2021/08/16 昼過ぎ
真城朔
昨日の夕ごろからまた雨が降って、今は止んでいるけど、やや曇り気味。
夜高ミツル
しばらくはこんな天気が続くと天気予報で言っていた。
夜高ミツル
昼食も後片付けも終えてまったりしている。
夜高ミツル
頭に手を回して、細い髪を指で梳いている。
真城朔
しばらくそんなふうにのんびりぼんやり黙り込んでいたが……
夜高ミツル
「9月入ってちょっとしたら……って感じかな」
真城朔
もっとこう色々北海道隅々まで回るか? みたいなつもりだったはずが……
夜高ミツル
「俺だって下手したら熱中症になる……」
夜高ミツル
「マシって言っても30度越えるときは越えるしなあ」
真城朔
ぺったりくっつきながらしょぼしょぼと提案する。
夜高ミツル
千葉と対して変わんねーじゃん!って感じで……
夜高ミツル
北海道にも猛暑日って来るんだな……って思ったりした。
真城朔
マンションの外に出たあたりで、そんなふうにぽつりと。
夜高ミツル
「やっぱ月頭がおかしかったんだな……」
真城朔
手を引かれてぼんやり歩きながら頷いている。
夜高ミツル
曇り空の下、特に目的地も定めずてくてくと。
真城朔
半年以上暮らしてて、そんなに目新しいところはもうないけど……
夜高ミツル
ここではまだあと一回狩りをすることになる。
夜高ミツル
繋いでない方の手で、くしゃっと頭を撫でる。
真城朔
撫でられながら、おずおずとミツルの顔色を窺っている。
夜高ミツル
わしわしと撫でて、乱した髪を整えている。
夜高ミツル
「……香川のうどんくらいしかイメージないな…………」
真城朔
いつしかのんびり歩きながら、他愛のない話。
夜高ミツル
「ていうか日本ってマジで山多いなって……」
夜高ミツル
「あんまガチのとこは装備いるから行けないけど」
夜高ミツル
「遠足で行くくらいの山とかあったら、そういうとことか」
夜高ミツル
「涼しくなったし、今からでも行けるだけ行ってみよう」
夜高ミツル
「ずっと今日みたいな感じだと出かけやすいんだけどな」
真城朔
ちょっと曇り空の合間から太陽が顔を出しつつある。
夜高ミツル
とか言ってる間にちょっと日が差してきた。
真城朔
日傘を肩にもたせて、そろそろと手を差し出す。