を点ける。
avatar
真城朔
まるめまるめ……
avatar
真城朔
終わった!
avatar
真城朔
置いた。
avatar
真城朔
手がにちゃにちゃ……
avatar
夜高ミツル
温まるのを待って、油を……
avatar
夜高ミツル
「お」
avatar
夜高ミツル
「おつかれ」
avatar
真城朔
「できた」
avatar
夜高ミツル
真城の方を見る。
avatar
真城朔
「や……」
avatar
真城朔
くのは……
avatar
真城朔
それが終わった後だな……と気付いています。
avatar
真城朔
空になったボウルを持つ。
avatar
真城朔
「あらう」
avatar
夜高ミツル
「ん、頼む」
avatar
夜高ミツル
「こっちも今空ける」
avatar
真城朔
「うん」
avatar
真城朔
頷いて流しへ。
avatar
夜高ミツル
フライパンに油を流し込む。
avatar
真城朔
脂だらけの手ではなくて腕でレバーを引き上げ……
avatar
真城朔
じゃー……
avatar
夜高ミツル
油があったまっていく……
avatar
真城朔
油の温まる音と水の流れる音
avatar
夜高ミツル
温まったところで、ボウルを取って唐揚げを並べていく。
avatar
夜高ミツル
ぱちぱち、と油の弾ける音。
avatar
真城朔
焼けてる……
avatar
真城朔
「どんな感じ?」
avatar
真城朔
気になっている。
avatar
夜高ミツル
「んー」
avatar
真城朔
とりあえず手を丹念に洗ってます。
avatar
夜高ミツル
鶏肉を全てフライパンに並べ……
avatar
夜高ミツル
「見た感じやっぱ唐揚げっぽくないな」
avatar
真城朔
「ぽくない……」
avatar
夜高ミツル
「でも匂いはすげえうまそう」
avatar
真城朔
「……うん」
avatar
真城朔
「あと」
avatar
真城朔
「いい音……」
avatar
夜高ミツル
「だな」
avatar
真城朔
こくこく
avatar
夜高ミツル
流しへ行って、空いたボウルを置く。
avatar
夜高ミツル
「これ、頼む」
avatar
真城朔
「あ」
avatar
真城朔
「する……」
avatar
真城朔
手を洗い終わったところなのでせっせとボウルを取りました。
avatar
夜高ミツル
「ん、よろしく」
avatar
真城朔
並べて両方にお湯をじゃー……
avatar
夜高ミツル
頷いて、コンロの前に戻る……前に
avatar
夜高ミツル
一度スマホを見て……
avatar
夜高ミツル
なんか焼く時間が結構細かったはず……
avatar
夜高ミツル
弱火で4分……裏返して蓋をして2分……表に返して3分……
avatar
夜高ミツル
なるほど……
avatar
真城朔
じゃぶじゃぶ洗ってます。
avatar
真城朔
どっちもなまもので脂なのでしっかり洗う。
avatar
夜高ミツル
時間を確認しやすいよう、スマホをコンロの近くに持っていく。
avatar
夜高ミツル
ぱちぱちと音を立てながら焼けていくのを見ている。
avatar
夜高ミツル
じ……
avatar
真城朔
ボウルを洗い終わりました。
avatar
真城朔
器の並んでる上に置く。
avatar
夜高ミツル
たまに箸で持ち上げて焼き色を見たりしている。
avatar
真城朔
洗い流して手を拭いて……
avatar
真城朔
ミツルの方に来ます。
avatar
真城朔
「焼けてる」
avatar
夜高ミツル
「うん」
avatar
真城朔
「唐揚げ?」
avatar
真城朔
唐揚げかな……?
avatar
夜高ミツル
いい感じの色になっているのを見て、ひっくり返していく。
avatar
真城朔
いい色にはなってる。
avatar
真城朔
なんかおもしろいかんじ……
avatar
真城朔
きいろいし……
avatar
夜高ミツル
さすがに火を扱っている時はあまり真城の方を見れない。
avatar
夜高ミツル
「唐揚げ……かな……?」
avatar
夜高ミツル
「うまそうではある」
avatar
真城朔
「うん」
avatar
真城朔
「おいしそう」
avatar
真城朔
じゅわじゅわに衣が油に弾けている……
avatar
夜高ミツル
すっすっと鶏肉を裏返していく。
avatar
真城朔
おおー……
avatar
夜高ミツル
普通の唐揚げのような、カリッとした感じはあまりない。
avatar
真城朔
衣が厚めというか……
avatar
真城朔
やっぱ卵の存在感というか……
avatar
夜高ミツル
蓋をする。
avatar
真城朔
みえなくなっちゃった。
avatar
真城朔
いい音だけしてる。
avatar
夜高ミツル
やっぱりなんか……唐揚げとは違う気がする……
avatar
真城朔
ふしぎな料理に……
avatar
夜高ミツル
「こっから……」
avatar
夜高ミツル
スマホを見る。
avatar
真城朔
「うん」
avatar
夜高ミツル
「2分」
avatar
真城朔
「2分」
avatar
夜高ミツル
「蒸し焼き」
avatar
真城朔
「むしやき」
avatar
真城朔
そういえば、と思ってハンバーグの方の自分のスマホを取ります。
avatar
真城朔
「こっちはアルミホイル敷いて……」
avatar
夜高ミツル
「ん」
avatar
真城朔
なんか不思議な商品名が挙げられていたが普通のアルミホイルでよしとした。
avatar
真城朔
「中火で」
avatar
真城朔
「焼き色がついたら裏返して、蓋をして4分」
avatar
真城朔
「弱火」
avatar
真城朔
「ちょっと強めのほうがいいのかも……?」
avatar
真城朔
そのためのアルミホイルは買ってないので……
avatar
真城朔
強めかもしくは長めか……
avatar
夜高ミツル
「ん」
avatar
夜高ミツル
うなずく。
avatar
真城朔
「ん」
avatar
真城朔
こくこく。
avatar
夜高ミツル
頷きあっているうちに概ね2分が経った。
avatar
夜高ミツル
蓋を外す。
avatar
真城朔
じー
avatar
夜高ミツル
ここから……さらに裏返して……
avatar
夜高ミツル
裏返していく。
avatar
真城朔
おおお……
avatar
真城朔
「おいしそう」
avatar
夜高ミツル
「だな」
avatar
夜高ミツル
「真城、キッチンペーパー取ってくれるか」
avatar
真城朔
「うん」
avatar
真城朔
戸棚を開けてキッチンペーパーを出します。
avatar
真城朔
二枚取って二重の状態で渡す。
avatar
夜高ミツル
「ありがと」
avatar
真城朔
1枚だとすぐ吸いきっちゃうという学び
avatar
夜高ミツル
受け取って、軽く折りたたみ箸で挟む。
avatar
夜高ミツル
フライパンの余分な油を拭き取っていく。
avatar
真城朔
キッチンペーパーを一応持ったまま見ています。
avatar
真城朔
補充用!
avatar
夜高ミツル
拭き……吸わせ……
avatar
夜高ミツル
唐揚げはずっとぱちぱちいい音がしている。
avatar
真城朔
いい音がしてて いい色がついてて
avatar
真城朔
いいかんじがする……
avatar
真城朔
唐揚げ?
avatar
真城朔
唐揚げ……
avatar
夜高ミツル
いい匂いもする。
avatar
夜高ミツル
でも唐揚げではないような……?
avatar
真城朔
おいしそうなのはほんと。
avatar
夜高ミツル
油を拭き取って、かなりいい感じに
avatar
夜高ミツル
なってきたところで
avatar
夜高ミツル
「あ」
avatar
夜高ミツル
「皿」
avatar
真城朔
「?」
avatar
真城朔
「あ」
avatar
真城朔
「取ってくる……」
avatar
真城朔
今度は自分の番。
avatar
夜高ミツル
「頼む」
avatar
真城朔
大きめの平皿を持ってきて……
avatar
真城朔
ラップとか敷かずに渡します。
avatar
夜高ミツル
「ありがと」
avatar
夜高ミツル
受け取る。
avatar
真城朔
「ん」
avatar
夜高ミツル
キッチンペーパーは一旦フライパンの隅に置いて、唐揚げを皿に盛っていく。
avatar
夜高ミツル
盛ってもやっぱり唐揚げじゃない気がする!
avatar
真城朔
おいしそうだけど……
avatar
夜高ミツル
でもおいしそうだからヨシ
avatar
真城朔
ころもはしっかりしてる
avatar
夜高ミツル
「……よし、唐揚げはこれで」
avatar
真城朔
「できた?」
avatar
夜高ミツル
「うん」
avatar
真城朔
「ん」
avatar
真城朔
おいしそう……
avatar
真城朔
あっ
avatar
真城朔
戸棚に手を伸ばして
avatar
真城朔
アルミホイルとラップを取り出した。
avatar
真城朔
片手に二つ
avatar
真城朔
手の力で器用というか力任せに持ってる。
avatar
真城朔
もう片手にはキッチンペーパーなので……
avatar
夜高ミツル
ちからもち。
avatar
真城朔
握力の強さで多少のむちゃは行ける。
avatar
真城朔
無茶は行けるけどこのままだと使えないので
avatar
真城朔
ミツルにキッチンペーパーを差し出した。
avatar
夜高ミツル
受け取る。
avatar
真城朔
受け取ってもらったので、アルミホイルを置き
avatar
夜高ミツル
一枚取って、フライパンを拭く。
avatar
真城朔
唐揚げにふわっとラップをします。とりあえず。
avatar
夜高ミツル
さっきの工程で概ね油は吸えてるので一枚でいける。
avatar
真城朔
そしてアルミホイルを出して
avatar
真城朔
「はい」
avatar
真城朔
ミツルに渡しました。
avatar
夜高ミツル
「ん」
avatar
夜高ミツル
受け取る。
avatar
真城朔
キッチンペーパーを受け取ろう……
avatar
真城朔
これもう使わない? 使わないかも……
avatar
真城朔
戻しています。
avatar
夜高ミツル
戻して大丈夫!
avatar
夜高ミツル
そして使用済みのやつは三角コーナーへ。
avatar
真城朔
さよなら……
avatar
夜高ミツル
ぽい
avatar
真城朔
ラップとアルミホイルを置いて
avatar
真城朔
置いたので、ハンバーグのたねの並んだ皿を持ってきた。
avatar
夜高ミツル
アルミをフライパンの上に敷く。
avatar
真城朔
「はい」
avatar
真城朔
差し出す。
avatar
夜高ミツル
「ん」
avatar
夜高ミツル
受け取った。
avatar
真城朔
受け取ってもらった。
avatar
真城朔
こういう働いてる瞬間が割と好き。
avatar
真城朔
やくにたててる……
avatar
夜高ミツル
分担できて楽しい。
avatar
夜高ミツル
ミニハンバーグのタネをフライパンに並べていく。
avatar
夜高ミツル
こっちは全部は無理なので、とりあえず半分の6個。
avatar
真城朔
自分の作ったたねが並べられていく……
avatar
真城朔
真剣な目で見ている。
avatar
夜高ミツル
ころころが並んでいる。
avatar
夜高ミツル
並べて、中火だったはず……と思い出して火を強める。
avatar
真城朔
「なんか」
avatar
真城朔
自分のスマホを確認している。
avatar
真城朔
「それ用のアルミホイルじゃないから」
avatar
真城朔
「ちょっと強め? でも、いいかも……?」
avatar
真城朔
たぶんそれ用のやつは熱伝導がいいはずなんだ……
avatar
夜高ミツル
これは普通のアルミホイル。
avatar
夜高ミツル
「んー」
avatar
夜高ミツル
「強めだと焦がしそうで怖いから、時間で調節しようかな」
avatar
夜高ミツル
じゅわわ……と肉の焼ける音がしている。
avatar
真城朔
「あ」
avatar
真城朔
「そっか……」
avatar
真城朔
そうだなあになってる。
avatar
夜高ミツル
「強火だと早くできるのかと思って焦がしたな~前……」
avatar
夜高ミツル
「自炊始めたての頃……」
avatar
真城朔
「むずかしい……」
avatar
真城朔
真城も結構強火にしがち……
avatar
真城朔
つい……
avatar
夜高ミツル
ということで火はそのままで……
avatar
夜高ミツル
時折持ち上げて様子を見つつ……
avatar
真城朔
じー……
avatar
真城朔
隣から見てるけど、あんまりよくはわからない……
avatar
夜高ミツル
いい感じに焼き色がついたところで、ひっくり返す。
avatar
夜高ミツル
蓋をして火を弱めに。
avatar
真城朔
蒸気で曇った蓋の窓から中身を覗き込んでいる。
avatar
夜高ミツル
蒸し焼き……
avatar
夜高ミツル
「これ」
avatar
夜高ミツル
「今日はこれだけだからいいけど」
avatar
真城朔
「?」
avatar
夜高ミツル
「本番の弁当はもっと色々入れるから、全部朝やると大変そうだな」
avatar
真城朔
「あ」
avatar
真城朔
あー……になってる。
avatar
夜高ミツル
「ハンバーグはたくさん作ったし、冷凍して残しとくか」
avatar
真城朔
「あ」
avatar
真城朔
またあになった。
avatar
真城朔
スマホを確認して……
avatar
真城朔
「冷凍できる」
avatar
真城朔
「ってある……」
avatar
夜高ミツル
「だよな」
avatar
真城朔
あった気がして、あになった。
avatar
真城朔
「冷凍庫で一ヶ月」
avatar
夜高ミツル
「余裕で保つな~」
avatar
真城朔
「うん」
avatar
夜高ミツル
「唐揚げも漬け込むのまでは前の日にやっておけるし」
avatar
夜高ミツル
「できるやつは早めにやっとくか」
avatar
真城朔
「うん」
avatar
真城朔
こくこく……
avatar
真城朔
「その方が」
avatar
真城朔
「早く出られるし……」
avatar
夜高ミツル
「うん」
avatar
夜高ミツル
「朝バタバタすると大変だしなー」
avatar
真城朔
「たいへん……」
avatar
真城朔
あさがよわいので……
avatar
真城朔
ふにゃふにゃになりがちの朝。
avatar
夜高ミツル
ゆっくり起きられる方がいい。
avatar
真城朔
言いながらスマホの時間とフライパンの中身を見比べている。
avatar
夜高ミツル
「……あ」
avatar
夜高ミツル
「そろそろ?」
avatar
真城朔
「4分」
avatar
真城朔
「は、経った」
avatar
真城朔
「けど……」
avatar
夜高ミツル
「ん」
avatar
真城朔
時間で調節するんだっけ……? って顔。
avatar
夜高ミツル
「とりあえず確認はしてみるかー」
avatar
真城朔
「確認」
avatar
夜高ミツル
「竹串を刺してみて……こう……」
avatar
夜高ミツル
言いながら、棚から竹串を取り出す。
avatar
真城朔
竹串を……
avatar
真城朔
いつも確認に使われる竹串。
avatar
夜高ミツル
ガトーショコラやパウンドケーキでも使った。
avatar
夜高ミツル
言って取ってる間に5分くらいになっている気もする。
avatar
夜高ミツル
竹串を手にフライパンの前に戻り、蓋を取る。
avatar
夜高ミツル
もくもくと蒸気がたつ。
avatar
真城朔
ぶわ……
avatar
真城朔
いいにおいもする。
avatar
夜高ミツル
一番厚みのある部分に、竹串を刺す。
avatar
夜高ミツル
ぷす
avatar
真城朔
どうだ……
avatar
夜高ミツル
引き抜くと、透明な肉汁がじゅわ……と溢れてくる。
avatar
真城朔
どうなんだっけ……?
avatar
夜高ミツル
「刺して、肉汁が透明だったら焼けてる」
avatar
夜高ミツル
「から、これで大丈夫」
avatar
真城朔
「焼けてる」
avatar
夜高ミツル
頷く。
avatar
真城朔
「やった」
avatar
真城朔
やったあになってます。
avatar
真城朔
なって……
avatar
真城朔
あっ
avatar
真城朔
皿……
avatar
真城朔
最初に並べた皿にはラップがしてあるけど残り半分がまだ残ってる。
avatar
真城朔
ので、使えないので、
avatar
真城朔
取りに行きます。
avatar
夜高ミツル
そうだった。
avatar
真城朔
取って戻ってきました。
avatar
真城朔
差し出す。
avatar
夜高ミツル
「ありがと」
avatar
夜高ミツル
受け取る。
avatar
真城朔
「うん」
avatar
真城朔
渡して見てます。
avatar
夜高ミツル
見られながら、ハンバーグを盛り付けていく。
avatar
夜高ミツル
並べ並べ……
avatar
夜高ミツル
並べ終わったら皿を置いて、入れ替わりにタネが乗っている方を取る。
avatar
真城朔
ちいさなハンバーグが並んでいる……
avatar
真城朔
とりあえずラップをしました。
avatar
夜高ミツル
小さなハンバーグの残り半分がフライパンに並んでいく。
avatar
真城朔
空になった皿を受け取ります。
avatar
夜高ミツル
火を中火に戻して焼いて……
avatar
夜高ミツル
焼けたらひっくり返して弱火で蒸し焼き……
avatar
真城朔
ラップを剥がして捨てて……
avatar
真城朔
軽く水洗い。
avatar
夜高ミツル
概ね5分くらい経ったところで蓋を開けて、串を通す。
avatar
真城朔
水洗いをさっさと終えて隣で見てます。
avatar
夜高ミツル
肉汁はきれいに透明。
avatar
真城朔
「できてる」
avatar
夜高ミツル
「うん」
avatar
夜高ミツル
火を切る。
avatar
真城朔
スマホを確認して……
avatar
真城朔
「冷凍」
avatar
真城朔
「するなら」
avatar
真城朔
「粗熱が取れてから、みたいだから」
avatar
真城朔
急がなくて……OK!
avatar
夜高ミツル
「ん」
avatar
夜高ミツル
ミニハンバーグの皿のラップを剥がして、今焼いた分も盛りつける。
avatar
真城朔
フライパンを取って流し台に行きました。
avatar
真城朔
じゃー……
avatar
真城朔
アルミホイルはよけた。
avatar
夜高ミツル
洗ってもらっている。
avatar
夜高ミツル
「これでおかずはできたから」
avatar
真城朔
「うん」
avatar
夜高ミツル
「あとは米握って」
avatar
夜高ミツル
「おかずを弁当箱につめて……」
avatar
夜高ミツル
「で、出来上がりだな」
avatar
真城朔
「ん」
avatar
真城朔
フライパンを洗い終えて、洗い物置き場へ。
avatar
真城朔
手を拭いて冷蔵庫から茹でてあるブロッコリーを取り出して、
avatar
真城朔
「やろ」
avatar
夜高ミツル
「ん」