2021/07/14 朝

真城朔
鳥の鳴く声が聞こえる。
真城朔
閉め切ったカーテンの隙間から射し込む陽の光が眩しく、
真城朔
訪れた夏の暑さを思わせる。
真城朔
ミツルの腕の中で真城が小さく身じろぎをして、
真城朔
その胸に顔を擦り寄せた。
真城朔
バスローブ姿。
夜高ミツル
その動作を受けて、ゆっくりとまぶたを持ち上げる。
夜高ミツル
揃いのバスローブ姿。
夜高ミツル
腕の中に、しっかりと真城を抱きしめている。
真城朔
くったりと脱力した身体。
真城朔
昨晩は散々に愛し合って、途中で意識を手放して、
真城朔
きっと今もそのままの。
夜高ミツル
胸に寄せられた頭に手を寄せて、寝乱れた髪を梳く。
真城朔
されるがままに身を預けている。
夜高ミツル
ミツルの方が先に起きるのはいつものことで、
夜高ミツル
こうして寝顔を見守りながら起きるのを待つのも、そう。
夜高ミツル
何度も、真城の柔らかな黒髪に指を通す。
真城朔
昨晩は汗に濡れて乱れていた髪も、こうして梳いてやれば戻る指通り。
真城朔
脱力した身体は撫でられるがままに、
真城朔
けれどしばらくしてその身をかすかによじらせた。
真城朔
ミツルへの密着をより深める。
夜高ミツル
冷房の効いた室内で、そうでなくとも、その体温が心地いい。
夜高ミツル
すり寄せられた身体に、ミツルからも身を寄せる。
真城朔
しばらくそのようにもぞもぞすりすりとやっていたが……
真城朔
やがてむずがるように首をすくめてから、
真城朔
ゆっくりとその瞼を上げた。
真城朔
黒い瞳がぼんやりとミツルの顔を映す。
夜高ミツル
「ん」
夜高ミツル
「おはよ」
真城朔
「…………」
真城朔
「おはよ……」
真城朔
ふにゃふにゃとした声。
夜高ミツル
頭を撫でる。
真城朔
撫でられ……
真城朔
その手のひらにぼんやりと頭を擦り寄せている。
夜高ミツル
「身体大丈夫か?」
真城朔
寝ぼけまなこのゆめうつつ。
真城朔
「からだ」
真城朔
「……?」
夜高ミツル
「だるかったりとか」
真城朔
呆けた顔で考え込んだのち、ゆっくりと首を振った。
真城朔
「ミツ」
真城朔
「は?」
真城朔
「からだ……」
夜高ミツル
「大丈夫」
真城朔
「ん」
真城朔
「よかった……」
真城朔
ふにゃふにゃと笑って、ミツルに身体を擦り寄せる。
真城朔
その背中に腕を回して、
真城朔
肌と肌を密着させる。
夜高ミツル
ぴったりと寄り添い合う。
真城朔
重なり合った皮膚から、心臓の拍動が伝わった。
夜高ミツル
規則正しく、そこにある。
真城朔
生きている。
真城朔
その証を確認するように、なお身を寄せた。
真城朔
触れ合っている。
夜高ミツル
熱を分け合う。
真城朔
起きたばかりだというのに瞼を伏せて、
真城朔
その胸に耳を当てた。
真城朔
バスローブの背中を、指先が掴んでいる。
夜高ミツル
それを邪魔しないように、頭を撫でていた手は止まっている。
夜高ミツル
静かに、抱きしめている。
真城朔
「……ミツ」
真城朔
「ミツ……」
夜高ミツル
「真城……」
真城朔
意味もなく名前を呼ぶ。
真城朔
いつもと同じように。
真城朔
昨晩と同じように。
夜高ミツル
呼ばれたら呼び返す。
夜高ミツル
大好きな人の名前。
真城朔
「ミツ」
真城朔
「……ミツ」
夜高ミツル
「うん」
真城朔
瞼を上げて、ミツルの顔を見る。
真城朔
何かを乞うような視線の色。
夜高ミツル
目が合う。
真城朔
名をだけ呼んで、つんと尖らせた唇のさま。
夜高ミツル
あげられた顔に、顔を寄せる。
真城朔
「ん」
真城朔
瞼を伏せて、それを受け入れた。
真城朔
きゅ、と腕に力が籠もる。
夜高ミツル
触れ合うだけのキス。
夜高ミツル
昨晩何度も交わしたものとは違う軽いそれのあと、唇を離す。
真城朔
ごく短く触れ合っただけのキスで、
真城朔
けれどその顔は、どこかなにか、物足りないような。
真城朔
顔を離してまみえた頬の、筆ではいたような薄紅の色。
夜高ミツル
「…………」
夜高ミツル
唇を離しても、互いの距離はごく近いまま。
真城朔
至近距離の視線が絡み合う。
真城朔
ゆっくりと、
真城朔
どこか誘うように首を傾いだ。
noname
*かけひきが開始されるらしいです
noname
2D6で順番を決めましょう
夜高ミツル
2d6 (2D6) > 8[4,4] > 8
真城朔
2d6 (2D6) > 9[4,5] > 9
noname
真城>ミツルの順番で。
真城朔
3d6 (3D6) > 16[5,5,6] > 16
夜高ミツル
3d6 (3D6) > 14[2,6,6] > 14
真城朔
*6を切って一押しします。
[ 夜高ミツル ] 情緒 : 0 → 1
[ 真城朔 ] 情緒 : 0 → 1
真城朔
「…………」
真城朔
名残り熱の燻る瞳を、ぼんやりとミツルに向けている。
真城朔
「……ミツ」
夜高ミツル
「……ん」
夜高ミツル
至近距離に、その熱を受け止める。
真城朔
ミツ、と、名前を呼ぶのは、いつものこと。
真城朔
そこから先を自分の口では言い出せないのも。
真城朔
あるいは、自覚する前か。
真城朔
「ミツ」
真城朔
代わりのようにまた呼んで、胸に頬を擦り寄せる。
夜高ミツル
「…………真城」
真城朔
漏らされた吐息の熱が、
真城朔
ミツルの肌をかすかに湿らせた。
夜高ミツル
乞うようなその呼びかけに応えるように、ぎゅ、と抱きしめる。
真城朔
「ん、……」
真城朔
あえかな声を漏らして、その抱擁に浸る。
真城朔
けれど。
真城朔
それでは足りぬとばかりに、瞼を上げて視線を向けた。
夜高ミツル
*2を切ってアピール
夜高ミツル
2d6>=5 (2D6>=5) > 9[5,4] > 9 > 成功
真城朔
抵抗ができないよ~
[ 真城朔 ] 情緒 : 1 → 2
夜高ミツル
再び、視線が絡む。
夜高ミツル
その距離が縮まって
夜高ミツル
0になる。
夜高ミツル
唇を重ねる。
真城朔
ぎゅ、と
真城朔
指先に力が篭もって、バスローブに皺が寄る。
夜高ミツル
触れるだけ。
真城朔
触れるだけ?
夜高ミツル
それだけでは、足りない。
夜高ミツル
舌先が、唇をなぜる。
真城朔
同じ心で、けれどこちらからは乞えない。
真城朔
なぜられるまま、手引かれるままに、
真城朔
そうしてやっと薄く唇を開く。
夜高ミツル
受け入れられて、舌を差し込む。
真城朔
濡れた熱が舌を受け入れて、
真城朔
慣れているくせにどこかたどたどしい拙さで、舌と舌が絡む。
夜高ミツル
絡んで、水音を部屋に響かせる。
真城朔
耳に響くその音が、
真城朔
燻るものを煽り立てていくことを、理解していた。
noname
*振り直しタイム
真城朔
5を1コ残し 5を1コ捨てて2コ振り直します
夜高ミツル
6残し 2,6振り直し
夜高ミツル
2d6 (2D6) > 5[1,4] > 5
真城朔
2d6 (2D6) > 6[3,3] > 6
真城朔
*パスです
真城朔
頭が熱に冒されていくのがわかる。
真城朔
それでもいいと思っている。思ってしまう。
真城朔
こうして流される瞬間が、
真城朔
愛されて受け入れるだけの瞬間が、
真城朔
何よりも幸せだと心の底から感じてしまっている。
真城朔
それが本当は許されないことだとも理解しながら。
夜高ミツル
真城が自分を許さない分、
夜高ミツル
ミツルが真城の全てを許している。
夜高ミツル
*1を切ってアピール
真城朔
*3切って誘い受け 5切って距離を測るで+2です
真城朔
2D6+2>=5 (2D6+2>=5) > 7[6,1]+2 > 9 > 成功
夜高ミツル
2d6>=9 (2D6>=9) > 9[5,4] > 9 > 成功
[ 真城朔 ] 情緒 : 2 → 3
夜高ミツル
真城が起きたら風呂に入って、
夜高ミツル
それで朝飯を作って……
夜高ミツル
そのように、考えていたことを
夜高ミツル
忘れたわけでは、ないのだが……。
真城朔
「んぅ」
真城朔
「あ」
真城朔
「っは、…………」
真城朔
跡切れ跡切れの吐息。
夜高ミツル
昨晩散々求めあったというのに、
夜高ミツル
それでも足りない、もっと、と唇を重ねる。
真城朔
昂ぶる熱が、飢えを加速させる。
真城朔
与えられるほどに、求めている。
真城朔
求めてしまっている。
夜高ミツル
求められるほどに、与える。
真城朔
喉の奥。
真城朔
唇を重ねたままに不明瞭な音を立てる。
夜高ミツル
背中に回していた手が、腰に下りる。
真城朔
いつも繰り返し、
真城朔
名を呼ぶ時と同じ音階で。
真城朔
繰り返し紡がれるその音が、
真城朔
触れる手の感触に、少し乱れた。
noname
*振り直しタイム!
真城朔
3を1残してそのまま振り直します。
夜高ミツル
6残し 2個振ります
真城朔
2d6 (2D6) > 10[6,4] > 10
夜高ミツル
2d6 (2D6) > 7[6,1] > 7
真城朔
*パスです・・・・・・・・
夜高ミツル
真城……
真城朔
求めることができないまま、
真城朔
ただただ与えられ続けている。
真城朔
名を呼ぶ声すら今は曖昧に。
真城朔
伝わっていることを願いながら、
真城朔
伝わってはならないとも、どこかで思っている。
真城朔
それが。
真城朔
熱があがるごとに、置き去りにされていく。
夜高ミツル
*6 一押し
[ 真城朔 ] 情緒 : 3 → 4
[ 夜高ミツル ] 情緒 : 1 → 2
夜高ミツル
掌がすり、とバスローブの上から腰を撫でて
夜高ミツル
そのまま引き寄せる。
真城朔
「ふぁ」
真城朔
「ぁ」
真城朔
「あ……っ」
真城朔
ぞくりと身を震わせて、唇の隙間から吐息を漏らす。
真城朔
これ以上ないというくらいに密着しているのに、
真城朔
もっとを求めて腕に力が入る。
夜高ミツル
その吐息すら貪るように、唇を重ねて舌を絡める。
夜高ミツル
熱と硬さを持った箇所が、引き寄せた身体を押し返すように主張している。
真城朔
「っ」
真城朔
それを感じ取って腰を引くでもなく、
真城朔
むしろ歓待するように脚をさしいれた。
真城朔
迎え入れた舌を唾液ごとに吸い上げて喉を鳴らす。
真城朔
飢えと渇きを満たすような、
真城朔
貪欲な仕草だった。
noname
*振り直しタイムです
真城朔
全部振り直します。
夜高ミツル
1と6残し 1個振り直し
真城朔
3D6 (3D6) > 12[6,4,2] > 12
夜高ミツル
1d6 (1D6) > 3
真城朔
太ももをミツルの脚の間に擦りつけて、
真城朔
態とらしすぎる淫猥な仕草に、もはや恥じ入る余裕もない。
夜高ミツル
その仕草に、ぞく、と背筋を震わせる。
真城朔
声ばかりはどうにか塞がれて、
真城朔
けれどもはや求めることを隠しもせで。
真城朔
僅か離れた唇の合間に、
真城朔
「――ミツ」
真城朔
名を呼んだ。
夜高ミツル
「ま、しろ」
真城朔
「ミツ」
真城朔
「もっと……」
真城朔
*1切ってアピール!
夜高ミツル
こい!
真城朔
2D6>=5 (2D6>=5) > 2[1,1] > 2 > 失敗
真城朔
……先に表らしいので、表を振ります……
真城朔
1D6 (1D6) > 5
真城朔
5 極めて冷静、相手のことが手に取るようにわかる。自身の情緒-1。
真城朔
嘘だろ!?
真城朔
結局負けなんだよ!!!!!!
夜高ミツル
俺の勝ち
[ 真城朔 ] 情緒 : 4 → 3
[ 真城朔 ] 情緒 : 3 → 4
真城朔
何もかもわからなくなって、
真城朔
「ミツ」
真城朔
「ミツ……っ」
真城朔
啜り泣くような声で、繰り返す。
夜高ミツル
「真城」
真城朔
名を呼びさえすれば。
真城朔
求めるものが与えられると、信じている。
夜高ミツル
*6で一押し!
[ 夜高ミツル ] 情緒 : 2 → 3
[ 真城朔 ] 情緒 : 4 → 5
真城朔
真城の情緒が爆発しました。
夜高ミツル
果たして、それはその通りに。
夜高ミツル
差し入れられた脚に脚を絡めて
夜高ミツル
腰をますます引き寄せて
夜高ミツル
「……真城」
真城朔
「あ」
真城朔
「ミ、ツ――」
夜高ミツル
「真城」
夜高ミツル
求めなくていいから、と口を塞ぐ。
真城朔
与えられるものを受け入れる。
夜高ミツル
求めなくていい。
夜高ミツル
心の内ででも、望んでくれるなら。
真城朔
甘やかされるままに満たされて、
真城朔
頭がばかになって、
真城朔
溶かされていく。
真城朔
それが好きだった。
真城朔
それが欲しくて言えなくて、涙を流したことすらあった。
夜高ミツル
もう分かってるから、大丈夫。
夜高ミツル
真城が俺を望んでくれているのが分かる。
夜高ミツル
俺も、真城を求めてる。
真城朔
腕がミツルの背に回る。
真城朔
唇はミツルを受け入れて、
真城朔
脚はつま先までをも搦めてしまって。
夜高ミツル
片腕で腰を引き寄せたまま、もう片手がバスローブの前を緩める。
真城朔
朝の陽射しに全てを曝け出される。
真城朔
それに恥じ入ることすら忘れて、身を委ねる。
真城朔
「ミツ」
夜高ミツル
「真城」
真城朔
「ミツ、……ミツ」
夜高ミツル
「真城、」
夜高ミツル
「好きだよ」
真城朔
「っ」
夜高ミツル
「好きだ」
真城朔
「ミツ」
真城朔
「ミツ……」
真城朔
名を呼ぶ声に、泣きそうな色が混ざる。
夜高ミツル
汗ばんだ掌が、ましろい肌に直接触れる。
真城朔
その感触だけでみたされている。
真城朔
だから、これ以上はいいのに。
真城朔
そう思わなければいけないのに。
夜高ミツル
もっと。
夜高ミツル
真城が望むだけ、望む以上に、与えたい。
夜高ミツル
あんまりしすぎるのは負担をかけてしまう、
夜高ミツル
そう思う裏で、それもまた本心だ。
真城朔
けれどその本心を凌駕するほどに、
真城朔
「ミツ」
真城朔
呼ぶ声の孕んだ熱が、高すぎる。
真城朔
日を追うごとに強さを増す、夏の陽射しよりも、尚。
夜高ミツル
「……真城」
夜高ミツル
それに煽られて、また熱を上げていく。
真城朔
そうなってしまえばもうおしまい。
真城朔
時間も状況もお構いなしに、
真城朔
お決まりの流れに二人、身を委ねてしまう。
夜高ミツル
理性がとろけてゆく。
真城朔
とろかして、とろかされていく。
夜高ミツル
それでもいい。
夜高ミツル
今、互いに互いを求めあっている。
夜高ミツル
それだけが、全てだ。